朝、身体が動きません。なので、少し寝坊。と言っても二度寝したらアウトなので、おふとんで横になる時間を少し増やす程度です。ほんの少しのゴロゴロが、ほんとうに大切です。
で、いつもの電車に乗って、いつもの時間に到着。朝は立番から。先週に続いて新採の方が隣に来られました。しもた、ネタを準備してなかった(笑)。
月曜の朝は少し余裕があるのが助かります。あまりキリキリせずにいろんな準備ができます。ただ、今日は短縮授業なので、そのぶんだけがせわしない。そうそう、福岡さんから送られてきた文章を読まなきゃ。
午前の授業も午後の授業も軽くこなして、放課後は明日の準備。とは言え、ほぼできているので、最低限の荷物運びだけです。そのあたりは放送部員がやってくれます。
で、いつもの通り、1時間労働者の権利を行使して、夜の仕事に向かいます。
今日のテーマは公立学校にある格差の話です。
まずは発表を聞きましょう。単に発表するだけじゃなくて、みんなから話を引き出して、それぞれの経験が異なることを浮き彫りにしてくれます。うまいなぁ。発表してくれた学生さんも話しておられたけど、個々人の経験は「それ」しかないんですよね。その「それ」を出しあう中で「それら」になる。ただ、実は足りないんですよね。なぜなら、学生さんたちの「それら」は、大学進学を果たした人たちの「それら」なんですよね。
例えば、「一族の中で高校進学したのはひとりだけ」みたいな子もいます。そういう家庭の子だと、大学進学とか、遠い世界のことになる。もちろん、それまでの学校時代にそういう話を交わせる関係があれば、そういう存在も知ることになりますが、多くの場合、学校には「フツーの姿」で来ますから、わからない。
でも、学校の教員は幸いにしてそういう子の存在を知ることができます。その時、どう考え、どう動くかですね。まぁそのためにこのシリーズをやってるのですが…。
発表のあとは、みんなでホワイトボードに書き書き。これが興味深いです。ほんとうにそれぞれがバラバラの生活背景を持っておられます。そんな中から「ここ」に来ておられるんですね。なかでも興味深いのは、「自分が経験した格差は許容範囲か否か」という項目へのみなさんのコメントでした。実は「しかたない」というコメントが散見されたんですよね。
これ、なぜだろう。
なので、あらためて「前近代の身分制によるヒエラルキー」→「業績主義の社会におけるヒエラルキー」→「格差社会におけるヒエラルキー」の図を書きました。そしてひとことコメント。
「現在の日本社会は一見業績主義に見えるけど、実は格差社会なんです。だから、ある階層に生まれると、それがその子の一生を決めてしまいかねない。そういうことをこの本は扱っています。なぜなら、そういう社会を教育という方法でなんとかしたいと思っているからです。だからそこ、そこにある格差を許容できるかどうか、もう少しセンシティブになる必要があるんじゃないかな」
おそらく学生さんたちも格差社会の中に生きておられる。それぞれがそれぞれの変えられない生まれによってもたらされた「しんどさ」を努力で克服して、今ここにおられます。だからこそ、生まれは変えられないし、それを変えるのは努力なので「しかたない」と考えられるんじゃないかな。でも、教員になるとしたら、あるいは教職課程を履修する学生さんとして、それでいいんだろうか。
もちろん、教員であるわたしの立場は「すべての格差は許容しない」です。生まれでゴールの幅が左右される社会は許せません。しかし、それを押しつけてもしかたない。まだ4回目です。あと11回あります。さまざまな投げかけを、このテキストはしてくれている。「ある格差を許容できるかできないか」「ある生まれだからしかたないのか、しかたなくないのか」ということを、さまざまなケースを題材として、ゆっくりと考えていけばいいかな。
年: 2023年
アクションパネル
今日も午後に大阪に行かなきゃなりません。まぁでもスタートは「午前の最後」という感じなので、午前のうちに走りましょう。
ということで、まずは筋トレ。きつい。そしてラン。
