アウェイでの会話 ー競技スポーツと生涯スポーツ

今日はおべんきょ場所に行かなきゃならんかと思っていたけど、「must」ではなくなったので、行くのはやめました。なにせ、午後の出張に間に合いませんからね。
なので、午前は出欠の集計とか成績の打ち込みとか。ちなみに成績を見て「ほお」と思いました。なんだかんだいって、マークしてた子はなんとかしてくれましたね。でも、マークしてなかった子がなんとかならなかったみたいで、これが次のマーカーです(笑)。
午後からは出張です。向かった先は特別支援学校です。校内見学させてもらいながら、なんか考えこんでしまいました。
たしかに手厚い。そして、社会の中で就労することを見通して、さまざまな「役に立つ」とりくみをされています。そりゃ、ニーズはあるでしょう。でも、「そこに特化していいのか?」という、なんともモヤモヤした感じが残ります。
トランスに例えて言うなら、普通学校で適応困難だから、「トランス養成学校」でパッシングの練習をして、SRSもして、戸籍変更まですませて、それから社会に出るみたいな。たしかに、その子は社会適応できるかもしれません。でも、社会そのものは変わらない。てか、その子、ほんとうに社会に適応できるんだろうか。
人と人の関係って、一方が完全に譲歩するってことは、基本的にはありえない。双方が少しずつ譲歩しながら成立するものだと思います。でも、トランス養成学校の卒業生(笑)は、自分が譲歩することで適応することを習うわけで、それって社会への適応とは違う気がする。
そんなモヤモヤを抱えたまま会議です。で、またまたモヤモヤが…。
「あの、かつて『最貧困女子』って本が話題になりましたが、あの本の中で、最貧困女子の中に軽い知的障害の子がずいぶんといるって書いてありましたが、性教育、どうされてますか?」
もちろん、性器を清潔に保つ方法や、生理の時の処理など、必要なことはされています。また、「つきあい」とかけっこうわかるので、そんな時には個別にいろいろ話をしておられるとか。たぶん、すごくきめ細かなことをしておられるんでしょうね。そしてもちろん、わたしが正解を知っているわけではないです。でも、少なくとも、ほんの少しは知識はあります。それに照らしあわせた時、モヤっとしました。でも、これはもう少し知識を吸収して、もう少し考えてからしか発言できませんね。

で、会議のあと、飲み会まで少し時間ができたので、前のおべんきょ場所に行くことにしました。で、後輩のTじさんとおべんきょ成果についていろいろ話。「出口から考えなきゃ書けない」とアドバイスされたとか。
ま、それはそうです。が、それに絞るのはまだ早いんじゃないかなぁ。いちおう3〜4年かけるって言ってるし、まぁ3年くらいやればいいと思うし。そうなると、関心事そのものはあるので、その関心事のあたりをもう少しうろついて、「ここ掘れニャーニャー」と言ってくれるところを探すことが必要なんじゃないかなぁ。
そんなことを話してたら、すでに飲み会の開始時間を30分すぎてました(笑)。なので、あわてて飲み会の場所へ。

到着すると、やはりアウェイです。知ってる人は管理職がほとんどという(笑)。自分の歳を感じてしまいます。ちなみに、年下の管理職もいるわけで、笑ってしまいます。てか、うちの副支店長も年下か(笑)。
そんななか、たまたま隣り合わせになった同僚も、わたしとは別の意味でアウェイだったみたいで、そこから体育談義に。
い「スポーツには競技スポーツと生涯スポーツがあるじゃないですか。体育って生涯スポーツだと思うんですよ」
同「そうですよ。だからボクはできないことは絶対怒りません」
すごっ!
い「ですよねー。わたしは商業スポーツだから、よくわかります」
同「うちの子ら、ほめられた経験が少ないですよね。だから、その子なりにできた時にほめます」
すごっ!
い「ですよねー。こないだのテストで、もちろん悪いんだけど、本人が自分でがんばってその点とれたわけで、メッチャほめたら、すごいうれしそうにしてたんですよ」
同「はい。ボク、たまにわざと失敗を見せることもあります」
い「それそれ、わたしも「☓になる答」を書きますよ」
みたいな話。
たぶん、体育の教員って競技スポーツで生きてきた人です。そんな人が体育の授業をする。その時にどんなふうにして授業をするのか。極めることもたしかにひとつの楽しみです。あるいは勝つこともひとつの楽しみです。
でも、それとは異なる「昨日できなかったことが少しできた」「できないことができるょうになるためのヒントをつかんだ」みたいなことも楽しさです。たぶん生涯スポーツってそういうもので、そこには「引退」なんてない。だから「生涯スポーツ」なんですよね。
そんなスポーツの楽しさを子どもたちに伝えたいと思う人が同僚にいることがとてもうれしかった夜でした。
ちなみにその同僚、陸上界のトップ選手ですけどね(笑)。

てことで、アウェイの飲み会終了。でも、楽しかった。
楽しかったので、その後、みんなでつけ麺を食べに行って、お腹いっぱいです。さぁ帰ろう。

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