あれから1年

去年の今日は、ほんとうにたいへんな一日でした。
今日の夜は、母親とうちの家族と弟家族の3家族で集まって、1周忌みたいなものをしました。キリスト教なのでお坊さんを呼んだりしませんが*1、父親の写真の前に手づくりの料理を並べて、みんなでワイワイと食事会です。
まぁ、こうやって家族が集まることがうちの父親は好きだったので、これでいいんでしょうね。

*1:てか、弟はお坊さんか(笑)

で、懇親会

どうも柏葉さんに気に入られたみたいで(笑)、懇親会では同じテーブルに。
まぁ、どこの人もそうなんだろうけど、柏葉さんもジェンダー的には単なるおっさんです(笑)。同じテーブルの女性に質問。
「子どもはいるんか?」
「いえ、いません」
「早ぅ子ども産んだほうがええで」
「いえ…」
で、わたしに質問。
「あんたは子どもはおるんか?」
「ええ、いますよ」
「えらいやんか。な、早ぅ産んだほうがええで」
ん〜、いろんな意味で…(笑)。

御着のフィールドワーク(その3)・子ども会活動の報告

御着は、その街のなりたちから、「隣町」とはちがうみたいです。なので、通う小学校も別。いわゆる「一般」の子どもたちと混じって通うことになる。なので、小学校での在籍率は3%程度だったとか。
そういう状況での子ども会活動にかかわられた教員と、地元で育った方の報告でした。
まぁ、子ども会活動については、法に裏づけられた感じかなぁという…。身もふたもないですが(笑)。に対して、地元出身の方の「学校でももっとやってほしかった」という言葉は、きちんと聞かないといけないと思いました。
で、子ども会活動について聞いていて、なにがすごかったかというと、教員じゃなくて地域の人たちの思いですね。地域の人たちが、ほんとうに子どもたちを大切していた(している)ことが伝わってきます。
そういえば、工場を見学するために地域を歩いていたのですが、違法駐車や放置車両がない。ゴミが落ちてない。改造バイクなんかがとまっていない。ほんとうに落ち着いた静かな町並みです。自分たちの「ムラ」を大切に考えておられることが、そういうところから伝わってきます。
この人たちに囲まれて育つ子どもたちが、今、例えばフィギュアスケートで活躍しておられたり、絵画の世界で活躍しておられたり、あるいは教員として研究者として活躍をしておられるんだなぁと、あらためて思いました。

御着のフィールドワーク(その2)・柏葉さんの話

工場見学がすんだら、柏葉さんの工場跡へ移動。ここで「皮革研究家」の柏葉さんから皮革の歴史と御着の話を聞きます。

  • 日本の皮の歴史

皮鞣しの発祥の歴史については、ここにもあるように、3つの説があるそうな。
で、柏葉さんは「朝鮮伝来説」をとっておられるとのこと。

革を鞣すためには、鞣すための薬品が必要。古くはヌカを使っていたとか。で、ヌカができるためには臼が必要。臼の伝来は610年で、そこから革を鞣すのに適した土地を探していく。
まず、革を鞣す場所として、「古志の国」=今の新潟県に行く。ところがダメ。そこで、島根県出雲市近辺に行く。ちなみに、ここにも「古志」という地名がある。ところが、ダメ。皮革を乾燥させるためには、雨が少なく温暖な場所でないと行けない。で、やってきたのが松ヶ瀬、現在の高木になる。
水につけて塩でもどして脂を加えて乾燥させてを繰り返して鞣すのが、もともとの鞣し方。これが白鞣し。別名姫靼とも言うが「古志靼」とも言う。

