つい探してしまった・こもりん5日目

今日も朝からインタビューデータと向かいあいます。
まずは昨日挫折した語りから。
この語り、なぜ挫折したかというと、ある質問に対して芋づる式にさまざまな語りが出てくるからです。もちろん、それそのものを分析の俎上にのせることは可能だし、おそらくライフストーリー研究だったらやらなきゃならない。ただ、それをやるのがわたしがやりたいことじゃない。というか、一部「どのように語ったか」は必要なんだろうけど、そこに終始したいわけじゃないです。
てことで、とりあげたいトピックスをどんどん切り出していきます。
が、なんか、互いの了解事項がたくさんあることに気づきますね。まぁそりゃそうです。今となっては20年のつきあいです。てことは、インタビュー時点でも10年のつきあいです。なので、前提となってることを内容にしようとしたけど、やはりそれはありますね。
と、みなさんといつ出会ったんだっけということが気になって、過去ログを漁ってみました。すると出てきますね。
例えばこんなのとかこんなのとかこのページの8月27日とか。実は他にもあるはずですが、今日は調べきれませんでした。
ただ、こんなことをやってると、やはり時間があっという間にたつわけで。いかんいかんと、データと向きあいます。
次の人を読みましょう。と、これがまた長い。たしかインタビューを2時間半くらいしたはずです。とにかく情報量がハンパない。ようやく読み切ったところで集中力が切れました。
でも、おもしろい。
お風呂に入っても、ずっと脳みそが動いてます。
「なぜあの語りはあのように語られたのか?」
みなさん、自分がトランスジェンダーであることがわかった上で、トランスジェンダーとして、かつてを振り返りながらトランスジェンダーとしての語りを語っておられるわけです。だからこそ、なぜそのトピックを「抽出」して、なぜ「そのように」語ったのかは、とても気になります。もしかしたら、「そのようにしか」語れなかったのかもしれないし、「そのように」語ったのかもしれない。
それでも、語りによって分類はできるはずです。とにかく分類したうえで、その分類をとっぱらって、大きな共通点を示して、「次」へと持っていけばいいのかな。
問題はこもりん期間が今日で終わりってことです。どうしたものか。

とにかく抽出・こもりん4日目

朝ごはんを食べたらPCの前へ。インタビューデータとゲンコのふたつを立ちあげて、コピペしながら文章を書いていきます。むずかしい…。それでも1人目を書き終えました。
昼ごはんはパスタ。でもノンビールです。
で、2人目に突入。これもまたむずかしい…。でも、1人目よりは書きやすいかな。しかしクセがあるな(笑)。夕方には二人目も書き終えました。てことで、3人目に突入。
んー、やりかたを変えよう。まずはインタビューデータを読みなおして、その後とにかくコピペを先にしてしまおう。間のゲンコは頭の中にあるし、そのデータを引っ張ってきたということは、その間のゲンコは自然と浮かんでくるはずです。
それにしても、インタビューデータは豊かですね。そして、ひとりひとりの人生は、ほんとうにすごい。生き抜いてきたんだなぁと、あらためて思います。
てことで、3人目のコピペ終了。そのまま速やかに4人目のインタビューデータを読みはじめます。うがが…。これ、コピペするのたいへんだ。いや、たいへんじゃないんですけど、抜き出すのがたいへんなんですよね。ひとつの質問に対する答が長い。もちろん、それもまた分析の対象になるんでしょうけど、それはライフストーリー研究なのか、はたまたEMなのか、そのあたりに任せなきゃならないものな気がします。まぁでもおもしろい。
ただ、さすがにこのあたりでダウンです。
よし、今日は呑みに行こう。
ということで呑みに行きましたが、メッチャお酒がまわりました。やはり疲れてるな。
お店の出がけにお店の人に
「かつてここでインタビューを受けたことがあって」
と話すと、インタビューのことにはあまり関心がなかったみたいですが、
「ちょいちょい来られてるので覚えてますよ」
と、驚きのお言葉が…。そんなに来てないけど、認識されてるんだ…。

