ムラ巡り

昨日一緒だったMさんと10時に待ちあわせ。今日は午前中があいているのでムラ巡りです。てか、昨日の夜
「どこか行きたいところはありますか?」
と聞かれたので
「ムラに行きたいです」
と答えたのですが、どうよ…。
ロビーにはすでにH本さんがおられます。
「まっきーさんも来るよ」
まっきーさんも好きやなぁ…。やがてまっきーさん登場
「わたし、O地区に行くの、はじめてなんです」
目がキラキラしています。困った人たちだ*1
まずはO地区に到着。着いた瞬間、笑いました。なんという計画的につくられたムラやねん。ムラをぐるりと囲む塀。中にはきちんと区画整理された改良住宅。外から見たら一発でわかります。あかんでしょう。
なんでも、O地区はもとからあったムラではなくて、地区改良のために新しくつくられたところで、大分県内のいろいろなムラから移住されておられるとか。
まずは教育集会所へ。小学生・中学生と教員らしき人がいます。なんでも夏休み中の学習会だとか。そうか、やってるんだ。なるほどなぁ。法律があろうがなかろうが、やらなきゃならないと思っていることはやる。きっとそういうことなんでしょうね。なんか、襟を正さなきゃならんなぁという気持ちになります。
続いて保育園へ。みんな元気にプールで遊んでいます。楽しそう。ここの保育園、どうも地域のコミュニティセンターの役割も果たしているみたいです。子どもを通じて地域の人々がつながるわけですね。特に高齢化している地域の場合、たしかに保育園がそういう役割を果たすのって、すごく効果的なんだろうな。そしてなによりも、子どもたちが地域とつながる。大分の地道なとりくみを垣間見た気がしました。

続いてA地区へ。集会所にはいると、子どもたちがつくったらしい共同制作のパネルがあります。なんでも夏休みの学習会の最後につくるそうな。どれを見ても、こっそりと左上に荊冠があるのがいい!

A地区もO地区も、やはり近隣の人たちとの間にさまざまな軋轢があるそうです。
例えばA地区の場合は地区改善事業が入るわけですが、道の広さがA地区内のみ広げられ、近隣は「対象外」ということで放置されるといったことがあったそうな。A地区の人たちは「それがまた差別の理由にされる」ということで、「なんとかしてほしい」とかけあわれたそうですが、「予算がない」と却下されたとか。結局、部落差別とは何かという一番根本のところを考えずに、とにかく住環境の整備など*2に特化した同和行政のたてかたに、こうしたひずみが出てきたんでしょうねぇ。とは言え、こういう書き方は「後出しじゃんけん」であることはわかっているのですが…。

*1:含む、わたし

*2:いや、それはそれで大切なんですが

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