とても眠いなぁと思いながら、自業自得ということで、6時起床。上の子どもはクラブ合宿とか。中学生の演劇部で合宿とは、やるなぁ。でも、「ヨーグルトを身体であらわすとどうなるか」とかおもしろそう。
で、わたしは午前は学校。金曜日と火曜日にある研修会の準備なんぞをサクッとやって、六甲へ。教育研究所がやっている教育課程編成なんとかという研究会で男女共生教育の分科会があって、そこに参加をしました。
会場に到着して、まずは受付。宿泊の性別欄を見て「ほほぉ〜」と思いました。性別欄に男と女の箱があって、どちらかに◯をするのですが、わたしのところだけ「セルの結合」がされているんです。なるほどなぁ…。
会場にはいると全体会の真っ最中。学力保障の問題についての講演で、フィンランドの教育について話をしておられました。感想を一言で言うと、「フィンランドっていいなぁ」です。そりゃ、教員が働きやすいはずですわ。
というのはおいといて…。夕方から2時間弱、20人ほどの人を相手に話。聞いている人たちの中には「男女共生」とか「両性」とかいう口に優しい言葉ではなく、「女子問題」という形で女性の置かれた状況を教育課題として研究実践してこられた方もおられます。
最近思うのですが、「両性」などという形になってきたことで、セクシュアルマイノリティが課題の中に入ってきました。で、ある意味わかりやすいといえばわかりやすいのでみなさんにもてはやされている(つまりバブル)んですけど、これでいいんだろうかと思うんですね。というのは、「女子問題」が解決したわけでもなんでもない、というか、逆風が吹き荒れているといってもいい状態で、「別の課題」がスポットを浴びるということは、女性のおかれた現状をマスクしてしまうんじゃないかなぁと思うんです。ということで、できるだけ控えめに、また、フェミニズムとの関係を常に意識化しながら話をしたいなぁと、最近思っています。とか言いながら、パフォーマンスでスカートなんかはいたりして(笑)。そうそう、ある方が、「宮崎留美子さんの話も聞いたことがある」と言っておられました。「ヒゲの跡を消すための化粧がたいへんだそうですね」とのこと。そらたいへんですよ。「あんた、うまいこと消してはるなぁ」「いや、脱毛しましてん」「痛いんちゃうのん」「いや、ゴムぱっちん程度ですよ」。
で、無事2時間ほどのおつとめも終了。あとは全体で懇親会。なんか気がついたら「講師席」とかにいて、おさーんに囲まれてしまっていました。いづらい…。さいわい、女子問題の先輩や昔からお世話になっている人もいたので、そのあたりの人たちが抜け道で助かりました。
懇親会終了後、「カフェいつき」の開店です。部屋の前に張り紙をして、しばらくボーとしてるとだんだんと人が集まりはじめました。何種類かの友だちに声をかけると、その友だちがさらに友だちを呼んできます。すると、会ったことのない人が出会う場ができます。そんな場をつくるのがとてもおもしろいです。おもしろいのはおもしろいんですけど、チューハイを飲んでいるうちにだんだん眠くなってきました。で、やがて椅子に頭を置いて寝てしまったみたいです。ふと目が醒めると、12時半。みなさんも眠くなったみたいで「じゃぁそろそろおひらきに…」。はい、おやすみなさい。あしたも起床は6時。起きられるかなぁ。
カテゴリー: trans
遠方より
とか思っていたら、出張で京都に来ているkawasaki KR250さんからメール。「20時頃だったらおっさんたちから解放されるかな」。急遽、◯子ちゃんにも連絡。◯子ちゃん、所用で大阪にいたのですが、急いで京都に帰ってくるということで、迎撃作戦を実施することにしました。
話の内容は、トランス業界の表の話から裏の話まで。あるいは、ネット業界の世代交代の話。さらに、「理論より実践」を旨とする人なので、足の長さののばし方から女性に見える顔のつくりかたなどを教えてもらいました。
なんだかんだと話をしていると、あっという間に12時前。ホテルの門限が12時ということなので、お友だちとバイバイ。別れたあと、さてどうしようと◯子ちゃんと顔をあわせて、結局天一@今出川へ。やれやれ…。就寝は1時半ですわ。
なにに注意やねん
で、帰りのことです。いつもの通り、バイクでブイーンと走っていました。と、前を走っているトラックのうしろのステッカー「オカマに注意!」。う〜ん。そら注意せなあかんわなぁ。たしかに君の後ろをオカマが走っとるよ。バイクはすり抜けもするし、左折のときの巻き込みもあるし…。うんうん、注意して走ってね。
