明日に備えてとりあえず新大阪に移動します。で、あちこちのホテルに行って
「シングル、あいてますか?」
と聞きまくります。ところがどこもかしこも7000円ぐらいします。ちょい高いなぁ。どうせあと4時間ぐらいしかいられないからなぁ。
しばし徘徊しながら、ふと
「集会所で寝ようか」とか思ってしまいます。あかんあかん。それは最後の手段です。
で、ふらふらしていたら、みつけました。ネットカフェ。
結局3時間パックでとりあえず仮眠です。う〜。
日: 2011年2月26日
迷惑な人たち、か?
まずは懇親会。「手づくりの」と言っておられたとおり、ほんとうにアットホームな感じの懇親会です。でも、参加者の皆さん、それぞれに自分の思ったところを語りあいます。とてもいい感じです。時間にして1時間半ぐらいでしょうか。あっというまに終了。
で、丹羽さん・織田さん・わたしで2次会。
土居までぷらぷら歩いてお好み焼き屋に入ります。おふたりともさすがはラグビー部出身です。けっこうきちんと食べられます。わたしはというと、ついワンカップに手を出してしまいました。
いや、研究会の最中に丹羽さんが
「ホルモンをやってもワンカップ大きくなる程度」
って言っておられたのが頭の中に残っていたんですよね。
ここで、なんだかんだとダラダラ話。でも、いろいろ自分の中に思い込みがあったことがわかりました。なんかいい雰囲気です。結局お店の閉店時間までそこで粘りました。
で、駅に向かったところで、突然丹羽さんが
「今から回診に行きますが、来られますか?」
と誘われます。ん〜、こんな機会、まずないよなぁ。ちらりと時計を見ると、すでに10時。これから大阪市内に行ったら…。まぁええか。パートナーに
「大阪泊まり」
とメールを打ちます*1。
で、Nクリニックへ。う〜ん。きれいやなぁ。広いなぁ。ショッカーの本部とは全然違うなぁ(笑)。途中、耳寄りな情報も手に入ったところで、回診終了。
その後、近くのバーへ。と、ついここで、Kさんを呼び出してしまいました。
「いまどこですの?」
「家です」
「そしたら出てこれますよね」
「ちょっとまって…。あとで電話します」
って来るんや(笑)。
ちょうど寝ようと思っていたところらしいです。
バーではNクリニックの受付の方も交えておいしいお酒とおいしい会話です。もっともわたしは途中、いったんダウンしましたけどね。
でも、こういう時間を過ごさせていただいたおかげで、「人間と人間」という形での出会いがあって、ほんとうによかったです。誘っていただいて感謝です。
で、2時半頃解散。さて、どうするか…。
*1:パートナーからは「わかった。よい旅を」という返事。う…
言いたい放題
今日は「第45回 近畿児童青年精神保健懇話会」という、まぁ研究会みたいなところで、ちょこっとだけ話をさせてもらうことになりました。
与えられたお題は、「トランスジェンダー当事者であり学校の教員である立場から、若年層のトランスジェンダー(GID)について考えること」だとか。まぁそのまんまなわけですが。
さて、どうしよう。そういえば、3月にも同じようなテーマで話をしなくちゃならないので、それの30分バージョンという感じでいこうかなと。ちなみに、他に田中究さん、織田裕行さん、丹羽幸司さんが話をされました。
田中さんの話は、「性同一性障害」を知るための、きわめてベーシックな話。で、わたしの話は「趣味*1」にこだわった話。織田さんは関西医科大学の苦労話からはじまって,最終的には関西GIDネットワークにたどり着く話。で、丹羽さんの話は、もろに手術の話。
織田さんの話は、性同一性障害の医療がいかに包括的に行われているかということと、それを維持するのがすごく難しいということが、ほんとうによくわかるものでした。でも、けっこう長い時間をかけてそれを実現してこられたんですよね。それにしても、わたしが関西医大を受診したのがかなり初期だったことがよくわかりました。
で、圧巻は丹羽さんの話。もう、血みどろです(笑)。さらに、動画まであります(笑)。もう、必見です。すんごい小さい穴から、ずるずると乳腺を取り出す、あるいはめっちゃち小さい穴からパックを入れるわけで、
「いやぁ、皮膚ってよく伸びるなぁ」
ということがよくわかります。
で、丹羽さん、なぜそんな画像を見せたかというと
「アドバイスする時に、原則的には思いとどまらせてほしい」
ということなんですね。
なるほど、魔法のように乳腺を取り出すんじゃなくて、実際にはチョキチョキゴリゴリやりながら手術をするわけです。そのことをきちんと知っておいてほしいということなんですね。いやぁ、いい勉強になりました。
で、最後に30分ばっか3人そろって*2質疑応答のために登壇。思わず織田さんが
「これ、GID学会ですね」
と笑っておられました*3。たしかに…。
ここでも3人そろって
「治療は慎重に」
と連呼です。なかでも印象的だったのが
丹羽「自分は18歳以下の人には、たとえ二重まぶたであっても手術はしない」
織田「発見は早ければ早いほどいい。その方が間違った身体的領域の治療をするリスクが減る」
という話。
それにしても、3人で言いたい放題でした。
なにが悲しゅうて、休みの日なのに5時半に目が覚めるかなぁ。
てか、完全に習慣になってますね。10時に寝て5時半に起きるっていうのが。また、休みの日に限って目覚めがいいときたものだ(;_;)
で、しゃーないから、あちらこちらのサイトをふらふらしていたら、こんな文章にぶつかりました。
ふと攻めに行って負けるのと守りにいって負けるのと……そもそも「勝ち負けなんて幻想だ」って生きるのとどれを選ぶか?って訊ねられたらどうしよう……って思いました。
まぁわたしの選択は言うまでもありませんね(笑)。
ただねぇ。
最近思うんだけど、波みたいなものだなぁって。
「情況」は、波頭が崩れるように、わたしの上を走っていく。負けじとわたしも走るわけですが。でも、浅瀬に行くと、波の上部って、えらい速さになるんだな。それでも波に飲み込まれないように走り続けなくちゃならない。
飲み込まれたら楽になるんだけどね。わかってるんだけど、飲み込まれたら自分が自分じゃなくなる気がする。だから、やっぱり走り続ける以外なさそうだなぁと。
Uさんさぁ…。
きっと一番いいタイミングだったんだと思うよ。
少なくとも、去年じゃなくてよかった。来年はまだわからないけどね、でも、たぶん今年は一番よかったんだと思う。