ふと思い立ってつくった教具第2弾。
「つくろう」
と思い立って、技術職員室に行って
「番線ください」
あとは、ペンチを使ってグニャグニャ曲げたらあっという間に完成です。
前作は「微分係数理解マシーン」でしたが、今回は「2次関数最大最小理解システム」です。
使い方は簡単です。グラフに沿いながら横に渡してある番線を上下させます。番線にチョークをあてておいて、それをy軸に沿って上下させば、見事に値域が色塗られます。で、一番上が最大値で一番下が最小値。ちなみに、黒板への固定はガムテープで行います(笑)。
もちろんコンピューターで再現することもできるわけですが、けっこう大がかりですし、なによりも「ブラックボックス」っぽくていけません。その点、この「システム」だと、手づくり感満載ですし、生徒に補助させないと使うことができないという、最大の利点もあるわけです。
「こんなもんつくってる教員、たぶん世界でひとりやで」
とか、テキトーなことを言っておけば、生徒をだますことも簡単(笑)。
「どんだけかかったん?」
と聞かれたら
「30分もかかってつくったんやで」
「30分しかかかってへんのや〜(笑)」
と、ウケをとることもできます。
まぁ、授業なんて笑いをとってなんぼですからねぇ。
そうそう。数学得意な人って、この教具みたいな「絵」が、頭の中でフワフワ動いているんですよねー。
それを皆に見えるようにする。良いアイディアですね。
実は、わたしは決して数学は得意ではなかったのですが、さすがに20年以上教員をしていると、「慣れ」からか、あたかも得意であるかのような解き方ができるようになるんですよね。
それを、どう意識化・言語化して伝えるかというのが、わたしの授業のやり方かなぁと思います。
簡単に言うと、手品の種を教えるみたいな…。