って、正しいやん、あのステッカー(笑)。
帰り道
いろいろ迷ったのですが、大阪の映画祭に行くというPさんと一緒に帰ることにしました。
にしても、8時14分発ひかりに間にあうように起きられるかどうか心配だったのですが、習慣とは恐ろしいもので、6時にピピピと時計のアラームが鳴ったら、起きてしまいました。
新幹線の中の約1時間半、関東と関西の病院事情の違いとか、その他いろいろ話に花が咲きました。おかげさまで、あっという間に京都に着きました。どうもありがとうございました>Pさん
昼前に「映画見に大阪に来ない?」というメールがこの人から入ってきたのですが、さすがにかなり眠たいのと、すでに上映に間にあいそうにない時間だったので、断念。一緒にお昼でもと思わないわけでもなかったのですが「三宮」とかいう話もあったので、これまた断念。おとなしく昼寝をすることにしました。
GIDしずおか
朝、ふと思い立って今日はスカート姿にしようかなぁと…。久しぶりにスカートを引っ張り出してみました。とそこに、上の子どもが来ました。「とおちゃんのスカート、◯◯(忘れた)に似てるなぁ」。とそこに、下の子どもが来ました。「とおちゃん、スカートはいてるぅ。なんで?」「パフォーマンス!」まぁ、そんなところで静岡に向けて出陣です。
会場について、ダラダラしているうちにフォーラムの開始。あとで聞いたところによると50人を超えていたとか。話の方は…。ネタおろし(「情況」の焼き直し・笑)ですが、珍しく約束の1時間ピッタリで終了。こんなこともあるんやなぁと、自分でびっくりです。その後、質疑応答。すんごく大切な感想や質問を出してくれた人がいて、大感激です。
てな感じで、4時過ぎまで話をして、その後懇親会へ。静岡は食べ物がおいしいなぁ。でも、ちょっとスカートのウェストが苦しい。
9時頃から3次会へ。プロ根性をきっちり見せていただきました。すんげぇ〜。
その後12時頃からホテルの部屋で4次会。みんなで足の見せあい。黒い大根とか、なまめかしいのとか…。ええ感じです。
でも、GIDしずおかって、おもしろいグループです。当事者もいますけど、支援者もたくさんおられます。その支援者の人たちのキャラがいいです。こんなところもあるんやなぁ…。
てなことを書いているうち、おねむ…。おやすみなさい◯O。
わたしたちのコミュニティ
わたしのサイトの中に「わたしたちのコミュニティ」というコンテンツをつくろうと思ったまま、すでに「永遠の工事中」となりそうな今日この頃です。でも、やっぱ考えることが多々あります。
トランスにとっての「たまり場」ってどこにあるんでしょうかねぇ。E館とかSイッチとかなんとかかんとか…。あるいは、OブリガードとかMグネットとか。でも、なんか違う。そしてなによりも京都にはない。
なので、玖伊屋ができたんだっけ。
玖伊屋に行くことによって、自分はずいぶんと助けられました。おそらく、玖伊屋で出会った人たちって、自分にとっての一生の「仲間」だろうなぁと思います。なにせ、それなりのいい歳になってもつきあい続けているんですから。そんな玖伊屋に恩返しをしたいと思って、いまはスタッフをしています。
かれこれ1年ほど通っている関西医科大学。待合室を少しでも楽しくしたいなぁと思って、最近ジェンダークリニックに行っている人たちの出会いの場をつくりはじめました。同じような思いを持っている人って、いるんですね。たまたまの出会いが、みんなが心の奥底に持っていたもやもやを形にすることになってきたみたいです。
そうそう、OブリガードもMグネットも、考えてみたら、きっと「憩える場所をつくりたい」という思いの結晶なんでしょうね。やっているうちに、しんどいことも山のようにあるだろうけど、そこに集まる人たちへの「仁義」で続けているところも多々あるんじゃないかなぁ。
結局、ほとんどの「場」って手づくりなんですよね。リアルに会えなくても、blogで会える。会えるから、しんどくても続ける。その繰り返し。
でも、だからこそ、どんな形であれ、出会えた人たちって、やっぱり大切だなぁと思ってしまうんですよね。だって、それぞれなりに、必死で生きている人たちですから。
