そして決戦当日

朝、7時に目が覚めました。ノロノロと起き上がって、台所へ。とりま、コーヒーを淹れてひと息つく間もなく、もやしを洗います。続いて玉ねぎの皮むきです。やがて上の子が起きてきて、ダラダラ話をしながら、野菜を切ります。
そうだ。猫の額…。

桜が咲いてます。
最後に豚バラブロックを薄切りにして、仕込み終了です。車の後ろのキャンプ椅子を放り込んで出発。向かうはいつもの場所です。ちなみに、今日はもう桜がないだろうと思っていたけど、まさに今日が見頃なので、早めの場所取りをせねば。
と、向こうからM木ちゃんが登場。場所取りに参戦してくれます。そんなこんなで、11時過ぎにセッティング完了。

そうそう。サムギョプサル用にサムジャンとプッコチを買わねば。ということで、いつものお店に行って、ゲット。
「何を食べるか、すぐにわかりますよね」
というと、爆笑されました。
やがて、いろいろと人が来られて、わいわい。去年とか一昨年はめっちゃ人が多かったけど、今年は人が少なめですね。なんか、原点回帰という感じです。
今回のフラッグはこれ。

またいろいろ言われそうだな(笑)。
そんな感じで、ジンギスカンとサムギョプサルの楽しい宴は進んでいきます。が、寝てしまうのは、これまた平常運転です。やがて夕方になったので撤収開始。
その後、玖伊屋です。ここでもわいわい。と、研究者系の人が3人そろって、「博論談義」をしてみたり。こんな会話に入れるのもうれしいな。でも、そろそろみなさんお帰りです。残留メンバーも寝はじめたので、わたしも寝ましょうか。

生きることについて語りあう

今日の午前は新入生の登校日です。しかし新入生、たいへんやな。合格発表があったら、すぐに新入生の説明会があって、学力診断テストがあって、制服の採寸があって、今日なんですよね。でも仕方ないか。逆に言えば、制服とか、このスピードでつくるわけですよね。ついでにここで、服装頭髪のチェックもします(笑)。
ただ、合意事項は「まだうちの生徒じゃない」です。だから「指導はしない」ということ。つまり「指導されないようにしようね」という話をするということです。たぶん、新入生にはわからんだろうけど、大きな差です。
そんなこんなが終わると、生徒会担当の方が来られて「これ」と見せられたのが「レインボーウィーク」の企画書です。マジかよo(^^)o。まさか職場の実施要項で「ストーンウォールインの反乱」という言葉を見る日が来るとは思いませんでした。
遠くまで来たなぁ(笑)。
そんな感じで午前を過ごして、午後は人権担当者会議です。こないだ総括をしたと思ったら、もはやキックオフです。まぁでも、担任さんのうちのふたりと副支店長はこないだの総括にいたし、初参加は若い衆とM田さんなので、なんということもありません。30分で終わってしまいました。
てことで、「人権教育たより」がつくれるようになったので、つくって配布です。
「今年は早いね」
とか言われるのも、これが恒例だからですね。
そんなこんなで、事務仕事をしてたら、思いっきり疲れました。てことで、定時が来たので退勤。
今日はちょぼやき会です。今回もハイブリットです。今回のzoomのホストはわたしなので、早めに行ってセッティングしなきゃなりません。が、早めといっても限界があります。とにかく急いでセットしたはいいものの、誰も来ない(笑)。そうこうするうちにF尾さんが参加されたけど、ふたりだけです。
「どないしましょ?」
「ふたりでやる?」
と言ってたらM口さん登場。場所を間違えたとか。そのうちTじさん登場。なにやらワチャワチャしてます。スマホを落としたとか(笑)。君たち、なにやってるねん。まぁでも、スマホも落とした場所が判明して持ってきてもらえるとか。よかったよかった。やがてSゃ納さんも参加されて、ちょぼやき会のはじまりです。
今回のテーマは「昨年度を振り返り、今年度を展望する」です。
なにをしゃべろう…。まぁ、平日昼間を仕事にとられることがほんとうにキツイということですか。それでも、レインボーウィークの企画書を見せてもらったり、いろんなことがあるからなぁ。そうそう。「人権教育たより」でも「攻めの姿勢でいきます」と書いたし、ラストスパートかな。なので、そんな話。
でも、それぞれの語りが出てきて、いつしか話は「死」をめぐる話へと移行していきます。「死」かぁ。意外と身近な話ですね。話を聞いていて、考えが深まります。ふと「林住期」という言葉を思い出しました。なので、そんな話。
と、思い出しました。「利根川のほとり」です。

