今日は、わたしにものすごく大きな影響を与えたK納さんと呑む会です。ちなみに、この会を設定するきっかけになったのは、うちの卒業生で大学教員やってるMなみちゃんとの再会で、そのさらにきっかけになったのは、放送部の卒業生のN田さんがテーマにトランスジェンダーを選んだおかげだったりします。
で、せっかくなので、酒豪のN村さんも誘って、4人で東九条の韓国料理のお店に集合。
なんか、K納さんを囲む会のはずが、のっけからAwardについてみんな話はじめたり。
にしても、外国のというか国際的なというか、そーゆーAwardって、基本的にはなんなのかがわかりません。「説明して」って言われても「wpathってのがあってね」からはじめるしかない。てことで、そこからはじめて
い「outstanding student contribution awardだから…」
M「outstandingってなに?」
これがわかりにくいというかなんというか。だって、「stand」の「out」ですよ。いちおう辞書を引くと「傑出した」とかあるけど「未決済の」みたいなのもあって、なかなか笑えます。
で、ここでサプライズです。
こんなすごい花束、もらったことはもちろん、見たこともない!うれしいなぁo(^^)o
でも、そんなこんなの話をしながら、当然ビールを飲んで、おいしい料理を食べて、話は障害女性の方へと流れていくわけです。だって、本来はK納さんを囲む会ですからね!
なんか、障害女性たちで国連なんかの会議でロビイング活動したりした話を聞かせてもらって、たしかにそんな闘い方もありかなぁと思ったりしました。たぶんそう思うのは、APTNの人たちを知ったからなんでしょうね。
そんなこんなで、ワインを飲んで、ハイボールちゃんとした濃い目を飲んで、お開きです。
またこの人たちと呑みたいな(^^)。
年: 2016年
日常へ
今日から完全に日常です。というか、正確には日常じゃなくて「事後処理」というイベントです。
休んでいる間に振り替えた授業が山のようにやってきて、それの合間を縫って、ポスター考えた時間にできなかった仕事が山のようにやってきて。もう、お祭りです。
でも、6時には脱出。もう限界…。
家に帰るまでがwpath・wpath(7日目)
昼過ぎのフライトで、2時間ほどで晩ごはん。で、到着前1時間前くらいに朝ごはん。なんか、食事のリズムがおかしくなりそうですが、たぶん「正しい」んでしょうね。で、到着は9時前。そこから1時間ちょいかけて、ようやく空港を出られました。
空港からの帰りはYのさんの車(笑)。いや、帰る方向が、いちおう同じなので…。
車中ではwpathで得たことを交歓したり、トランスの子どもの話をしたり。まぁ、クールダウンですね。
で、昼過ぎに職場に到着。今日は午後から仕事です。とりあえず、管理職に「楯」を見せて報告です。その後、ものすごく眠い中、それでもなんとか仕事をやって。でも、合間合間に会う生徒に「今日な、アムステルダムから出勤やねん」と話してウケをとりました。まぁ、このネタをするために出勤したという話もチラホラ。
さぁ、職員会議も終わったことだし、帰りましょう。
2年後へ向けて・wpath(6日目)
朝、最終日に行くSさきさんは早起きです。タフです。M木ちゃんも起きてます。なんか、玖伊屋の朝です。しばらく3人で話をしていたのですが、起きてこなくちゃならないRぽたんが起きてこない。そろそろタクシーが来るぞ。と、起きてきました。
「目覚ましかけるの、忘れてた!」
なにやってんだ(笑)。
そうこうするうちに、O田さん登場。Yのさんも登場。そこから、昨日のジェンダーポリスの総括会議の開始です。
今回集まった人のうち、特にHがしさん、Sさきさん、T田さんはフェミ分が強い人たちです。わたしはというと、そこまで強くはないだろうけど、意識して生きています。だからこそ、ジェンダーポリスなんてのが出動をする。Yのさん、たぶんその毒気にあてられたんでしょうね。少ししんどかったみたい。でも、わたしはそのしんどさは大切なんじゃないかと思うのです。それは、わたしも別の種類ではあるけど、ジェンダー・フェミニズムに触れた時しんどさを感じたからこそ思うのです。なので、そんなこんなを話しあったり。
そうこうするうちに、「片づけしなくちゃ」ということで、バタバタ片づけ開始。
10時半くらいにすべてを終えて外へ。
