大新@蓮台野村

蓮台野村のお好みといえば、に「おたふく@蓮台野村」に行ったのですが、まぁ正直「イマイチ」という感想でした。おそらくもともと焼いていた人がご高齢になって、子どもさんが継がれたかなにかじゃないかなぁとは思うのですが…。で、蓮台野村にはもう一軒あるのがわかっていたので、今日はそちらの方へ。
店構えは喫茶店みたいな感じです。まぁこれが前に敬遠した原因なんですがね。
中に入ると、地元のおばあちゃんがおひとり。ふむ。期待できそうです。なにせ、地元の人が行っていないお好み焼き屋は、それだけでヤバイです。店の壁を見ると、品書きは貼ってあるものの、いくらか書いていません。まぁそんなものでしょう。
なんしか3人とも飢えていたので、まずはビール。キリンラガーが出てきました。
で、
「カスのお好みありますか?」
と聞くと、
「ない」
とのこと。さらに
「ホソは?」
と聞くと、
「ホルモンはおいてへんねん」
とのこと。いきなりテンションダダ下がりです。でもまぁ、壁に貼ってある「スジネギ焼き」でもと思い
「じゃぁ、スジネギ焼き」
と言うと、
「最近ネギが高ぅてやってねんねん
とのこと。まぁそれはわからないわけでもないです。
てことで、スジのお好みです。
なかなか焼きかたがおもしろいです。卵を練り込むんじゃなくて、穴をあけたところに落としています。

やがて焼きあがったものが出てきました。
そうそう、ちょうどこの時に阿K◯さんが到着です。
さて、ソースをかけます。甘と辛があるみたいです。
「ソースはツバメですか?」
と聞くと
「自家製や」
とのこと。ほぅ。ソースはなかなかコテコテです。

さて、どんな味になんだろう。
ひとくち食べた瞬間、みんなから同じ言葉が出てきました。
「甘!」
ソースのせいかなと思い、生地を食べますが、こちらも甘い。いったいどないなってんねん。というか、辛ソースですら、ほとんど辛さがありません。よくわからない…。
まぁ、「おたふく@蓮台野村」よりは、はるかに生地は軽めにあがっているので、それはそれでいいのですが、なんというか、よくわからない味です。う〜ん…。

まぁとりあえず、恒例のdata。

スジのお好み
ビール キリン大瓶?円
スタイル 混ぜ系
その他 なにせ、壁に値段が張ってないので、いくらかわからないという…。もっとも、そんなに高くはなかったです。たぶん、お好みとビールで1000円ちょっとかな。なんしか、味が甘い。未経験の味です。う〜ん…。
独断的評価 ★★☆☆☆(まぁひとつわかるのは、わたしの好みではないということですね。でも、あの味が好きな人もいるかも)

詳細なリンクも更新しておきます。

よっちゃん@笠神村

今日は午後から奈良の橿原でお座敷があります。橿原と言えば、橿原神宮橿原神宮と言えば洞村の「強制」移転、洞村の「強制」移転と言えばおおくぼまちづくり記念館、おおくぼまちづくり記念館と言えばお好み焼きでしょう(笑)。
てことで、橿原あたりをよくよくご存じのお友だちMさんの案内で、初の奈良のムラ中お好みにチャレンジです。
もともとはおおくぼの中にあるお好み焼き屋さんと思っていたのですが、
「みんな大福に行くよ」
というMさんのアドバイスがあったので、急遽変更。
それにしても、車の中の会話が
「ゴニョゴニョは◯00万円」
「あほや〜もったいな〜」
にはまいりました。相場としては、少々安めと思っていたのですが、それってギョーカイ内でしか通用しない「常識」だったんやなぁと、あらためて思いました。それでも
「新車買うより安いでしょ」
と反撃したのですが、笑い飛ばされるだけでした(笑)。