利根川のほとり

きのふまた身を投げんと思ひて
利根川のほとりをさまよひしが
水の流れはやくして
わがなげきせきとむるすべもなければ
おめおめと生きながらへて
今日もまた河原に來り石投げてあそびくらしつ。
きのふけふ
ある甲斐もなきわが身をばかくばかりいとしと思ふうれしさ
たれかは殺すとするものぞ
抱きしめて抱きしめてこそ泣くべかりけれ。

この中の
「おめおめと生きながらへて」
というフレーズです。そして
「ある甲斐もなきわが身をばくばかりいとしと思ふうれしさ」
です。それでいいはずなんだよなぁ。
なぜ「なにかを成し遂げなければならない」と思うんだろう。まぁでも、「なぜ」と思いながらも、それでも「おめおめと生きる」、それでええんとちゃうかなぁ。
「死」をめぐる話は、いつしか「生」をめぐる話へと変わっていきました。
最後にTじさんが
「ここはどんな会なんですか?」
と、のけぞるような質問をしたら、F尾さんが即答されました。
「変わることをおそれない人々の会です」
ほんとにそうだ。それを「変態」って言うんだな。
そんな感じで、今回のちょぼやき会は終了。
あとは1時間ばっか「老上海」でおいしいごはんをいただいて解散。

まぁこんなもんか

今日は「京都・在日外国人生徒交流会」です。でも、開始は11時なので、朝は少し用事をしたり。そうこうするうちに頃合いもよしということで、会場へ。もちろん、誰もいません。
とりま、部屋を暖めて、看板をつくって、あとはブログの更新でもしましょうか。
と、Oンニョン登場。いつもありがとう。さらにSみずくんが登場。これまたいつもありがとう。そうこうするうちに、メッチャ久しぶりのRうさん登場。そして、今年度の卒業生が来てくれました。
さてと。なにをつくりましょう。うーん。
鍋か…。
ということで、Rうさんの車で買い出しに行ってもらっている間、しばし雑談。と、F村さんも来ました。やがて買い出し隊が帰ってきて、調理開始。と言っても、野菜を切るだけです。そうそう、チヂミもつくりましょう。
やがてすべて完成。鍋をつつきながら、みんなであーだこーだと近況報告。メッチャのんびりした時間です。卒業生の子も進路にまつわる話をしてくれたり、久しぶりのRうさんの破天荒な人生を聞いたり。そんな感じで交流会をしていたら、約束の4時に、前のおべんきょ場所のセンセが学生さんを連れてこられました。なんでも留学生の方で、インタビューをしたいんだとか。しかもベラルーシと日本のトランスジェンダーの比較なんだとか。えーと、あまりにも違いすぎるぞ。てか、それをわたしに聞いてもいいのか?もっとちゃんとした人のほうがいいぞ。
それでも1時間ばっか話をして、来月初めの玖伊屋に誘っておきました(笑)。
そしてそのままこの場は「卒業生の会」に移行です。といっても、誰か来るのかなぁ。とりあえずなにをつくりましょう。うーん。
鍋か…(笑)。
ということで、野菜や肉を少し買い足して、今度はキムチ鍋です。といっても、ポーションをぶち込むだけですけどね。そして、みんなを誘い出すために写真を撮るなど。

で、ダラダラと話をしたり、はたまたテレビを見たりしながら、飲んで食べての時間を過ごしました。が、新しい人は来ないですね。そして、日帰りの人は帰っていきます。残ったのは、破天荒なRうさんと、いつものTじさんと、わたしの3人。
帰ろうか(笑)。
まぁ、こんなもんでしょう。でも、続けることかな。