と、なんか、すごい車がやってきました。放水車で道路のゴミを吹き飛ばし、そのうしろをゴミをかき集める車が続きます。それを見て、なんか「いいな」って思いました。アムステルダムではゴミは毎日収集しているそうな。で、ゴミを収集した時に袋が破れたりして、多少ゴミが散乱します。それを掃除しておられるんですね。もちろん「仕事」です。この掃除を地元住民の自主性に任せるのではなく、公共の仕事としておこなう。これって、雇用の創出です。オランダの税金はとても高い。でも、それがこういう形で還元されることで、社会全体が豊かになる。なんか、みんながのんびり幸せそうな顔をしてるのは、そんなあたりにあるのかなぁと思いました。
やがて、タクシーが迎えに来ました。ゴミ収集車のうしろをのんびり走ります。イラつきはない。たぶん、当たり前のことなんでしょうね。跳ね橋があがって、船が通る。ここでもイラつきはまったくありません。なんか、いいなーって思いました。
さてと。あとは空港でチェックイン。わたしが原因でO田さんが飛行機に乗り遅れかけるというパプニングはあったものの、無事飛行機に乗車。肘掛けに肘を置くRぽたんにジェンダーポリスが出動したものの、無事飛行機は飛び立ちました。
さてと。日本に帰るか。
そして、2年後のwpathにもう一回参加しよう。その時までに、おべんきょも実践も、そして語学も高めよう。やるべきことはいっぱいあります。
が、アルゼンチンなんだよな(;_;)。
逃げられない・wpath(5日目)
朝、少し早めに起きてポスターの「仕掛け」をつくります。いや、昨日みなさんのポスターを見たら、A0版のきれいなポスターだったんですが、わたしのはA4を貼りあわせたものです。でも、せっかくなので仕掛けをつくったんですよね。てか、完全に「ネタ」に走ってます。
実は、わたしはもともとオーラルで申し込んでいたのですが、ダメで、「ポスターでもやるよ」にチェックしてたので「ポスターになったよ」ってメールが来たんです。で、きっと「ポスターは出したければ誰でも出せるんだろう」と思ってたのですが、Kうさんが言うには「審査があるに決まってるやん」とのことでした。しまった、それならもう少しマジメにつくればよかった。と思ったけど、後の祭りです(笑)。
てことで、ポスターをリュックに詰め込んで、会場へ。ふむ。日本人は誰もいません(笑)。
とりあえず、入口近くのところがポスターの設置場所だったので、さっさとポスターを貼ることにしました。
貼り終わったら、とりあえず会場の中へ。と、数人の方から「Congratulation」と声をかけてもらいました。昨日とはうってかわってラフな格好なのに、わかるんだな^^;;。
でも、これでまったく逃げられないことがわかりました。
やはり、ここにきて、連日の夜中までの飲み会の疲れが出てるのか、マジでしんどいです。そしてなにより眠い。会場の中の空気がしんどくて外にあるブランコで寝転んで休憩。でも、雨と風で寒い。なので、中に入って温まって。そうそう、ポスターを見なくちゃ。昨日はどちらかというと医学系が多かったけど、今日は社会学系や運動系もチョコチョコあります。また、医学系も少し違います。なかなか楽しい。中でも、ナラティブセラピーを導入した臨床のポスターとか、メッチャ小さい子どものケーススタディのポスターとか、ものすごく興味深いものがありました。それにしても、今のトレンドは、やはりGICなんですね。それから家族問題かな。そんなことを考えているうち、ようやくHがしさん登場。てか、よくポスター完成させたなと。で、貼るのを手伝ってから再び会場の中へ。
と、「トーマスさん」がやってきてあいさつ。ここからHがしさんによる「ソギー/ソジー」リサーチのスタートです。ところが、Hがしさんがトーマスさんの話をしているうちは3人だからいいのですが、よその人のところにリサーチしにいくと、トーマスさんとわたしの二人きりになっちゃいます。「まいったな」と思ったら、トーマスさんの助け舟。
と「どこで教えてるんだ?」
い「Between Kyoto and Nara」
と「おぉ、伏見稲荷なら行ったよ!知ってるかい?」
い「Of course.There are many red Torii.」
と「そうそう。狐憑きもあるな」
い「Kitsune-tsuki is very afraid」