というのはおいといて…。
到着したのは「よっちゃん」という店です。店の中にはテーブルが3つ。ただし、そのうちのひとつはおばちゃんが焼くためにあるので、お客さん用は2つだけのようです。
壁にあるメニューを見ると、「チヂ入り」とあります。Mさんにたずねると、奈良では「チヂ」という名前はポピュラーなようです。が、いったいなんだろう。あと、「お好み」もありますが、「ベタ焼き」か「モダン(うどん入り)」が一般的なそうです。
とりあえず、「チヂ玉入りベタ焼き」を頼みました。
焼き方は、ごく普通のベタ焼きです。おばちゃんが乗っけた「チヂ」を見ると、どうやら「ホソ」のようです。
「ありゃ?カスは入らへんの?」
と思い、あわてて
「カスは?」
と聞くと、
「ちゃんと乗っけるで」
との話。油かすをパラパラ、天かすもパラパラ。あとは普通に焼いていかれます。

出てきた完成品は二つ折りにされていました。
 
一口食べると、チヂとカスの香りが口いっぱいに広がります。おいしい!すごいダシです。徳島のイリカスとはまた違います。さらに、お好みのエッジかカリッとしています。まるでチヂミです。おそらくは天かすがいい具合に効いているんでしょうね。思わず
「イタリア人のオリーブオイル朝鮮人ゴマ油ソウルフードです」
とかつて言った朝鮮人の友だちの言葉を思い出しました。さしずめ
「日本人の油かす」
というところでしょうか*1
ソースは全体的に甘めですね。Mさんのアドバイスで一味をかけます。いい感じです。
Mさんが頼まれたのは「チヂ玉入りモダン・うどん半玉」です。こちらも少しわけてもらいました。「モダン」というと、かなり重いだろうなぁと思っていたのですが、これが案外大丈夫です。というか、「うどん半玉」がいけるというのが、わたしにとってすごく驚きでした。いや、おたふくでもできるのかもしれないけど、想定外でした。今度やってみようかな。
ベタ焼きも焼きあがったのを見たらかなりの量に見えたのですが、案外するするっと食べてしまえたのが驚きです。
そうそう、焼きはじめの時に
「ネギはどうすんの?」
とおばちゃんに言われて
「お願いします」
というと、ひとつかみどばっと入れはったのですが、このネギもいいとろみを出しています。
なんしか大満足でした。で、お勘定の時にびっくり。ネギはオプションではあるけど、追加料金はありませんでした。すごいなぁ…。

てことで、恒例のdata。

チヂ玉ベタ焼き 550円
ビール キリン大瓶550円
スタイル ベタ焼き系
その他 別にベタ焼き系しかないわけじゃなくて、「お好み焼き」もあります。ということは、混ぜ系もやっておられるということです。ただ、このあたりではベタ焼きかモダンが一般的な食べ方だということです。今度は混ぜ系を食べてみたいなぁ。でも、奈良は手つかずやし、他の店にも行きたいし。悩ましいところです。
独断的評価 ★★★★★(チヂと天かすのサポートはもちろんあります。でも、実はおたふくも天かすは入れています。おそらくは油かすだけではあのサクサク感と軽さは出ないんだと思います)

さらに詳細なリンクも更新しましょう。

*1:はじめて自分を日本人と規定したなぁ…

井原@不動

徳島に来るたび、とにかく食べたいと思っていたのが「イリカスのお好み」です。
前にも書きましたが、「イリカス」は「油かす」とは少々違います。油かすは小腸・大腸を炒って、さらに自分自身の油で揚げたものです。それに対して、イリカスは、いろいろな部位が入っています。なので、「イリカスのお好み」は、根本的に別物と考えていいと思います。
ところで、徳島ならどこでも食べられるかというと、どうもそういうわけではなさそうです。特に徳島西部ではホルモンもなかなか手に入らなかったようです。例えば「ひっかり雑炊」をつくる時、東部であればイリカスやスジでダシをとりますが、西部ではダシなしで炊いたとか。やはり、新鮮な肉が入手できるルートがあったかどうか、あるいは、経済的にどうだったかというような「差」が、同じ県内でもあったようです。
噂では吉野にもイリカスのお好みはあるとのことですが、やはり本場は不動のようです。
店にはいると、いかにも地域のお好み焼き屋さんという感じ。店内のメニューを見てもそれらしきものがありません。「マメのお好み」とありますが、これはホルモンの「マメ」じゃなくて煮豆のことです。で、
「イリカスのお好みできますか?」
とたずねると、当然のように
「できますよ」
という答え。もう、ワクワク感が一気に高まります。思わず
「イリカスのお好みが食べたくて来ましてん」
とアピールしてしまいました。ちなみに
「ビール」
と頼むと
「ビール、嫌いやさかいにあらへんねん」
とのこと。で、
「持ち込みしてもいいですか?」
とたずねると
「ちょっとだけやったらええで。そこの角を曲がったところに自動販売機があるわ」
とのこと。もちろん買いに行きましたとも(笑)。
店のおばちゃん曰く。
「うちのお好みはなつかしい味やで」
どうやら徳島はもともとはベタ焼き系だったのが、最近では混ぜ系が増えてきているようです。たしかにこの店のお好みはベタ焼き系です。