こういうの、優等生だなぁと思うし、自分で書いていて鼻につくけど、酔った勢いでまぁええことにしようかな。今日はいろいろあったのよ。
めっちゃうれしかったこと
今日、授業から職員室に帰った時のことです。ある教員が「うちのクラスの生徒、『いつきちゃん、転勤せんほうがいいんとちゃうかなぁ』と言っているんです」とのことです。なんでも、その生徒、『婦人公論』を読んだそうな。で、なんで読んだかというと、別の生徒が持っていたからで、どうやら回し読みをしたそうな。で、別の生徒はなんで持っていたかというと、ある朝、新聞を読んでいた母親が「あんた!いつき先生が『婦人公論』に載ってるみたいやで。あんた仲ええんやろ。買って来!」と母親からお金を渡されたとか。で、『転勤せんほうがいい」と言った生徒は、なんでそう言ったか。「うちらは理解してるけど、転勤したらいじめられるんとちがうかなぁ」だそうです。
めっちゃ笑いました。「ほな、もうちょっと一緒の学校にいようかって言ったろうか。でも、留年せんとあかんがな」。ほんま後先あんまり考えてないよなぁと思ったけど、心の底からうれしかったです。
教員って、クラスの生徒に「最後まで守ったる!」って啖呵を切るのが仕事です。少なくとも、わたしはそう思っています。でも、生徒が・保護者がわたしを守ってくれている。そんなことを実感できることって、めっちゃ幸せです。
さてと、あしたも授業がある。適当にいじくったろうかなぁ。
リサーチやんぺ
なんか、あんまりおもしろくないリサーチやし、やるだけムダのような気もする…。
でもバレました(笑)
あんまりにも髪の毛が伸びてきて鬱陶しいので、用事に出るついでに、近くの美容室へ。ここ、一人当たり30分間隔で予約を取っていて、それでも満員という盛況ぶりなんです。でも、人がごった返しているわけじゃなくて、カットしてもらっている最中はけっこう落ちついた雰囲気です。なので、気に入ってます。しかも料金も安いし。
「どんなふうにしますか?」と聞かれたので、「先っちょの痛んでるところをカットしてもらって、前髪をカットしてもらって、あとは軽くなるようにすいて下さい」という注文だけつけて、あとはボー。
と、そこに、電話。パートナーから「忘れもんがあるよ」とのこと。「あとで取りに帰るね」と返事。ちょっと時間がヤバイなぁとは思ったのですが、まぁいいかということで、ふたたびボー。隣には「おかんに髪切られたんやけど、ムチャクチャされてん。酔った勢いで切るか」とか言って、半泣きのおねえちゃん。酔ってるおかんに頼む方も頼む方やで…。
と、そこにお店に入ってきた人一人。うちの上の子どもでした(笑)。「とーちゃん、かーちゃんが持ってってって」「ありがとう、そこおいといて」「ん、んじゃ」「ほい、ありがと」。
やがて、カットも終了。お代は…。2000円でした。ここ、一般カット2800円で、メンズカットは2000円なんですね。前は2800円だったのですが(笑)。まぁ、メンズ料金で得したということですか(笑)。
(さ・も)さんへの返事
前に『トラ宣』からの引用をしたんですけど、もう一つの日記に(さ・も)さんがコメントをくださりました。それに対する返事も書いたので、(さ・も)さんのコメントの引用と返事をこちらにも転載します。
# それにしても「引用」と打つつもりで「遺尿」となるのが(笑)。
捨てる捨てないって本当に人それぞれだと思います。それぞれがその人のSTORY。捨ててしまった私からすれば、いつきさんの生活もいいなぁって思います。さ・も
正確に言えば「捨てた」のではなく「捨てられた」だったりします(さ・も)(^◇^;)
に対して、
(さ・も)さん、
おそらくわたしが捨てたのは、「時間」と「自由」だろうなぁと思うのです。でもそのかわりに得たものもとてもたくさんあります。もちろん直接的には「家族」や「仕事」なんでしょうけど、より大切なものは、間接的に得たものだと思います。それは、たくさんの「仲間」です。
回り道をして、時間をかけて、悩むこともあれば笑うこともある。でも、一直線に進んでこなかったからこそ、たくさんの人たち・いろんな考えを持ちいろんな人生を歩んでいる人たちと出会ってきました。だから、いまの自分があると思います。
でもねぇ、こんなことはあとでわかることだし、「もしもあのとき」と思わないというとウソになりますよね。
です。まぁ、なんてことないのですが…。