外と中

中にいたら外のことがわからないことがたくさんあります。もちろん逆のこともまた言えるわけで。
例えば、それは学校。中のことは外からはわからないし、外のことも中からはわかりにくい。
例えば、それはギョーカイ*1。々
例えば、それは議会。たぶん、国会議事堂でのやりとりも同じなんだろうなぁ。国会をヒューマンチェーンで取り巻いても、その声は国会の中には届かない。国会の中で通用するのは、まわりを取り巻いている人たちにはわからない価値観とか力関係とか論理とかなんでしょうね。そして、どんどん数の横暴とそこへの妥協をする人たちによって勝手にことが決められていく。
1年ちょっと前の衆議院選挙の時の予感が、ほんとうにいま現実のことになっていく。

*1:なんの業界かはここでは言いませんけどね・笑

何軒あんねん!

いま、左腕の状態が状態なんで、あまり厚着ができません。なので、一着で暖かい服がほしいなと思い、Uニクロのダウンジャケットを買おうかなぁと思い立ちました。ここで、フェアトレードとか出てこないのが、自分的には「なんだか」なんですけどね。
ところで、せっかく買うんだから、自分の気に入った色とデザイン、そして自分にあうサイズがほしくなります。で、ベージュのL寸ということで、昨日探したんですが…。
昨日、まずは宇治店に行きました。サイズがないっす。あるのはMかXL。断念。
続いて、アバンティ店。サイズも減っています。Mのみ。断念。
さらに、高野店。そもそも、ベージュがないです。断念。どないなってんねん。
で、本日。まずは、竹田店。ベージュ発見。Mのみです。断念。
次に上鳥羽店。これまたMのみです。断念。
さらに、中立売店ハケーン!ベージュのL。しかも、焦げ茶のLもあります。焦げ茶にいたっては、店6つまわってもほとんど見ることすらできていませんでした。
結局、焦げ茶のLを買ったのですが…。
しかし、職場から家までのルートを2本考えたら、それぞれのルート上に3軒ずつある*1Uニクロって、いったい…。

*1:実際には片方のルート上には6軒ありますが、駐車できるのが3軒なんです。

結局タニンゴトだよなぁ…

教育再生会議*1がいじめへの8項目の緊急提言をまとめたそうな。
曰く「いじめた側の子どもに対して、指導、懲戒の基準を明確にし、毅然とした対応をとる」とか、「傍観する行為をも許さない」とか、「過程や地域と一体となって解決にとりくむ」とか。
こんなん「いまさら」な話ばっかりですわ。いままでこんなことはさんざん言ってきたことです。てか、「いじめ」を「差別」に置き換えたら、言われる前にとりくんできました。こんなことを、いまさら「緊急提言」とか言われてもなぁ。
それと思ったこと。
なぜイジメが起こるかという根本的なところは放置して、表面上をなぞって「起きたことへの対応策」を強化することによって対応しようとしている。簡単に言えば「罰則規定」を強化して防止しようとしているということ。こんなことやっても、ひずみはどこかに出てきます。
なぜこんな提言が出てきたんだろう。
結局、みなさん直接かかわっていない人なんですよね。なので、傍観者的なわけです。
簡単に言うと、こういう感じ。

Aさん「いじめなんて、いじめるヤツが悪いんやんけ!」
Bさん「そやそや!」
Cさん「ほな、いじめたヤツには厳しい罰を与えたらええんとちゃうか?」
Bさん「そやそや!」
解決
Aさん「端で見ているヤツも同罪やで!」
Bさん「そやそや!」
Cさん「ほな、「端で見てたらアカン」て指導ささんとアカンで!」
Bさん「そやそや!」
解決
Aさん「だいたい、教師が悪い!放置するとか助長するなんてもってのほかや!」
全 員「そやそや!そんなヤツは処分したらええ!」
解決
Aさん「あとは、家庭や。もっと家庭がしっかりせんとあかん!」
全 員「そやそや!ほなそれも言うとこ!」
解決