ちなみに、ところどころにある黒かったり白かったりするものがイリカスです。完成品は、まぁいわゆるベタ焼きです。今回はお皿に入れてもらった関係で、食べやすいように切ってくださいました。

でも、そのおかげで、断面にイリカスが見えます。

味の方は…。
すごいダシです!
油かすの場合は、食感と香りと脂のうまみが醍醐味なんですが、イリカスは食感と香りとダシが醍醐味になります。食感については、油かすのパリフワトロに対して、モッチリ系になりますか。香りはホルモンの部位によってさまざまです。そして、なによりダシ。これはすごいです。思わず
「あぁ、しあわせ…」
とつぶやいてしまいます。

わたしを連れてきてくださったK野さんは、もちろんこのあたりのセンターや祭に日常的に出入りしておられるので、おばちゃんとそういう話をします。すると、おばちゃんも最初の「こいつらなにもの?」状態から、徐々にうち解けてこられます。やっぱり、地元を知っている人と行くと、そのあたりがぜんぜん違いますね。
おばちゃん「センターのイリカスは豚や」
K野さん「いや、あそこ、中村中山で仕入れてはるみたいですよ」
おばちゃん「中村中山か、ほんなら牛やなぁ。まぁ、一口食べてわかる人はよほどの通やで」
K野さん「そうですね」
深いぃです。
で、お勘定。
「え〜と、イリカスのお好みが400円で、モダンが500円ね」
安いです!たしかに、壁に貼ってあるメニューを見たら、「お好み250円150円」とか、異様な安さです。

もちろんこの味を子どもたちに食べさせたいと思い、中村中山でイリカスを買いましたとも!
てことで、恒例のdata

イリカス玉お好み 400円(モダンは100円増し)
ビール 近くの自動販売
スタイル ベタ焼き系
その他 とにかく安い!しかもおいしい!バリエーションもたくさんあります。徳島名物「マメのお好み」も試してみる価値はあるかと…。
独断的評価 ★★★★★(本文にも書いたように、「イリカス」は「油かす」とはまったく違うものと考えていいと思います。なので、比較のしようがないですが、絶対的評価としては、やっぱりこれでしょう)