まさかの結末

今日はとうとう年度末の終業式です。とうとうというか、やっとというか。
とりま、朝一発目、放送のセットです。しかし、なぜにアンプを忘れてくる(笑)?
基本的には、始業式も終業式も「校歌」「支店長式辞」でおしまいです。あとは、各部長の話とか表彰とか。今回の支店長の話、思い切りましたね。
冒頭が「今日は、私から皆さんへの最後のメッセージを送りたいと思います」です。退職だからなぁ。うちの支店出身の支店長だから、いろいろ感慨深いだろうなぁ。と、
「今、J高校で居心地の悪さを感じている人がいるならば、何が嫌なのかを私たちに聞かせてください。理不尽なおかしなことがあるならば、学校として改善していきたいと思います。J高校は60周年に向けて「進化から深化へ」のスローガンの下に、どんどん変わっていきたいと思っています」
ほう、思い切ったな。もしかしたら教職員から反発があるかもしれないけど、それはそれでいいかもです。
「もう一つ皆さんにお願いしたいのは、「どうせJ高校やし」とそこで思考を止めてしまうのではなく、一度矢印を自分に向けて、自分でできることは何か、自分で改善すべきことはないか、今までと違う視点から状況を見つめなおしてほしいということです」「最後にもう一つ忘れてはいけないことがあります。それは、「どうせ自分にはできないし」といったネガティブな考えを持たないということです」
「どうせ」と思わないでほしいという気持ちは、とてもよくわかります。わたしは支店長のように、うちの支店出身ではないけど、39年いますからね。そして最後が
「私は生徒の皆さんがかわいくて仕方がありません。大好きです。愛しています。みんな本当にありがとう」
拍手が起こりました。そんな終業式。全文はうちの職場の「校長コラム」にあります。マメやな。人のことは言えないけど(笑)。
終業式が終わったら、なんだかんだと指導があったり。ただ、みなさんわたしのところには仕事をまわしてきません。ありがたい。
午後は新入生への説明会。終わったと思ったらはじまるんですね。ただ、みなさんわたしのところには仕事をまわしてきません。ありがたい(笑)。
一段落したところで、走ろうかと思ったけど、他校の支店長に電話しなくちゃならないのを思い出しました。ということで、電話。内容は、あきらかな謀議です。問題は、他校の支店長が言っていることを、さらに他校の支店長が受けるかどうかですね。たぶん受けないだろうな。
みんな「人権は大切」と言いながら、「人」を出しません。大切と思うなら、人と金を出せと思います。それを出さないということは、優先順位が低いということです。しかし、なんでわたしがこんなことをしているんだろう。
まぁそれでも謀議が終わって、さてと走りましょう。

本日のコースは、キャンパスの最外周+グラウンド1周という新コースです。1周がだいたい1.3kmです。3周で4km走れます。それにしても、土がいいかなと思ったけど、硬いですね。でも、コンクリよりは柔らかいかな。5kmくらいでしんどくなったけど、結局6周8km走りました。結果、8.1kmを48分16秒でアベレージが5分59秒でした。アベレージの計算が少しおかしいけど、どうやらこういうものらしいですね。スプリットは6分20秒→5分50秒→5分48秒→5分54秒→6分00秒→6分04秒→5分51秒→6分00秒でした。だいたい6分あたりで走れているので、まぁこんなもんかなぁ。次は10km走ろうかな。

で、帰ってきたらちょっとおしゃべりして、脱出。今日は数学科の呑み会です。
「数学の呑み会って、数学の会話で呑めるらしいですね」
と生物の教員に言われたけど、呑めますね(笑)。
まぁでも、今日はそういう話にはならず、日常の飲酒生活とか、退職後の話とか、はたまた教務の話とか。まぁそんなこんなで楽しく呑んで、10時前にお店を出ました。と、なぜから
「ラーメン食べたい」
という声が出てきて、まぁええかと。ということで、みんなでラーメン屋に向かったけど、大行列です。しかたないので、別の飲み屋に入って「〆のうどん」を食べるなど。ここでみんなでわいわい話をして、お店を出たら、終電のあとでした(笑)。南へ向かう人々はタクシーで。北へ向かうわたしと若手教員。
い「歩こうか」
若「いいですよ」
ということで、歩きはじめました。そこからは授業論を交わしながら1時間20分ほどテクテク。そして京都駅近辺に着きました。ここでバイバイ。わたしは某所に向かって爆睡です。
しかし、まさかの結末だったな。うん、でも授業論は楽しかった。

穏やかな1日

朝、いつものように出勤。職長のあと支店長に呼ばれました。内示です(笑)。まぁ、いつものとおりですね。
今日の午後は進級判定会議ですが、午前は合格発表です。なので、午前は入試担当教員は忙しいだろうけど、関係ない人はそんなに忙しくはありません。みんな、来年へ向けたよもやま話をしています。わたしもゲンコのことをしたり、よもやま話に加わったり。
おべんとを食べたら会議です。1年間、いろいろあったなぁと振り返るひとときです。担任時代はいろいろあったけど、教科担当だとそこまできつくないです。
しかし眠い(笑)。
会議のあとは、中学校訪問のアポとりです。が、相方の教員が帰ってこないので、相談できません。中学校側はいろんな高校が来るので、日程は早いもの勝ちになります。
ちなみに、中学校訪問の日程はタイトです。明日は終業式&新入生説明会。木曜日は新入生学力診断テスト&制服採寸。金曜日は終日芸術祭。翌週の月曜日は報告しなきゃ、火曜日の会議に間にあいません。
えーと、ここに芸術祭なんていうものを入れたやつは誰だ?
幸いわたしはそんなに役が入ってない&訪問校のひとつは別件の出張があるのでなんとかなりますが、そうじゃない人は完全に詰んでる日程です。芸術祭、やめたらええねん。
とにかく相方が帰ってこないので、勝手に入れてしまいました。アカンかったらひとりで行くしかないですね。ここでなにをやってるか、どんなふうにやってるかってのも、また勉強なんだけどね。
で、研修権を行使して、研修場所へ。
2時間ばっか、来年度の共同おべんきょ成果のことについて話しあいます。わたしたちがやってる日常を振り返るという意味では、ほんとに当事者研究です。ただ、ネタを考えるのはいつもたいへんです。それでも、ブレーンストーミングですね。いろんなことを出しあっているうちに、なんとなくキーになる言葉が出てきました。
今年度はややこしい時に〆切だったけど、来年度は1ヶ月先になるんだとか。少し助かります。てか、誰が今年度は8月末にしたんだ(笑)?
そんなこんなで、昨日とは打って変わった穏やかな1日が終わりました。

