夕方からのセッションは、障碍者プロレスのスーパーヘビー級チャンピオン・鶴園さんの講演です。といっても、これまた中邑さんとの掛けあいになります。どうもATACって、そういうスタイルなようです。
ビデオを見せてもらいましたけど、あれは「ガチ」ですね。プロレスというよりも「プライド」っつぅか「K1」っつぅか。見せていただいた試合では、相手は絞め技と打撃で落ちてましたから。
「なぜ障碍者プロレスを?」という中邑さんの問いに「各闘技が好きだから」というベタな答を返しておられましたが、まぁ当たり前といえば当たり前か…。
投稿者: ituki
本になる(1日目)
会場はうちから自転車で行ける距離です。ギリギリまで家にいて、さぁ出動。
会場に着いたら、昨日の面々がワラワラいます。とりあえずあいさつをかわして、オープニングセミナーへ。
今回は、ATACという団体のセミナーのひとつのセッションとして「リビング・ライブラリ」が行われるらしいです。
さて、ATACってどういう団体だろうと興味半分斜めから見てみたのですが、いい感じの「ゆるさ」を持った、なかなかおもしろい団体のようです。
とりあえず、オープニングセミナーで主催者の中邑さんが提示された*1内容を途中からとったメモ。
社会の「速度」がどんどんあがっていく現在。その中で、さまざまな理由で情報に「ついていけない」人が生み出されてくる。
では、社会の速度を落とすことはできるのか?→容易ではない。
(情報)から取り残された人々、混乱した人々に対し、われわれひとりひとりが人の多様性に気づき、認めた上でともに生活する気持ちを有することは可能では?ECO?時間の浪費が必要では?・テクノロジーによるエンパワメント
・コミュニケーション技術
・環境調整
物理的環境整備。
人の環境整備
障碍理解
リビング・ライブラリ
固定観念を崩す。溶かす。
完璧にバラバラなメモなので、もしも聞かれた方で補足があればお願いします*2。
続いて、今回のオープニングセミナーの目玉。リビングライブラリーの創始者のうちの1人、ロニー・アベルゲル(?)さんの講演です。
タイトルが
「Don’t judge a book by it’s cover(本を表紙で判断しないで)」
なるほど、「本」を提供しながらも、それを「表紙*3」で判断するなっていうの、いい感じです。「まぁじっくりと中身を読んで下さいな」というところでしょうか。
もちろん(?)講演は英語です。てことは、わたしにはそのままでは「情報」はほとんど伝わりません(笑)。でも、ところどころに聞き覚えのある言葉が出てきます。例えばそれは、これまでにどんな「本」が提供されたかというあたり。真っ先に出てきたのが「transgender」ですよ。ところが、同時通訳の人の訳を聞いて「にゃ?」。わたしのメモ。
「ホモセクシュアルと訳したよ!」
まぁいいけどね(笑)。
そう言えば、朝日新聞のリビングライブラリーの紹介記事には「性転換者」と書いてあったけど、あれ、たぶんもともとは「transgender」なんでしょうね。
ロニーさんの講演のメモ
divercity(多様)な方々から学ぶ。
情報を報道から得ている人がほとんど。
でも、例えばtransgenderにとって、手術の選択をどのようにするかは人それぞれ。
internetも大事だけど、顔と顔をつきあわせて話しあうことが大切。
日本は23番目。8年前デンマークではじめておこなった。
ともすれば反対側になってしまう人たちに橋渡しをする
「権利を認められたい」「受けいれられたい」という気持ちは、普遍的なもの
(出てきた写真を見ると、あちこちにレインボーがあるなぁ…)
図書館のルールは以下の通り
・静かである必要はない
・借りた時と同じ状態で返す
・本は大切に(セッションを中断する権利がある)
・時間を守る
・書き込み・破りはダメ(笑)
リビングライブラリーの成果は次のとおり
知識を得た、見方が広がった。語り部は肯定的な感想。
来年、コペンハーゲンで世界大会がある。
「みなさんはどういう本になるか?」「どういう本を借りたいか?」
これまた、完璧にバラバラなメモなので、もしも聞かれた方で補足があればお願いします*4。
で、いよいよ図書館開館です。
ひとつのセッションが30分。30分の休憩をはさんで次のセッションになります。全部で5回のセッションで今日は終了です。ちなみに、予約が入っていなければそのセッションの時間は休憩です。予約状況は、司書コーナーのディスプレイに表示されています。「×」がついていたら予約済み*5、その時間にどうしてもということであればキャンセル待ちになるそうな。で、自分のところを見てみると…。全部「×」がついてるよ(;_;)。
さぁ、どういうふうにはじめを切り出そうかと思ったのですが、いい切り出し方を思いつきました。
「どうしてわたしを選ばれたのですか?」
そうか。これがリビングライブラリーなんですね。
ふだんの高座だと、聞かれている方々の個々のニーズを拾いあげることができず、とりえず最小公倍数でしゃべってしまいます。当然「ネタ」も振らなきゃならないし(笑)。でも、リビングライブラリーは1対1(〜3、4人)。だから、相手のニーズによって話す内容を変えることができるし、こちらから質問もできます。「効率」は悪いけど、「効率」を追い求めないことが大前提なので、そんなことを考える必要はありません。
