晒しプレイ・2発目

晒しプレイが終わったら、午後に向けて「ネタ」の仕込み。さらに、担任さんのためにホームシアターづくり。
で、昼の立ち番*1を経て、午後の晒しプレイへ。
2年生が体育館に集合しています。その前で話。
はじめて担任した時に留年させてしまった子どもの話や、部落民宣言したこの話、「やっぱり言えへん」と言って卒業していった生徒の話なんかをしながら、自分の話をちょこっとします。で、最後にセクシュアリティの基礎知識みたいな。
全部で30分しかないので、メチャクチャ駆け足です。が、それでもオチがいまいちでした。
でも、やっぱり子どもたちはえらい。
95%ぐらいの子が、わたしのほうをまっすぐ見つめて話を聞いてくれています。しかも、途中から99%にあがります。
うちの子ら、「自分の話をする」ということのしんどさや、そのことの大切さを知っているんだと思います。それは、うちの子らの生い立ちの中にそれが大切であることを感じさせるものがあるのであろうだけではなく、やっぱりうちの学校のとりくみの中に「大切なんだよ」というメッセージが組み込まれているんじゃないかと思うのです。
話し終わったら、何人かの子が寄ってきました。「部落ってなに?」という話をしてくれたり「実はわたし、リスカの経験あんねん」という話をしてくれたり。わずか30分だったけど、クタクタに疲れました。でも、心地よい疲れをクールダウンしてくれる子らでした。

*1:といっても、机を持ち出して校門でお弁当を食べているだけ

晒しプレイ・1発目

さて、長い長い1日がはじまりました。
まずは1時間目。研究授業です。
授業がはじまると、うしろにずらりと教員が並びます。中には、管理職なんかもいます。まぁしゃーないけどね。
わたしの授業は基本的には「ライブ感覚」を重視します。まぁ早い話がいきあたりばったりということなんですが(笑)。
でも、マジメな話、生徒のつぶやきや・誤答・別解の中に、授業のエッセンスがつまっています。それを見逃さないようにして授業にいかしていくことが大切なんだと思っています。てことで、ぬる〜い授業をやってしまいました。
それにしても、だれがえらいかというと、生徒たちです。きのう「いい子にしていてね」と言ったら、ほんとうにいい子にしていました。
授業が終わって「協力、ありがとう」とお礼に行くと「寝そうやったけど、がんばったねん」と答が返ってきました。たいしたもんだ…。
職員室にもどって、管理職と話。で、一発かましてやりました。
「先生、授業の留意点ってなんだったかわかりますか?」
「なんや?」
「笑顔です(きっぱりこん)」
あぁ、恥ずかしい(笑)。

ちょっとナーバス気味

あしたはうちの学校の全学年人権学習の日です。
この一週間、プリント類の印刷で大忙しでした。なにせ、山のようなワークシートで授業をするようにプランを立てているので、A4の紙を2箱ほど使いました。てことは、8000枚か…。
さらに、2年生の授業ではジェンダーを扱うのですが、担任団からの依頼があって話をしなくちゃなりません。わたしの話は主としてセクシュアリティで、ジェンダーとは違う…。というよりも、ジェンダーがらみのことについては完全に素人なのであまり自信がないのですが…。でもまぁ、依頼があったらしかたがありません。「30分ほど」ということなので、なんとかこなそうかと思っています。
にしても、学校で学年全体に話をするのは、これでまだ2回目なんですよね*1。まぁわたしは基本的には職場ではノンカムやし(笑)。
そしてさらに、現在うちの学校は「研究授業週間」でして、各教科1人が授業を公開しなくちゃなりません。これがまた、あしたの1時間目にあたっているんですね。もう、ワヤでんねん。

とりあえず、2年生のクラスの子らに
「あした話するし。いま、ちょっとナーバスになってるし」
って話をしておきました。
いろんなところで「お座敷」に呼ばれて話はしていますが、「地元」での話はやっぱりしにくいです。「お座敷」は一回こっきりですが、「地元」は、今までにもつきあいがあって、これからもつきあいがある。そんな中でのひとつの通過点ですから。で、さらに子どもたちには
「頼むし、あったかいオーラを出してな」
と頼んでおきました。子どもら、授業よりも真剣な顔でこっちを見ていました。うちの子ら、ホンマにええヤツらやなぁと、心の底から思います。

そうそう、研究授業にかかわって
「あしたの1時間目、いい子にしといてな」
とも頼んでおきました。こちらはどうなるかな?