と「んなことねーよ。うちの庭にはfoxはいっぱい来るよ。餌付けしてるさ。かわいいよー」
い「Ah,fox is very pretty. But kitsune-tsuki is afraid」
みたいな会話。優しいなぁ(^^)。
そんなこんなのうちに、ランチタイムが来ました。この1時間はポスターの横に立って質問受付をしなきゃなりません。恐怖の時間です。ただ、幸いにしてみんなが横にいてくれたので、少し安心かも。で、結局2時間ほどそこにいて、疲れてきたので一度帰ろうかと。
ここから、雨の中を少し観光です。とりあえず、「アンネの館」に入ったはものの長蛇の列であっさり却下。てか、「からくりのある家なら忍者屋敷行ったし!」「隠れるところならガマに行ったし!」とかいう不届き者なので、行くつもりもなく。それよりも行きたかったのは「HOMOMonument」です。ここは、ナチス時代に、同性愛者が集められて収容所まで行進をさせられた、その出発地点です。その負の遺産を忘れないためにモニュメントがあり、たくさんの花が捧げられています。
中にはレインボーフラッグもあるし、トランスジェンダーフラッグもあります。なんか、そんなのを見て「ここに「わたしたちの存在」が、きちんと位置づけられているんだな」って思えて泣けてきました。と同時に「新木場にこんなのあるんだろうか」とも思いました。
で、観光が終わって(笑)、アパートへ。しばし休憩してからポスターはがしに再び会場へ。
途中、化粧品屋さんに声をかけられて、もらったグミを一口かんだら石鹸だったのはご愛嬌。
ポスターはがしてると、何人かから再び「Congratulation」と声をかけられちゃいました。ヤバイよ、完全に覚えられてるよ(笑)。ほんとに逃げられません。
てことで、わたしにとってのwpathは終了。
あとはアパートに帰って打ち上げです。
みんなでジェンダーポリスを出動させまくりーの、別件をすませてわざわざ来てくださったHがしさんに「謙虚になろうよ」と説教たれてしまいーの、楽しい夜は更けていきました。
ハレの舞台・wpath(4日目)
今日はKうさんのポスター発表の日です。明日わたしがやらなきゃならかいことなので、やはり早めに行って見に行こうかなと。てことで、みんなよりもちょいと早めに、ひとりで出かけました。
今日は日曜日。誰も歩いていません。天気は晴れ。空気は澄んでいます。街はどこまでもきれいです。
会場にはCENTRAL STATIONの裏からフェリーに乗ります。このフェリー、タダです。てことは、大正区の渡船と同じです。
と考えると、乗ってる人も歩きとチャリンコ、どこか同じ感じがしてきます。
で、フェリーに乗るべく歩いたけど、目の前で出港したので3分待とうと思った時
「着いたー」
という日本語が聞こえてきました。あり?日本人?振り返ると、今朝スキポール空港に着いたM木ちゃんでした。思わず
「こんなところで偶然だねぇ」
と、わけのわからんことを口走ってしまいました。
そこからは、いろんなポスター見てまわったり、ポスター見てまわったり、ポスター見てまわったり。いや、一般演題聞いてもわからないし、シンポジウムに行ってもわからないし。てか、20%くらいはわかるのですが、せめてもう少しわからないと話になりません。なので、ポスターをじっくりと読む作戦に出たということです。
昼ごはんはランチパック。ウェルカムパーリーの森で昼ごはんです。と、「トーマスさん」に呼びとめられました。
と「キャサリンを探してるかい?」
い「She comes here?」
と「来るともさ!」
い「Oh I will wait here」
と「あぁ、来た。あれがキャサリンだよ」
い「Thank you」
みたいな会話をして、キャサリンさんと合流。
い「What must I do tonight?」
き「いいこと?今日のパーリーの最後、9時に名前を呼ぶからね。そしたら出てくるの」
い「Must I speech?」
き「いらないよ。サンキューだけ言ってね。それだけ」
い「OK」
で、2時すぎから謀議開始。なんも、わざわざこんなところでやらなくてもとは思いますが、必要だからやってるのかな。でも、わたし、関係あるのか?例えまざっても、役割を見つけられるのか?ちょっと消化不良な謀議でした。
で、明日のポスター発表のために、Kうさんのホテルでプリントアウトしてもらって、いったんホテルへ。ガラパーリーの準備です。