今日はあまり時間がないから、ジョグ→インターバル6本→ジョグにしておきましょう。それでも合計4kmです。
しかし、インターバルはきついです。特に昼間のインターバルは、前にも書きましたがきつい。暑いからじゃないのは、今日が涼しいだけにわかります。3本ばっかスパートかけたらイヤになります。でも、苦しくてもガマン。5本スパートかけたところで、もう1本とがんばります。そしてジョグ。結果、スプリットは5分35秒→5分37秒→5分41秒→5分37秒でした。トータルで4.1kmを23分12秒で、アベレージは5分38秒でした。
かなり速くなってきましたね。だからしんどかったのかな。
インターバルのあとはシャワーを浴びて出発です。到着したのは中之島。今日は「”Nothing about us without us”が まもるいのち、きりひらく未来」です。
これ、登壇者がおもしろい。まずは朴基浩さん、そして藪中孝太朗さん、さらに岡山祐美さん、そしてわたしです。異種格闘技戦です。早めに着いたら、岡山さんと藪中さんがもっと早めに来られてました。おにぎりをパクついてると、朴さんも来られました。そして、コメンテーターのなほさんも登場。軽く打ち合わせをして、なんとなくアクションパネルがスタート。
朴さんの話、わかりやすい。でも、おもしろい。本来は1時間ほどかかる話を15分にまとめるとか、スーパーです。しかし、生い立ちに「言葉」を乗せて語るとか、すごいですね。まぁ、途中にTedらしき映像があったから、そのあたりの経験があるのかな。
続いて藪中さんの話。西成とか生野とか天王寺の区内における教育格差の話からスタートです。毎週その話をしてるわたしからすると、ほんとうに合点のいく話です。それだけに、藪中さんがされてる「塾」の重要性が伝わってきます。と同時に、誰もが大学に行かなきゃならない世界に警鐘を鳴らしておられます。とても貴重な提言です。ちなみに、司会のKよぽんが「タイトルの「隣にある異世界」ってどういうことですか?」という質問をされましたが、たしかに考えもつかないところに異世界があるんだなぁ。
そして、岡山さんの話。メインは異性介助のことです。たしかに医療者が不足してるのはそうなんだけど、その割を障害者が食わなきゃならんのはアカンだろうという話です。そして、きちんと意思をきくこと。そのためには意思を伝えられること。そんなことの大切さだったかなぁ。
最後はわたし。夏のシンポの内容をリメイクしてみました。が、15分で終われる自信がありません。結果、超速で20分かかってしまいました。が、結局自分のことは言わなかったな(笑)。
その後、なほさんのコメント。「usに死んでしまった人は入るのか」という問題提起があって、パネデです。usかぁ。あまり考えないからなぁ。てか、かつてこんなことを書いたくらい「〜たち」という言葉は、わたしにはあわないです。ただ、こんなことも書いてるので、考えてないわけじゃないです。なので、まぁそんなことをタラタラとしゃべってみました。さらに藪中さんから
「当事者ではない人が「在日」と書いたユニフォームを着れるか問題」
が提起されたりして、なかなかおもしろいなと。もちろんわたしは「居心地悪く着る」というスタンスです。
そんなこんなで、あっという間に4時になったので、閉会のあいさつ。その後しばしダラダラして打ち上げです。ここでは正面に野瀬さんが陣取られて、なかなかディープなテーブルになりました。ここでワインを飲みながらなんだかんだ話してると、あっという間にいい時間になりました。
さてと、帰らなきゃ。さすがに疲れた…。
話したり聞いたり
今日は午後から大阪に行かなきゃなりません。なので、朝のうちからなんとなく落ち着かずそわそわ。それでも昼前にスタートしました。
今日はじんけんスコラの3回目です。テーマは去年もやった「「性の多様性教育」をすすめるために」です。「性の多様性教育」の研究者でもなく実践者でもないわたしが、なんでこんなことをしゃべるんだろう。てか、大人教からもオファーが来て話すハメになって、なんとなくネタ入りしています。やばいな。ちなみに、大人教の時にプレゼンを少し修正したので、まぁマシになったかな。
