崇仁と言えば、これまで「あいこちゃん」「山本マンボ」「平井」「よりみち」「なかがわ」と、数々の名店がある地域です。おそらく日本国内のすべてのムラで、これほどたくさんのお好み焼き屋さんがあって、それらがすべて生きている場所ってほかにはない気がします。ちなみに、たぶん昔はもっと多かったんじゃないかと思います。てか、わたしが知ってるだけでもあと2軒ありましたからね。
そんな中、まだ行けてなくて気になってたのが「カメちゃん」です。ちなみに、この店は前に「やきやき」で教えてもらったお店です。
中に入ると、壁にメニューが貼ってあります。なるほど、トッピングは書いてない。と「すじ焼き」があることに気づきました。すじ焼き!すじ焼きと言えば、名店「わかば」の独壇場かと思っていましたが、ここはどんなんだろう。
ということで、さっそく注文です。
「カスのお好みと、すじ焼きと、ホソ焼きください」
とりあえず上を見ると営業日が書いてあります。
なるほど、そりゃめったとあいてないわけですよ。今日はあいててよかった!
で、鉄板を見ると、ちょうど油カスがトッピングされたところです。すばらしい。単に「お好み」と言ってこれなので、ここではデフォルトがべた焼きということですね。
油カスはざく切りです。ここの特徴はたくわんを入れるところですね。これ、いいダシが出ます。さらに天かすがこれでもかと撒かれます。
ひっくり返すと…。
うわぁ、いい色してます。これは期待できますね。それにしても、でかい!
と、すじ肉が鉄板の上に投下!
まさに「わかば」のすじ肉と同じです。やがてお好みが完成。
でかい!そう言えば「やきやき」のお姉さんが「大きいよ」って言ってました。
さらに、すじ焼き。大量のキャベツと一緒に出てきました。
そして、ホソ焼き。
「ソースはそこにあるし」と言われたので、ひょいと見ると、見覚えがある器です。
中は、名店「おたふく」と同じく炒り粉です。当然味つけは甘辛です。そこに炒り粉と青のりをパラパラ。ひとくち食べると、うまい!当然のことながら、油かすはじゅわっとした油が出てきて、そこにカリッとした食感が残っています。そして、皮がうまい。これはたまりません。
すじ焼きは、「わかば」同様、柔らかい。これは、すじのお好みも試してみないといけないですね。さらに、ホソ焼きはジューシー。とにかく、メッチャクオリティが高いです。
「実は、ずっと通ってた三条のおたふくが、年末に閉店しちゃいましてね」
「それはさびしいなぁ」
わかってくださいます。なんでもお母さん、お好み焼きがメッチャ好きらしいです。それでですね、お好みへの愛を感じます。
「ここでやってるやろ。そやから、同じムラのお好み焼き屋には行けへんねん。偵察しに来たって思われるのもイヤやし、お客さんと会うたらばつ悪いやろ」
なるほどなぁ。だから九条のお店に行ってはるみたいです。
「ここな、もうすぐなくなるねん。来年やな」
そうでした。ここ、芸大が来るからなくなるんですよね。
「ほな、閉店されるんですか?」
「いや、次のところでやるよ。今度はお昼の定食をつくろうと思ってるねん」
よかった。なくなったらどうしようかと思いましたよ。
「ここな、めったとあいてへんし、みんな遊んでると思ってるみたいやけど、違うねん。平日の昼はお弁当をつくって配達に行ってるねん。だから、メッチャ忙しいねん」
なるほどなぁ。
と、そろそろ8時です。閉店時間ですね。
「お店の写真、撮らせてもらっていいですか?」
「ええよ」
ということで、パチリ。
もう1枚パチリ。
てことで、恒例のdata
カスのお好み | 800円 |
ビール | キリン中瓶550円 |
スタイル | ベタ焼き系 |
その他 | ベタ焼き系さいかないのかどうかは不明です。あと、サイドメニューは豊富です。もちろんバクダンもあります。とにかくメッチャおいしいです。問題は時間が短いことかなぁ。 |
独断的評価 | ★★★★★(とにかく、圧倒的においしい!文句なしの5ツ星です) |
さらに詳細なリンクも更新しましょう。