みたいなことを言っておられました。よく覚えてないけど(笑)。

  • 御着の歴史

で、御着に皮革工場ができたのは、すごく最近とのこと。もともと御着あたりは人が住んでいない場所だったようです。で、隣町がすごく貧困で、明治期になんとか産業を振興させたいとの思いで、高木から皮革職人を招いて白鞣しを教わったとか。ところが、本当のことを教えてくれるはずがない。で、三重の松坂からタンニン鞣しを教わったとのこと。
タンニン鞣しは固いので、靴底に利用できます。折しも日本が積極的に戦争に参加していた(笑)時代だったので、軍隊での利用が多かったとか。その後、タンニン鞣しはたいへんなので、クロム鞣しに移行し、それにふさわしい用途で利益を上げる。さらに、クロム鞣しにパラフィンを入れて防水加工をしたものでりえきをあげるなど、浮き沈みはあるものの、クロム鞣しとタンニン鞣しを使いわけながら皮革の街として発展してきたとのことです。
ただ、かつては「◯◯地域はタンニン鞣し」「◯◯地域はクロム鞣し」という感じで、地域ごとに鞣しの種類が違い、それはそれなりに共存をしていたのが、最近は「もうかる鞣し」にいずれの地域も殺到するという感じで、結局かなりしんどい状況にあるとのことです。
また、老舗の街じゃなくて新しくできた街のため、皮革の街としては立地条件には恵まれていないみたいです。なによりも、水がたいへんなようで、苦労されたみたいです。

  • 皮(革)の工芸品

なんでも正倉院の中にある革の袋を見てみたら、「どうもおかしい」と。「「マチ」がない」と。で、いろいろみなさん論議しておられたけど、柏葉さん曰く「キンタマの革でつくった袋やで」とのこと。なるほど。マチはいらんわなぁ(笑)。
正倉院の中には他にも革でつくった箱なんかがあるそうです。これを復元してみたとか。ものすごく丈夫みたいです。小学校なんかに持っていって子どもたちに見せる時、2階から落としてみるそうな。たしかに塗りははげるけど、まったく壊れない。
さらに、革でヘルメットをつくってみたら、これまた強い。
なんでも最近凝っておられるのがヌカの鞣しだそうです。風合いがすごくいいんですね。これでお面をつくると、たしかに黄金色に輝いています。
まぁ、マニアックな皮革研究家です。
そうそう、最後に「これ、なにでできているかわかりますか?」と出されたステッキ。牛の「長いもの」でできているらしいです(笑)。

御着のフィールドワーク(その1)・皮革工場見学

今日は兵庫県姫路市の御着という場所にある皮革工場のフィールドワークです。ちなみに主催は全国キリスト教学校人権教育研究協議会の関西地区です。
このH市の皮革工場の話は前々から聞いていて、すごく行きたかったので、今回はなんとしてでも参加しようと思っていました。
集合は1時。せっかくなんで、昼前に現地に行って、近くをブラブラしながらお好み焼き屋さんでも探そうと思っていたのですが、乗っていた新快速で急病人が出たため予定が大幅に後ろにずれ込んでしまいました。まぁ病人なんでしかたがないか…。てことで、お好み焼き屋さんを捜すのはあきらめて*1、ラーメン+餃子&飲み物ですますことにしました。
で、地元の総合センターに到着。着くと既に皮革資料室で説明がはじまっています。どないなってんねん。
どうやら案内していただく柏葉さん、すごくサービス精神が豊か*2みたい。なので、じっとしてられなくて、早めに来られた方相手に説明をされていたのかな。だったらちょっと早めに来るんでした。
で、定刻になってフィールドワークスタート。今回は、3つの工場をまわります。

  • 鞣し工場

1500万円ぐらいする大きなドラムが全部で7台あります。ドラムは縦回転。まぁ最近はやりの洗濯機と同じですね。この中に、薬品*3と原皮を入れて1昼夜ばかりゆっくりまわしていると毛が抜けてくるとか。これを横で乾燥させて第1段階終了です。
ここでいうならば、「1、ソーキング」「2、フレッシング」「3、脱毛・石灰漬け」あたりなんでしょうか。
ちなみに、原皮はオーストラリアやアメリカから輸入してくるとか。季節は現地の夏がいいらしいです。脂分が少ない・毛が少ない→ダニが少ないというのが重要な要素のようです。