会場に着いたら、とりまおにぎりをパクついて、準備終了。今日はipadで流すことにしました。が、考えてみると、ipadは画面共有がやりにくいことを思いだして焦りました。が、まぁそこはマニアックな方がおられて事なきを得ました。しかし、あのマニアックな接続方法、スイッチャーを入れたら一発でカタがつくのになぁ。
で、いつもの通りヘラヘラとスタート。「性の多様性教育ネタ」はデータがメチャクチャあって、たぶんメモが追っつかないはずです。でも、いいんです。基本的にはおべんきょ成果のところにある3本をガッチャンコしただけのことです。あとは文献に当たってもらったらすべて書いてあります。まぁその程度の内容ってことです。
しかし、前回に引き続き土屋さんが来ておられて、なんでやねんと。案の定、土屋さんから鋭い質問が来たりして、少し慌てたり。それでも最後に感想を言われた方が、
「性の多様性に、まだついていけない」
みたいなことを言われたので
「複素数の授業の最初にやるネタは「変態が世界を変える」なんです。いま、多様ではない世界から多様な世界へと移行している段階なんだと思います。そこにはきしみや歪みがどうしても出てしまう。でも、その先にはきっとおもしろい世界が待っています。ぜひ、その世界を楽しみましょう」
と答えてみました。
で、わたしのセッションが終わった30分後に「共生社会への一歩を!!」があります。せっかくなので参加しましょう。講師は堀さんです。堀さんとは8月のシンポ以来です。相変わらずフリーダムです。ただし、さすがはインクルーシブ教育です。ドラスティックです。でも、わたしもインクルーシブ教育の影響をかなり受けています。なにより、今の授業方法は松永さんの問いかけへの、わたしなりの答ですからね。
しかし、ここに来ておられた脳性マヒの人のお母さんの話がおもしろかった。なんでも、自分が障害を持っていることを知ったのが高校受験の時だったんだとか。まぁでもこれはおもしろがる話ではなくて、「社会の壁」によって障害に気づく話ですから、高校教員としては深刻な話なんですけどね。でも、その後お母さんと話をしていると、なんでもその後入学した高校は松高だったんだとか。なるほど。
てことで、堀さんのセッションが終わったところで、土屋さんと一緒に「がってん」へ。やがて堀さんも来られていろいろ話。なんでも
「いつきさんは柔軟でおもしろい」
とか言われてしまって恐縮するなど。
そんなこんなで8時過ぎまで呑んで終了。食べすぎました。さてと、帰りましょう。
ノンストップの午前
今日は午前にとある事情でzoom会議があります。なので、立番を少し早めに切り上げさせてもらって接続。すでにはじまってました。
音が悪い。聞こえません。まぁ、ハイブリッドなのでしかたないのかな。しかし、owlかなんか使ってくれたら、もう少しマシなはずなのになぁ。
1時間半かと思ってたら2時間だったので、マジかと思いました。結局、9時から10時55分までzoomで、そのまま授業へ。しかし、zoomの内容、疲れた…。でも、やはりこれは言わなきゃならんなと。
なので、授業の冒頭、ついつい演説。
「1学期の人権学習でも言ったと思うけど、わたしは君たちに対して強大な権力を持ってるからね。それは評価権というやつだ。なにしろ6単位持ってるから、わたしが×をつけたら、下手したら留年になる。そういうのがあるから、これだけの人数の前でわたしひとりがしゃべっていても、君たちは聞くんだよ。だから、わたしがヘラヘラした顔をしてても、それにごまかされたらダメだよ。もちろん、わたしは自分が権力を持ってることをいつも意識している。まぁでも、それを意識してる教員ってどれくらいいるだろうか。たぶん、ほとんど意識してないんじゃないかなぁ。まぁええか。授業な」
なんか最近、ほんとうに授業が楽ですね。なんでだろう。子どもたちが動くからかな。ある生徒が
「数学の時間は時間が過ぎるのが早い」
ってつぶやいたので、思わず
「なんにもしてへんからな(笑)」
と言っておきました。
それでも、ようやくやってきた昼休み。zoomから4時間ノンストップはさすがに疲れました。