尖ったり丸まったり・こもりん3日目

朝起きて、いろいろ考えました。
昨日「やめる」と思ったけど、やはり違うんじゃないかなと。やめずに、というか、8人分を紹介した上で、それらに共通するものを抽出して、それを使って次へ持っていくのが正しいんじゃないかと。
そう言えば『同化と他者化』も、生活史をガッツリ書いておられますね。ただ、きしどんは生活史だけど、わたしはなんかんだろ…。もちろんEMではないし、ライフストーリー研究でもない。エスノグラフィ?にしては、参与観察もしてない。ほんとうにインタビューだけを使ってます。ただ、その奥にあるものは、少し「わかる」。ただ、じゃあ「語り合い」かというとそれは違う。もちろん対話的オートエスノグラフィでもない。
うーん…。
まぁでもやりましょう。とにかく「紹介」をしましょう。そうすれば、そこから出てくるものがある。ここまで決めたら、一番の問題は「迷い」です。
ということで、インタビューデータに向き合います。
と、4時です。オンライン会議の時間です。クソッ。
「あいてますか?」
と言われたので
「連休はすべてあけてます。用事を入れたくないです」
と答えたのですが、どうしてもそこしかないと言われて、渋々入れたのでした。当初1時間と言われてたけど、結局1時間半かかりました。5時半か…。しかも2日かけて尖ってきた思考は丸まってます。先に進まない。だから入れたくなかったんですよね。
しかたない。明日か…。

少しずつ向いていく・こもりん2日目

朝、寝坊です。実は昨日の夜はなんとなく夜更かししてしまったのでした。まぁいいです。
午前は少しお出かけ。「それではこもりんではない」とも思うのですが、なんでも晴れの日が最初の3日だけらしいので、せっかくだから「おんも」に出たいなと。
帰ってきて時計を見ると1時前。ビミョーです。うーん、せっかくだから行きましょう。クリーンセンター。いや、クリーンセンターじゃなくエコステーションかな。まぁいいや。古い電子レンジと古いプリンターを処分したいのでした。持っていくと
「40cm以下だったら引き取りますよ」
「これですが…」
「うーん、引き取りましょう」
いい人たちです。
てことで、帰ってきて昼ごはんを食べたら、いよいよおべんきょ開始。
今日のテーマはカミングアウトをめぐる話です。カミングアウトと言えば、日本では風間さんなんかが有名なのかな。もちろん、プラマーとかフーコーとかハルプリンとか、いろんな人がおられます。でも、わたし個人としては、やはり金田さんでしょう。特にリンクをはったペーパーは、先にあげた人々のものを網羅的に紹介した上で、「その次」を示しているという意味で、すんごい大切なものだと思っています。
てことで、ペーパーを読んだあと、さらにプラマーをペラペラ。いろんなものを読みながら、おべんきょ成果への反省が深まっていきます。ほんとうに付け焼き刃だったよなぁ。まぁしかたないんですけどね。切羽詰まっているところにいろんなことが降ってきて、未消化なまま詰め込んだ感じですからね。だから羅列しているだけで、「使えて」ない。そんな中、少しずつ「使い方」を探ります。
それにしても、10人のみなさんのうち、2人はガッツリとおべんきょ成果があります。残り8人も紹介したいよなぁ。でも、みんなはムリだよなぁ。てことで、そこから2人特徴的なひとをピックアップしようかなあと思ってたけど、その2人をピックアップする理由が弱い。どうしたものかなぁ。
やめようか…。
そう思ったらすっきりしました。もちろん釈然としませんが…。
気がつくと暗くなっています。晩ごはんだな。せっかく電子レンジを新調したから、手羽元の唐揚げをつくりましょうか。つくってみると、脂っこくなくてジューシーです。うまいな。
しかし、電子レンジで唐揚げがつくれる時代が来るとはねぇ。

こもりん開始

朝、メチャクチャ眠いです。あたりまえです。それでも8時まで寝たから、よしとしましょう。
朝ごはんを食べてひと息ついたらちょこざっぷです。いつもの筋トレです。そのまま走りに行こうかと思って少し走り出したけど、なんとなく気乗りがしないのでやんぺ。昼ごはんを食べましょう。

久しぶりのカップ焼きそば&ビールです。
食べ終わったらペーパー読み。が、注文していたマンガが来たので、ついそちらに気をとられたり。そうこうするうちに眠くなってきたので少し昼寝。ダメだなぁ。それでも昼下がりに起きて、いよいよ書きはじめました。ターゲットは、わたしのポジショニングです。しかし、あまりマニアックに追求しすぎてもツボにはまります。ちょこっと書いて、頃合いもよし。走りましょう。

