みなさん、暑中お見舞い申し上げます。
すでに新聞やTVなどでご存知かと思いますが、京都府宇治市を中心に、昨日の朝の豪雨で、大きな被害が出ました。京都府宇治市の在日朝鮮人集落・ウトロ地区では人的な被害はなかったものの、床上浸水8戸。床下浸水は過半数の32戸です。(集落は約60世帯)
ものすごい雷雨と豪雨。浸水は朝4時と6時の2回、住宅地のひどいところで水深50〜60センチとなりました。あらゆる壁にゴミのラインがいまもくっきりついています。床上浸水の家のまえは、水に浸かり使えなくなった畳や家財道具が山のように積まれています。ウトロ地区には下水道がまったくなく、住民の圧倒的多数は汲み取り便所を使用していますが、その便槽にも水が入ったため、バキューム車で汲み取ってもらいました。市役所による消毒は本日行われました。
3年前にも大きな床上浸水の被害にあった家では、再び床上浸水し、とても住めない状況に、在日1世のご本人は涙ながらに隣の町に住む娘さんの家に引き取られていきました。同じ1世の方のご自宅は、バラックですが、浸水(濁流)は床の上まできて、ベッドだけ残った状態です。週何回か訪問介護を使い、近所の人たちが弁当を差し入れていますが、90歳を過ぎて足腰が痛み、退院後は身動きが不自由なので、とても心配です。
今回の被害は宇治市のほぼ全域におよび、他の地域では行方不明者も出ています。被害は広い地域におよびウトロ地域だけではありませんが、毎回のようにウトロ地域に被害が集中しているのも事実です。宇治市が管理する「伊勢田6号水路」があふれ、ウトロ地域がいつも「プール」の役割を果たすことが繰り返され、これが構造的原因と言えるでしょう。行政の放置責任は厳しく問われなければなりませんし、現在予定されているウトロ地区住環境整備事業の実施によって、安心して住める新しい町に一日も早く生まれかわることが何より必要です。
今回被災された、床上浸水の住民の方々に、ウトロを守る会としてお見舞いのカンパを集めたいといま検討中です。決まればまたお知らせします。
とのことです。