なので、少し休憩。身体が動きません。それでもやらなきゃならないことがあるので、いろいろ書類をつくったり、あちこちに連絡をとってみたり。
そんなことをしてたら、あっという間に定時です。帰ろう。昨日はパートナーにフェイシャルやってもらってすごく気持ちよかったから、ボディをやってもらおう。たぶんそれでしばらくは持つはずです。
これが引き継ぎなのかなぁ
今日は1・2・4と3発授業があって、からの、午後は体育祭の予行です。ちなみに、大学だと4時間目は夕方近くに終わる感じかもしれませんが、高校では午前の授業です。もっとも、うちの職場だと4時間目は12時からなので、午後じゃんという話ですが。
問題は4時間目に授業があって、からの、午後の予行です。予行の準備は昼休みにしかできません。ちなみに、予行は体操服です。ということは、部員達は「着替え」→「準備」→「おべんと」となります。着替え場所はもちろん放送部室一択です。となると、着替えと機材搬出が同時並行になります。まぁそれが放送部というものです。そして、準備がいかに早くできるかでおべんとの時間が確保されるかどうか決まります。それはわたしも同じことです。違うのは「着替え」がないことだけです。
まぁそれでもなんとかおべんとを食べられました。ちなみに、部員達はグラウンドで昼ごはんを食べるという。ピクニックやな。
で、予行開始。
まずはマスゲームの練習です。実は体育祭は既に延期が決まっていて、延期先が来週火曜日です。火曜日と言えば出張日です。そして、今度の出張は絶対に行かなきゃならないやつです。ただし、現地は午後なので、朝イチは用事がありません。なので、「7時出勤」→「機材セット」→「ながらになるまで確認」→「出張」というオニのようなスケジュールになりそうです。さらに、マスゲームの時間は出張先にいるはずです。ということで、マスゲームの音楽は副顧問にお願いすることになります。
副顧問さん、やる気のあるマジメな人です。なので、任せると、ちゃんとやろうとされます。それが、なんとなく居心地が悪い。
基本的には、わたしは「自分で考えて」「誰にも言わず」「黙って仕事をする」タイプです。人に仕事を振るのは苦手です。さらに、「自分がやる」と決めたことを他人にされると「イラッ」と来てしまうタイプです。まぁでも今回は副顧問だし、いずれ渡さなきゃならない仕事なんでガマンしますか。
マスゲームの次は行進の練習です。こちらは放送部員が担当しなきゃなりません。顧問の仕事は生徒のサポートです。
放送部の顧問の仕事は、実はものすごく細かい。機材の準備からはじまって機材の撤収までは、もちろん仕事です。それだけじゃなくて、放送原稿のプリントアウトとかもあるし、故障している機材の修理なんかもあります。さらに、各種行事の放送はすべて担当します。誰かから「やってね」と言われようが言われまいが、やります。だから、自分で考えて仕事の段取りを組みます。すでに「仕事」ではないです。もちろん、他の学校がどうしているかはわかりませんが、うちのガッコはそういう感じです。そして、こういうやり方は40年近くかけて自分でつくってきました。それを誰かに伝えるのは、かなりむずかしいです。
そうそう。今日は帰りに放送機材のショップに寄って、生徒が壊した機材の修理の依頼をしなくちゃ。
これ、どうしたもんかなぁ。まぁでも、やるとなったらやるのかな。
代役、つとまったかなぁ
今日は午後から労働者の権利を行使しなければなりません。なので、午前はサクサク事務仕事。とは言え、教科会議とか授業があるから、ほとんどなにもできませんが…。
それでも授業では、月曜日の復習をしてみるなど。ひととおり話をして
「じゃ、授業ね」
というと、
「ずっとこっちの方がいいのに」
というつぶやきが出てくるのはお約束です(笑)。
で、時間がきたのでスタート。到着したのは、前のおべんきょ場所です。なつかしいな。ただ、懐かしむ間もなく、すぐに会場に行ってセッティングです。会場には浜田さんがおられます。浜田さんにはこの頃に、メッチャ楽しい時間を過ごさせていただきました。ちなみに、今回のお座敷は
「誰か紹介して」
