芸術は共同作業なんだな

朝、完全に仕事に行きたくありません。でもまぁ行かなきゃならんから、行きましょう。とにかく午前2時間授業をしたら、あとは雑務ができます。
昼前にふたコマ目の授業を終えて、時計を見た瞬間「あと5時間」とか思ったから、そうとうアカン感じです。
てことで、ダラダラ仕事をして、定時に退勤。京都駅で竹内信善さんと合流です。どこに行こうかと思ったけど、ここはへんこつかな。あまり人も多くないから、少しのんびりしながらいろいろ話。それにしても、テール頼んだら骨に反応されるあたりが信ちゃんです。てか、「こっちが前だな」とか言って、最終的には袋に入れたし。
約1時間食べたらおなかいっぱいです。
ここから崇仁新町へ。
今日は食べ物は頼まずに、飲み物だけでのんびり話。
造形作家の話はおもしろい。型とりに使う樹脂の量とか、笑ってしまいます。
「大きさを倍にすると、樹脂の量が8倍になるんだけど、ついそれを忘れちゃうんですよ」
そりゃそうだ。8倍だわ。でも、それってコストが8倍なんだから、たいへんですよ。
「なんかね、恐竜のフィギュアって「カー!」ってやってるのばっかりだけど、爬虫類飼ってる人が「爬虫類ってほとんど口をあけないけど」って言われて、なるほどなと思ったんですよ」
なるほどな。たしかに指先まで力を入れ続けるのは難しいわな。
あと、3Dプリンタの話とか出してみたけど、このあたりがおもしろい。
やはり3Dプリンタで制作すると、楽は楽みたいです。というのは、半分つくったら、残り半分は反転コピーすればできるかららしいです。でも、そうやってできたものは、手づくりしてる人からすると、妙な気持ち悪さがあるんだとか。なぜなら、生き物は左右非対称だからです。ところが、はじめから3Dプリンタで制作して左右対称に慣れてしまってる人は、その気持ち悪さがわからない。それだけじゃなくて、そういう作品に慣れたお客さんもその気持ち悪さがわからなくなる。すると、そういう気持ち悪い作品が当たり前の存在になる。
信ちゃんは「それが怖い」と。
なるほどな。作家はお客さんに育てられるけど、お客さんは作品で育てられるんだ。だからこそ、いいものを見続ける必要があるんだな。

途中から焚き火にあたりながら話をしてたけど、考えてみたら焚き火にあたるのはじめてだわ。こんな崇仁新町もいいな。
焚き火は9時まで。なので、今日は9時に解散です。