参加者としてほえる→無茶ブリ

朝、なんとか起きだして、しばしメールチェック。その後、なんとかスタートです。今日も歩いて日本教育会館をめざします。東京の街歩きは案外日陰が多いです。まぁ、ほぼビルの日陰なんですけどね。なんとか日陰をたどりながら到着。
参加分科会は第一分科会「性の多様性の理解を広げる」です。「理解」か…。
まずは共同研究者の内海崎貴子さんによる共通認識をはかるためのミニレクチャー。えーと「トランスジェンダーという言葉はなくなります」って、それは違うっす。たぶん言い間違いだろうけど、みんなマジメだからそれをそのまま鵜呑みされちゃうとまずいです。あとでひとこと言いに行こう。
お次は神奈川の小学校の実践レポートです。なかなかすごいことをやっておられます。
が…。うーん。
いや、確かに「豊富な知識がないとやっちゃいけなぃと考えるのではなく、子どもたちとともに学んでいけばいい」ってのはそのとおりなんだけど、正確な情報はつかんでおかなきゃならんと思うのです。例えば「心性と体の性が食い違ってる人は13人にひとり」は、明らかな事実誤認です。
そしてもうひとつ、「多様性」は教えてるんだけど、そこに権利のアンバランスがあることに触れてない。そのこととあわせて「LGBTではなくSOGIで」とおされるのですが、それはなぁ。さらにゲストスピーカーの飯田あきるさんが「自分のことを当事者って呼んでほしくない」って言葉にハッとしたそうで、それはそれでいいんです。つまり「誰もが当事者である」って文脈なので。でも、一方「権利のアンバランス」がある状態においては、やはり「権利を奪われた当事者」ではあるわけです。そこの切り分けは必要です。このことは「SOGI」という言葉を「押す」ことの問題性とつながります。「LGBT」には当事者のプライドが込められています。そういうプライドをなくしてしまう。
そしてなにより、多様性のサンプルとしてトランスジェンダーを使いすぎです。もちろん言葉としては同性愛も出しておられるけど、例えば教材として「マウンシー選手」を扱ったり、飯田さんを呼んできたりしてるわけです。さらに、例えば「ある日突然身体の性が変わってたらどうする?」みたいなワークをされてます。これだけあつかってしまうと、授業者の意図とは別に、多様性=トランスジェンダーになりかねない。
やっておられることそのものはいいんですけど、やはり「豊富な知識がないとやっちゃいけなぃと考えるのではなく、子どもたちとともに学んでいけばいい」というスタンスの限界があるんじゃないかなぁ。というか、このスタンスは、やればやるほど限界が顕在化するんじゃないかなぁ。
てことで、質問のフリして意見を言ってみたりして。
休憩の時に内海崎さんに話しに行ったら「お名前は存じてます」と、これまたややこしい話が出てきました。なので、「ネタです」と言いながら「女性部長」の名刺を渡したり(笑)。
ここで「国内におけるGIDはどうなるんですか?」って聞かれて、これはまたややこしい話を(笑)。
「たぶん、そのことには関心がなくて、今はホルモンの保険適用のことで頭がいっぱいなんじゃないですか?というか、保険適用するためには病気の方がいいっていうロジックかなぁ」
と、これまたややこしい話をしてみたり。
そのあとはワーク。
・今の状況でできること→やりたいことはほとんどできそう(笑)
・障害となることは?→やりたいことが多すぎて時間が足りない(笑)
みたいな話を出してみました。
振り返りの時間に数グループが選ばれて発表されましたが、そのうちのひとつのグループに大阪の李さんがおられて、「権利の不平等」って話をされて、思わず笑ってしまいました。
で、分科会終了。
李さんと話をしてたら、いつのまにか「常勤講師問題」へと話が移行してました。でも、こういうことが大切なんだと思います。これもまた「多様性」です。
そこへ山口のT部さんが来られて「あの分科会の権利の不平等派3人組」とか言って笑ってました。

てことで、両性研終了!
まずは昼のビールです。昨日約束してた兵庫のK淵さんと、T部さん、さらに大阪は吹田のI田さんとお友だちの5人で昼ごはん。さらにK淵さんと東京駅まで歩いて、母女でのYきさんの話のことを聞くなど。で、東京駅でビールを飲んで、さぁ京都に帰りましょう。
帰りの新幹線はグリーン特典です。
京都に着いたら「酔心」へ。久しぶりだなぁ。ここでJ高校の元同僚の宴会です。10人集まって、あーでもないこーでもないと昔を振り返り、今を語る。
なので、やめようと思ってたのに、つい二次会へ。
夏です。

崇仁お囃子隊のみなさんが飲んでおられて「あのTシャツほしい」とかムチャクチャなことを口走って、ようやくお開きです。
疲れた(笑)。