とにかくRぽたんがわたしの顔をつくります。Kうさんがドレスのアイロンがけをやります。M木ちゃんたちが、その風景を撮影します。なんかもう、ものすごく大掛かりな気がします。
で、タクシーに乗ってガラ会場へ。
とりあえず、小腹を満たしたところで、おしゃべりにチャレンジ。やはり少しお酒が入っている方がうまくいくみたいです。臨床心理士の卵さんとしばしそれぞれがやってることについてしばしお話。
そうこうするうちに、9時になりました。いよいよAwardの授与式です。
いろんな人が呼ばれて、最後の方でいよいよ「2016 Outstanding Student Contribution Award」の発表です。心臓がバクバクします。
事前にひとことあいさつをHがしさんから入れ知恵してもらいましたが、覚えられません。そういや、数唱が苦手なんでした^^;;。それでもなんとかかんとかワンセンテンスだけ詰め込んで、いよいよ受賞の時が来ました。
まずはキャサリンとハグ。そして、楯をもらいました。
「Thank you very much.I feel very honor.This is…」
ここで、セリフが飛びました。が、下からHがしさんが「for,for」と叫んでくれてます。そうでしたそうでした。
「This is for my fellow transgender kids.」
わたしのスピーチはこれだけでした。でも、すごい歓声と拍手が聞こえてきました。
さてと。さすがにもうクタクタです。とりあえず外に出ましょう。
と、そこにAPTNの人々が…。
みなさんに
「そんなことやってたのか。がんばれよ」
みたいなことを言ってもらって、記念写真を撮ったりして。
どうやらこれからダンスがはじまるらしいです。でも、とてもじゃないけど、体力がもちません。てか、ガラパーリーの時間設定がPM19:15〜AM0:00って、何考えてるねん(笑)!
とにかくみんなとアパートに帰って、ひと口ワインを飲んだだけで倒れちゃいました。
てか、明日がポスター発表なんですよね…。
くやしい・wpath(3日目)
朝起きて、校正サービスから返ってきた原稿をざっと読んでみます。ふむ、何ヶ所か「それはちげーよ」と思うところはあるものの、どちらかというと「あー、そこはそうやるのね」ってところばかりで、やはりネーチブチェッカーはすごいと感心。というか、たぶん、ある程度わかってる人がやってくれてるな。
てことで、明らかに違うところだけ修正して、最後にT田さんにも読んでもらって、ようやく完成。あとはどこかでプリントアウトしてもらうだけです。
てことで、今日の会場へ移動開始。途中チーズ屋さんに寄ったりしながらCENTRAL STATIONまでプラプラ歩きます。
今日の天気は雨。でも、雨に濡れたアムステルダムが、またきれいです。
CENTRAL STATIONからはトラムを使います。あーだこーだ言いながら一日券を買って、なんとかトラムに乗り込んで。
会場に到着したらすでにプログラムは完璧にはじまっています。てか、Sさきさんにとってのメインプログラムである「GIC(Gender Incongruence Child)に診断は必要か不要か」みたいなディベートがはじまっています。
これ、難しい問題ですね。基本必要ないとは思っていますが、現状の中で必要とされているわけです。で、現在必要とされているから、じゃあ診断するかとなると、今後もそれにしばられてしまう。だから、どこかでパラダイムの変換をしなきゃならないはずなんです。つまり「診断の有無にかかわらず、必要なサポートはしたらいい」ってことですね。もちろんこのあたりにはお手本があるわけで、それは同性愛者をめぐる診断の話です。つまり、同性愛であることそのものは病理ではないが、そのことに起因して(社会的に)起こる困難については、それを主訴とする診断をつければいいってことですね。
てことで、ディベートが終わったあとも、このあたりについてHがしさん、Kうさん、Sさきさんあたりはランチを片手に大激論してました。ちなみに、ランチは大きいサンドイッチがゴロゴロ。大きすぎるよ(;_;)。
