今日は、某人権教育研究団体の総会。こんなんばっかしです。もっとも、この団体は職場の団体なんで、完全な仕事ですけどね。
で、午後は記念講演。大阪大学の平沢安政さんが講師です。
この人の話、前に聞いたことがあるんですけど、その時は、あまりにも流ちょうすぎて、「なるほどなぁ」とは思いながらも、「ちょっとうますぎるなぁ」という感じもしました。でも、今回はよかった。というか、こなれていた。まぁ、こんなことを言うのは失礼にあたりますが…。でも、考えが身体化していた感じがありました。
もちろん、平沢さんは研究者ですから、具体的な実践をご自分がしておられるわけではありません。なので「ここはこうしたらいい」というような話ではない。でも、さまざまなヒントをもらえたかなぁ。
いいレジュメだったから、そのエッセンスを一部紹介。
1、「反差別」から「人権文化の構築」へ
1)90年代以降の人権教育改革の視点
1、人権を「自分の課題」としてとらえるような学習の促進
2、人権教育学校をつくる
そのためには
→「社会の多様な資源(人、モノ、コト、運動)と連携し、協働する
2)「世界中に豊かな人権文化を築く」
1、「いつでも、どこでも、だれにとっても」=人権文化の普遍性
2、「反差別」から「人権文化」へ=否定形から肯定系へ
3、つくりだす人権文化
2、わたしの人権観
人権は普遍的な問題→共通する4つのレベル
1)個のレベル
自尊感情・自己実現
(あなたは自分のことが好きですか?)
2)他者関係のレベル
多文化共生
(あなたはさまざまな他者といい出会いを重ねてきましたか?)
3)社会関係のレベル
社会的承認・社会参加
(あなたはこの社会に対してよいインパクトを与えていますか?)
4)自然関係のレベル
持続可能な開発、地球環境との共生
(あなたは自然の恵みに感謝し、謙虚さを大切にしていますか?)
3、人権教育とは
1)人権教育の4つの側面
1、人権についての教育
2、人権としての教育
3、人権を通じた教育
4、人権のための教育
2)「力と資質」=知識・スキル・態度
知識=ex.リテラシー
スキル=コミュニケーションスキル
態度=水平的関係・自他の尊厳を大切にする・社会へのコミット4以下省略
一番「ふぅん」と落ちてきたのが2番だな。