今日は結婚差別にかかわる意識調査の話でした。
部落の人と部落外の人の結婚で被差別体験のある人のパーセンテージ、60代と30代とでどちらが高いかみたいな話でして。これ、30代なんですよね。わかりきった話ですけど、からくりは簡単で、昔は結婚差別を受ける以前に、そもそも通婚(部落の人と部落外の人の結婚)が少なくて、だから差別が少なかったと。
まぁこれ、からくりを知っている人にとっては当然の話なんですが、からくりを知らない人には、もしかしたら「昔のほうが差別はゆるかった」っていう結論に至る可能性もあるわけで。
もっとも、裏ばかり見てもこれまたいけないのかな。
例えば、「部落であることを相手に伝えた」「伝えなかった」と結婚時の被差別体験にはさほどの違いがなかったりします。ということは、「伝えないこと」のメリットがさほどないということになります。ま、伝えなかった理由の第二位が「伝える前に相手は知っていた」ってのがあって笑ってしまいました。
結婚差別にかかわる意識調査の話は前にも聞いたことがあるんですけど、あらためて聞くと、調査結果はいろんな角度から見なくちゃならないんだなぁという、これまたごく当たり前の結論に達したりするわけで(笑)。