てことで、それぞれの方のニーズを聞いて、最後は自分の「落ち」に持っていくというスタイルがとりあえずつくれました。
聞かれる方々は、ほんとうにさまざまなニーズを持っておられます。単に「知りたい」という方から、なんらかの当事者性を持っていたり、なんらかの悩みを持っていたりして「ヒント」を求めておられる方まで。とにかく、30分を5回、合計2時間半の濃密な時間を過ごしました。
にしても、疲れたよ…。
本になる(0日目)
夕方家に帰って、すぐに出発。
今日は、明日・あさってと開催される「リビングライブラリ」の顔合わせ会*1だあとか。簡単に言えば「本」になる人が集まってこられるわけです。
会場に着くと、いはりますねぇ。なんか、いい感じのオーラが出まくっている一角があります。「きっとここだな」と思って行くと、やっぱりそうでした。で、わたしもそこに座って「オーラの一員」に混ぜてもらいました(笑)。そうそう、ひょいと横を見ると、倉田めばさんがおられてびっくり。そうか、ダルク関係で来られているんですね。
で、自己紹介をはじめたのですが、「オタク*2」の方とか、アスペルガーの方とか、障碍者プロレスのチャンピオンとか、まぁみなさん、ひとクセもふたクセもある方々みたいです。で、自己紹介をしているうちに、結局予定の2時間半ほどが過ぎてしまい、お開きです(笑)。あしたからどうなるんだろう…。
さて、試験も近いしな(笑)
来週から期末試験。
生徒たちはもちろん火がついてくる時期です。というか、火がつかない子がいたらまずい。というか、そういう子がいるからまずいという話もありますが…。まぁ、そういう子には火をつけてまわるのですがね(笑)。
で、わたしたち教員はというと、こちらも火がつくタイプの人と、楽になっていくタイプの人がいます。わたしは明らかに後者です。
だって、それまでは放課後の補習もやるし、そのためにはプリントもつくらなくちゃならないし、なによりモチベーションの低い状況*1の子ら相手に授業をしなくちゃならないわけで、これはたいていしんどいです。
で、試験が近づいてくると、生徒たちは「先生教えて〜」とやってきます。でも、わたしは絶対にこのあたりでの補習はしません。だって、そんなんずるいやん。直前にチョコチョコっとやって点数稼ごうなんて。わからないことがあったら、その時に聞けばいいわけですよ。だから、それまでに手をかけるんです。
てことで、試験問題をつくったら、あとは悠々と他の仕事をしてしまうという時期なんですね。
ちなみに、授業の方も試験範囲はすべて終わっているから、やることもない。
あ〜。天国天国(笑)。
*1:かつ、2学期は暑い!
なんのための改革か
今日は、職場の教職員人権教育研修会。講師は、西成高校の教頭さんです。題して「格差を越える高校−西成高校が大切にしていること−」。
すごくよかったです。
程度の差はあれ、うちの学校とそれなりに似ているところが多々あります*1。その状況をどうとらえ、そこからなにをしていくのか。「改革の中味」がともすればとりざたされますが、それ以上に、「改革」のスタートとめざす方向について、ほんとうに勉強になりました。
ともすれば、「しんどい学校」は、いかにして「いい生徒*2」を集めるかというところに腐心しがちです。でも、これって、「しんどい生徒*3」をよその学校に押しつける、あるいは、その子らの進路を中学段階で閉ざしてしまうことにつながります。さらには、今、自分の学校にいる「しんどい生徒」を放置する・放り投げることにもつながりかねません。
でも、西成高校の改革の方向は、今いる「しんどい生徒」。これからも入って来るであろう「しんどい生徒」と、今も、これからも、どう一緒に歩んでいくか。そのための「改革」なんだということです。そのために、西成高校の「今」を分析し、「これから」を展望している。そして、「何が必要か」ということをそこから導きだし、実践を積み重ねている。
もちろん、こうした方向に行かざるを得ない、「大阪」の状況*4があります。だからこそ、そこまで腹をくくれるんだろうとは思いながらも、やっぱり「すごいよ!」と思わざるを得ませんでした。
にしても、今日からはじまった「公立高校の復権*5」はどういうふうに展開していくのかなぁ…。「京都」という大豆のエキスから湯葉一枚だけを取り出した学校やからなぁ…。
2日遅れだけど
「普通がいい」か…
突然「いつきちゃん、いる?」と言って部屋に入ってきた子。
「いるよ」と言って出て行くと…。
突然泣き出しました。
しんどいことがあったんだよなぁ。
他の人から見たら、小さな小さな出来事かもしれないけど。別にその子に向けられたことではないんだけど。そしてその子自身も「あの子に悪気はないのはわかってるねん」と言っているんだけど…。
でも、しんどいんだよな。
「なんでわたしは…なんやろ」
泣きながら言った言葉が
「普通がいい。普通やったらこんなことで傷つかへんかったのに」
でした。
「そやけど、「普通やない」からいいこともいっぱいいっぱいあるんやで」
「「自分って、なんやろ」と思えることって、すごいことやと思うわ」
「その出来事を通して、きちんとつながり直してみ」
「今」は届かないことがわかりった言葉を、それでも伝えました。
いつか、「普通じゃなくってラッキー!」と笑ってくれる日を、一緒につくろうな。
ともに闘かわん!