嫌気がさしたらいつでも帰ろうと思ってスタート。結局いつもの平坦な周回コースを、いつもと同じ7km走ってしまいました。まぁそうなるだろうとは思っていたけど…。
スプリットは6分05秒→5分46秒→5分38秒→5分39秒→5分50秒→6分05秒→5分54秒で、7kmを41分21秒。アベレージが5分51秒でした。ちょい速めですね。ちなみに、前回は同じコースが7.3kmだったけど、もとにもどりました。よかったよかった。

てことで、帰ってきたらシャワーを浴びてビールです。
すすまんな…。

ジェンダー問題について考える

今日は某人権教育研究会の総会です。なので、朝は少しゆっくりです。もっとも、職場の方は「校外学習」、つまり遠足です。「なんで月曜日にしない」と思ったけど、月曜日は休みが多いから行事は入れられませんね。
てことで、のんびりと会場に向かいましょう。が、電車がダダ混みです。もっとも、一駅先でガラガラになりましたが…。
で、会場に着いたらちょうど事務局長がやってきました。なにやら荷物があるそうな。ところがエレベーターがない。どれだけバリアフルやねんと思いながら、2階の展示品を見るとユニバーサルデザインについての教材かなにかがあって、思わず「ユニバーサルデザインとは?」と独り言をつぶやいてしまいました。
今回は総会の前に本店から「えらい人」がやってきて悉皆研修がありました。内容を聞いていると
「教職員の世代交代が進み、各校においてOJTによる同和教育の中で積みあげられてきた成果と手法が継承されにくくなっている」
とか書いてあって、思わず
「いや、だから、そういう人事をしろよ」
と暴れたくなる気持ちを抑えるなど。
その後の総会は特に波乱もなく。
そして午後の記念講演です。今回の講師は伊藤公雄さんです。伊藤さんとはずいぶん前に中京大学の関係で座談会があってご一緒しました。でもそれ以来です。講師依頼の時に
「覚えておられたらうれしいです」
と書いたのですが、返事に
「facebookで見ています」
と書いてあって、そうか、facebookでつながっていたなと思いながらも、恐縮するなど。
てことで、講演開始です。タイトルは「ジェンダー問題について考える」です。
まずは「ジェンダーとは」という、メチャクチャ基本的な話からスタートです。まぁさすがにこのあたりはみなさんわかっておられるだろうとは思います。が、5枚目のスライドでいきなりスコットとバトラーが出てきて、さぁみなさんどう思われたかな?
そこから歴史をひもときはじめられます。まずは前近代社会までさかのぼります。前近代の世界の把握の仕方って二項対立で、だからこそ人を男女に二分して把握する。えーと、このあたりですでに社会構築主義全開ですね。ただ、前近代においては「差別が構造化されているがゆえに安定した社会秩序」があったと。このようなジェンダーの捉えかたが近代社会において「男性=賃労働/女性=シャドウワーク」という形へと置き換わっていく。
一方、日本は伝統的にはそれほど男尊女卑ではなかったと。なにしろ最高神は女性であると。たしかに…。しかし「江戸のイクメン男性たち」というスライドには笑ってしまいました。
このような日本社会も近代化が進む中で男女の格差が出てくる。というか、近世は身分制社会なので、男女の格差よりも身分の格差の方が影響力があったと。つまり「武士階級の女性>百姓の男性」という感じ?それが近代になって身分制が廃止され、「性別」で一元化していく。そして男性支配の社会へと移行していく。
伊藤さんは「男性性と女性に対する「支配」」とされた上で、男性には「優越指向・所有指向・権力指向」があると指摘されます。ただこのような男性は、実は女性によるケアなしには生きられないわけです。まさに「支配と依存」です。
ところが、このような男性主導の近代社会が揺らぎはじめる。それが1970年代前後の「第3次産業革命」によるものです。ここに「アイデンティティ・ポリティクス」が出てきます。おぉ!
このような世界的な流れの中で、実は日本は女性労働の割合が高かった。ところが、世界はどんどん変化していく中、日本は変化しない。そしていまや…。
ここで問題になるのが「男性」の位置づけの変化であるというのが伊藤さんの真骨頂でしょうね。つまり、「男性>女性」という序列化が「仕事ができる>仕事ができない」という序列化へと変化する。その中で「メンズ・クライシス(男性性の聞き)と剥奪(感)」が起こる。とりわけ「剥奪感」はなるほどと思いました。「経済的な剥奪」「社会的剥奪」「心身的(有機体的)剥奪」「関係的剥奪」「精神的剥奪」がそれです。たしかに危機だわ。
続いて「過渡期におけるジェンダー」です。ここでのジェンダー平等戦略として、フランスのパリテ導入時の論争を出されました。まずは「1、男女という区分そのものをとっぱらうのか、2、その枠組みを残すのか」ということ。そして「枠組みを残す」としたら「a、男女の区別を前提とするのか、b、男女の差異を社会的・文化的構築物」とするのかということらしいです。で、パリテを導入するにあたって、もっとも現実的な2aを選択したと。
伊藤さんはアイデンティティポリティクスの意義を充分に認めた上で、でもアイデンティティポリティクスは、マイノリティとマジョリティの間に「境界線」を設定しがちでアルトされます。この境界線が「敵対」へと移行したとしたら、それはイマイチだなと。ここで登場するのが「インターセクショナリティ」です。つまり、第2波フェミニズムがアイデンティティポリティクスに依拠していたとしたら、第3波フェミニズムは「多様なフェミニズム」であるとされます。このあたりでようやく「わたし」が息ができるようになる(笑)。
ということで、最後に「男性のケア力の構築」という話をされておしまいでした。

