統合するために

H田って、これで来るのは3回目です。1回目は2年前の夏。福岡から宇和島に行く途中、1日あいたので友だちと一緒に遊びに来ました。K町というムラでいろいろ話を聞いて、その後「ムジゲの会」の人たちが呑んでいるところに乱入して、濃いぃ一晩を過ごしました。
2度目に来たのは、去年の12月です。この時は、漫談をしに来ました。で、翌日、久住に行くために早々に出なくちゃならなかった、と。なので、市内を見るヒマもなく、久住高原を越えてしまいました。
で、今朝、ふと目が覚めたのが7時頃。天気予報では曇りか雨ということだったのですが、まだ降っていないみたいです。用事があるのは9時半から。ということは、朝ご飯を食べてもまだしばらく時間があります。てことで、散歩に出かけることにしました。
なにせ、ホテルがあるのはえらく区画整理がされている場所なんですけど、一昨年行ったK町は川の畔にある小さなムラです。ぜんぜん自分の中でつながりません。とりあえず、フロントで近所の地図をもらって、場所を確認。なるほど、こうなっているのか…。
まずは、近くにあった亀山*1を攻略。階段をトントントントンッとあがると、すぐに頂上です(笑)。そこにあったもの。「松方神社跡」。そうかぁ、ここが部落の貧困化の原因をつくった松方デフレで有名な松方正義の出身地かぁと、ちょっと感慨深く…。もちろん、そこにあった案内板にはそんなことは書いてませんでしたけどね。
そして、三隅川を渡ると、K町のムラがありました。2年前と同じ椋の木もありました*2。椋の木の下の枯れ葉をそうじしていたおっちゃん曰く「この木、触ったら御利益あるで」「そりゃそうですよね。たくさんの人の命を救った木ですものね」「ちゃうちゃう!年末ジャンボや!」まいりました。「昭和28年の水害の時、おっちゃんは中学生でなぁ。水が胸くらいまで来たんや。でもそのあとがたいへんやった。ここらいちめん水浸しでなぁ。いまでこそ同和対策事業でこんなにきれいになってるけどなぁ」。おいおい、いきなりカムアウトです。いい出会いをさせてもらいました*3
あとは、温泉街を通ってホテルへ。
ようやく、わたしの中で「日田」がひとつになりました。

*1:「キザン」と読むらしい

*2:あたりまえだ

*3:なお、言葉は関西語訳です

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