クールダウン
わたしもクールダウンだけど、子どもたちもクールダウンです。
なにせ、2年生は研修旅行(沖縄)から帰ってきたばかり。そして、来週から期末試験。
さて、どうなることやら…。
で、女性部の忘年会
家に帰ったら、すぐにスタート。
今日は組合の女性部の忘年会。なぜか誘っていただいているので、ここは意地でも参加です(笑)。
なんか不思議なんですよね。
もちろん、「女性部に入れてほしいなぁ」とはぼんやりとは思っていましたが、自分から「入れて」と頼むのも気が引けるし、なにより自分が女性部のために何かができるとは思えない*1ので、「まぁええか」と思っていたんですよ。ところが、うちの女性部、人が少ないこともあって、いつのまにか頭数に入っていたという^^;;。まぁ、これ、青年部も一緒か(笑)。
で、台湾料理のお店に着くと、「いらっしゃい〜」と歓迎の声。「とっといたで〜」の声はうれしいものの、「そういえば昨日も中華だったよなぁ」などと思いながら、食べてみると、これがおいしい!
女性部の忘年会は、ほんとうにおしゃべり。そして、笑い。すごくほんわかした気分にさせてもらいました。
実際には、みんなしんどい現実を抱えながら生きているし、組合としてもしんどいところなんだけど、こういう場所にいさせてもらって、わたしも元気をもらえたなぁ。やっぱ、なんらかの形で返さなくちゃね。「組合」って、「お互いさま」の場所だから。
そんなことを感じさせてもらいながら、ふだんよりはるかに早い時間*2に家路に急ぐことにしました。
家に帰ったら、まだ子どもたちは起きていたけど、わたしはダウン寸前。
「お帰り〜」
「おやすみ〜」
で、爆睡です。
あ〜、ハードな宴会3連チャンが終わりました。
全同教(2日目)・またまた出会い!
今日も分科会です。
他の分科会に行きたい気持ちもないわけではないのですが、もうしばらく千葉の人たちとの「時間」を楽しみたかったということがひとつ。そして、分科会を渡り歩くのはあまり好きではないということもあって、昨日と同じ分科会にとどまることにしました。
これが、結果的によかったんですよね。
まずは、三重県のレポート。
さらりと聞くと、なんのことかわからないレポートなんですが、質問をして返ってきた答を聞くうちに、学校・地域が一体となったすごいとりくみをされていることが伝わってきました。あまりにもすごすぎます。
レポートが終わったら、すぐにおしゃべりに行きました。すると、ムラのお母ちゃんが「また遊びにおいで」と暖かい声をかけてくださいます。マジで行こう。ぜったいおもしろいムラやと思います。
続いて、ご当地奈良のレポート。
さすがは奈良ですわ。もう、それしかありません。
で、お昼ご飯。
せっかくなので、三重の方々と一緒にラーメン屋へ。教員とムラのお母ちゃん、さらには地区外のお母ちゃん達が、ほんとうに信頼しあいながらとりくみを進めておられる空気を満喫させていただきました。まぁ、口は悪かったですけどね(笑)。でも、そういう口をきけるのが、信頼関係なんだと、わたしは信じています。
で、ラーメンタイムが伸びてしまったので、高知のレポートは聞けず。一緒に行って下さった皆さんすみませんでした。けっこういい討論のきっかけになりそうなレポートだったみたいなんですよね。
その後、総括討論。
なんか、あらかじめ「討論に参加する人」を聞いて、発言を許されるのはその人だちだけだったみたいなので、思わず手をあげて「参加します」。
とりあえず、昨日の「国民」の話と、わたしのかかわる2つの交流会の話を紹介して、今回の全同教も終了。
千葉の人たちや三重の人たち、それから滋賀の人たち、大阪の人たち。初めて会う人、幾度か会った人、いろんな人々と再会を約束しながら、わたしも京都へと帰ることにしました。