総会が終わったら、伊藤さんとAっちゃんとわたしの3人で軽くワインを飲んだり。ここでは極めて政治的な話で盛りあがりました。さらにお店を変えたところにTじ子とKよぽんがやってきて、ひと盛りあがり。2軒目で伊藤さんはバイバイされましたが、残る4人は3軒目に突入。すると、たまたま隣で呑んでいた人から声をかけられたり。なんでも、むかーしに解放大学でわたしの話を聞かれたんだとか。すみませんすみません。
そんなこんなでほとんど終電まで呑んでいました。まぁ明日は休みやしな…。

こないだよりはマシやな

朝起きると、こないだほどではありません。が、やはり「なんで月曜日やねん」という気持ちに変わりはありません。
ウトロのイベントはすべて日曜日です。それはしかたない。打ち上げに出るかどうか、焼肉に参加するかどうかはわたし次第なわけです。が、「出ない」という選択は基本的にはありえません。だって、ウトロですからね。なので、再来週もキツイはずです(笑)。
てことで、行きにウトロに寄って機材の撤収。職場に着いたら放送部員に
「荷揚げあるしな」
と連絡。1年生も慣れてきたようです。よしよし(笑)。
昼休み、ペーパー読み。なんでも「語り合い」という手法でアイデンティティについての研究をされてるようです。ちなみにこないだ読んでたペーパーを書いた町田さんのお師匠さんらしいです。学部生でこれを書くってのがすごいんだけど、やはり手法としては違うなと。てか、わたしのインタビューは完全に「聞く/聴く」ことに徹してしまってて、わたしの発言がほとんどない。でも、ひとつひとつ「それじゃない」ことがわかることが大切です。
が、つい寝てしまいました。でも、そのおかげで午後の授業がもちました(笑)。

で、夜の仕事です。
みなさん、ショートホームルームの運営が少しずつうまくなってきています。例えば、先週
「今日の連絡事項は○個あります」
ってやってくれたので、みんなそれをやってます。ちなみにうちの生徒に聞いたら、連絡を聞きやすくなるって言ってたから、いいんだわ。
自分がやった時のコメントだけじゃなくて、他の人のコメントも取り入れて、みんなでうまくなっていく感じがいいですね。
あとは「連絡事項がなくなってしまった最後の2分」をどうするかですね(笑)。
その後、「働き方改革」についてディスカッション。ディスカッション後、おべんきょ成果を紹介しておきました。
そんなこんなで夜の仕事も終了。さぁ、かえってビールを飲もう。

