もちろんお座敷の後は呑み。京橋の高架下でふたりで乾杯です。疲れ切った身体にビールが染み渡ります。
K村さんは、ひたすら
「しんどいのよね」
と語られます。なにがしんどいかというと、当事者の気持ちを代弁することへの限界みたいなものを感じておられるんです。ほんとうに謙虚な方だと思います。それは、わたし自身の過去を振り返った時に思います。と同時に、そのしんどさを、自分自身も感じてきたなぁと思います。
でもね。
どこかでそういう「期待される語り」から脱却して、「誰にでもできる語り」へと普遍化できないかなぁと思います。そのためには、当事者自身が当事者語りからどう自分自身を客観化するのかというあたりが、ひとつのポイントになるんじゃないかなぁと。ちょっと沈黙の多い二人呑みだったけど、その沈黙の中で考えたことはすごく豊かだった気がします。
ふたりとも身体がフラフラだったので、7時に解散。駅で
「じゃあ」
と言った時は、ふたりともけっこう元気だった気がします。大切なのは、明日へ向けての元気を得るための毒吐きなのかな。
わたしもけっこう毒を吐いたり考えたりして、こんな呑みもいいのかなと思いました。
さて、宴会はあとまだ2日続くぞ(笑)