  • シェービング工場

ここでは革*4を一定の厚さに削ります。なんでも、ウン千万するイタリア製の機械を導入しておられるとか。よく見ていると、途中まで入れて抜いておられます。全体をいれてしまわないのはなんでかなぁと思っていたのですが、ふと気がつきました。しわができる場所の直前でひいておられます。てことは、おそらく入れる方向を変えることで、しわのできる方向が変わって、すべての面を削ることができるんでしょうね。
ちなみに、削ったカスをグツグツ煮ると「煮革」→「膠」ができるとか。

  • タンニング工場

H市の有名どころでは、高木というところがありまして、こちらのほうでは、現在日本でただ一人森本さんという方が、「白鞣し」をされています。で、今回行った御着では、「クロム鞣し」と「タンニン鞣し」が主流ということです。もっとも、柏葉さんのしゃべり口では「タンニン鞣しの方がものがいい」という感じでしたねぇ。
今回見学させていただいた工場では、地面に穴が掘ってあって、水が張ってあります。そこに、イギリスから輸入しているタンニンのドンゴロスが吊ってあります。どうやらこうやってタンニンのしみ出した薬品をつくっているみたい。そこに革をつけていくようです。
ちなみに、3つの工場の中で、ここが一番臭いのきついところでした。
で、タンニングの終わった革は道をはさんだ向かいにある場所で乾燥させます。その後、必要に応じて染色をして、最後にガラス玉で磨いてつや出しをして製品になるとのことです。

いずれの工場も、すごく古い木造の建物で、しかも壁がスリットになっています。これにも意味があるそうな。
タンニンで鞣した革は鉄に反応すると黒くなってしまいます。なので、鉄骨の建物だとまともな製品にならないとか。言われてみると、木造の工場の中を見回してみると、うまく木を組んであり、「釘で支えている」という感じがあまりしません。なるほどなぁ…。
さらに、壁がスリットになっているのは、風通しをよくして革がうまく乾燥するためだとか。なるほどなぁ…。

*1:もっとも、近くにはなかったorあっても営業は夜

*2:しゃべり好きとも言う

*3:消石灰

*4:柏葉さん曰く「皮は毛がついている状態で、革は毛がない状態」とのこと

雪と氷の世界2日目・シーズン最終日

今日も午前中は研修。再び集中力を高めてレッスンに参加。
午後は「最後」ということで、もうひとりのスタッフに最後のレッスンをまかせることにしたみたい。まぁ、流れと課題はわかっているので、やりやすいといえばやりやすいけど、やりにくいといえばメチャやりにくいですわなぁ。まぁ、わたしはアシスタントだからいいですけどね(笑)。
で、なんだかんだと午後のレッスンが終わって、いよいよフリー。
今シーズン最後ですから、もう一回てっぺんまで行くことにしましょう。てっぺんは、この季節とは思えないものすごくいい雪です。西日を背中から受けるので、自分がまきあげげた雪が影になって斜面にうつります。それが、ほんとうにサラサラと舞っています。こんなにいい雪なのに、今日でシーズンが終わりなんてもったいないなぁ。
とか思っているうちに、ほんとうに時間が来ました。名残惜しいけど、しかたがありません。
さぁ、帰りますか…。

