昨日はほとんど生徒と話ができなかったので、今日は会う生徒会う生徒、みんなに
「昨日の話、だれやった?どうやった?」
と聞いてまわりました。
いろんな感想があったけど…。必ずしも期待通りの感想ではないわけです。少し失望したような、でも、それはそれでいいような。みんなが型にはまった期待通りの感想なんか持ったら、逆にアブナイです。
と、向こうからこの子がやって来ました。なので、さっそく感想を聞くと…。
「昨日、戦争の人の話を聞いたんだけど、人を助けるのって難しいなと思いました」
とのこと。
うん、感想は何でもいいのさ。でもね…。その子のクラスで話をしたのは「イラク戦争帰還兵の講演を通訳している人」なんですよね。
「実はね、あの人を呼んだのはね。何らかの当事者の人の話を聞いた人は、その人から聞いた話を「伝える」っていう当事者になるんだよ。そのことを知ってほしかったんだ。あなたはイラク帰還兵の話を伝えてもらった。だから、あなたも聞いた話を伝える「当事者」になったんだよ」
こう話した瞬間、その子の目がほんの少し大きくなりました。