バイトの子を宿に連れて行っているとスクールから電話。
「すぐにもどってこい」
「なにかまずいことをしでかしたかなぁ」と思いながら帰ると、スクールの皆さん、おでかけらしいです。なので、わたしもそのまま家に帰ることに。って、マジで今日はフリーが一本もなしか…。まぁ雪の上に立てただけでもいいことにしましょうか。
てことで、ふだんよりも1時間半早くスキー場をスタート。おかげさまで、1時間半早く家に着きました。
家には日常がありました(笑)。
日: 2010年1月6日
初心者指導・雪と氷の世界(5日目)
昨日の夜、晩ご飯を食べていたら
「あした、レッスン入りました。初心者ね。小学校3年生」
と言われました。年長者の次は小学生の初心者ですわ。
てことで、今日はスキーはできないな…。
「宿のバイトの子もついでに教えてあげて」
ということなので、ふたりで出動。現地で子どもと会ってみると、まぁ元気なお子さんです。泣き虫よりは助かります。いや、寒いところで泣かれると、マジで困るんです。
子どもって、とにかく滑りたい。でも、滑るためには登らなくちゃならない。だから、早く登りたい。で、斜面の上に向こうとする。すると、後ろ向きに滑ってしまう。あるいは、歩幅を大きくとってしまう。すると、谷側の足が滑ってしまってうまく登れない。方向転換をしようとすると、一気に向きを変えようとするので、自分のスキーを踏んでしまう。
「いいかい。スキーは少しずつやる人が、結局はできるようになるんだよ」
と話をするのですが、これ、まともに聞いてくれないんですよね。まぁいいです。何度も失敗を繰り返して、自分の中から「少しずつ」という気持ちがわかないと、行動にはつながりませんからね。
一方、バイトの子はさすがに大学生。というか、かなり頭がいいみたい。
「なるほど、バランスをとるとまっすぐ滑るんですね。バランスを崩すと曲がれるんだ」
などとつぶやきながら滑っています。なので、飲み込みが早い。ぐんぐん上達します。
そんなこんなでばたばたやっていたら、午後にはリフトに乗れるようになります。すると、飛躍的に滑走距離が増えます。
はじめのうちはどうしても左のインエッジが立ってしまって、まっすぐ滑れなかった生徒さんも、気がついたらキレイにプルークをするようになって、いつのまにか曲がるようになっていました。
まぁ、初心者指導は怖くないところでたくさん滑らせることかな。
で、レッスンの最後に刷り込み。
「いいかい。しゃがまないで、立つ。前を見る。腕は下げる。この3つは忘れたらダメだよ」
いい姿勢を最初にしっかりと覚えることが、実は上達の最大の近道なんですよね。だからこそ、初心者指導が一番大切なんです。
にしても、腰が不安だ…。