農楽やってうまいもの食べて

朝、ふだんよりも15分遅くスタート。しかし、日曜日なのに15分しか遅くないというのは、なんとも悲しいけど、でも15分遅いだけで気持ち的にはゆっくりできますね。
で、電車に乗ってウトロに向かいます。今日は1周年記念式典があります。が、問題は雨です。降ってます。ただ、9時半頃には止むはずです。到着したら、みなさん雨バージョンで会場をセットしておられました。どうする…?
結局、「止むはずだ」に賭けて、晴れバージョンに会場変更です。さすがはウトロです。ただし、そこで調子の乗ったら、また降ってくるかもしれません。放送担当としては、どうにでもなるようにしておかねばなりません。てことで、今回は倉庫ではなく平和祈念館内に放送をセット。と思いきや、記念式典中はドアを閉めておくのでした。てことは、スピーカーケーブルを出せないじゃん。やっぱり倉庫だな。
放送セットがすんだら、「支部」まで走って行って着替えます。ここからは農楽隊のメンバーになります。やがて10時。農楽のスタートです。と思いきや、スニさんが田川さんのところに行ってあいさつしておられます。あかん、泣きそうです。それでも農楽開始。楽しいなぁ。みんなニコニコしています。30年前はこういうのじゃなかった。ほんとうによかった。
農楽が終わったら、あとはPAです。と、Gっさん登場。アカンブツを差し入れをしてくれました。記念式典が終わったら、軽く昼ごはん。と、スニさんから「支部においで」電話が入りました。なので、ミニライブの準備と、そのあとのシンポの放送セットだけして、PAはGっさんに任せて、Tじ子をさそって支部へ。
中ではMどりさんが焼きそばを焼いておられます。そして、わたしの前には缶チューハイ(笑)。いただきましょう。なんでもこのあと練習をするために、みんなで昼ごはんを食べているんだとか。でも、呑んでるやん。練習できへんやん。と思っていたら、やっぱり単なる打ちあげに変化しはじめました。まぁそりゃそうでしょう。
「そや!コップや!」
この間の焼肉の時にシェラカップを忘れていたのでした。
「これ、あんたの酒や!」
と「かのか」を前に置かれました。たしかに…。ただ、あまりゆっくりできません。
「あの、そろそろ平和祈念館にもどろうと思いますが、コップ置いていった方がいいですか?持っていった方がいいですか?」
「置いていき!」
たしかに…。てことで、一度平和祈念館にもどりましょう。すでにミニライブは終わっているので、放送器具を撤収です。すでに平和祈念館の中でシンポがはじまっています。まぁ大丈夫でしょう。てことで、Sふぁんさんに
「支部に行ってきます」
というと、ちゃんと察してくださいました。さすがや。
てことで、支部に帰ると、Kい子さんがアボジの話をしておられます。アボジはなんでも朝連の地下活動家だったんだとか。激しい拷問に耐えたけど、それで人格が変わってしまったんだとか。敗戦後の日本が急激に反共の砦にされていったという「大状況」の中で、ウトロの「人々」、あるいは「家族」という「小状況」がどのような状態にあったのかがわかる語りです。そしてウトロの人々は、そういう語りを共有されている。なんかやっぱりすごい場所です。そしてそれが語られているその場に自分がいることがビックリしますね。
と、そろそろイベントが終わる頃です。なので、農楽隊の人々と再び平和祈念館へ。まずは3階へ。農楽隊の企画展です。

なんか感動的です。そして2階のジオラマへ。
Mどりさんが
「うちはここや」
とか言っておられます。

この姿が見たかったんです。
そして最後の片づけです。今度はシェラカップは引きあげました。次に持ってくるのは14日か…(笑)。
で、正式な打ちあげです。
「歩いて行こうかなぁ」
というと、Sふぁんさんが
「車に乗せるよ。イツメン、乗り」
とのお言葉。ちなみに「イツメン」はこの間の焼肉の日の最終メンバーです。なんでやねんと思うけど、もしかしたら「ダメさ」がちょうどいい感じなのかな。
で、海雲亭へ。ここでもSふぁんさんに
「えーと、ゆるやかに座りますか?それともイツメンで固めますか?」
と聞くと
「イツメンで」
とのことだったので、まわりを固めました。
で、焼肉開始。感動的なロースがでてきます。それをSふぁんさんが感動的なおいしさに焼いてくださいます。あまりのもおいしいので、ごはんを追加。オンザライスです。

でも、やがておなかがいっぱいになってきました。なので、あとは呑むだけです。ところがマンスプレイニング系の人が来たので、ここはCょんひょんに登場してもらって、さらに上からかぶせてもらいましょう(笑)。
そんなこんなで打ちあげ終了。京都駅に移動して2次会です。ここにはY田NつみさんとかIるそんさんがおられます。と、出された名刺が「深沢 潮」とあってビビるなど。ここも閉店までいて、さらに3次会に行くんだとか。Sふぁんさんが
「いい店知ってる」
と言って行く先がストーンズ方面です。そこ、閉まってますよ。
てことで解散!あしたはきっとしんどいぞ(笑)。