と言われて、迷うことなくHがしさんの名前をあげたのですが、残念ながら日程があわず、わたしが行くことになったという。
会場でセッティングしていると、I藤センセが来られてビビるなど。
約1時間と言われたので、何をしようかと思った末に、ミッション5をすることにしました。さてと、お座敷スタート。最初の自己紹介のところに
「2022年に京都教育大学教育学研究科が消滅」
というのをあえて入れましたが、みなさん、微妙な顔をされていました。しもた…。きっとみなさん忸怩たる思いだったろうからなぁ。あとは快調に飛ばして、あっという間に1時間終了。ちなみに、ところどころにあるネタに浜田さんもI藤さんも反応してくださっていて、さすがでした。その後、けっこうたくさん質問をいただいてうれしかったり。
お座敷が終わったら、来てくれていたTじさんと、久しぶりの角打ちです。
「久しぶりやなぁ」
「夏以来ちゃうか」
とか言われながら、とりま赤星。そうそう、今日は久しぶりなので、豪勢なアテときましょう。
なんと、300円もするアテです(笑)。メッチャおいしい。
ここで、小一時間ダラダラ話をして、さてと、帰りますか。晩ごはんは家で食べなきゃです。
語ってフィールドワークして
今日は出張のない出張日です。なので、事務作業日にしましょう。朝は立番からスタート。余裕がある日は、気持ちにも余裕がありますね。
職員室に帰ったら、たまってる校正をしたり、はたまた書類を記入したり。そうそう、放送機材の値段も問い合わせなきゃ。
そんな感じで、ダラダラサクサクと仕事をこなして、ひと息ついたらお客さまが来られました。H江さん@某国際センターです。
なんでも、外国人教育に限らず、京都府における人権教育全般について聞きたいんだとか。本来はHまちゃんあたりに聞いたほうがいいんだろうけど、たぶん高校のことは知らんやろうからなぁ。他を見渡して、知ってそうな人は思いつかないなぁ。
そもそも、京都の人権教育というか、同和教育は某党派の方々がとっておられました。それが30年くらい前に、「わたしたち」がとった。ちなみに、某党派の方々はわたし(たち)のことを「偏ってる」って言ってはりましたが、わたし(たち)は「偏ってて何が悪いねん!」と開き直りながら、「お前らのほうが偏ってるやん」と思っていたという。だって、わたし(ら)、セクトと違って、ノンセクトラディカルやもん(笑)。
ただ、だからといって、同和教育の内容がゴロリと変わるわけじゃなくて、ゆっくりとしか変わっていかないんですよね。さらに「確信犯」は振り切れてるけど、時代の流れの中でゆっくりと変わった人は、根源的なところでは変わりきらなかったところがいっぱいあるわけです。そんな変わりきらなかったことのひとつが「アイデンティティ保障」の重要性の認識だと思っています。結局、「学力•進路保障」で終わってしまった。いや、「学力•進路保障」のためにはアイデンティティ保障が必要なんだけど、とても狭義の「学力•進路保障」で終わってしまった。だから、未だに「個人」に着目する「医療モデル」で人権教育を考えてる。簡単に言えば「個人に力をつける」なんですよね。
さらにその「個人」は生徒だけじゃなくて、教員もなんですよね。つまり、「個人の工夫」で乗り切ってきた。あるいは「与えられた制度」の中で乗り切ってきた。そうなると、その「個人の工夫」や「与えられた制度」ではどうしょうもなくなったときに、途方に暮れてしまう。小中であれば、問題を先送りするし、高校は手を離してしまう。そうやって、日本語指導を必要とする子らが放置されてしまう状況がある。
ただ、「個人に力をつける」が徹底していれば、外国人の子どもたちにも同じ論理でかかわれるはずなんだけど、それをしないのは、おそらく、京都府の学校は、その対象を部落の子らに特化してたってことでしょうね。それもまた「与えられた制度」の限界なんでしょうねまぁ。京都府の高校教員で在日コリアンにガッツリかかわっていたのは、たぶんFじ田さんとわたしくらいじゃないかなぁ。ふたりとも部落の子にもガッツリかかわってきた人間です。そして「与えられた制度」を使いながら、そこからさらにはみ出たところでやっていた。