<追記>
K野さんから間違いを教えてもらったので訂正しました。
あと、詳細なリンクも更新しました。

ふみ@南王子村

せっかく南の方に来たので、やっぱりお好みを食べに行くことにしました。目指すは「一村独立」の南王子村です。
忙しいところを担当の方に近くまで送ってもらい、ムラ中を歩きはじめます。ただ、なんといっても月曜日の、それも午後3時。あいてない可能性が大です。
案の定、最初に見つけた店は閉店。次の店も暖簾は出ているものの扉が開きません。あと2軒も「月曜定休」と書いてあります。実は、ムラ中のお好み焼き屋さんは月曜日が定休のところが多いんです。
となると、最後の手段です。そのへんを歩いているおばちゃんに聞くしかありません。ちょうど
「あそこ、閉まってるなぁ」
という会話をしているおばちゃんがおられたので、
「すんません、このへんでお好み焼き屋さん、どこにありますか?」
と聞きます。すると
「あそこ、閉まってるなぁ」
と、見ればわかる返事が返ってきます(笑)。と、もう一人の方が
「あそこをぐるっと入ったところにあるわ」
と教えてくださいました。
言われた路地を入っていくと、なるほど、ありましたありました。「居酒屋・お好み焼き」とあります。
中に入って
「カスありますか?」
とたずねると、
「昔は入れたみたいやけど、最近は高こうなって入れられへんねん。あんなん入れたら1枚1000円とか1500円とかとらんとあかん」
とのこと。まぁ、たしかに国産のカスを使ったらそうなりますね。
「トンチャンやったらあるで」
「トンチャンってなんですか?」
「カスの生のヤツや」
「ほなそれで」
てことで、トン玉を注文。
なんでもこのあたりにはザッと数えて5軒あるとのこと。てことは、今日は残りの店は全部閉まっているということです。この店はわかりにくいところにあるので、本当に聞かなかったらわからなかったところです。
店のおっちゃん・おばちゃんといろんな店の談義がはじまります。
「風月はな、いじったら怒られるねん」
「今日の店に行ったらな、お好みと思ったらチヂミが出てきたんや」
そんな中に、当然のことながら店の奥義が語られます。
「粉の混ぜ方ひとつで違う。手前から奥へ、オムレツを返すように混ぜるねん。グチャグチャと混ぜたらあかん。空気を入れるように混ぜるねん。焼く時もぜったいに押さえたらあかん」
こんな感じです。

「ソースはそのへんで売ってるのを使こてる。でも、そのままは出せへん。うちのおっちゃんが調合してるねん」
「ソースにな、ゴマ油を入れて、ちょっとだけシロップを入れるねん」
「企業秘密やけどな」
「でも、分量が微妙やねん」
「この値段見てみ。30年据え置きや」
確かに安いです。軒並み400円から500円です。すごいとしか言いようがありません。それにしても、惜しげなく奥義を出されるのは、やはり自信というものでしょうか。
この店も、片面をじっくり焼いて、ひっくり返してしばらく焼いたらおしまいです。やはり、焼き方のデフォはこれなんでしょうね。焼き上がりは軽く焦げの入ったホットケーキみたいです。

真ん中に軽くマヨネーズを載せて、まわりにソースをかけて少し混ざるようにしながら塗ります。トッピングは花鰹とネギ、紅ショウガです。

さて、一口食べると、ほんとうに生地がおいしい。外はサクッとしていて、中はふんわりしています。実は混ぜるのは奥でおっちゃんがやっておられたので見えなかったのですが、やはりテクニックがあるみたいです。カスがないのが本当に残念ですが、トンチャンの脂とダシがほどよくまわっています。サクッサクッと食べているうちに、あっという間になくなってしまいました。
「おいしかったらブログに載せてな」
とはおばちゃんの言葉ですが、そらもう、喜んで載せますよ。
てことで、恒例の…

data

トン玉お好み 450円
ビール 生中450円
スタイル 混ぜ系
その他 店にはいるとおばあちゃんがふたり、先客でおられました。地元のおばあちゃんが常連さんでおられるのは、基本的にポイント高いです。いろんなお好みがありますが、いずれも安い。にしても、カスがないのが仕方ないとは言え、返す返すも残念!
独断的評価 ★★★★★(カスがないぶん、4.8かと思いますが、やはり生地のおいしさは捨てがたい。あと、ソースとマヨネーズの配分もなかなかです。でも、他の店も行ってみたいなぁ)

詳細なリンクも更新しましょう。

スガちゃん@舳松

今日は堺市男女共同参画関係のお座敷が午後からあります。
さて、昼ご飯をどうするか。おにぎりを持って行くのもひとつの手ですが、やっぱりお好みを食べに行きたいというのがホンネですね。なんと言っても、坂田三吉の出身地で有名な場所ですから。
てことで、阪堺線に乗って、フラフラとムラの近くの駅まで行って、しばし歩きます。で、到着したのですが、やたら大きなムラみたいです。どうやって探そうかと思ったのですが、ヒョイと横を見ると「ホルモン」とか書いてある店があります。で、さらにその横を見ると、「お好み」と書いてあります。ホルモン屋に隣接するお好み焼き屋さんだったら、かなり期待できます。
中に入るとお客さんが「ちょっと待ってな」と言われました。なんでも用足しをしておられるようです(笑)。おかげさまで店の中をゆっくりと見ることができました。
まず驚いたのが、メニューが一切貼ってない(笑)。さらに、ところせましと「芝居*1」のポスターが貼りまくってあります。なんか、あまりにも「いかにも」なとりあわせに、なんとも言えない心地よさがあります。
で、もちろん「カスのお好み」を注文します。すると「ホルモンも入れるか?」とのこと。なんでもこのあたりの人は「カス+ホルモン」が定番のようです。てことで、今回はカスホルモンです。
まずは生地を敷いて横でホルモンを軽く炒めます。