なぜにわたしが・GID学会最終日

朝、めっちゃ眠いです。が、今日は9時からはじまるので急がなきゃなりません。とりま、8時にごはんを食べて、片づけはなぜか他の人に任せて、とりまシャワーを浴びて。そうこうするうちに、みなさんはスタート。わたしも遅れてスタート。

昨日一度走ってるので、コースはわかっています。なので、迷いはしません。が、あののぼりも覚えています。しかも寝不足と飲み過ぎです。完全に登り道はダウン。結果、4.9kmを33分33秒で、アベレージは6分45秒でした。スプリットは5分53秒→6分21秒→6分38秒→7分34秒→7分19秒でした。完全にやる気を失ってますね。

会場に着いたら、しばし外で寝てました。水分補給したいけど、リュックがどこにあるかわからないので、お金がない。まぁしゃーないか。
どこかのセッションに入る元気もないし、しばしうろうろ。とりあえず、針間さんの「特定の芸能人が性別違和感を抱く契機となった症候群」を聞きましょうか。症候群の名前は「ストプリ症候群」でした。それにしても、しんどそうな子らみたいです。その逃げ場が「トランス」であるとしたら、それくらいに性別って「根源的」なんだなと思ったり。
で、立石結夏さんによる講演「トランスジェンダーバッシングから見える法と社会」です。まずは経産省の裁判の事例から。いやぁひどいな。そして最高裁まで争わなきゃトイレも使えないって、どういうことなんだと思いますね。そしてその背後にあるのは「ルッキズム」であるという分析は、なるほどなと。で、ルッキズムのさらに背後にあるのは「女性を劣位におく」ということ。そして「トランス女性は女性の劣位性を濃縮した形で存在している」という指摘は、そりゃそうだよなと。にしても、それを突きつけられると、あらためてうーんってなりますね。そこから「特例法」の今後についての私見を述べられました。「特例法」は、あくまでも法的な性別の取り扱いを定めているだけなのに、そこに医療が介入している。言い方を変えると、医療に依存することで特例法を成立させてきた。でも、パラダイムは変わっている。なので、医療分野と法律分野を分け、さらに法律分野についても「性別の規定」と「性別による処遇」を分けるべきみたいな話で、かなりクリアな話でした。まぁでも、ここまで力強い話を聞くのは久しぶりです。ちょっと泣けました。
で、あいさつをしに行ったら、前の人がディスカッションをはじめたので、「ごめんなさい」と割って入ってお礼だけ言って、理事会へ。が、場所がわからない。大幅に遅刻して理事会の部屋の扉を開けると、完全に「間違って扉を開けた人」の扱いを受けて、そりゃそうだよなと。なにせ、上はジャージで下はジーンズですからね。それでも、議案書とおべんとをいただいて、理事会に参加。

おべんと、おいしい。
そして、総会です。名称については「GI(性別不合)学会」になったという「報告」がなされて、その後、わたしにマイクがまわってきました。なんでわたしやねんとは思うけど、まぁわたしがいいんでしょう。