そういう、「与えられた制度」からはみ出たり、「個人の力」を狭義の「学力」と捉えなかった人は、京都府にはものすごく少ないんですよね。それはおそらく「障害児教育」の捉え方とも一致してます。だから、京都府の教員の多くは「分離教育」を受け入れている。
そういう中で、でも、外国人の子どもたちは常にすでにここにいる。どうやってこの子らの「学力•進路保障」をしていくのか。待ったなしの状態です。そのために、教員ではないH江さんが動いておられる。
なんと言っていいのか…。
でも、わたしなりに「与えられた制度」に依拠しないところで、できることをやるしかないです。おそらくそこで一致しているのかな。
そんなこんなで、1時間の予定が2時間になったので定時になってしまいました。せっかく今日は車出勤なので、一緒に帰ることにしました。ちなみに、帰り道ギョースーで買い出しをしなくちゃならないのですが、結局3軒まわってしまったという。ただ、ギョースーのお客さんって店によってまったく違うので、それを楽しんでいただこうかなと。それもまたフィールドワークです。
そんなこんなでお家に帰って、走ろうかと思ったけど、メールのやりとりしてたら遅くなってしまったので、筋トレだけにしましょうか。
あとはシャワーからのビールだな。
絶不調からの浮上
朝、猛烈に眠いです。当たり前です。自業自得です。それでもフラフラと出勤です。
とりま、朝ごはんを食べながらメールチェックをしましょうか。そして朝の立番です。段差のところに座っていたら、新採の教員が隣に座られて、大学院の話なんかをされたので、なんとなくエスノメソドロジーの話をしたりしてしまいました。まぁでも、「なんとなくエスノメソドロジーの話をする数学教員」というのも変だな。立番が終わったら、いよいよ本日の午前の最大のイベント、採点です。さぁ、果たして2時間の空き時間でひとクラス終わるのか?1時間目終了のチャイムが鳴ったところで、半分を終えました。これはいけるかな。なにせ、後半は◯つけというよりも×つけになるからな。2時間目終了のチャイムが鳴る前に、なんとか採点完了。えんま帳に転記して、PC入力もすませて、度数分布も作成して、ようやくひと息です。
しかし眠い。
試験を返した後、今日は沖縄人権学習の動画を見せることにしました。が、アカンな。なんか、ピリッとしませんね。まぁ突然だからなぁ。しかも、前置きもフォローも時間がないからできません。しかたない。次の時間にフォローしましょうか。
しかし眠い。
なので、昼休みはソファに少し横になりました。ちょっとだけ復活したかな。
午後の連続授業も、まずは試験返し→沖縄人権学習の動画です。先ほどの失敗があったので、動画を上映しながら、時系列を書いていきます。すると、とても大切なことに気づきました。基本的に、琉球王国に武力行使をしているの、日本だけじゃん。1度目は薩摩の侵略。2度目が琉球処分です。しかも、琉球王国の間は、基本的には戦争をしていない。琉球処分のあと、沖縄県になって戦場になっている。そして、今も基地がある。内地は沖縄に戦争をもたらしただけの存在じゃん。
てことで、連続授業の後半、コメントをしてから、復習タイムに入りました。そんなこんなで、無事授業を終えて、掃除カントクです。
監督が終わったら、いつもの通り、1時間労働者の権利を行使して、夜の仕事に向かいます。
しかし眠い。
小牛控え室で簡単にプリントアウトして教室へ。今日はテキストの第3章「教育は階層社会の現実から切り離せない」です。まずはひとくさり前回の質問に答えて、いよいよ学生さんの発表がスタート。
しかし、えげつない内容です。階層と大学進学率の相関関係が、これでもかと出てきます。もちろん、あくまでも「傾向」なんで、「宿命」ではありません。が、やはりえげつない。
発表のあとは、具体的に「親と自分の学歴」「親の子育てパターン」「大学進学を意識した時期」について、みんなでホワイトボードに書いていました。すると、ここでもえげつない相関関係が…。「両親大学卒(含むわたし)」の人が大学進学を意識した時期ですが、ほぼみんな「行くのが当たり前だと思っていた」という答でした。
