教員の仕事の特殊性

今日は午前に3時間授業があります。ここまで授業が固まると、それはそれで楽です。なにせ他のことをやらなくていい。てか、できませんからね。逆に午後は授業はなし。これはこれで楽です。なにせ授業のことを気にしなくていい。
そんな半日を過ごして、前のおべんきょ場所へ。今日も4人の研究会で当事者研究です。
ここで考えてるのは、教員の仕事の特殊性なんですよね。もちろん、他の仕事もそれぞれの特殊性があるってのは当たり前なんですけど、それをさしおいてもそこにある特殊性について考えるんです。
ただ、これ、案外難しい。というのは、他の仕事を知らない(笑)。こういうことを書くと「教員は世間知らず」とかいう弾が飛んできたりするんだけど、どれほどの人が自分の仕事以外の仕事について知っているかって考えると、たいていの人は知らないんじゃないかな。それと同じ程度に、わたしは他の仕事を知らないし、教員以外の人は教員という仕事を知らない、そういう中で「教員の仕事の特殊性」を考えるんだから、なかなか困難です。
まぁでも、冒頭に書いた時間の割り振りとか特殊なんじゃないかなと。
たぶん特殊なのは「授業」という最優先の仕事があって、これは「ちょっと待って、あとでやるから」とか言うことができない仕事です。それの隙間に授業以外のデスクワークをしてる。ということは、そもそも仕事はダブルワークだってことです。さらに、デスクワークを円滑に進めようとしても「ジャマ(笑)」が入る。具体的には生徒です。元来デスクワークは生徒がいないことが前提で進められます。が、教員の本来の仕事は「生徒の相手をする」ことなんですよね。つまり、ダブルワークの中身は「生徒がいる」ことが前提のものと「生徒がいない」ことが前提のものとふたつであるってことです。
こういう引き裂かれた仕事の内容が、これまた独特の時間の流れの中で運営されている。他の仕事で1日あたり20回近くチャイムが鳴る仕事ってあるかな。せいぜいが始業・終業・休憩あたりの4回くらい?ものすごく細切れの時間で動いてます。
まぁ他にも「教員あるある」的なへんちくりんなことはいっぱいあります。例えば昼休みがないとかね。「あるじゃん」って思われがちだけど、あの昼休みは生徒のためにあるんですよね。つまり、勤務がはじまったら終わるまでずっと仕事が続く。だから、学校から一歩も外に出ないとかね。他にも施設的なこともあるかな。生徒を7時間くらい校内に拘束するから、それに耐える施設をつくっておかなきゃならない。その維持管理を誰がするのかとか。なんか、こういうことを考えはじめると、ハンセン病の療養所みたいな感じすらしてきたり。
これはグチでもなんでもなくて、そういうあたりが特殊性なんじゃないかなってことです。なんでこんな特殊性を探すかというと、もちろん教員という仕事を理解するためです。理解すると、うまくつきあえる。
そんななかなか脳みそを使う1時間半を過ごしたら、ほんとにビールが恋しくなるな。さぁ、帰ってビールビール。

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