今日はF市でお座敷。考えてみると、去年あたりから連続して呼んでいただいています。なんだかんだで5回くらいかなぁ…。まぁ、こんな人も呼んでるくらいですから、担当の部署の方がよほど物好き…。いや、それだけじゃなくて、その物好きを申し送りしておられて、あとの方がちゃんと引き継いでおられるくらいだから、市全体が物好きなのかもしれません(笑)。
今回は、当事者の高校生が来るという事前情報があります。で、会場についてウロウロしていると、いましたいました。こちらを向いてにやにやしています。わたしもにやにやを返しましたよ。
で、開会のあいさつ。いきなり
「今回は、セクハラについての講演会で〜。セクハラで大学をやめさせられた先生もおられるとか〜」
って、ちゃうやろ!会場の方々もわかっておられる方が多数おられて、「ちゃうちゃう」と首を横に振りながら、笑いをこらえておられます。
困ったのはわたし。どうフォローをしようかなぁ…。そうだ、今回は「ジェンダーの視点も入れて」とか頼まれてたから、つかみでセクハラを扱ってごまかそうと、即座に決定。冒頭
「大学やめた人、知りあいですねん」
と、とりあえずネタふり。
「セクハラは、当事者にも分断を持ち込むんですよね」
と、マクラもなしに本題を話して、いきなりそっち方面の話は終了。あとは、いつものパターンでダラダラと漫談。ふぅ…。
にしても、「おじさま」って、普段はウケないんですけど、F市のおじさまたちはすごくいい反応をしてくださいます。やっぱ、市全体が物好きなんだ。
終わりのあいさつはすごくよかった。けっこう年配のおじさまですが、
「わたし、社会も心も体も男なんですが、好きになるのも男性に◯をしました。けっしてゲイというわけではないのですが、でも(人間として)好きになるのは女性より男性なんです」
好きにもいろいろあるんですよね。で、そういう「好き」を分け隔てしない感じかな。やっぱ、市全体が物好きなんだ(笑)。
話が終わったら、当事者の子が来ました。
「いい?ホルモンも手術も、やろうと思えばできるんだよ。だから急がなくていい。自分の体や心をゆっくりと見つめて、いま自分になにが必要なのか、それを考えることが大切なんだよ。今日はそれを君に伝えるために話をしたつもりなんだ」
と、またまたカマシをしておきました。カマされていたところを見ると、けっこう単純でいい子だな(笑)。
ちなみに、引率の教員は「数学教員の内幕をバラされた」と笑ってました。