自主フィールドワークとか…

今日は、人権教育がらみで「ツラッティ千本」の見学と西陣のフィールドワークでした。案内してくれたのは、小林丈広さんです。この人の話は、近代史を「衛生」という観念から解き明かしていくもので、ものすごく面白いです。
今回は、とりあえず、軽〜く「町式目*1」にかかわる説明を受けたんですが、それぞれの町の「まちづくり」への考え方というのがよくわかりました。
で、その上で西陣へ。おそらく織物産業が繁栄していた時は現代の「町式目」みたいなものが不文律としてあったんだろうけど、いまや完全に崩壊しはじめていることがよくわかりました。それがいいことなのかわるいことなのか…。なかなか評価は難しいですね。
午前のフィールドワークが終わったら、午後の講演まで時間があったので、ふたたびツラッティの近辺を自主フィールドワーク。「お土居」があるのが京都の「町」の面白いところなんですけど、このあたりには残っているんですね。で、そこを境目にしてがらっと町のたたずまいが変わります。なるほどなぁ、と。
午後はふたたび小林さんの講演。実は、同じような話を5年ほど前に聞いているので、さほど新しい収穫はなかったんですけど、明治30年あたりからの部落の有力者層の流出の話は、やはり刺激的でした。まぁ、個人的には流出する気持ち、わからんわけじゃないけどね…。

*1:「これこれこういう仕事の人には家を売るな」という約束事

打ち合わせの場所

今日は、夕方ちょっと打ち合わせがあって、大学街のとある終着駅(始発駅)で待ちあわせをしました。で、その後近くの居酒屋に行ったのですが…。
基本的には、わたしはその居酒屋の隣の店の方が好きなんです。そんなに高くないし、そこそこの味だし、夏場はクーラーがききすぎたり、夕方は子どもたちが走り回っているという程度のことしかないので、けっこういい店なんです。
ところが、たまたまそちらのほうが閉まっていることがあって、隣の店に入ったことがありました。で、その店の安さにぶっとびました。生中181円って、どんなんやねん…。さらに、帰りに10%引きの券をもらったので、今日はそちらの方に行くことにしました。
で、結果から言います。
変な店…。
安い生中、よく見たら、マグナムドライでした。それを見て、急遽瓶ビールを頼むことにしました。で、お店の人に「銘柄はなにがあるんですか?」と聞くと「モルツです」とのことだったので、ちょっと不満だったけど「じゃ、それください」と頼みました。出てきたのはサッポロ黒ラベル(笑)。うれしいけど、ぜんぜん話が違うやんか…。
出てくる食べ物もすごいです。串カツの盛り合わせが妙にぬるい。いや、一応あがって入るんですが、ぬるいんです。「ホソと九条ネギ」の味は…。九条ネギはおいしかったです(笑)。結局一番おいしかったのはミミガーでした。でも、あれならわたしも同じ味を出せるぞ(笑)。
もう2度と行くものか…。

パレード行ってきました

この間の玖伊屋、ちょっと先に帰らなくちゃならなかったので、カギ締めをY子ちゃんに頼みました。そのカギの受け渡しを兼ねて、パレードに行くことにしました。
阪急河原町で待ちあわせ。車中でカギの受け渡しが終わったので、ほとんど用事は済んだんですが、まぁせっかくなのでそのままパレードに行こうかと。ちょうどお昼は梅田だったので、定番の「新梅田食堂街」に突入。立ち飲みで軽くひっかけるのはいつものことです。で、Y子ちゃんと二人で、入ってきた人を見ては「あの人、MTFっぽい」とか、「連れの人、実はFTMやったりして」とか、しょーもないネタで盛りあがっていました。いや、最近、ちょっと背の高い美人を見ると、つい「MTFや」って思ってしまうんですが、こんなわたしは、きっとダメ人間ですね。
で、パレード会場へ。向かう道中、やたらたくさんゲイ*1がいます。やっぱりたくさんいるんだなぁと再認識。到着すると、いきなりO辻さん。顔を隠したけど遅かったです。「なんで隠すねん!」とツッコミが飛んできました。
そのほか、まぁいろんな人があちらこちらから来ておられました。わたしって地味な人間だなぁと、あらためて感じました(笑)。
歩いていると、みんなほんとうにうれしそうなんですね。心の底から「よかったね!」という気持ちがわきあがってきます。
でもね、「みなさ〜ん、わたしはゲイで〜す!」って叫んでいる人を見て、ふと「あの人、日常もああやって叫んでいるんだろうか」と、いじわるな気持ちが起こってきました。
考えてみると、このパレードって、一種のカタルシスの場なわけですよね。だから「解放」される。でも、トランスの人間にとって、その手のカタルシスなんて日常イヤというほど味わっているし、逆にカタルシスのない瞬間がほしいわけです。だから、玖伊屋なんて、カタルシスの正反対の方向へ向かっていきます。ついでにいうと、わたしにしても、「24時間一人パレード状態」はあまりにしんどいので、わたしを知らない人達の中では「あぁ、埋没したい」とふと思ってしまったりもするわけです。
さらにいじわるな気持ちになってきたのは、あまりにも「整然」としていること。主催者側が「もっと端っこを歩いて」とか言うんです。いや、ポーズだけだったらいいんだけど、どうも本気で思っているらしい。でも、これ、デモでしょ?デモって、車線を占拠してなんぼでしょ?1車線は当然、2車線、3車線と占拠して、フランスデモをした時の解放感と、横からガンガン弾圧をしてくるジュラルミンの盾の恐怖とが同居するのがデモでしょ?そうそう、ジュラルミンの盾は一枚もありませんでしたorz。弾圧をするのは、主催者じゃなくて権力のはずなのに…。
あぁ、管理されたカタルシス
そうか、ここでこうやってガス抜きをすることで、あしたからまた従順な市民にもどっていくんだ。だとしたら、「24時間一人パレード」をやっぱりし続けないといけないのかな…。