午後からは当事者によるセッションがひとつ。それを見に行った(≠聞きに行った(;_;))のですが、GID学会とはまったく違います。端的に言うなら、当事者語りじゃないってことです。まぁ当然ですね。ここは学会であり、集まっているのは専門家だからです。だから、たとえ当事者であったとしても専門性をもっていることが前提なんです。今回のセッションは各国の状況とアドボカシーがテーマでした。いやぁ、ニーシャ@マレーシアすげーよ。とにかくトランス・クライムがいっぱいあって、その人数を提示するだけじゃなく、経験を語るフィルムもプレゼンしてくれました。てことは、そういうところにかかわっているってことですよね。にしても、自分の被害体験を語る当事者の「当然感」はショックでした。「あぁ、3回あるよ」「5回だね、うち1回は警察ね」みたいな。つまり、そういう状況だってことです。たぶん、わたしには語る言葉はないな。
ニーシャたちはAPTN(Asia Pacific transgender Network)というグループをつくっているらしく、ところどころでロビーでみんなで話し合ってます。さらに今夜はみんなでディナーをするんだとか。HがしさんやSさきさんは、Rぽたんやわたしに「行っておいでよ」と言うのですが、うーん。今回はやめときました。
すべてのプログラムが終わって外に出てグダグダしてると、Hがしさんがやってきて「なんか、シスジェンダー立ち入り禁止とか言ってるよ」と言うので、じゃあ行ってみるかとホールに入ると、なにやらいろいろ話をしています。どうやら、当事者としてwpathに問題提起をするらしい。で、相談をしたあと、当然のことながらどこから来たどんな人かです。「Medical?Psychologist?Law?」とかやってます。でも、手をあげない人がいるのを気にしたらしく「Research?」とやると、みんな笑いながら挙手。と、「Nothing(ねーよ)!」みたいな発言も出てきて、なかなかおもしろいです。その後自己紹介からの記念撮影。「I support transgender children with Yuki」とか言っておきました。
てことで、本日のプログラムは終了。
帰りはKうさんが借りたバイクでCENTRAL STATIONを目指します。
いやぁ、さすがは自転車大国オランダです。でも、走ってみてわかりました。走りやすいんですね。とにかく平坦です。そして、自動車とバイクと歩行者のレーンがきちんとわかれています。そしてなにより、みんながそれを守っている。だから、バイクはけっこうなスピードで走っているのですが、あまり身の危険を感じないんです。ただ、右側通行にはまいりましたね。そんなこんなで、バイクで走りながらプチ観光気分です。
で、Hがしさんのホテルまで走って、Hがしさんとバイバイ。今度はKうさんのホテルのカフェでしばしビールタイムです。ここで、晩ごはんをどこで食べるかの論議がスタート。結局、インドネシア料理ということになりました。
で、CENTRAL STATION前のゴチャゴチャしたところをブラブラ。教会の裏をブラブラしてると「飾り窓」発見!なるほどなぁ。おもしろい。
それにしても、音楽がないですね。日本であれば繁華街に行くとなんらかの音楽が聞こえてくるんですが、それがまったくない。これがうれしいです。たぶん、他者に音楽を強要しないんでしょうね。だからこそ「音楽」を求める人がいて、だからこそ「アムステルダムコンセルトヘボウ管弦楽団」みたいなものが必要とされるんでしょうね。
で、たまたま見つけたインドネシア料理屋さんでディナーです。入店時間がすでに9時です食べ終わると、当然11時。てことで、二次会はアパートです。Kうさん、自分のホテルはすぐそこなのに、来てくださいました。ごめんなさい^^;;。
にしても、自分が英語ができないことが、じわじわとくやしくなってきました。もしも英語ができていたら、APTNの人たちとご飯を食べて、情報交換をして、自分の世界を広げられただろうになと思うと、絶対に英語ができるようになってやるって気持ちがふつふつとわいてきました。そして、2年後はリベンジをするべく、もっかい参加をしたい。そんな気がしてきましたを
泥縄式・wpath(2日目)
朝、グループメッセージを見ると、すでにKうさんHがしさんは会場に行ってます。朝、強いなぁ…。昨日は3時まで飲んでたからなぁ…。あ、Kうさんはいつも通りか^^;;。
でも、わたしは今日は学会には行きません。なにせ、ポスターの英訳をしなくちゃなりません。てことではじめたのですが…。これがたいへん!