死守したものの進まない

このゴールデンウィークは、とにかく用事を入れないと固く決意しました。なので、今日は用事がありません。うれしい。なのに、朝早くに目が覚めてしまって、あまりにももったいなさすぎます。
まぁそれでも目が覚めたものはしかたありません。のろのろ起き出して、朝ごはんを食べて、しばしボー。
そうだ、午前のうちにトレーニングだ。まずはちょこざっぷで筋トレ。そしてランです。

この間の水曜日と同じ平坦路の周回コース。この間7km走ったから、今日も同じコースを走りましょう。で、走っていたら普段と違うところで1kmのコール。おかしいな。その後もずれまくってます。とりあえずあとで確認しよう。結果、スプリットは5分39秒→5分23秒→6分02秒→6分05秒→6分28秒→6分10秒→5分47秒。めっちゃ早い。で、7.3kmを43分28秒。アベレージは5分54秒です。水曜日と同じコースなのに、300mほど長いぞ。そう言えば、この間OSのアップデートがありました。もしかしたらGPSがおかしくなってるのかな。

午後は少し部屋の模様替えをして、ここから久しぶりにおべんきょです。
1年ちょい前に送ったおべんきょ成果に対するT内さんのコメントと向きあいましょう。なかでも、「わたしの立ち位置」に対してどういうコメントをくれていたっけ。で、読んだら、あぁそうだったと納得。たくさん書くのがしんどかったのでごまかしていたのを指摘されていたのでした。なので、対話型オートエスノグラフィを用いたペーパーを読みなおしてみるなど。
なるほど…。
まぁやはり自分がやろうとしていることとは違いますね。でも、それがわかることが大切です。せっかくなので、リファレンスも読まねば。
と思ったけど、ここで時間切れ。
明日はこのゴールデンウィークで唯一入れた大切な「用事」があります。なので、おべんとのネタをつくる時間はぜったいにありません。さらにその後2日仕事があるので、おべんとのネタを今日つくらなかったらダメということです。
そんなこんなで、死守したけど、あまり進まなかったな。

いけたのか?いけただろう…

今日は思い切って、普段よりも2本早い電車で出勤することにしました。さすがに6時台の、それも勤務先の最寄り駅止まりの電車に乗る観光客はほとんどいませんでした。が、なぜか高校生が乗っています。部活関係ではなさそうなので、早朝補習かなにかでしょうね。ハードやな。
職場に着いたら7時20分。なんでこんなに早く出勤するねんと思うけど、うちの職場は5時台に出勤する人もいて、朝がメッチャ早い人と夕方がメッチャ遅い人にくっきり分かれるんですね。ちなみに、もちろんわたしはどちらでもなく、朝はそこそこ早い派です。
で、ふと思い立って、人権教育だよりをつくることにしました。内容はこの間の薬物乱用防止教育の講師である谷家さんがfacebookに投稿された文章です。

高校で薬物乱用防止の授業をすることがたまにありまして、私に直接依頼をしてくださるのですからもともと個人的なつながりがあるということもありますが、それ以前から生徒ファーストが揺るぎない先生方ばかりで、はじめから「『ダメ。ゼッタイ。』はやめてください」というオーダーをいただき、私としては驚くやら嬉しいやらです。
 そんな学校のひとつである京都のJ高校に4月初旬に行って参りました。人権教育に力を注いでいらっしゃるJ高校では、私が本当に伝えたいことだけを“言いっぱなし・言い放ちっぱなし”をしたとしても、安心してその後を学校にお任せすることができる大変ありがたい学校なのです。
 「依存症は孤独の病。でもね、孤独になっている人に責任はないよ。これまで誰かにヘルプを求めてもその声をうまく受け止めてもらえなかったのかもしれないし、それでもひとりで頑張るために、心身の症状を抑えるために、物質やゲームなどにハマることで乗り切ってきたんだよね」。
 かつて、性暴力被害予防のための性教育をしていた時期があって、その頃から「予防」に違和感が強くありました。「予防」という言葉は、使い方によっては、すでにそのような体験をしている生徒を透明人間化させしまい孤立させ孤独に追い込んでしまいかねません。これも立派な二次被害です。
 「薬物乱用防止」というワードもそれと同じ。私も、先生たちだって、みんな何かに依存しながら生きているその渦中にいる当事者だよねっていうメッセージを発信することが大事だと思うのです。
 J高校の体育館で、ある生徒さんが、ノートをとりながら首を上下にブンブンさせてくださっていたのがとても印象的でした。“言いっぱなし・言い放ちっぱなし”を聴いてくれてありがとう。

