今日は午後から出張、会議でした。
そこで考えたこと。
なんか、最近の就職試験ではコミュニケーション能力が重視されるらしいです。なるほど、なんとなくわからないわけでもない。てか、最近なんてことは言わなくても、例えば「気が利く」なーんてことは昔から言われてたし、そんなのも、一種のコミュニケーション能力なのかな。で、たしかに最低限のコミュニケーション能力があったほうが、たぶん楽なんでしょうね。「きちんと受け答えができる」とか「考えたことをきちんと話してくれる」とか。逆に「何を考えてるかわからない」「こちらが言ったことに対してどう反応してくるかわからない」なんていうのはキツイのかな。
でも、そんな話を聞いているうちに、だんだん嫌気がさしてきました。なんか、「住みにくい世の中になってきたなー」と。そりゃ、「診断されないアスペルガー」が増えるわけです。
コミュニケーションなんてとれなくていいじゃん。大切なのは、必要なことが伝わることで、それはコミュニケーション能力の問題じゃなくてコミュニケーション方法の問題なんじゃないか?で、コミュニケーションとりたいと思う人が、相手にふさわしいコミュニケーションの方法を考えればいい。たぶんそれを「合理的配慮」っていうのかな。まぁ、そんなことを言わなくても、
「暗いと不平を言うよりも、進んで灯りをつけましょう」
って言いますからね。
例えば、会話のやりとりが苦手な人ならメールやチャットでやりとりすればいい。逆に履歴が残っていいかもしれない。こちらがいうことに的確に答えてもらえないなら、チェックリストを用意すればいい。そしたら、漏れが減ってかえっていいかもしれない。というより、チェックリストをつくる過程で、チェックリストをつくる側がいろんなことを考えられる。
なんか、そんなこんなの工夫をすっぽかして、コミュニケーション能力という、ある種あいまいなところに依拠するのはあかんのとちがうかなぁ。
というか、もっと言うなら、きちんとやりとりができるヤツなんてつまらないです。予想に反する反応が返ってきた時の驚きからものごとが生み出される。こちらが「どうコミュニケーションをとればいい?」と考えるところにこそ発見がある。
根底にあるのは同化主義。それを担保するのは単一民族主義。
なんてことを考えてたんだけど、たぶん、そこにいた人々、けっこうコミュニケーション能力高そうな「いい人」っぽかったので、まぁ、こんな話は通じないだろうなぁとか思ってました(笑)。
具体的なことはこちらを読んでいただきたいのですが 、最近の就職試験ではコミュ障かどうか を見極めるのではなく 、 学校時代の成績表をもとに 自分の専門を どのように学んできたかをプレゼンする能力が試されるようです。
人事が注目する「学生のウソ」を封じる面接法
経団連「指針」にも盛り込まれた"成績表活用" – 東洋経済ONLINE
http://toyokeizai.net/articles/-/96021
それはともかく 日本の就職活動 もう少しどうにかならないのかと思うことはあります。
みんなが ばらばらに 特定の企業に応募するから 100倍とか1,000倍とかそんな倍率になる。
そして何十社も企業訪問しなければならない。
去年2015年の会社訪問解禁日は8月1日でした。
連日 37℃とか38℃の炎天下を 学生さんたちがリクルートスーツを着て歩いてはりました。
これは 学生個々人の生物としての生存能力を試す ある種の無理ゲーではないかと思いました。
ワタシが職に就いたころは 学校の就職課に求人が来て 、 そのうえで 学校の先生が学生本人の希望を聞いて 共倒れにならないように就職先を割り振りしたものです。
その上で一般的な履歴書(エントリーシートではなく)を提出して 学力試験を受け 、それで試験をクリアできれば職に就くことができました。
必ずしも「同化主義」「単一民族主義」とは思いませんが 、 現在の就職活動は いろいろと学生さんに負担の大きい制度であるとは思います。
「同化主義」「単一民族主義」で思い出しました。、
勤務先の年間休暇予定に 過越祭 とか ハヌカ祭とか 断食とか の理由で休暇予定を書いたところ 、 エスニシティに関連する休暇だけが勝手に全部取り消されていて 、一度だけ 怒ったことがあります。
(「過越」とか「ハヌカ」とか 具体的に書いておかないと 、 後で自分で見てわからなくなるため )
でも 結果的にカムアウトすることになってしまいました。
そのときは 「ああ、こうやって炙り出されるのか」と思いました。
去年の夏 長期入院しておりましたが 、 病院では、食事 、 豚肉抜きにしてくれたり 乳製品と肉料理を一緒にしないようにしてくれたり 大変気遣っていただきました。
これはありがたかったです。
長期入院!それはたいへんでした。その後、大丈夫ですか?
最近「ハラールフード」を提供する学生食堂なんかも出てきたみたいですね。玖伊屋とかまんまるとか交流会でも考えなくちゃいけないですね。とか言いながら、あさっての玖伊屋は「ピェンロー」にしようと思ってますが^^;;。
たしかに、現在の大学生の就職活動はあまりにも負担が大きいですね。それは感じます。どこでこんなふうになったのかなぁ。
ただ、高校については、基本的には昔のままのシステムです。大きな変化ももちろんあって「指定求人(おたくの学校からひとりみたいな求人)」がほとんどなくなって「一般求人」へと移行しています。なので、1回目に落ちる子が増えました。とは言え、大学生とは比較にならないほど少ないですが…。
で、高校の場合は、基本的には「学力試験」と「面接」ですが、研究分野とかはないので、面接の内容はおのずお「人物評価」になっちゃいます。そこで問われるのが「コミュニケーション能力」らしいです。ただ、そこでいう「コミュニケーション能力」が、はたしてどういう内容なのかというのは、はなはだ疑問だったりするんですよね。
というか、「人物評価」とかされた日にゃ、わたしなんて就職口はないですわ^^;;