いちおう、ポスター7枚分です。そのほとんどは、誰かの語りです。そんなもん、そのまま訳せるはずがないです。だって、語順はムチャクチャ、主語はない。でも、それこそが「味」なんですよね。どうするか…。「味」は全部切り捨てて、ニュアンスもできるだけあきらめて、発言内容を要約した日本語をつくって、google先生とexcite先生に聞いてみる。で、残ったのは、極めて理論的な文章です。これがまた訳せない。だって、ワンセンテンスが長い!長くなると、わたしの力では無理!てか、google先生もexcite先生も訳せない。どうする?
と、そこにT田さんが起きてこられました。
「googleで翻訳したらダメだよ。構文が入れ子構造になって、わけがわからなくなってしまう。そうじゃなくて、文章を短く直して作文するんだよ」
ここからT田さんと、文章の解釈やふさわしい単語探しがはじまりました。で、悪戦苦闘しながらも、夕方にはなんとか翻訳終了。ここから校正サービスにファイルを送ります。
さてと、これで今日できることは終わりました(笑)。向かうはウェルカムパーリーです。いよいよwpathの会場に潜入です。
会場は屋外の森の中といった風情の場所です。
すでにみなさん飲んで食べてしておられます。あちこちに屋台みたいなのがあって、フリーフードやフリードリンクがおいてあります。でも、ここで問題が。言葉がフリーじゃない。とにかく「Heineken please」「Three red wine」ぐらいの感じで、最後に「Thank you」でおしまい。なんとか飲み物は確保できました。
と、おお!サム・ウィンターがいる!そっちへ行ったら向こうも気づいてくれてハグです。しかし、日本人で固まっていても、なんか、いろいろ話しかけてこられます。Hがしさんがおられる時はいいのですが、向こうに行かれた瞬間がたいへんです。どないすんねんと思いながら、ブラジルからの参加者と「どっから来たん?」「日本、あなたは?」「サンパウロ。サンパウロには日本人がいっぱい住んでるよ」「知っとる知っとる」みたいな感じで無理クリ話してみたり。こんな時、お酒の力は大きいです。
やがて、なんとなく終わりの時間が来たらしく、みなさん、三々五々帰っていかれます。そうか、日が長いんだ。だまされそうになります。
てことで、二次会はアパートで。
おぉ!校正サービスから返ってきてるよ!
てことは、最終チェックを明日やれば完成か?
長い一日・wpath(1日目)
とうとうハードな一週間の開始です。
フライトが10時前。2時間前には関空に行かなきゃ間に合わない。ということは、6時すぎには家を出なくちゃなりません。そして、長い長いフライトがあって、からの時差があるから…。
まぁええか。なるようになる。
関空に到着したら、wi-fi借りて、荷物を預けて…。なにせ、はじめての外国旅行です。正確にははじめてじゃなくて、20年くらい前に韓国1泊2日の旅はありましたが、本格的な旅行は、やはり今回がはじめてです。そんな初ガチ外国旅行が、初の国際学会で、初のポスター発表で、しかもなんか賞がもらえるとか、わけわかりません。
で、なんとか飛行機に乗り込みましたが、なんかフリーダムな感じです。国内線はなんとなくピリピリしてるけど、国外線は席も変われるし、自由に歩けるし。まぁ、長いからしかたないのかな。でも、実はポスターは完成していないので、飛行機の中でやらなくちゃ。ちなみに、もうひとりの発表者であるHがしさんもまだできていないとか。しかも、わたしは半分くらいできてるけど、Hがしさんはぜんぜんできてないとか。てことで、ふたりしてパソコンぱちぱちです。が、そんなのも長くは続くわけもなく、結局Kうさんとふたりで、ジンを飲み、ワインを飲み、ビールを飲み、しばし寝て。そんな機内を過ごしましました。まぁ、それでもポスターに使う「セリフ」は日本語ではあるけどできたから、少しは進んだってことですね。
で、とりあえず宿舎へ。今回はO田さん・Y野さん・T田さん・Sさきさん・Rぽたん、途中からM木ちゃんとわたしの7人でアパート借りて合宿です。どうなるか、ドキドキします。
アパートの管理人さんを待つ間、アパートの近くのカフェでエスプレッソを飲んだりして、ここではじめてのユーロでの支払いです。ヒマなのでウロウロしてたら、甘ーい香りの煙が…。大麻かよ(笑)!