これを読んだ生徒指導部長さん、しみじみと
「うれしいですね」
と言ってくださったので、これがまたうれしい。でも「安心してその後を学校にお任せすることができる大変ありがたい学校」と書かれたら、それに応えられる実践しなきゃなりません。心地よいプレッシャーを感じました。
今日の授業は2コマ。とにかく楽です。なんでこんなに楽なんだろう。長く教員をやっていると、授業に行くのが気が重いという経験は何度もしています。が、まったく気が重くない。もちろん、ルンルン気分[1]死語で行くわけではないですが、まぁ気軽に行ける感じですか。で、思った通りのところまで進める。前で問題解きをしてくれて間違いが起こることもあるけど、そこから授業が展開できるからありがたい。そんな感じで、穏やかに午前を過ごしました。
ちなみにうちの校時は午前の授業が終わると1時前です。すでに午後に食い込んでいる感じです。おべんとを食べたら担任さんのところに行って情報収集をしたりして、書類をつくって事務に持っていって、今日の仕事は終了です。労働者の権利を行使しましょう。
で、京都府中部の町まで移動。ここで車に乗せてもらって、到着したのは兵庫県中部の町です。今日はここでお座敷です。
依頼が来たとき、どうしようと思いました。いや、行くのは行くのですが、まず遠い。でも、京都府中部まで迎えに来てくださるということで、ありがたくお言葉に甘えさせていただくことにしました。もうひとつの懸念が時間が短い。1時間10分です。でも、1時間バージョンもつくったほうがいいかなと思いはじめているので、これもなんとかしましょう。最後の懸念は「ゆっくり話さなきゃならない」です。まぁチャレンジあるのみです。
ということで、控え室に入れてもらって「どうぞ」と出されたのが「押し寿司」です。

ひとつつまむとおいしい!これは、帰りの電車にとっておきましょう(笑)。
そうこうするうちに、なぜか町長さんが来られました。マジか。なんでも、今年度からパートナーシップ制度が導入されて、このゴールデンウィークに最初のカップルが登録されるんだとか。すごいな。
で、町長さんの開会あいさつ。
「部落差別の動画を削除した…」
あ!これか!そう言えば、部落差別のプレゼンで使ってます。舞台裏でそんな話をしていると、
「解放同盟の集会で…」
「え?ムラの人ですか?」
「はい」
みたいな会話もあったり。それにしても、この町、どんだけ人権に力入れてるねん。しまった、もう少し下調べをしてきたらよかった。後の祭りです後の祭りです。すでにプレゼンはつくられていて変更できません。このままやるしかないな。
ということで、お座敷スタート。とにかくゆっくりと話しましょう。
んーと。反応している人もいれば、反応していない人もいるような気がします。ちょっと焦ります。しかも、ネタを大幅に刈り込んでるので、笑いのポイントが少ない。もちろんお座敷の前に予習はしていますが、いざ本番になると「やっぱりアレを残せばよかった」と思ってしまったりもします。でも、それを残すと時間が延びます。むずかしい…。
そんなこんなで、なんとか1時間10分しゃべりきりました。なんか1時間30分とか2時間しゃべるよりもむずかしいですね。
終わったら、要約筆記の方と手話通訳の方にごあいさつ。
「思いっきりゆっくりしゃべりました」
「メッチャ早かったです」
マジか…。
それでも帰りがけに声をかけてくださる方もおられてホッとしたり。
で、車に乗せてもらって京都府中部の町へ。駅に着いたらちょうど電車が来ています。さっさと乗り込んで、途中のコンビニで仕入れたものを取り出します。

完璧なツーショットです。
ぷしゅ!んごんごんご。うまい!お寿司もうまい!
うん、たぶんお座敷も伝わったんだろうな。おそらくいい1日でした。

footnotes

footnotes
1 死語