いつまで呑んでる?(GID学会2日目・その4)

ちなみに、今回帰るつもりだったのを変更した人がいるという。もう、泥沼としか言いようがありませんね。なんかひっぱってしまってすみません。>Kさん
というのはともかく、今日も呑み会です。
吹雪の中を会場へ移動。なんだか20人以上おられたような。ギチギチにつめあって呑むのもなかなか楽しいものです。向かいでは、O島さんとKさんがなにやら話しあっています。大阪で話ができるはずなのに、やっぱり北海道でも話をするんやなぁ。わたしはしばしT村さんとまたーりおしゃべり。考えてみると、北海道に来てからほとんど話らしい話をしていない。
なんだかんだと話をしているうちに、とりあえず終了。参加されたみなさん、ほんとうにお疲れ様。って、誰も読んでないだろうけど…。

で、そのまままっすぐ帰る人間じゃないのが悲しいところです。
外へ出るとO島さんが
「雪だ!」
と、やたらはしゃいでいます。しかも
「札幌駅まで歩く」
と言ってききません。こうなると、完全に子ども状態です(笑)。そこに燃料を投下するように
「じゃぁつきあいます」
というH海道新聞のE島さんがおられます。ダメだな、こりゃ。
今日一緒に泊まる前事務局長+T村さん+わたし+間を取り持ってくれたM上さんはタクシーで駅まで移動。宿舎に着いたとたん、前事務局長は
「もうダメ」
とダウン。残りの3人は再び宿舎を出て夜の街へと出ていきます。待ちあわせた店に行くと、O島さん・E島さん・Kさん・N緒さん@まんまるの会がいます。やる気やなぁ。ダラダラしゃべっているうちに、気がついたらわたしは寝ています。こりゃだめだ。
宿舎に帰って外を見ると、なんか空が明るくなりかかっています。
「空、明るいよ」
とT村さんに言うと、
「今から寝る時にそんなことを言わないで!」
と怒られちゃいました。さぁ寝よう。
就寝5時半。

「ホーム」の空気に包まれて(GID学会2日目・その3)

銀座ライオンから「さっぽろ自由学校「遊」」へ移動。
ビルの2階にある小さなスペースなんですが、いろんな人がここを「ホーム」として使っている空気があちこちに漂っています。そういう空気に包まれると、ものすごく居心地がいいですね。
今晩は、ここでお座敷です。てか、前にT村さんとお会いした時に
「札幌に行くので、旅費稼ぎをさせて下さいm(__)m」
とお願いしていたので、やっていただいたという…。にしても、参加費を払っていただいてという形なので、来られたみなさん、すみませんすみません。
でも、そこまでして来られた方なので、当然ノリはいいです。
GID学会から流れてきた当事者の方も何人かおられて、はじめは
「やりにくいなぁ」
と内心緊張していたのですが、そんなことはぜんぜんありませんでした。
振り返り野時間もすごくよかったです。質疑応答というよりも、感想。いや、感想というよりも、「レスポンス」ですね。みなさんが自分の話を返して下さいます。かな〜り楽しい時間を過ごさせていただきました。ひとりだけ新聞を広げている人がいましたが…(笑)*1

にしても、あらためてよくしゃべるヤツやなぁ>自分

*1:この人、しょっちゅう会ってるし、何回か話を聞いておられるのですがねぇ…

感想戦(GID学会2日目・その2)

空港までの電車が不安&そもそも飛行機が飛ぶかどうかも不安ということで、今日帰る人は、みなさん急いで会場を出て行かれました。あとに残された10人ほどで、「銀座ライオン」へ。話をしていると、匿名希望さんとか、YYさんとかが来られます。
みんなで今回の学会を振り返りながら、次回を展望したような気もするし、しなかったような気もするし。
なんしか、ラーメンサラダは大人気でした。

やっぱり限界を知った(GID学会2日目・その1)

朝起きると7時過ぎ。とてもしんどい…。でも、日野さんはすでに元気にパソコンに向かっておられます。どんだけ元気やねん…。
いずれにしろ2日目は10時開始です。なので、がんばって行かねば…。と思ったのですが、ダメ。朝ご飯を食べたりお風呂に入ったりしているうちに、どんどん時間が過ぎていきます。
結局会場に入ったのは11時。すでに塚田さんが話をしていました。

