トラブル

さてと。帰りましょう。
車で近くの魚屋に寄り、土産を買いついでにトイレに行った時、突然ボタボタと血が落ちました。あれ?傷口が開いた?
あとはえらい出血です。
そこにたまたま通りかかったRぽたんたち。いろいろ世話になりました。
やがて他の人に車を運転してもらいながら帰りはじめたのですが、出血は止まりません。しかたない。救急車だな。
救急車を待つ間、ひょいと股間を見ると、血の海です。これはやばい、貧血です。
てことで、キャンプの次は病院泊まりです。
みんな、心配そうに駆けつけてくれました。それどころか、パートナーばかりか、連絡が入ったためか、遠方からYさんまで来てくれました。
ほんとにめんぼくない。ちょい無茶しすぎたな。

Rぽたん、すごい!

朝、確実な二日酔いです(笑)。
ま、いいです。
子どもたちがやはり海に行くというので、大人たちはつきそいです。いやぁ、今日もよく遊んでいます。結局、昼前まで延々と海遊びです。
まぁでも、わかります。
ふだん、水着で遊べない。もしも水着を着られたとしても、やはりそこに遠慮とか躊躇とか、あるいはまわりとの摩擦がある。それが、ここではない。だからこそ、もしかしたらひと夏分の海遊びをしてるのかな。
海から帰ってきて昼ごはん。と、Rぽたんがツツツとやってきて、参加者のうちのひとりが抱えているしんどさを教えてくれました。
「実はな、あの子がどうしたいかわからんねん」
いや、わかってるんです。でも、その子、ものすごくいい子なんです。だから、親に面倒をかけまい。ガッコに面倒をかけまいって、我慢しちゃうんです。でもね。トランスはそれではできない。どこかで主張しなくちゃ、トランスはできないんです。だから、やりたいことを、その子が自分自身の言葉で伝えてくれないとアカンのです。「ものわかりのいい、ええ子」ではアカンのです。
Kうさんと「どうしたものかなぁ」とぼやいていると…。
やがて、Rぽたんがなにやらはじめました。お!メイクか。なるほど、最後にみんなで記念写真を撮ろうって、これのことか。さらに、自分が持ってきたスカートを貸します。うわ!似合ってる。すらりとした足と高い腰が、すごくスタイリッシュです。みんな歓声をあげました。そして、その子のうれしそうな顔。
記念写真を撮るときは、先輩のお姉さんたちが「撮られ方」の指南をします。照れながらも出てくる笑顔のかわいいこと。
そしてとうとう「この服で帰りたい」と主張をしてくれました。やった!
これが必要だったんです。
もう、あまりにもうれしくて、思わず涙が出ちゃいました。
そんなふうにして、初の試みのキャンプも終了。
来年もやろう。もっとたくさんでやろう。