今回、もっとも争点になったのは、病名を学会名にすることの是非でした。国際的な潮流を言いますと、例えば「ハリーベンジャミン国際性別違和協会」というように「性別違和」を用いていた組織が、「世界トランスジェンダー健康専門協会」というように「トランスジェンダー」を組織名に用いるようになり、さらにSOC8では「transgender and gender diverse」というように、さらに包括的な名前を用いるようになっています。
さらに「健康」という言葉にも意味があります。「健康」は、単に病気ではないという意味にとどまらない、より広範な概念、ちょうど「well being」といった意味になるかと思います。
病名を組織名に使うことはふたつの排除を招きます。
ひとつは当事者です。やはり、性別違和や性別移行は「病理」であるということになります。
もうひとつは「かかわる人」です。午前に立石さんが講演されたように、トランスジェンダーの健康のためには法律も必要です。あるいは、座長の山本さんが言われたように「医療モデルから社会モデルへ」という変化の中があります。したがって、さまざまな分野の人がかかわらなければなりません。にもかかわらず、病名を学会名にすることは、やはり医療を全面に押し出してしまうことになってしまいます。
このような意見がありました。
もうひとつ、名称の決定方法についても論議がありました。多数決という声もありましたが、わたしは拒否しました。なぜなら、多数決は常にマイノリティが負けるからです。したがって、多数決をせずに論議をし、結局「GI(性別不合)学会」という名称になりました。
ただし、今後、インクルーシブな方向に向かうという方向性については、理事の中で一致しています。したがって、今回の名称は、その途中経過であると考えていただければと思います。

こんなんでいいのかなぁ。石丸さんは「よかった」と言ってくださいました。佐々木さんは「優しいね」って言ってくださいました。
で、最後のセッションは三橋姐さんの講演「琉球弧における性別越境文化と、その普遍性」です。基本的には「双性原理」です。それを歴史的広がりと地理的広がりを加味しながら話をされました。何より「病理」ではなく「職能」として捉えられてきたことのポジティブさを主張され、そこから「脱病理」へと話をつないでいかれたのは「なるほどな」と。
最後、ごあいさつをしたいと思ったけど、まわりに人がいっぱいいるので断念。M木ちゃんの車に乗せてもらってKうさんと一緒に空港へ。ふたりで小さな宴会です。

飛行機の中ではうとうと。帰りのバスの中でもうとうと。疲れたけど楽しかった。楽しかったけど緊張した。緊張したけど、まぁよかったかなぁ。
そして今日が「GID学会」の最終日。

アムステルダムを思い出す・GID学会1日目

朝、1階からおいしそうな匂いがしてきます。どう考えてもポークを焼く匂いです。強烈ですね。しかし、眠い。けど、起きなきゃなりません。1階に降りると、すでに朝ごはんができていました。

すばらしい。
朝ごはんを食べたら、しばしのんびり。当事者交流会が11時30分からで、ということは10時半ぐらいに出れば充分です。で、頃合いもよしと言うことで、スタート。

せっかく学会で沖縄に来ているので、宿泊所から会場まで走ることにしました。距離はだいたい5kmちょいのはずです。距離的には楽勝です。問題はアップダウンです。とにかく沖縄の道がアップダウンが激しい。はじめは楽勝でしたが、3kmあたりから急坂がはじまりました。延々と登ります。「あの角を曲がれば下るはず」と思ってそこまで行ったら「あり?平坦?いや、まだ登ってる」みたいな感じでした。結果、5.7 kmを34分56秒で、アベレージは6分09秒でした。スプリットは6分02秒→5分46秒→5分46秒→6分19秒→6分24秒でした。4kmはかなりきつい登りで、そのダメージが5km目にいった感じでしょうか。まぁでもいいペースでした。
ちなみに、スマホに転送されたコースと高度は以下の通りです。

到着したら、しばし涼みます。てか、暑い。
その後、当事者交流会。地元の20歳以下の子が3人、所在なさげにしていたので、積極的に声をかけてみました。そのうちYーきが来たので任せました。それにしても、その3人、ちょっと懐かしい感じです。
で、昼ごはん。