*1:1回目は一昨年で、聞いた子らはこのあいだ卒業した

もらいもの

昨日の飲み過ぎで、今日は一日体調不良です。たぶん、最後の一杯がよくなかったんでしょう。てなことで、放課後までダラダラです。
で、廊下を歩いていたら、去年教えていた子がつるんでいます。ホンマに仲ええなぁ…。と、いきなり
「先生、これあげる」
差し出してくれたのはミスドです。どうやら食べきれないらしいです。
「ありがと!ついでやし箱ごとくれる?」
「いいよ、はい」
「あしたのおやつにするわ」
「アハハ」

実は、わたしは生徒から平気でお菓子をもらう教員ですねん。

カムアウト

今日は、あるトランスの子をめぐって、ここ半年ほどメールのやりとりをしている人と呑み会です。といっても、相手の方は呑まれないんですけどね。
まぁ、はじめのうちはあたりさわりのない話をしていたのですが、だんだん核心に触れていきます。相手の方、かなりいい感性をしておられますねぇ。途中からけっこう言いたい放題です。
「あいつ、脳みそが筋肉でできてるんとちゃう?」
みたいな話がガンガンでます。
まぁ、それはそれとして…。

一番おもしろかったのは、「あるトランスの子」にかかわる話。
どうやらカムアウトをしたかったみたい。でも、その子のカムアウトに対する姿勢が、どうもイマイチ。そのことを見事に突かれます。
「カムアウトしたらみんなが受けいれてくれると思ってるんですよ」
「そらちゃいますよねぇ」
「絶対金八の影響ですよ」
「わはは!」

カムアウトにもいろんなものがあると思います。自分のことを主張し、認めさせるためのカムアウト。自分が自分を認めるためのカムアウト。相手とつながり直すためのカムアウト。他にもいっぱいいっぱいあります。
でもねぇ。使い方を誤ると、カムアウトは相手にとって暴力になりかねない。そのことを自覚しなくちゃならないと思います。いや、それが自覚できていれば暴力にはなりませんね。もしかしたら、暴力的なカムアウトをしたとして、それに気づき、修復する作業をどうするか。そこなんだろうと思うんですよね。

忘却の彼方に

1学期の追認指導がはじまりました。とりあえず、微分積分*1がテーマです。
にしても、ヤツらの会話はおもしろい。
「そんなんやったかぁ?」
「知らんで〜」
「あ、なんか覚えてる*2
そんなこんなでワイワイと騒ぎながら補習をやります。
「お前なぁ、去年やらなさすぎ!」
「しゃーないやん。点数な、◯点・◯点・◯点…」
「全部シングルかい!」

まぁいいさ。それでもみんなマジメに来るからな。ホンマにええ子らです。数学ができひんだけでね(笑)。

*1:おそらく2年生の範囲の中で一番簡単←決まったことをやればいいだけ

*2:たいてい違ったりします

で、おたふくへ

東九条明けの昼はおたふくに行くのが定番になりつつあります。
今日はツーシーターに乗せてもらっておたふくへ。途中の会話。
「お前ら、ぜんぜん話しあいをせんかったなぁ。最後の30分だけやんか」
「まぁ、昨日の夜は再会の喜びを爆発させたということで」
なるほどなぁ。ホンマに飢えてたんやなぁ…。

おたふくにはいつものとおりKっくんがいます。
連れて行った5人を紹介。お好み焼きをつつきながら、みんなで話がはじまります。いい感じです。つくづくこいつらとつきあっていてよかったなぁと思います。
でも、さすがにみんなお疲れ。とりあえずお好みをつつき終わったところで解散。

さぁ、バスで帰ろう…。
目が覚めると、相も変わらず乗り越していました。まぁ、2停留所だからよしとするか…。

全国在日外国人生徒交流会卒業生の会・朝

寝てはいたものの、延々と話をする連中の声で、半分寝てて半分起きてる状態が一晩続きます。やがて6時。朝から仕事のKよぽんとOおべさんが帰る時間。「今日はありがとう。またね!」とあいさつをしたあたりでそろそろ起きようかと。
起きたから何があるわけでもありません。なんか、きのうの晩からの話の続きに参加するだけです。まぁ、みんな延々とアホな話をしています。
やがて、小腹がすいたので、パスタをゆがいて粉末のクリームスープをかけて簡単な朝ご飯をつくります。
あとは、延々とお片づけ。
と、気がつくとみんなで円形になって、なにやら話しあいをしています。聞いてみると「この会、これからどうする?」みたいな話をしています。さすがは3年間話しあいで鍛えられた連中です。いつのまにやら自分たちでこういうことができるようになっているんですね。望むべくは片づけもしてほしいけどね(笑)。
で、決まったのが「今後もこの会をやろう」「できれば年4回やろう」「連絡体制をつくろう」だったみたいです。
って、年4回かorz?身体がもたんぞ(笑)。
最後はある参加者のツーシーター*1の荷台に全員が乗って記念写真。
あぁ、終わった終わった。にしても、疲れたけど楽しかった!