写真を撮っていると、
「わかるか?」
とか言われてしまいました。えぇえぇ、わかりますとも!ここを見ている人は(笑)。
おじさんの言われることには、なんでも
「このムラにはお好みは4軒あるなぁ。せやけど、カスを扱ってるのはここだけや。この店が一番古いねん。わしのおばあちゃんの代からやってるから、かれこれ60年以上になるなぁ。わしが60年やし、生まれる前からや」
60年以上ということは、戦後間なしからやっておられるということになりますね。なんでもおばあちゃんはひざをいわしていて、現在おじさんが代わりに店をやっておられるそうです。でも、おじさんも腰をいわしてはりました。
そうこうするうちに、なんと、茹で(蒸し?)ジャガイモのスライスが乗って、さらにホルモンとカスが乗ります。

ジャガイモが乗るのははじめてです。さらにその上にキャベツがパラパラとのせられ、生地がトロリとかけられます。
焼いてもらっていると、近所のおばちゃん・おばあちゃんがわんさか来られます。来る人来る人みんな「カス」を頼んでおられるので、ほんとうにカスはここしか扱っていなさそうです。にしても、ムラ中の人でカスばっかり頼む店って、考えてみるとはじめてです。
となりのおばさんが「モダン」と注文されたのでつくりかたをみていると、いわゆる「マンボ」*2のつくりかたですね。細かく切ったキャベツとそばを炒めて、軽くソースをかけて、薄く焼いた生地の上にのっけています。で、上に具をのせて、さらに生地をたらしてひっくり返します。
そうこうするうちに焼けました。

一口食べると、「粉」の香りがプーンと来ます。てことは、ここの店も生地は粉と水だけという感じですね。でも、当然のことながら、中はふんわり、外はさっくりとしています。おいしい!
ホルモンもそんなに脂っこくない感じです。ジャガイモの食感が、ほんとうにはじめてです。いきなりジャガイモにあたると、ちょっとびっくりします。
けっこう小さなお好みなのに、一枚食べるとちょうどいいボリュームです。
ほぼ食べ終わる頃に、またまたお客さん。
「ちょっと場所ゆずってな」
と言われたので移動です。てことで、ごちそうさまでした。

data

カス+ホルモンのお好み 700円(推定)
ビール 中瓶400円(推定、なんしか合計1100円)
スタイル 混ぜ系
その他 焼きそばとお好みでは使うキャベツの場所が違うみたいです。もちろん切り方も違います。次回は「モダン」を食べてみたい気がします。1時間ほどあたりをブラブラして、思いだした用事があって店にもどったら、またおばさんのお客さんが食べておられました。よくはやっているみたいです。舳松には人権文化センターがあって、その中に「人権歴史館」というのがあります。ここもなかなか見所です。
独断的評価 ★★★★★

詳細なリンクも更新しましょう。

*1:いわゆる大衆演劇

*2:「聖地・おたふく」でいう「台つき」です

亮@芦原

今日は和歌山でお座敷。チーム紀伊水道のみなさんにお世話になります。でも当然その前にご当地グルメです。
和歌山では前に「キャベツ家」に行きました。今回はその近くにある「亮」というお店です。
到着すると、ちょうど開店ちょうどです。壁を見ると、「イタリアン」とか「アメリカン」とか、わけのわからないメニューもあります。でも、そんな中に「ころころ(牛すじコン)」とかあります。王道をいっておられます(笑)。
で、いつもの通り「カスありますか?」と注文。当然ありますo(^-^)o。
材料を見ると、どうもベタ焼き系のようです。

