今日は3年生の人権学習です。今年も去年と同じく「部落問題学習」です。
去年と違うのはひとつだけ。時間です。去年までは2時間枠でやってたけど、今年は「スーパーロングホームルーム」の75分です。これ、25分短いのと、休憩がないのと、単なる延長なので子どもの気持ちが後ろ向きになりやすいのと。いろいろ懸念されます。が、やる限りはベストを尽くします。
朝、3年生の子どもと会うと
「ごめんな。今日はスーパーロングホームルームやねん」
「だるいわー」
「そんなこと言うなよ。わたしがしゃべるんやで」
「え、ほな聞くわ」
みたいな会話。
お世辞かもしれないけど、それでもうれしいです。
でも、15分削らなきゃならないのでどうしたものか。まずは、しゃべりのスピードをあげる(笑)。あと、スライドを数枚非表示にしてと。でも、なんか不足感があるんだよな。うーん。そうか「反差別の闘い」がないんだ。てことで、結局スライドを足してみたり(笑)。
で、5時間目に放送セット。いくつかトラブルがあつたので、そんなのを修正してると、休み時間の5分前。まぁええか。ひと通りおさらいをしておきましょう。
そうこうするうちにチャイムが鳴って、生徒が入ってきます。
「せんせー、今日はどんな友だちが来るのー」
「それは2学期な。今日はわたしがしゃべるねん」
「へー」
みたいな会話。
まずはDVDの視聴です。
「前説なしな。とりあえず見て」
みたいなスタートです。はじめはざわついてるけど、少しずつ静かになっていきます。それでいいんです。「なんの映画か」は、子どもたちが見ることを通して自分で考えるべきことなんです。しょせん「人権学習」ってわかってる。もしかしたら「また辛気臭い映画と違うん」って思ってたら、それを覆すだけの力のある映画だとは思います。若干化学調味料のにおいはするけどね(笑)。
その後、シームレスにわたしのスライドへ。
ここからは「フルスピード宣言」をして、とてつもない早口でしゃべりまくりました。
今年びっくりしたのは、話し終わったら拍手が起こったことです。それは違う。講演じゃない。これは授業です。でも、講演に聞こえたのかな。少なくとも、子どもたちにはそれくらいのクオリティで聞こえたのかもしれないし、もしかしたらそれくらいの一生懸命さと、それくらいの本気度が伝わったのかもしれません。だとしたら、うれしい。
片づけを手伝ってくれた体育の教員も「大学なんかで話しておられるんですかうまいですね。いや、上から目線じゃなくて、ほんとうにうまいと思いました」って言ってくださいました。子どもたちは真剣に聞いてくれてたらしいです。
放課後、知ってる3年の子に
「ごめんな、早口で。聞き取れた?」
って聞くと
「慣れてるし、まかしといて!」
って笑ってました。
あと
「Мさん、かっこええやろー」
「かっこいい!」
「そやけど、あのクラス、Mさんだけと違うねん。みんなすごかったんやで」
「えー、うらやましいー」
「へへーん(笑)」
みたいな会話もありました。
それにしても疲れた。
さぁ、今日はさっさと帰ろうと思ったら、研究会だよ。参った…。
研究会に向かう電車の中で、facebookに投稿すると、これまたえらいことになりそうな気配が…。