こんな時間が大切なんだろうな

来週、全学年一斉の人権学習があります。
実は、今年度は微妙にとりくみが遅れています。まぁいろんな原因はあるのですが、一番大きな原因は
「あえてアクションを起こしていない」
ということなんだと思います。
うちの学校の人権学習は、かなりていねいなワークシートを用意しているのですが、あれ、自分でつくっておいて言うのもなんですが、ダメですね。結局、ワークシートって、「やる人=担任さん」にすごく失礼なものなんだと思います。だって、「その人ならでは」の部分をすべて摘みとってしまいますからね。なので、今年はあえてワークシートを出さない。校内のネット上にはあげてありますし、ありかは伝えてありますが、それをプリントアウトして配るということはしていません。
そのかわり、今年は試験中の午後に「勉強会」を持ちました。
今日は1年生の担任さん達と話しあい。テーマは
「障碍を通してなにを伝えるか」。
完全に専門外です^^;;
でも、担任さん、けっこう来て下さいました。2時間ほど、自分が出会ってきた障碍をもつ人々のことを話してみたり、自分はどう伝えようとしているのかみたいなことを話してみたり。
結局、なんにも結論は出ません。でも、この2時間を通して、それぞれの担任さんが、自分の中でいろんなことを考え、他者の話を聞いて、さらにいろんなことを考え、まさに「動きはじめた」んじゃないかと思うのです。なかなか余裕がない日常の仕事や生活の中で、2時間、ひとつのテーマについて語りあうということは、たぶん人権学習をする上で、本当に貴重な時間なんだと思います。
最後に、若い担任さんに
「なんにも結論出ませんでしたが、役に立ちましたか?」
と聞くと
「立ちましたよ」
という返事が返ってきました。きっと、なにかぼんやりとしたものが動きはじめたんでしょうね。
やってよかった…。