人権論のいまーインターセクショナリティの視点からー

朝、目覚ましで目が覚めました。金曜日はたいてい少し早目に出勤します。なので、今日も早めです。
職場に着いたら、今日の授業のプランを考えましょう。いや、単にプリントを検討するだけのことですけどね。と、始業前からセクションの非公式ミーティング。これもまた早めに出勤したから参加できるということです。
そして始業。と言っても立番です。なんか空気が冷えてないですね。端的に言うと暑い。いつまでなんだろ。
そして1時間目。授業をサクッとやって、あとはプリントです。ターゲットにしてる子が、学びから逃げ気味です。どうしたらこちらに来るのかなぁ。2時間目、はじめ少しぴりっとしなかったので、軽く喝を入れましょう。すると、途端に活発になりました。いいクラスです。
授業が終わったら、後処理をしてスタート。と思ったら、放送機器のトラブルでスクランブル。それでも思ってた時間の少しあとに出られました。が、JRは安定の遅延です。これはまずい。それでも、運転士さん、本気を出してくれました。おそらく遅延をかなりとりもどした感じです。やるな。
とりま、地下鉄→阪急と乗り継いで、到着したのは関西大学です。今日は人権問題研究室開設50週年記念シンポジウムです。
受付で名前を言うと「あっ」とか言われて、センセイ呼ばわりされてしまいました。ええのに…。部屋に入るとあいさつ中です。間にあった。向こうを見ると、「おさいさん」がおられて、さすがだなと思ったり。
そして、第一部の基調講演です。講師は清水晶子さん。大期待です。タイトルは「共生の不安とインターセクショナリティ」です。
まずはクレンショーによる「定義」の説明から。うん、これはしっくりきます。というか、元祖ですよね。ただ、インターセクショナリティ概念が「バズワード」として用いられることにより、本来の意味からずれていく。なんでも「みんな差別的要素と被差別的要素を持ってるんだから、なかよくしようよ」みたいな使い方になっていく。そしてそれは新自由主義的なダイバーシティ&インクルージョンへとつながっていく。ここで出されたのが「ダイバーシティのタイ料理屋台モデル」です。なるほど。ちょっとスパイスのきいた料理が食べたくなったときに、屋台に行って食べる感じ。でも、けっしておなかを壊すようなものじゃない。でも、本来のインターセクショナリティは「カテゴリーの同一性を突き崩す抵抗」なわけです。そこで引っ張ってこられたのが「we are here, we are queer, get used to it」です。そして〆はバトラーです。つまり、「わたしたち」は誰かを頼らなければ生きていけない存在であると。その「誰か」には誰がいるかわからない。もしかしたら、「わたし」を殺すような存在も、そこにいるかもしれない。それでもなお、「わたしたち」は依存せざるを得ない。まさに「共生の不安」ですね。でも、それこそがインターセクショナリティってことなんですね。
ということで、あっという間に1時間ちょいが過ぎ去って、休憩時間。知りあいが何人かおられたりして、しばし雑談。
そして、後半のシンポジウムです。4人のパネラーの中で、もっともインターセクショナリティについて触れられていたのが、松波さんと宮前さんかなぁ。ただ、おふたりともスライドが最後まで行かない。もったいないなぁ。まぁそれぞれが1時間ぐらい話せるネタなので、しかたないか。
ということで、特別シンポジウム終了です。
と、後ろを見たら武内さんが来られてました。そして前を見たら坂東さんが来られてました。なんか、豪華です。ちなみに松波さんと話をしていたら、記念写真を撮られるとかで、
「ほら、行って行って」
と言うと
「お前も来い」
と。なんでやねんと思ったけど、どうやら研究員が入るんだとか。そうか、わたしもか(笑)。
シンポのあとはレセプション。といっても学食です。でも、いいよなぁ。
ここで清水さんに自己紹介してみました。
「あの…。どひいつきと申します」
「あー、あの!」
なんで知ってはるねん^^;;。でも、うれしかったですね。てことで、しばし交流会の話をしてみたり。
その後、KうさんとかRりぃちゃんとかといろいろ話。と、なんでも
「ジェンダーセクシュアリティセンターをつくりたい」
とおっしゃる卒業生の方がおられて、
「センターができたら、そこの常勤にして下さい」
などと口走ってしまったり。
2次会はケープコットです。ここでボトルワインを頼んでしまうKうさんとわたしです。で、さんざん呑んでしゃべって、いかんいかん、帰らねば…。
うん、でもやっぱり楽しかった。

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