で、おしまい

ほんとうは明日まであるんですが、そうもいきません。てことで、数人で水戸駅前の居酒屋で(わたしだけ軽く)呑み。
今回の感想を話しあったり、それぞれの地域の話や学校の話をしたり。こういう情報交換をすることで、「自分の地域・学校が当たり前」という思い込みから解放されるんですよね。もちろん助言者の方の話を聴くことも、レポートを聞くことも、論議をすることも大切なんですが、それにとどまらず、こういう時間をつくることが大切なんだよなぁと、あらためて思いました。
さぁ、あん肝もあんこう鍋も食べたから、そろそろ帰りますか。

今回の収穫

今回「おもしれ〜!」と思ったのは、ふたつ。
ひとりは大分の高校教員。この方、国語の教員なんですが、漢字の書き取りに男女雇用機会均等法とか労働基準法の条文を使うそうな。やるな…。
もう一人は三重の小学校教員。まぁなんというか…。確信犯ですわ*1

*1:帰りのバスの中で、「自分の机のまわりは汚いけど、教室はめちゃくちゃきれいにするよね」「そうそうそう!」と意気投合した

ぼやきやな(日教組教研・2日目)

今日の午前は「性の教育」がテーマです。メインの助言者は池上千寿子さん。はっきり言ってファンです(笑)!
まずはレポートが3本。これまたレベルが高い。なんというか、ツッコミどころがないんですよね。さらに、なんとなく話がもろに「性教育」という感じになってきたので、論議にからむこともできません。
ただねぇ…。
「生殖のメカニズムを教える中で「命の大切さ」みたいなことを話した時に、そこで傷つく子がいるのでは*1?」
みたいな話が出てきまして…。なんか違うなぁと。いや、
「あんたなんて生まれてこなかったらよかった」
みたいなことを言う親がいるということのしんどさはあるんでしょうが、それとは別に「命の大切さ」みたいな話はできるのではないかと。というか、それって「多様な家族のあり方」みたいなところから切り込む話ではないのかなと。なんてことを考えていたら、やっぱり池上さんが
「今、その子がどういう家庭状況であろうと、それとは別に命の不思議さみたいなことは伝えられる。そこから大切さも伝えられる」
みたいな助言をされていました。
なんてことを考えていたら、時間がどんどん過ぎていって、結局本丸(笑)「多様な性」についての論議は午後まわしになりました。

で、急いで昼食の場所を探します。で、ようやく見つけたのが「お好み焼き」って店。かなり不安に感じながらお好み焼きを頼んだのですが…。まぁしゃーないですね。
それでも焼きそばと焼きうどんはおいしかったので、よしとしましょうか。

で、午後。いよいよ「性の多様性」の論議の時間なんですが…。
いっぱい話が出るだろうと思ったら、たったの4人。しかもそれで論議の時間はおしまい。まぁええわ…。
あ、わたしが話をしたのは
「性の多様性を教えるのは、「少数の人がいる」ということを知るためではなく、セクシュアリティという側面から自分とは何者かということを考えるためだと思う」
性同一性障害をなんのために教えるのか?人数比率から言えばもっともっとたくさんいて、しかも「いないことにされている」同性愛者について、もっととりくまないといけないのではないか」
みたいな話ですわ。

続いて「労働」の話。ここでもすごいレポートがガンガン出てきます。もう、完全についていけません。みなさん、膨大な時間を使って、労働観とか権利とかを教えておられます。それに対して、わたしなんてまったく実践をしていないですからねぇ。と、ふと思いついて、レポーターの皆さんの所属を見てみると、ほとんどが小学校です。
謎がとけました。
それにしても、ああいう実践を受けてきた子どもたちがうちの学校に入ってきてくれたら、ずいぶんと学校の雰囲気も変わるんだろうなぁと思いながら、「きっと来ないな」というボヤキが出てきます。

そんな感じで、最後はぼやきまくって*2終了です。
最後に助言者の方々がいろいろ話をされまして、それはそれぞれおもしろかったのですが、やっぱり池田さんのひとことですね。
「みなさん、家族ってなんだと思われますか?それをあしたまでの宿題にしましょう。わたしも考えてきます」
わたしには「あした」はないけど、でも、来年*3、そのあたりの発言をしてみたいなぁと。

*1:母子家庭・父子家庭とか児童養護施設にいる子とか虐待をうけている子とか…

*2:「生徒って掃除しますか?」とか「罰に掃除を使うのは労働観を育成する上であかんですよねぇ」とか

*3:来ることができたら