片面を焼いてひっくり返したところですぐにソースを塗られます。

「へ?もはや?」まだ火は通ってないはずなのに…。と思ったのですが、ここで半分に折られます。

徳島のはやしを思い出します。考えてみると、徳島と和歌山は海を隔てて隣同士なんですよね。というか、明石海峡大橋ができる前は、徳島から大阪に行くには、まず和歌山まで船で渡って、和歌山市駅から南海で行くというのがルートだった*1とのことなので、徳島と和歌山が似ているのは当たり前なのかもしれません。
半分に折ったとなりに卵が割られます。半分に折った状態のままでその卵の上に乗っけます。しばらく焼いてひっくり返すとできあがりです。

食べてみると、けっこうしっとりとした食感です。なるほど、半分に折ることによって、中まで火は通っているけど通り過ぎないわけですね。
さらに、ソースがなんともいえない酸味があっておいしい。
「どこのソースですか?」
と聞くと、出してくれたのがハグルマソースという、今まで見たことのないソーです。なんでも和歌山では相当ポピュラーなソースらしいです。まぁ和歌山には「湯浅醤油」というとても有名な醤油屋さんもあることですから、ソース屋さんがあってもいいのかもしれません。納得のしかたとしては、ちょっと変かもしれませんが(笑)。
和歌山は基本的にはベタ焼き・半分折りが一般的だとか。おかあちゃん曰く「京都から来たんかもしれんな」とのことです。カスは大阪まで買いに行っておられるとか。「この辺ではもう入らへん」とのことです。芦原といえば皮どころで、おいしそうな和牛を売っておられる店もあたりにたくさんあるのですが、そういう状況なんでしょうねぇ。
一緒に食べに行ったMりなさんはホルモンのお好みを頼まれたのですが、こちらのほうはホソを軽く炒めた後、乗っけられます。炒める時に軽く塩こしょうをしておられるので、なんとも言えない塩味が絶妙です。

食べ終わるとおばちゃんが
「柿食べるか?」
と言いながらむいてくださります。うれしいサービスです。
てことで…。
data

カスお好み 700円(推定)
ビール 生中450円、中瓶500円
スタイル ベタ焼き系
その他 ピザふうのお好みとか焼きソバとか、ちょっと変わったのもあります。でも、やっぱり王道はカスとホルモンです。ちなみに壁のメニューにはカスは書いてありません。「コロコロ」がいまだに気になっています。なんでも子どもさん白血病で亡くされたらしくを患われたことがあるらしく、お父さんからの骨髄移植で元気になられたとか。店内には本田美奈子とか夏目雅子とかのポスターがいっぱい貼ってあります。ちなみに、店の名前も子どもさんの名前からとったそうな。
独断的評価 ★★★★★(正確には4.7ぐらいかなぁ…。すごくおいしいのですが、なにかが足りないんです。なんなんだろう…)

詳細なリンクも更新しましょう。

*1:by ゼロ島さん

かどや@飛鳥

実に久々の「お好み」エントリです。
合宿が終わったあと、子どもたちに「これからあとは教員の厳しい反省会がある」と言い残して、昼の街に消えることにしました。
向かうは飛鳥。ここには3軒ほどお好み焼き屋さんがあることがわかっています。
一軒は「つもと」です。もう一軒、つもとの斜向かいあたりにあるんですが、ここは「つもと」が休んでいる時に行って「論外」と思ったので、2度と行きません。あともう一軒、まだ見たことがないけど、「商店街のあたりにある」と聞く店があるんです。今回は、ここをねらうことにしました。
「商店街ってあのへんだよなぁ」と思いながら行くと、ありました。
扉を開けたとたん、記憶がよみがえってきます。2005年に大阪で開催した「全国トランス交流会」の準備の時に川口くんにつれていってもらった店ですよ!
お店に入ってしばらくしゃべっていると、お店のお母ちゃんが
「前に一回来たことあるよなぁ」
と言われます。な、なんで覚えてるねん!4年半も前ですよ。
とりあえず、注文です。もちろんカスのお好み。すると、
「大阪風か?広島風か?」
と聞かれます。
「このあたりの人が食べるヤツ」
と、いつもの答えを返すのですが、どうも雰囲気が違う。まぁどっちもおられるんでしょう。てことで、両方とも頼むことにしました。
まずは、ベタ焼きの生の写真。

