プロローグ(全同教大会・1日目)

昨日の夜
「いつきさん、7時に起きられますか?」
と言われたので、
「いつも6時に起きてます」
と答えたのですが、目が覚めると7時過ぎ。えらいこってす。一同あわてて身支度して、とりあえずモーニングを食べにコメダへ(笑)。朝はパンと卵がつくのがデフォとはなかなかです。
で、全体会会場へ。合宿をした人たちは地元の人たちなので、会場に到着すると知りあいばっかりみたいです。でも、会場の中にはいると、今度はわたしが知りあいばっかり(笑)。そうこうするうちに、知りあいのFTMが向こうに座っているとの情報をゲット。さっそく捕獲しに行きました。
てなことをやっていると、全体会開始。今回はどちらかというと地味な全体会かな。でも、単に「まつり」ではないということです。まぁ、こちらのギョーカイでは「3F*1」しかやらないことへの批判があるので*2、こういう地味なのはいいなぁと思います。最も欠点がありまして、眠くなるという^^;;。特別報告なんてすごくいい内容だったんですが、いかんせん昨日の泡盛&語り口の地味さで、ついつい眠気がきてしまいます。まぁ「寝る」というのは嫌いなので、寝はしなかったのですが、たまに集中力が切れてしまい、あわてて原稿を読んで追いつくという感じでした。ふぅ…。
午後からは分科会。
会場に到着すると、K口くんとかI同研の人たちとか、なにやら濃ゆそうな人たちがわんさかいます。これはおもしろくなりそうだ…。
分科会がはじまると、隣のK口くんとさっそく相談開始です。
い「これ、どういうこと?」
K「さぁわからへん」
い「質問して」
K「自分でやったら」
みたいな感じ。で、司会者が
「ご質問のある方は?」
と会場に振ってくると
K「ハイッ!」
い「ハイッ!」
みたいな。でも、その後からI同研のS口さんが
「ハイ…」
みたいな感じで挙手されます。S口さんの臓腑をえぐるような質問はえげつないです。K口くんもわたしも思わず
「えぐ〜」
と顔を見あわせます。
でも、こうやってレポートを発端として論議を深めていくのが、全同教の作風なんですよね。つまり、共同作業ということです。

やがて本日の総括討論の時間。
人権教育と道徳教育の関係とか、地域教材の話とか、いろんなことが出されていたのですが、わたしはどうしてももうひとつのテーマが気になっていました。
途中でムラのおっちゃんが
「昔ある高校の校長が「部落の人間は違うといわれたことがある」という発言をした。ここにいるみなさんはどう考えているのか?」
という発言をされました。まぁ、この校長の発言のややこしいところは「自分はどう考えているか」ということを言わなかったところにあるわけなんですが、おっちゃんはこの言葉に深く傷つかれたみたいで、ことあるごとに「どう考えている?」ということを問い続けておられるみたいです。
いちおうレポーターへの質疑という形で出されたのですが、実際は参加者全員に問うている。やっぱりこのおっちゃんには返さなあかんやろうと思いました。で、K口くんに後押しされて(笑)発言。

部落の人間も部落外の人間も、もちろん人間としては一緒です。でも、わたしはそれを根拠にしたとりくみはしたくない。それは、わたしが在日朝鮮人の生徒とのかかわりから出発したからです。
ある日、在日の生徒が泣きながらわたしのところへ来ました。友だちから「韓国と一緒にされたくない」と言われ、「あ、これはわたしのことや」と気づいた瞬間、涙がとまらなくなったからです。この子は泣きながら「普通がよかった、普通がよかった」と繰り返しました。
「韓国人でよかった」と言える学校をめざしてきたのに、こういう言葉を言わせてしまった。ほんとうに自分のとりくみの情けなさを感じました。
だからこそ「同じ」を根拠にしたとりくみはしたくありません。

まぁだいたいこんな感じです。一部から拍手されちゃいました^^;;

で、今日の分科会のしめくくりはI同研のY田さんの発言です。K口くんとわたしは顔を見あわせて
「総括、終わったな」
「司会の仕事、なくなったな」
とポロリ。
なかなか楽しめた1日目でした。

*1:food,fashion,festival

*2:わたしもどちらかというとそういう立場。でも、「やっちゃいけない」とはもちろん思ってませんが…

プロローグ(全同教大会・1日目)” に2件のコメントがあります

  1. まったく・・・

    まったく。「えげつない」やら「コワい」やら・・・そうそう、以前に
    は「いかつい」とかって・・・。さらにはK口くんまで一緒になって・・・。

    まあいいか・・・でも今回はIさんに分散会選びで助けていただきました。深く感謝。今回の全同教はこの十年あまりで初めて印旛同研から報告を出さずに途方に暮れていたので本当に助かりました。なぜ、報告を出さなかったのかはまたこちらの現同推のABさんから語っていただくことにします。

    でも、よい分散会ではありました。
    前に座ったAさんのこと・・・私たちの関わったFTMの生徒とのことを思い出したり、なにより京都でIさんに引き回して?いただいた折に、Iさんに入ったメールのやりとりが確か、Aさんのお父上の「さらし、洗えよ」の場面であったことと思い出したりしました。

    K口くんの総括討論最後の発言もとても大切。歴史学習にフォーカスすることに私たち教員が難なくズラしてフリすることがままあることを言い当てている。
    IさんやK口くんが座っていたことにとても感謝。

    そして・・・やはり、初めて交流会に参加させていただきました。「200人」は言うまでもなく、その熱気と誠実に撃たれました。Iさんにもいろいろな方々に紹介していただきました。時間と体力があれば、私も二次会?までも参加したかった。もっと話したかった。

    これまで幾度か、全同教に失望すら覚えたこともありました。
    でも、今回、なにかこう・・・新しい風に吹かれた感じでした。
    だから、来年も行く。

    ただ、会場で後ろから肩叩いて振り向き指ズキュはやめてちょうだい。隣の席に座ってたまじめそうな女性の先生らしき人が目を丸くして見ていた。

    ったく。

  2. > S口さん
    ども、コメント返しが遅くなりまして…。
    全同教って、もちろんレポートをはじめ、大会宣言文とか、基調とか、まぁオフィシャルなものに支えられて存在しているわけで、そういう意味では「失望」ってことはあるのかもしれませんね。
    でも、別の観点でいうならば、あくまでもあそこは「場」でしかなく、その「場」に意味づけをしていくのは参加しているわたしたち一人ひとりなんだろうなぁと思います。そういう意味で、東葛同研のおっちゃんにも、臓腑をえぐるような質問をされたS口さんにも、ものすごく感謝です。2年連続同じ分科会になってよかったなぁと思っています。来年も一緒の分科会に参加しましょうね。くれぐれも肩を叩かれた時はご注意を(笑)。

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