そうそう、笑顔のひとつもなく、ひたすら歩道に向かってプラカードを見せているインターセックス(らしき)人の姿が印象的でした。自分の姿をさらすことで、ひたすらそこにいる(かもしれない)仲間に呼びかけておられました。

*1:らしき人

感想はそれかいな…

今日は組合の教育研究集会。うちの組合のこの手の集会の出席率は、おそらくかなり高率なんじゃないでしょうか。なにせ、ひとりが1%程度の重みを持っていますから(笑)。ですから、実人数はメッチャ少ないです。でも、内容はすごく充実しています。しかも、ほとんどが部落問題とか在日問題とからんでいたりします。まぁ、そういう組合なんだっていうことですね。
で、今年もレポート。内容は、「取り立て屋さん*1」のアドバイスによって、この間の放送部の作品づくりです。
ところが、書きはじめてハタと困りました。なにせ、制作過程にわたしはほとんどコミットしていません。部員達が何に困り、どこを工夫し、何に気づいたかみたいなあたりについて、ぜんぜん知らないんです。どうしよう…。でも、レポートを書きはじめたのが木曜日の朝。〆切がその日の夕方という(笑)メチャクチャな日程だったので、部員達にインタビューするわけにもいきません。まぁ、それでも口先三寸でなんとかなるかというええ加減さで、なんとかつくりました。
そんなレポートですから、まともに発表できるわけがありません。それでもみなさん、「へー」とか「ほー」とか「うんうん」とかしながら聞いて下さります。まぁ、ネタとしては新鮮ですからね(笑)。
で、発表が終わって質疑応答の時間。いやぁな感じはしていたんですが、向こうでにやりと笑いながら手をあげたのは、古株の組合員。というか、古〜くからの仲間(先輩)です。「君のレポート聞いていつも思うんやけど、子どもたちの声が聞こえてこないんやわ…」。
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
なんで一番イヤなところをついてくるねん。わかってますって。で、思わずこたえた私の第一声は「あのね、全同教やあるまいし(笑)」。
こんな古風な人のいる組合ですわ。

*1:この名前、なつかし〜

うれしはずかし(笑)

朝、通勤途中に思い出しました。今日は、年に一度のうれしはずかし「健康診断」の日です!
通勤途中に思い出したぐらいだから、起きてから家を出るまではいつも通りの生活です。まぁいいでしょ。朝はけっこう早いし、そうでなくても、血液検査とかは不可解な数字が出ても当たり前なんだから(笑)。
さて、準備万端整えて、いざ決戦の場へ。
第1関門は、受診者名簿です。名前と性別を自分で書かなきゃならんらしいです。まぁ、問診票の性別欄には向こうで勝手に入れてくれているので、ここでは別に自分では書かなくてもいいだろうと、空欄。で、チェックした人も、そのままスルー。第1関門突破。
その後、身長・体重・視力・血圧と続きます。
と、ここで突然第2関門。血圧を測ってくれた人が「あの、ここはどちらも該当しませんね?」。指先をみると「生理中・妊娠中」(爆)。「はい、大丈夫です」。んなもん、該当するかいな(笑)。勝利です(笑)。
続いて第3関門。心電図です。担当は、性他認が「おばちゃん」の人。「あ、靴下は短い?そのままでいいです。そこに横になって」と矢継ぎ早に指示を出します。とその時…。「あれ?お名前は…、いつきさん?誕生日は3月9日?」「はい」「あ、今気づいたわ。性別欄まちがってますね。訂正しときますね」「いや、ややこしいんで、そのままでいいですよ」「そう…????」。全面勝利!と思いきや、気をとりなおした担当の方、「心臓のことでお医者さんから何か言われたことは?」「あ、毛が生えてるって言われました」。スルーされましたorz。負けた…。スルー力が高いのかなぁ…。
第4関門は、内科医の問診。性他認が「おねえさんとおばさまの間」の人が担当です。「なにかありますか?」「なにもないです」「すみませんが心臓の音聞きますね。あ、ブラジャーはそのままでけっこうですよ」。ドキドキ…。「じゃ、おわりです」早っっ!まぁ、勝ちかな…。
最後の関門は、血液検査。手元をみると、血液の番号と名前・性別を対照させる表があります。名前を書くのは担当者。問診票をずーっとチェック。そして、表に名前を記入。名前は「イツキ」。そして、性別は女に◯。勝った!あとはいつもの通り、「どちらの腕から採血しましょう」「あなたのお好きな方から(笑)」「えっ…、じゃぁ左から」「どうぞ」「採血は苦手ですか?」「すごく得意です」と、しょうもない会話をしながら無事終了。