ここの最大の特徴は、ベタ焼きであってもキャベツの刻み方が小さいことです。どんな味になるのか楽しみです。
続いて、混ぜ焼きの生の写真。

カスが巨大であることがわかります。

ネギ焼きにはスジとこんにゃくを炊いたものが混ぜ込んであります。

ところで、お店の中では「ベタ焼き」と「洋食」のふたつの言葉が入り乱れていました。で、一緒に行ったC原さんが混乱しておられて、基本的には「同じ」というところで落ち着いたのですが…。
ここでお店のお母ちゃんが言葉の由来を教えてくださいました。
「戦後のご飯がなかった頃な、メリケン粉を薄う敷いて、キャベツとかちくわの薄切りとかを乗せて焼いてたんや。まぁご飯の代用食や。そこから「用食」になったんや」
なるほど!「洋食」じゃなくて「用食」やったんや!勉強になるなぁ…。

てなことを言っている間に、焼き上がりました。
まずは、ベタ焼き。

さらにマヨネーズがかかります。

一口食べると…。
「す、すごい!異次元の味や!」
いや、誇張じゃないです。口の中でトロリとほどけます。なんというか、キャベツ入りのグラタンの両面を鉄板で焼いたというか、京都風たこ焼き*1が鉄板で焼かれたというか。とにかくうまいです。
続いて、混ぜ焼き。

こちらは普通かな。もちろん、大幅にレベルの高い「普通」です。
ソースの味がまた、なんとも言えない酸味があっておいしい!
「金紋ですか?」
と聞くと、
「ちゃう」
のひとこと。
「ヒシ梅ですか?」
「ちゃう」
教えてくれません。やがて、奥の方から
「これか?」
と見せてくれたのが「ビクトンソース」です。ところが
「これはな、焼きソバに使こうてるねん。お好み焼きはブレンドしてる」
とのこと。結局、ヒントすらもらえませんでした。
ところで、カスの大きさがわかる写真があったのでアップ。

コテと同じくらいの大きさです。と、コテの形がまたおもしろい。ちょっと汚れていますが…。

「子どもが口をケガせんようにな」
とのことでした。もっとも、最近子どもは来ないらしいですけど(笑)。

いろいろ話をしていると、やっぱり話ははずみます
「焼き方はな、まず片面をじっくり焼くねん。ひっついてへんなぁと思ったら、裏返す。こっちの方は、そやな。3分ぐらいや。とにかく焼きすぎたらあかん。焼きすぎたら水気がなくなる」
いいヒントをもらいました。
てことで…。

data

カスお好み(ネギ焼き) 800円(700円)
ビール大瓶(キリンあり) 550円
スタイル 混ぜ系・ベタ焼き系
その他 なんしかベタ焼きがおすすめ!ほかに、「ミノ玉」というのがあります。これもかなり気になりました。次回はぜひチャレンジしたいです。定休日は水曜日。ただし、第3火曜日・水曜日の連休だとか。日曜日の昼にやっているのがうれしいです。
独断的評価 ★★★★★

詳細なリンクも更新。

*1:つまり、キャベツ入りということ

はやし@徳島・番外編

松茂で今回コーディネートをしてくださっているK野さんと合流。
まずはお昼ご飯を食べに「はやし」へ。ここ、メチャクチャはやっている店みたいです。店の横の駐車場は狭いのですが、まわりのあちこちの100円パークに「契約駐車場」とあります。K野さんに
「ここって「知る人ぞ知る」なのか「だれでも知っている」なのかどっちですか?」
と聞くと、しばらく考えて
「「だれでも知っている」かな」
と答えられました。
店にはいると長〜い鉄板に大量のお好みが焼かれています。

どうやら客側から向かって右側から焼きはじめ、ベルトコンベアーよろしく左へ左へと送られ、左端で完成するという要領のようです。
わたしはK野さんの推薦で「豆天」を注文。
焼き方を見ていると、ここはベタ焼き系みたいですね。