もちろん、教室にいる学生さんは、親がどんな社会階層にいたかは関係なく、現在は大学生なわけですから、まぁ、この場においては「大学進学率100%」です。なので、大学進学率の相関関係は出ないわけですが、「意識した時期」にはっきりと差が出たのがビビりました。
そんなこんなで、夜の仕事終了。なんとなくこのあたりで目が覚めてきました。たぶんビールが近づいたからかな。
今日も付き人+最終日
朝は7時に起床です。パートナーは2時間しか寝てないんだとか。なんでも、今日の施術のために勉強してたらしいです。
とりま、朝ごはんを食べて出発です。
パートナーは今日も出張アロマサロンです。昨日と部屋は違うけど、要領がわかってきたから、とりまサクサク準備を進めましょう。で、ひと通り準備が終わったらそろそろ出発せねば。と、本日のお客さんが来られたので、ごあいさつ&部屋までご案内。
そして出発です。S藤さんに送ってもらって到着したのは「鳥取市中央人権福祉センター」です。今日の午前はこれです。しかし、行政が「居場所」をつくるんだから、鳥取はすごいです。
しばらくすると参加者の方が集まってこられて、まずは「Coming out story」の上映会です。鳥取での上映はこの時以来、10年ぶりですね。
上映が終わると、沈黙です。この映画、なぜか見終わったら沈黙になるんですよね。なので
「なぜか沈黙になりますね」
と、沈黙を破るなど。
ここからは「ゆんたく」です。それぞれの人がそれぞれの置かれた状況の中で一生懸命生きておられることが伝わってきます。ただ、みなさん鳥取固有の状況を言われますが、基本的にはどことも同じなんじゃないかなぁと思ったり。ただ、もしかしたら少し違うのは、わたしが身を置いている場所は、原則的に「人権」の場所なんですよね。もちろん、人権やってる人がみんな「大丈夫な人」というわけではないです。ただ、わたしのまわりの人は「大丈夫な人」な気がします。できればみなさんも、みなさんのまわりにきっとおられる「大丈夫な人」と出会ってほしいなぁ。
そんなことを考えながら、午前の部は終了です。ここで昼ごはん。事前に「カレー」と聞いていましたが、こんなのを食べさせていただきました。
I田さん手づくりの「鯖カレー」です。ひと口食べると、鯖の香りがします。はじめはほんの少し生臭い感じがしますが、すぐに慣れて、おいしくなります。おもしろい。しかし、これをつくるために、「ゆんたく」の場所にはおられなかったんだとか。すみませんすみません。
ちなみに、つけあわせのかき揚げもお手製なんだとか。隠し味に「ゆかり」か何かを入れておられるとかで、これまたおいしいです。そして、サラダの中には豆腐ちくわ。ネギと味噌ですが、これがまたおいしい。幸せになりました。
そして午後はお座敷です。今日のリクエストはミッション2です。最近ミッション2のオファーがちょこちょこありますね。
実は、来られた方はあまり多くないですが、午前から引き続き聴かれる方とか、すでに何度も聞かれているS田さんとか、Kーちゃんとか、Y藤さんとか、「なんでやねん」状態ですが、とにかく話しましょう。
途中、特例法の話の時に、「この間のげんさんの判決を引用しました。あとはいつもの通り、猛スピードで話をして、1時間45分ほどで終了。午前の「ゆんたく」に参加されていた方と少し話をしてみたり。うん、ほんとうにがんばって生き抜こうね。
ということで、再びパートナーが出張アロマサロンをやっているところに行くと、部屋を引き渡す10分前なのに、何やら話をしてはります。あかんやん。ここから大急ぎで撤収です。とにかく部屋から荷物を運び出すのだけはしなくちゃ。なんとか、定時の10秒前に撤収完了です。
あとはおみやげを買って、京都に帰りましょう。
と、ここで終わればいいものを、なぜか京都駅近辺でおろしてもらって、ウトロで焼肉やってた人たちと合流。なんだか延々とエスノメソドロジーのことや数学の授業のことを話しながら、飲んでしまいました。
あかん、明日は平常営業日ですよ。採点しなくちゃならんのに、大丈夫なのか?
