今日、久しぶりに、出張でわたしの「第2の故郷」に行ってきました。
いわゆる「地対財特法」が失効してから8年。
この間、同和教育はもちろん、ムラをめぐる状況も大きく変わりました。わたしもその「波」の中にいます。
でも、出張先の会議で話しあわれるさまざまな内容は、時が流れても基本的には同じです。厳しいムラの状況の中で、厳しい状態におかれている子どもたちの姿を聞き、「なんも変わらへんやん」と思いました。と同時に、ムラを含めた子どもたち全体への教員・保育士のみなさんの優しい眼差しもまた、「なんも変わらへんやん」と思いました。
結局、同和教育ってそういうことなんですよね。
ムラの子を焦点化することで、わたしたちが気づくことがある。わかることがある。そして、ムラの子に焦点化したとりくみは、あたかも「ムラの子だけ」と思われがちなんですけど、実は全体に波及していくんだと思います。
これ、ムラの子だけじゃないでしょうね。
例えば、在日外国人であっても、肢体障害や精神障碍、あるいはいわゆる「特別支援を必要とする」とされる子、さらには「女性」も含めて、どこかに焦点化することが全体に波及するという意味では、きっと同じことなんだと思います。
なくなってはじめてわかるし、だからこそ、同じ轍を踏みたくないなぁ。