*1:早い話が軽トラ

そのまま「全国在日外国人生徒交流会卒業生の会」へ移行

と、そこへ「ちわーす」とやってきたのが、かつて全国在日外国人生徒交流会で実行委員長をした大阪の子。

ここ数年で全国在日外国人生徒交流会にはたくさんの生徒たちが集まるようになっています。また、その中でも中心メンバーとして実行委員をした生徒たちは、その役割を通じて、ほんとうに大きく成長をしています。
ところが、そんな生徒たちも、卒業をしてしまったら受け皿がありません。
例えば、かつてのように在日韓国人だけの集まりだったら、卒業後「青年会*1」とか「韓学同*2」とか「韓青」とか「留学同*3」いろんな青年・学生組織があるので、そこが受け皿になっていました。
ところが、新渡日の子どもたちにはそんな受け皿はありません。まぁ、コミュニティはないわけじゃないけど。さらに、ダブルの子どもたちになると、MxiRoot Japanみたいなのはあるけど、リアルな場という意味ではいささか厳しいものがあるんじゃないかと思います。となると、そういう子どもたちは「交流会」を卒業していくと、友だちどおしのつながりはある程度は続くかもしれないけど、「在日外国人交流会に集うなかま」という意味でのつながりは徐々に稀薄になっていくんじゃないかと。
奈良なんかでは、現在「青年の会」というのを立ち上げて活発に活動をしているけど、それ以外の地域では、なかなか受け皿がないのが現状です。
そこで、せっかく集まった仲間が、卒業後も集まれる「場」をつくりたいと、ここ数年間考えていました。3月にその準備会的な合宿をやったのですが、この時は準備不足で不完全燃焼で終わってしまいました。で、今回、本腰を入れてやってみようと、2ヶ月ほど前から準備をしていました。
で、今日〜明日にその会をやることにしたわけです。

昼ご飯のうどんがたっぷり残っていたので、「まぁ食べろや」とか言いながら、再び話が盛りあがりはじめます。と、そこへ奈良から来た3人組が、さらに京都の卒業生が…。卒業生達が徐々に集まりはじめます。
いつの間にか、正面のホワイトボードには「へんなあつまりの大宴会」とか書いてあります。まぁその通りです。
高校生だといろいろとややこしいことがありますが、卒業生だといらない気苦労は必要ありません。今回の約束事は次の5つだけ。

  1. プログラムはない
  2. 出入り自由
  3. 飲酒・喫煙は未成年者は控えるように
  4. 近所に迷惑をかけない
  5. 友だち同士2〜3人で固まって話をするのはやめよう

極めて簡単です。
「だれが来そう?」「あいつは来るとか言っていたで」そんな会話を繰り返しながら、夜には総勢20人ぐらいの宴会がはじまりました。途中、いちおう自己紹介は入れてみたものの、もう、なにがなんだかわかりません。ちょっとは話しあいをするのかと思ったのですが、そんな気配はなし。みんな延々と話をしています。
と、Y子ちゃんが差し入れ&労働をしに来てくれます。感謝!
そんなこんなで、楽しい夜は更けていくのですが、わたしはほとんどダウン状態。3人がかりでマッサージをしてくれているうちに*4、おねむ状態になっていきました。

にしても、メガネを忘れたのは痛いなぁ…。

*1:民団系

*2:なんで一発で変換できるねん(笑)

*3:これも一発変換(笑)

*4:しあわせ〜

交流会月間のはじまり

「月間」と言っても、今日は月末ですが…。
まぁ、これからしばらくの土日、「京都・在日外国人生徒交流会〜全国在日外国人生徒交流会卒業生の会」「カフェ玖伊屋」「全国在日外国人生徒交流会」「トランスジェンダー生徒交流会」と交流会が延々と続きます。
今日は第1弾、「京都・在日外国人生徒交流会」です。
集合時間は11時。にもかかわらず、会場責任者のわたしが着いたのが11時10分。すでにKよぽんが到着しています。「待たせた〜」とか思っていたのですが、東九条の重鎮・朴実さんが会場を開けて下さっていたみたいです。やれやれ…。
昨日の夜に「メニューはなににしよう」「足踏みうどんはどうですか?*1」「それいただき」というメールをやりとりしていたので、とりあえずうどん玉だけつくることに。
そうこうするうちに、参加者や引率・スタッフがぽつりぽつりと来はじめます。といっても、京都の交流会はこぢんまりとしたものです。総勢6人で、うどんを食べながらダラダラと話をします。と、そこへ京都でリビングライブラリーをしようと企てておられる学生さん達が来られました。おかげさまで、それぞれの参加者が自己紹介をしたり、リビングライブラリのことをきっかけにいろいろと話ができたり、いい刺激が入りました。
それにしても、中学生の参加者、去年と今年とで全然違います。「語る言葉」を確実に獲得しはじめています。将来が楽しみです。小学生の参加者も、去年は恥ずかしがって名前も言わなかったのに、ずいぶんとしっかりしてきたし。「成長」が肌身に感じてわかりますね。
ダラダラとしゃべっているうちに、きがついたら4時。こんなまったりとした交流会もまたいいなぁ…。

*1:発案者はT江さん@国流らしい