ピクニック風です。と、車の中から手を振る人が…。M木ちゃんでした。
ということで、いよいよGID学会スタートです。
まずは看護領域のシンポジウム。H上さんとりくさんが登場。「語れない想いのBar3丁目」の実践の発表です。またやってほしいなぁ。ほんとうはそのままシンポにいなくちゃならないけど、興味があるのが「労働・福祉・社会・歴史」なので、そちらに移動。前のセッションが長引いていて、会場の前に人がいっぱいいます。何気なく隣にいる人の名札を見ると「沖縄大学・吉川麻衣子」とあります。
え?まさか?あの吉川さん
「あの、いつもあの論文使わせていただいています。ありがとうございます」
とあいさつすると、なぜか吉川さんはわたしのことをご存知でした。ちょっと楽しそうな話もしてくださったので、実現できたらうれしいなぁ。
で、セッション開始。去年一番おもしろかった演題の人が、今年も出して下さっています。まずは「トイレのオールジェンダー利用に関する研究」。うーん、よくわかりませんでした(笑)。続いて「「男女別スペース」のあり方を考える――トランス女性による外見の管理から」。さすがは石井さんの研究室の方です。ガッツリ社会学系で、これはおもしろかった。ガーフィンケルのあとを行く感じですね。もちろん鶴田さんも引用されていました。まぁわたしと隣接してる感じです。そして「トランスの人びとをめぐる社会的状況と医療従事者の判断:「社会」についての語りから」。医療従事者が「社会」という言葉をどのように用いているかということを、医療従事者へのインタビューを用いて分析したものでした。まぁ、当事者は社会に翻弄されているなという感想。で、「非シスジェンダーのアロマンティック/アセクシュアル・スペクトラムにおけるアイデンティティの形成過程」。シスジェンダー男性のARO/ACEのパーセンテージがメッチャ低い。一方、シスジェンダー女性はそれなりの人数なんですね。これ、おもしろいな。で、そういう性的指向とジェンダアイデンティティがどういう関係があるのかですね。こういうの、大切だよなぁ。ただ、座長の山本さんが、「シスジェンダー男性のARO/ACEのパーセンテージが低いのはテストステロンの影響なんじゃないか」という話をしたので、ひっくり返りました。てか、なんでこのセッションの座長が医者なんだ?もちろん演者の方は社会学的な返しをしていました。そして最後が「トランスジェンダー男性の子を持つ母親/父親における「子の理解」の比較」です。去年は父親だけだったけど、今年は母親の語りも分析して下さいました。父親は去年の話だったんだけど、母親がトランス男性に対して「女性のバリエーション」ととらえる傾向があると。それは「ジェンダー規範の縛りが緩いがゆえの傾向である」という結論です。「ジェンダー規範」というバクッとした言い方に対する指摘はありましたが、それはそれとして、とてもおもしろい。要は、これまでのように「ジェンダーセンシティブな人が受容的である」という一面的な考え方に対して、「もっと多様だよ」という指摘なわけです。うん、おもしろかった。
お次は講演です。講師は岩室さん。うまいなぁ。おもしろいなぁ。「学校現場に土足ではいるな」と言われたと。だからメッチャ勉強されています。それが説得力を生むんだなぁ。勉強しなきゃ。最後はシンポジウム「性別不合と発達障害の併存」です。とにかく、病理です。話を聞いていると、どんどん自分が「病気」であり「障害」である気持ちになってきます。だからあかんねん。と思ったけど、最後の質疑応答で、「結局、精神科医は困ってるんだなぁ」というのが感想になりました。
で、1日目は終了。懇親会です。久しぶりです。いろんな人とごあいさつ。
そして2次会。今回は宿舎で持ち寄りパーリーです。何人来るかわからない。何人収容できるかもわからない。まぁなんとかなるでしょう。
てことで、呑んでしゃべって、勝又さんと屋上でのんびりしゃべって。なんとなくアムステルダムを思い出しましたね。
そんな感じで、いつ寝たのかわからない。

出発・GID学会0日目

今日は1日労働者の権利を行使しています。なので、朝はゆっくり。したいけど、免許の更新です。幸い、今回はゴールド免許なので、京都駅前で更新できます。ただ、深視力検査があるので、少し緊張です。ちなみに、コンタクトを新しくしたのは、このためでした。
ということで、免許センターに行って、あれやこれやと書類を書きます。性別欄に⚪︎をしなくちゃならないけど、空欄で出しました。すると
「これ、こちらでは⚪︎できないので、⚪︎をしてください」
と言われたので、「女」に⚪︎しておきました。どうせ関係ないでしょうからね。
その後、30分のビデオを見ておしまい。しかし、事故の映像はマジでイヤですね。
で、新しい免許を手に入れて、いったん帰宅。昼ごはんを食べて、再びスタートです。明日と明後日、沖縄でGID学会があります。今回は友だちと一棟借りをして、ご飯は基本自炊にしました。ただし、シェフはわたしではなくここのお医者さんである藤田さんです。
とりま、関空までバスで移動して、jetstarでひとっ飛び。
途中、煙が出てる山が。

桜島ですね。さらにお次は「開聞岳」です。

そして、那覇に到着。久しぶりです。
ゆいレールまで走ったら、ちょうど発車するところでした。そいつに飛び乗って、県庁前へ。ワインとビールを買い込んで、「家」を探します。が、ない。どうやら、google mapとは違うところにあるようです。絶対にわからない細道を入ったところに「家」がありました。
「こんばんわー」
と声をかけながら入ると、すでに晩ごはんづくりの最終盤でした。せっかくなので、わたしも少し参加。そして晩ごはん。