ただ、おもしろいのはひっくり返した後、ひび割れしたらしいところに、さらに生地をかけているところです。これはかなりヘビーかもしれません。
やがて左端に到達して出てきたのがこれです。

二つ折りにして出てきます。おられた真ん中にはあらかじめソースが塗ってあるのですが、さらにソースがほしい人は表面にも塗ることができるということでしょうか。
一口食べると、けっこうもっちりしていることに気がつきます。これは強力粉が少しはいっているのかな?味に少し塩味が感じられます。K野さんは「そう?」と言っておられるので、もしかしたら天ぷらに入っているエビの味なのかもしれません。そしてなんと言っても金時豆!なんとも言えない甘みがあります。
たしかに「ムラ中のお好み」にはありえない味なんですが、これ、やみつきになるとやみつきなんでしょうね。
のんびり食べているとひっきりなしに電話がかかってきます。どうやら持ち帰りの注文がすごく多いみたいです。ここからもはやっていることがわかります。
一枚食べるとお腹いっぱいです。再度メニューが「ところてん」というのに納得。
「ご当地お好み」というのもひとつのジャンルになるのかもしれませんね。

番外編なので、dataはなしといことで…。

きよみ@住吉

今日は住吉人権文化センターでお座敷です。
人権文化センターがあるということは、近くにおいしいお好み焼き屋さんがある可能性大です。
行きの電車の中から担当の方に「おすすめのお好み焼き屋ご存じですか?」とメール。すると「あります」と即答が返ってきました。
場所はセンターからちょっと離れたところですが、もともとは地元にあったとか。壁を見ると、「祝50年」というのれんが掛かっています。おばあちゃん曰く「今年で53年目、ここに引っ越して35年や」とのことです。
壁に貼ってあるメニューを見ると、けっこういろいろあります。しかも、かなり安い!豚のお好みが350円はすごい!中でも目を引くのが「イカホルモン焼き」です。でも、ここは定番のカスのお好みです。
生地の上に乗ったカスを見てびっくりです。

カスが大きい!
おばあちゃん曰く「最近はカスが高ぅなってなぁ。こんなん2つで1300円や。これやったら1000円もらわんと割りがあわんねん」。にもかかわらず、500円です。
やがてひっくり返します。ひっくり返した時にできた割れ目に残っていた生地をちょこっとたらします。
そうこうするうちに焼きあがりました。驚くほど早いです。

で、食べます。
んまい!キャベツの量は少なめですが、シャキシャキとした食感が楽しめます。生地はフカフカで、なんしか軽い感じ。そして、カスは表面はちょっと固くなっているけど、噛むと柔らかく、ジュースが出てきます。
断面を撮ってみました。

右に見える透明なものがカスです。大きさがわかります。
あまりにも食感が軽いので「山芋を入れてはるんですか?」と聞くと「入れてへん」とのこと。夏場は傷みやすいので入れないそうです。ただし、小麦粉にはそうとうこだわりがあるようです。「50年間ずっと同じのを使ってるねん」とのこと。さらに、ソースにもこだわりがあるようです。横を見ると、「ヒシ梅ソース」と書いたタンクがあります。でも、これをストレートで出すんじゃなくて、ブレンドをしているそうです。実際ソース壺に入れておられるのは、カウンターの中にあるソースでコテコテになった一升瓶からでした。
ちなみに、ビールは大瓶500円で中瓶が450円。ほとんど変わりません(笑)。
なんしか、「もう一回来たい」と思わされる店ですね!
てことで、恒例の…

data

カスお好み 500円
ビール大瓶 500円
スタイル 混ぜ系
その他 生地はフカフカ。カスは大きい。お好みはもちろん、焼きそば・焼きめしなどもあります。どうやらホルモンが得意なようです。イカホルモン焼きも絶品!定休日は火曜日・水曜日。昼からやっていて、途中で閉めたりはしないようです。なんでも遠来のお客さんが多いからとか。
独断的評価 ★★★★★

そうそう、こちらの方も更新ですね(笑)。