それにしても、アムステルダムの街はあまりにもきれいです。
どこにでもある風景がそもそもきれいです。なんか、その街並みを見ただけで「来てよかった」という気持ちになります。
で、アパートに入って、説明を受けて、近くのスーパーに買い出しに行って、部屋割りジャンケンをして、晩ごはんにスタートです。目指すは「Loetje」というお店。なんでも、オランダ料理のお店だとか。
まずは席を待つ間、ビールです。さすがはオランダ!ベルギービールがある!しかも安い!でも「デュベル」って言っても通じませんでした(笑)。この店で、コロッケを楽しみ、ステーキを楽しみ、ワインを楽しんで…。あれ?外はまだ明るい…。10時半だけど…。そうか、緯度が高いんだ。この店を教えてくれたTommyさん@フィンランドは「フィンランドだと一晩中明るいよ」と、平然としています。そりゃそうだ。白夜だよね。
てことで、おいしい料理を楽しんで、アパートに帰って二次会です(笑)。
ポスター、どうする?明日は明日の風が吹く(笑)。
なんかうれしい
いよいよ明日から大型年休がはじまります。ほんとにこんなことやっていいのかどうかわかりませんが、とにかく学期中に1週間年休をとるという、労働基準法的にはなにも問題がないけどなんとなく気が引けることをやっちゃいます。
が、基本、ルーティンでまわっている限りさほど忙しくないんですが、「なにか」を放り込むと、例えば25日でまわす仕事が20日でまわすことになって、一日あたりの仕事量は格段に増えます。
てことで、今日もそんな一日を覚悟してはじまりました。
午前中は…。約2時間の空き時間でタスクリストはほぼ完了。でも、一番大切な「ポスター製作」はできるはずもなく。一緒に行くみなさんに「向こうにプリントアウトできる環境ありそうですか?」と投げると、同じくポスター製作できてないHがしさんから、速攻プリントアウトサービスが送られてきました(笑)。考えてることは同じです。
で、ポスター製作は家に帰るまであきらめて、本務に専念することにしました。
放課後、少し時間ができたので「さて」と思ったら、ひとりの生徒がわたしを待ち構えていました。
「やっといたー。昨日も一昨日も来たけどいーひんかった」
「昨日は出張でおとついは歯医者やがな」
「せんせ、ちょっと聞いて」
「まぁ入り」
みたいな感じで生徒と話がはじまりました。
この子、わたしがかつて担任した子どもの子どもなんですよね。たぶん、それは人間関係というか信頼関係にとても大きな影響を及ぼしています。でも、それだけじゃないんです。
実は去年この子と話をする機会がありました。この子の担任に
「ちょっとあの子の話を聞きたいから呼んでくれへん?」
と言ったところ、呼ばれてきたその子
「なに?」
というひとこと。
「いや、話が聞きたいねん」
と言ったら、そこから出てくるわ出てくるわ。
その時思ったのが
「あー、この子ら、教員が呼び出す時って、教員の話を聞かなきゃならない時って思ってるんだな」
ってことでした。
でも、わたしはその子がうちに溜め込んだものがあるって聞いてたから、それを聞きたかったんです。別にアドバイスもなんにもなく
「ふんふん、そーなんかぁー」
って聞きたかったんです。
そういう経験をしたから、たぶんその子は「話を聞いてくれる」って思ってくれたんでしょうね。
そこから小一時間話を聞いて、できることをやるって約束して、その子が帰ったあと、少し走りまわって、とある連絡手段で報告。
「仕事、はやっ!」
って返ってきました(笑)。
たしかに、放課後なにも雑務はできなかったけど、これこそがわたしの仕事、わたしならではの仕事なんでしょうね。
それができた午後は、とても充実感がありました。
さてと。帰ってポスター製作だ。