雪と氷の世界1日目・心地よい緊張感

午前2時半起床。寝ているパートナーを姿を確認すると、よく寝ています。昨日とは全然違う。てことは、まぁ快方に向かっているということみたいなんで、今日は行くことにしましょう。
予定通りのルートで高速に入り、途中しばし仮眠をし、目的地付近で高速を降りたら「割引1000円」という表示。ガセじゃなかったんだ(笑)。
さぁ、今日と明日はシーズン最後のスクールです。といっても、生徒さんがいるわけじゃないです。というか、逆に校長の班に混ぜてもらって指導法の研修です。校長の班に入って滑るなんて、いったい何年ぶりだろう…。
で、レッスンがはじまったわけですが。いやぁすごい!生徒さんたちは常連さんなので、基本的にはうまい人たちなんですが、そういう人を一日緩斜面でレッスンをして、しかも飽きさせない。
まずは、習得させたい技術がなんであるかということが明確です。今回のテーマは、どうやらエッジを使えるようにすることと、バランスの悪さの矯正です。
エッジを使えるようにするためには、足首をしめることとひざの左右への動きが大切になります。ひざを動かすためには当然股関節を動かさなきゃならないんですが、こいつがなかなかむずかしい。というのは、股関節を動かす時、ついつい前後方向に動かしてしまうんです。ところが、前後方向に動かすと、それが後傾につながってしまう。股関節をいかに上下方向に動かすかというのが、ひとつのテーマになります。で、ヒザを交互に返す。
これをやると、今度は上体が動いてしまう。ところが、ヘタな上体の動きはバランスを崩すもとになります。なので、上体のバランスを保つための練習が入ってくる。
上体のバランスにはふたつの意味があります。ひとつはもちろん滑走中のバランスを保つという文字通りの内容と、もうひとつは左右の均等化という意味もあります。片方ができていても、もう片方ができていなかったら、左右のターンが均等にできません。これが滑りに大きな影響を与えます。こういうことを細かくチェックをしていき、矯正していきます。
校長のレッスンは、このあたりのバリエーションがすごく豊富。いろんなことをやるんですけど、そしてそれが一見なんの脈絡があるのかわからないんですけど、きちんと意図が一本、明確に通っているんですね。だから、緩斜面でも飽きない。
ひとつひとつの練習項目と、それらの流れと、どんな斜面でそれを行うのか。このあたりを必死で覚えました。
と同時に、わたしも滑らなくちゃなりません。もちろん滑りを生徒さんにも校長にも見られています。校長の意図を正確にデモンストレーションするのがわたしの役目ですから、これがまた緊張する。でも、こういう緊張感を持ってスキーをすることが、またすごく有意義だし楽しいんですよね。
精神的にも肉体的にも、心地よい疲れを感じながら、一日が過ぎていきました。

リカバリー

体調が悪いのはパートナーだけじゃなくて、実はわたしもなんですよね。きのうからひどくお腹をこわしています。でも、せっかくの完全休日です。こんなときにしかできないことがやっぱりあるわけで。なので、体調を管理しながらやりたいことをやることにしましょうか。なに、方法は簡単でして、食事をせずに通常通りに動くというだけのことです。
まずは朝ご飯。なんぼなんでもなんにも食べずというのはきついので、コーヒーとミニカップケーキ2つということにしました。さて、用事をしますか。
で、昼ご飯。冷蔵庫を探るとプリンを見つけました。おいしそう…。昼ご飯はキミに決めた!トロリとして冷たい食感がたまりません。それにしても、プリンがこんなにおいしいとは\(^o^)/
で、昼からも作業。あれをやったりこれをやったり。
用事でバイク屋さんに行って
「朝からごはんをほとんど食べてない」と言うと、
「好きなことをやっている時はお腹が減らへんねん」
とのこと。よくわかります(笑)。
で、「体調が悪いんですわ」というと、
「働いたらなおる」
とのお言葉をいただきました(笑)。
そうそう、パートナーから「犬の散歩に行け」と言われていましたっけ。5時半頃にスタートすると、メチャ寒い。今日の用事で一番こたえたのはこれです。
そんなこんなで晩ご飯。さすがにお腹が減ったので、こいつは食べることにしましょう。といっても、よく噛んでね。あぁ、炊きたてのシャキッとしたごはんの食感がたまりません*1
ホッコリしてテレビを見ていたら、上の子どもから電話。「迎えに来て」「いいよ」。てことで車で迎え。帰ってきたところで、ようやくビール。
そういえば、今日はぜんぜんトイレに行ってないです。てことは、お腹は治ったな(笑)。

*1:もちろんおかゆなんか食べません(笑)

予定変更

午前2時半起床。荷物を車に放り込んで…。
と準備はしたものの、ちょっと出られそうにありません。なにせ、パートナーが「微熱」とか「吐き気」とか言っています。これで家をあけたら、すでに、すでに人下夏解されていない気もするけど、それに輪をかけますわな。
てことで、いつでも出られる準備だけして、今日は家にいることにしました。となると、こんな時間に起きるのはもったいないです。寝ることにしましょう。