本日の戦績。4勝1敗1引き分け*1。性他認「おばちゃん」は強いなぁ…。

*1:引き分けは最初の名簿で、負けはもちろんスルー…

難関とはね…

あとひとつやらなきゃならないのは、人権学習の教材づくり。
前にも書きましたが、教材なんていうのは、基本的には「自分の伝えたい内容を、自分のやりたい手法で」やるための補助になるものだと思うんです。なので、他の人のつくった教材を使うことは至難の業だし、他の人が使いやすいようにつくるのもまた、至難の業です。
でも、やらなきゃならんので、しゃーないです。
で、どんな分野かというと、これが「結婚差別」なんですよね(笑)。
かつての自分だったら、「差別を乗り越えた結婚マンセー」みたいなテイストになっただろうと思うわけです。でも、今はぜんぜん違う切り口にしないといけないと思っています。やっぱり、まずは結婚制度そのものを問うことと、多様なパートナーシップのありようについて考えるところからスタートしなきゃならないと思っています。ましてや、導入で「あなたが結婚するとしたら〜」みたいな問いを発するなんていうのは、ぜったいやりたくありません。
ところが、ここで問題なのは、そういうわたし自身の考えとか思いを、担任さんと共有できるかどうかなんですよね。なによりも、ヘテロマッチョな考え方の人も担任さんの中にはいる可能性があるわけで、そういう人がわたしのつくった教材で「上辺だけ」なでてもあかんやろうと思うわけです。でも、そういう人にも使ってもらえる教材をつくらなくちゃならない。まぁジレンマですね。繰り返して言うけど、自分のためにつくるなら、なんぼでもできるんだけどなぁ…。
来週にはあげないといけないんだけど、どうしたもんかなぁ…。

トドは収束に…

ようやく学校の方は中間テスト直前の時期まで来ました。さすがに、ほとんどの子(笑)は「勉強しんと…」というモードに入っています。しかも、テスト範囲は全部終わっているので、復習プリントを配布したらたいてい授業をしなくてすみます。あー、楽だ…。つかの間の休息の時期です。
おかげさまで、たまりにたまった仕事の方に頭をまわす余裕も出てきて、午後にはレポートをひとつしあげることができました。
レポートを書くことって、自分のやってきたさまざまなとりくみを振り返る絶好の機会なんですよね。なので、基本的には、言われたらやるようにしています。逆に言うと、「言われる」っていうことが「やっている」ことの証左でもあるのかとも思います。
さて、当面やらなきゃならないのは、あとひとつだ…。これが難関。

こわっ!再び

で、バイクで通勤途中。車の間を抜けて、グッとアクセルを開けたとたん、左目の端になにか物体が…。ほどなく、ヒマそうに座っている紺色のおじさま一人。右手には赤い旗。旗には「とまれ」。って、おい。ねずみとりかいな…。
幸い、わたしは加速を楽しんだらあとはあまり飛ばさない走り方なんでとめられませんでした。
それにしても…。あー、こわ…。

こわっ!

朝、学校に行こうと思って靴をはいて…。なんか靴の中に入っている感じ。ま、いいかと思って表に出て、やっぱり気になるので靴を脱いで中をみたら、スギの枯れ枝が入っています。「なんで入ってるんだろう」と思いながら、靴をひっくり返して枯れ枝を出しました。と、ふと見ると、枯れ枝が動きます。「ん?」。よくみたらムカデでした。
幸か不幸か、踵でふんずけたので、そのままムカデはわたしをかむ余力もなかったみたいです。
それにしても…。こわっ!