おいしい!ワンプレートなのが、なんとなく、沖縄の「Cランチ」っぽいです。お腹が減っていたので、あっという間に食べてしまい、あとはアテをつまみながら、ワインを飲んだり泡盛を飲んだり。そんな感じで話していたら、あっという間に2時になりました。あかんあかん。寝なくちゃ。明日からが本番です。

やっと一員になれた

朝、9時過ぎの電車に乗って第2のふるさとへ。今日は「解放文化祭」があって、それにウトロ農楽隊が呼ばれています。ちなみに
「何を着る?」
と言われてたので、せっかくだから
「第一候補はチョゴリで」
と答えておきました。まぁ第2のふるさとですからね。
隣保館に到着したら、知り合いがいっぱいです。うれしいなぁ。あちこちにあいさつして、ウトロの人たちと合流しました。で、さっそくお着替えです。チョゴリで登場したら、みなさん[1]含む、全国の委員長(笑)。、びっくりしておられました。そりゃそうだ。
しばし待機をして、農楽隊の出番です。まずはソルチャンゴから。そしてわたしのトークです。

みなさん、ご無沙汰しています。ウトロ農楽隊です。
前回解放文化祭で農楽をさせていただいたのは、かれこれ30年近く前のことです。当時、チャキチャキだったみなさんも…。今もチャキチャキですね。今、ソルチャンゴという曲を演奏をされましたが、最高齢の方は84歳です。見えないと思いますけど。
今、ウトロの皆さんは、ようやく安心して住める場所を手に入れました。いつ追い出されるのかと心配する必要はなくなりました。雨が降ったら水に浸かる生活もなくなりました。でも、その生活を手に入れるためには長い闘いがありました。
日本が戦争に負け、アメリカ軍に占領された時は、アメリカ軍から出て行けと言われました。それでもウトロに住み続け、ようやく安定した生活を手に入れると、今度は地上げにあいました。そんな中でも、みなさんはウトロに住み続けました。前回、ここで農楽を演奏させていただいたのは、ちょうどその頃です。その後、いろいろな人々の協力のもと、ようやく自分たちで土地を買い、これで一段落と思ったら、放火に会いました。そんな中で、それでもようやく手に入れられた生活です。
ウトロ農楽隊のみなさんは、そんな闘いの先頭に立って太鼓を叩き続けて来られました。ただ、忙しい日常の中で、だんだんと農楽隊の活動が減っていって、いつの間にか活動しなくなりました。そんなウトロ農楽隊ですが、2年前、ウトロ平和祈念館のオープニングイベントで再び活動を始めました。その時「これからは楽しむために叩く」と笑顔で語られた顔が忘れられません。
でも、やはり今も農楽隊のみなさんは闘っておられます。ウトロの街並みは変わりました。人もどんどん変わっています。そんな中で残るのは「文化」です。みなさんはその文化を守る闘いを、今も続けておられます。
では、どうぞ、農楽隊の演奏をお聞きください。

ちなみに、こんな格好でした。

その後、農楽です。しかし、チョゴリの裾を踏んでしまって、あぶないのなんのって。まぁそれでもなんとか無事叩き終えました。
服を着替えたところで、午後の悠以さんさんのリハも終わったみたいなのでごあいさつ。
「あの、いつきといいます」
と言いかけたら
「えっ!」
とびっくりされてしまいました。わたしのこと、知ってるのかいな^^;。なので、
2015年はお世話になりました」とお礼を言うなど。ブログには書いてないけど、交流会で歌っていただいたのでした。
おべんとを食べたら、悠以さんのトーク&ライブです。
まずはトークですね。プレゼンテーションソフトを使わずにトークをするの、今となってはけっこうむずかしいけど、それをされるのがすごいですね。基本はご自分のライフストーリーです。しかし、若いなぁ。てか、インタビューした人たちと同じくらいかな。
そしてライブ。ひとりデュエットはトランス定番のネタです。が、声がきれい。そして、声量が豊かです。聞き惚れてしまいました。
せっかくなのでCDを買ってサインしてもらいました。ちなみに
「トランスで教員やってる人がいることに励まされました」
って言ってもらえたので、恐縮するやらうれしく思うやら。最後に握手して、第2のふるさとをあとにしました。
で、ウトロに帰って、ホッとひと息。とりま、夕方から飲むビールとワインを調達して、いつもの支部へ。夕方から焼肉です。なんでも屋内でカンテキ使ってやるんだとか。マジっすか。
とりま、近くの撤去された家のあたりからブロックを拾ってきて、コンパネを敷いて、その上にカンテキを載せて、準備完了。まだみんな揃ってないけど
「試し焼き!」
とか言って、焼き肉開始です。