今日は付き人
何が悲しくて土曜日の朝がゆっくりできないのかわからないのですが、それでも7時おきだったらゆっくりなのかな。まずは猫の額で朝ごはん。
ここで少しのんびりしてしまうと、えらいことになりました。やばい、間に合わない。ということで、上の子どもに駅まで送ってもらって、行動開始です。
まずは、組合の教研です。教研に毎年レポートを出していますが、ホントのホントにネタ切れです。なので、今年のレポートはほとんど「おべんきょ成果」です。まぁ、問題提起になればいいかなと。
てことで、この間、3本ばっか書いた「おべんきょ成果」をまとめた内容を話してみたり。
レポートのあとは質疑応答。うちのガッコでは「性の多様性」についての授業はしてないからなぁ。でも、あちこちに多様な性を生きる人のことは出てきます。なので、そんな話もしてみたり。さらに変則ダブルヘッダーの後半でやった話のエッセンスも話してみたり。
なんか、こういうことをやってると、もしかしたら、自分って「かしこ」か?と思ってしまうけど、ほんとうの「かしこ」はいっぱいいるから、まぁそんなもんです。
で、教研が終わったら、パートナーと合流。ここから一路鳥取を目指します。少し早めに到着したので、今日の目的地を確認した後、海の方のへ少しドライブ。が、海まで到達することはできませんでした。まぁ、でも、猫と遊べたからええか。
で、ちょうどいい時間になったので、今日の目的地へ。今日と明日、パートナーが出張アロマサロンをやります。わたしはその付き人です。車から荷物を取り出して、部屋に運んで、準備です。いろいろあるから、それの配置がむずかしい。あーだこーだ言いながら、それでもやがてサロンができあがりました。
そうこうするうちに本日のお客さまが来られました。考えてみると、S藤さんとの出会いは京都であった、ATACのリビングライブラリなので、メッチャクチャ前ですね。そこから、ゆるゆるとおつきあいが続いています。今回も、S藤さんなしではできなかった企画です。
とりま、施術がはじまったので、わたしの仕事は休憩です。せっかくなので走りましょう。
近くに新袋川があったので、河川敷を走ることにしました。距離はどうしようかと思ったけど、いつもは5kmなので、6kmにしてみましょう。単純に3km地点で引き返せばいいかなと。河川敷なので、基本的には
平坦路です。最初の1kmのコールがninteenとか言ったので、かなりなスローペースだったけど、そこからペースをあげました。結果、スプリットは6分18秒→5分35秒→5分29秒→5分32秒→5分27秒→5分47秒と、5分台で行けました。6.1kmを34分49秒で、アベレージは5分40秒。いいペースでした。
で、出張サロンにもどったら、当然のことながら施術中です。しかたないので、ロビーでストレッチしたり、文章を書いてみたり。そんなことをしてたら閉館時間が近づいてきました。が、施術が終わる気配はありません。アカンやん。限界の時間が来たので、
「時間だよ」
と伝えて、大急ぎで撤収に入りました。結局、閉館時間を10分オーバーして撤収完了。ダメじゃん。怒られました。
パートナーはこのあたりのタイムマネージメントが苦手です。芸術家肌だからなぁ。時間よりも内容が大切な人ですからね。まぁ、謝ることも「付き人」の仕事です。
て、S藤さんと一緒に「だいぜん」へ。S藤さんはここよりおいしいお店があると言われるけど、ここで十分おいしいです。しかし、とろろご飯の大盛りは迫力がありますね。
ここで、しばし楽しい時間を過ごしてホテルへ。ちなみに、なんとなくカップ麺とウィスキーを買ってしまったので、少し追加で飲み食べして、さてと寝ますか。明日も「付き人」業務がありますからね。