てことで、特別講演2。座長は齋藤さん。でも、あいさつは聞いていないです。

途中までは診断基準の話とかがスライドに出ているので、「ふ〜ん」という感じで聞いていました。ところが、途中から「ガバ!」っとパソコンを取り出し、メモを開始してしまいました。
昨日お会いした塚田さん、なんかゆっくりしか歩けないみたいだし、首はまわらないっぽいし、思わず
「大丈夫ですか?」
と聞いたのですが、
「足以外は元気です」
と、空元気みたいな返事を返されてしまったのですが*1、たしかに大丈夫です。だって、とても細かく細かく笑いをとっていかれるんですから*2
で、すごく「おぉ!」と思ったのが、
「カムアウトはハードルが高い人から」という話です。
やっぱりカムアウトはハードルが低い人からやってしまうのですが、実はハードルが低い人は、後々までサポートがイマイチだったりするみたいです。でも、ハードルが高い人は、そのハードルを乗りこえると、本当に真剣に考え、支えてくれるということなんですね。自分の経験を考えても、たしかにそうだなぁと。困難な道ではありますが…。
あと、診断基準を「ネガティブ・忌避的」と「ポジティブ・親和的」にわけて考えるというのもなるほどと。
診断基準には
1、自らの性別に対する不快感・嫌悪感
2、反対の性別に対する強く持続的な同一感
3、反対の性役割を求める
というのがありますが、「不快感や嫌悪感=性別違和」はネガティブ系。それに対して、「同一感や希求感」はポジティブ系という分類。で、診断する時に、ネガティブ系で判断をすると「性成熟障害」のジャンルの人を鑑別しにくいという話。なので、ポジティブ系の方を重視した方がいいという話です。これもなかなかわかる話やなぁと思います。
ただ、あまり「ポジティブ系を重視」とか言うと、「突撃系」が混じり込んでくるような気もしますが(笑)。
あと、学齢期のサポートの話もありました。「学校は「教育の機会均等の保障」という言葉に弱い」という提言には笑ってしまいましたが、笑ってたの、ひとりだけでした^^;;。

で、質問。
まずは、岡山の松本さん。
松「ネットなどバーチャルなところで性別移行をした人が、リアルな世界での性別移行をしたがるケースがある。こういう人は発達障害系かと思うが、どう鑑別したらいいか?」
答「RLEを検討したらいいのでは」
さらに質問
松「DSMの小児期のGIDについては、ケースブックでは「身体にあわせる」というニュアンスだが、先生の話はちょっと違う気が…」
答「症状の継続性と安定性をみる。ただし、性指向から出発しているのは要注意」。
なるほど…

続いて「匿名希望さん」(笑)
匿「最近、パスしはじめているかなと思っているけど、まわりの変化はない気がする。これまでの生き方は場当たり的だった気がするけど〜。ガイドライン1は「職業的利得のためを除外」とあったが、ニューハーフを除外したことはあるか?」
答「タイのニューハーフをたくさん雇っている人が「ここはホルモン投与をしてくれるか」と言った時には丁重にお断りした」
匿「では、個人としては除外していないのか?」
答「していない」

さらに続いて針間さん
針「「似て非なるもの」とあるが、DSM5ではGIになりつつあるみたいだ。これはたいへん広範な概念になると思うが、どう考えるか?」
答「個人的にはその方向に批判的ではない。治療に関してのバラエティを現場にまかせられたということ。それだけ責任は大きい。したがって、きめ細かい基準をつくる必要があると思う」

と、ここで終了。
さて、昼ご飯。出足が遅かったためか、行った店は満員。というか、そもそも今日は店が開いていないです。てことで、スープカレーの店へ。おいしかったです。◯ールも(笑)。
順子姐さんから午前の話をちょっと聞きました。なんでも、北陸のゴッドハンドが、隠されたベールを脱いだとか。なんかすごい人みたいですね。聞けばよかったorz。

で、会場に帰ると、ちょうど大島さんがステージから降りてくるところ。残念!退任のあいさつを聞き逃してしまいました。そのまま大島さんから「食事に行こう!」と誘われたのですが、今行ってきたところやし。すんません。
などとロビーでウダウダしていると、会場から出てきた人が、
「あーゆー血みどろ系はだめ」
とか言っておられます。中に入ってみると、おしっこしている人がいました(笑)。尿関係(笑)はあまり趣味ではないので、会場から出て、ロビーでダラダラ。というか、他に精神科医がふたり、やっぱりロビーでダラダラしていましたから。まぁわたしも精神的治療の分野とか、社会科学系の話の方が好きなので、おふたり+前事務局長とダラダラ話をしていました。
そうこうするうちに、池田先生の動きがあわただしくなります。いよいよ今回の大会も終了のようです。中にはいると「ぐわし」の話で盛りあがっていました。にしても、話を聞きながらみんな手を見ていました。もちろんわたしも見ちゃいましたけどね。

てことで、今年のGID学会も終了。池田先生、ほんとうにお疲れ様でした。

にしても、わたしの集中力が1日しか持たないということがわかったのが、もうひとつの収穫でした。まぁ原因はいろいろありますが…。

*1:ちなみに、常連患者(笑)には「もうあかん」と弱音をはいていたとか

*2:「それだけFFSをするんだったらSRSをしたらと思う人もいる」とか