やがてみんな集まってきて、本格的な焼肉です。

ちなみに、支部は放火があったところの向かい側です。
「また放火かって消防車来るで」
とか不謹慎なことを言いながら爆笑するのもウトロです。
そんな中、こんなことを言われました。
「いつも思ってるんやけど、MCするとき、なんで「ウトロのみなさん」とか「農楽隊のみなさん」って言うんや?いつき、農楽隊のメンバーやろ」
「そやそや!」
「「わたしたち」って言えばええねん」
「そやそや!」
ずっと、日本人でウトロに住んでないわたしは、たしかに農楽隊のメンバーではあるけど、でも、メンバーと言ったらダメだと思ってきたんですよね。だから、MCの時は、そういう言い方をしてきたんです。でも、ウトロの人たちはそうは思っていなかった。だから、たぶん今日もわたしに似合うチョゴリを、みんなで選んでくれた。
ウトロに来るようになって、そして一緒に太鼓を叩くようになって、かれこれ30年です。そう言えば、第2のふるさとからウトロに「帰ってきた」という感覚がありました。やっと農楽隊のメンバーと言えるようになったのかな。ほんとのほんとにうれしいな。
あまりにうれしかったので、T橋さんと京都駅までもどる途中、S煥さんに、ひとことライン。
「で?」
速攻
「行きましょう!」
との返事。てことで、Tじさんにライン
「りょあん集合!」
いろいろおかしな4人が集まって、〆の飲みです。明日、どうなるんだ?

footnotes

footnotes
1 含む、全国の委員長(笑)。

悲喜こもごもの予感→タコパ

朝はいつもの通り立番から。さすがに遅刻してくる子は少ないですね。そして、カントク。
今日も考えます。あまり突っ込みすぎるとなぁ。やめとこかなぁ。まぁ書き方の問題はあるのなぁ。そんなことを考えてると、あっという間に試験の時間は終わりますね。
お次は巡回。みんな一生懸命解いてます。当たり前か。
試験のあと、教務に試験をとりに行って採点開始。うーん…。なんとも言えんな。
とりま少し採点したところで昼ごはん。その後、明日の入試の準備です。ただ、少し時間があるのでメールをチェックしたら、島袋さんからメールが来てました。マコトさん論文へのコメントです。興味を持ってくださったみたいです。ありがたい。そのうえで、「そうか、なるほど」と思うコメントをいただいたり。きっと、研究会とか、いや、もっとカジュアルな形で、いろんなやりとりを他の人とやらなきゃならんのでしょうね。大学にいるとそれがしやすいんだけど、それがなかなかやりにくい環境ってのがキツイです。それでもこうやってコメントくださる方がおられるのがうれしいです。
入試の準備が終わったら、採点再開です。
うーん…。なんとも言えんな。まぁ、得意な子はガッツリやってます。苦手な子もそれなりにやってくれました。問題は赤点ラインに届くかどうか。胃が痛くなる季節です。
定時ギリギリに採点終了。まだ採点を続けてる新採の人に「ムリしなや」と声をかけて脱出。
とりま、京都駅まで移動して、KALDIへ直行です。ワインゲットのためなんですが、jupiterなくなったの、痛いなぁ。あとにできるのがスタバらしく、最悪な気分です。
で、ワインをゲットして、今日の会場へ。今日はちょぼやき会です。今日の議題は来年度の予定の検討です。zoomも使ってあれやこれや。これまで崇仁にこだわってきたけど、少し場所を広げてみましょう。あと、なんとなくやったりやらなかったりだったけど、スケジュール化するのは大切です。個人的に、来年度は精神的に少し楽になってるはずなので、余裕を持ちましょう。
会議のあとは「タコパ」です。藤尾さんがキムチとチーズがダメなので、「危険焼き」はわたしが担当です。
まずはこれ。

チーズ&ウィンナーとキムチのたこ焼きです。まぁすでに「「たこ」焼き」ではありませんがね。
みんなでたこ焼きをつつきながら、崇仁の絵本の読み聞かせをしてもらったり。そして「危険焼き」第2弾。

今度はキムチにもチーズを入れましょう。
こんなのをつつきながら、いつしか話は東日本大震災の話へ。なんでも藤尾さんがボランティアに行かれたとき、たこ焼き器を持っていったらすごくよかったんだとか。
たしかにそうでしょうね。お好みよりもみんなでワイワイできそうです。たこ焼きを囲んで話に花が咲くというのはいいかも。そんな話から、フレコンバッグの行方まで、いろんな話をしてたら、あっという間に10時です。
帰らなきゃ。明日は特殊業務だわ。