この間
「やりたい」
と言っていた実験は、グループ学習のことでした。
テーマは一日目は円の方程式。二日目は円の接線の方程式。
円の方程式については定義を考えればすぐにわかるし、普段の授業なら10分で終わるところを40分かけてみようと。接線の方程式については、まともに導入すると面倒なところもあるけど、具体的に接線を書かせることで気づかせてみようと。
とにかく教えない。サジェスションとなるお題を与え続けることで、そこへ導いていく。
おそらく「導く」ところで邪道なんだろうけど、「理想的な学びの共同体」が目指すところではなく、考えることによって理解を深め、それをグループ内でシェアするところから全体の底上げをはかろうという「現実解」としてのグループ学習なので、まぁええやろと。
で、やってみての感想は…。
グループの設定が難しいのは予想していたのですが、予想通りでした。
とにかく学力差がはげしいし、数学苦手&低意欲な子が一定数いるので、それらの子が固まらないようにしなくちゃいけないのですが、そうするとグループ数が増える。さらに、全員が数学苦手だとにっちもさっちもいかなくなるので、そこそこ得意な子も割り振らなくちゃならない。ついでに言うと、得意な子も二種類いて、とにかくコツコツ勉強して点をとるタイプとセンスでとっていくタイプがいます。この手のことをしようとすると、やはり後者の子がほしい。
まぁ、狙いのところまでいったのは、半分以下ですね。
でも、子どもたちの感想を読んでいると、それなりに楽しんだ子もいるようだし、ガチでやりきった子もいたし、0点くらいはつけられるかなぁ…。