まぁこんな感じじゃないですか?
イジメの構造が重層的だったり、立場が流動的だったりするなんていうことについての考察はどうやらなさそうです。誰かのせいにしたり、強制力を働かせたらそれで解決するわけで、その対象として唯一教師だけが「処分の対象」となります。また、こんなとき例えば「共働き」をすぐに問題にするんですが*2、共働きをしないと教育費はおろか、日々の暮らしもままならない経済の状況には言及せずに、簡単に「家庭の教育力」を求めます。そして、「いじめ←→いじめらる」という関係が、実は経済とか権力関係という形で、大人の社会にも存在し、自分たちもその網の目の中で生きているという観点。ましてや、自分たちが「いじめる側にいる(かもしれない)」という自分自身への洞察が決定的に欠如しているように思われてなりません。
常に「自分は足を踏んでいるかもしれない」という想像力を働かせるところからしか、実はイジメの克服・加差別の克服はないと、わたしは思っているんだけどなぁ。自分たちは永遠に「正義」で、まわりを「評価」しているようにしか思えない提言では、結局イジメを増長することにしかならないんだと思うんだけどなぁ。
まぁ、「美しい日本」っていうのは、そういう「正しさ」のまかり通る国なんだろうとは思いますけどね。こうやって「教育を再生」しようとしているのかと思うと、マジ、書いていてイヤになってきた。

*1:このネーミングもひどいなぁ。「結論ありき」だし。

*2:これ、問題にするのもなんだかなぁ。場合によっては、共働き家庭の子どもの方がはるかにしっかりしていたりすることもありますしね。

ドライビングアイテム

昨日は、職場の往復、すごくたいへんでした。
なにしろ、往復70km近いし、その間京都の町中を縦断し、奈良近くまで行くわけですから。しかも、朝と夕方はラッシュアワー。ということは、ところどころ「抜け道」も使わなくちゃならないこともあります(最近はほとんど使いませんが、どうしても1ヶ所か2ヶ所使わざるを得ないところがあります)。となると、ハンドルをグルグル回さなくちゃならない。
ところで、車のロックtoロックって、たぶん5回転ぐらいあります。いくらパワステがついているからといって、これを右手一本でやるのは、やっぱりきついです。
てなところで思い出したのは、昔同僚で左手がない人が使っていた、ハンドルにつけるグリップ。「あれ、使えばええやん!」。で、ネットで探しました。ありました。パワーハンドル*1です。
帰り、車屋に寄りました。一軒目はなし。やば…と思いながら、もう一軒。こちらのほうにはありました。で、片手を三角巾でぶら下げているので「すみません、こんな状態なんでつけてもらえませんか?」と頼むと、「525円かかります」とのこと。アホかいな…。ナットをひとつまわして525円かいな。ぼろいなぁ…。もちろん、自分でつけました。
使ってみてわかったこと。まぁ、バチモンですね。1575円のものって。考えてみると、障碍者用のものって、かなりしっかりしていそうです。変な遊びとかもなさそう。そのかわり、それなりに値が張ります。それに対して、バチモンのパワーハンドルは、ペラペラのクランプにがたがたのグリップです。遊びだらけ。まぁ、1ヶ月ほどでつぶれそう。逆に言うなら、1ヶ月持てばいいんだけどね、わたしの場合。
それにしても、楽チンです。これならなんとかなりそう…。

*1:ハンドルスピンダーともいうみたい

最後の秘境

まぁ、なんだかあちこち顔出しをしているんで、世間のたいていの人にはばれているだろうと思っていたのですが、ところが、ぜんぜんばれていないんですよね。
そういえば、前に書くのを忘れていたけど、いままで町中で一回だけ声をかけられました。あれは、忘れもしない11月9日のことです。
昼間、用事で京都駅で切符を買っていたら、突然「あの…」という声がかかりました。で、振り返ると
「テレビに出ておられた方ですよね?」「はぁ」
「あの、先生されているんですよね」「はぁ」
「見ました。こんなところで会うなんて…。わたし、別の意味で当事者なんですけど、とても勇気づけられました。ありがとうございました」って。
いや、本当にびっくりしました。でも、なんとなくうれしかったです。たった一人かもしれないけど、確実に一人の方が「勇気づけられた」って言って下さったわけですから。なので、「こちらこそ声をかけていただいてありがとうございました。すごくうれしかったです」と答えました。

で、これはまぁいいとして…。
実はわたし、毎年冬にスキースクールにスタッフをしに行ってますが、ここにはまったくカムアウトをしていないんです。去年とか、校長から
「おい、行くぞ」
って言われて「どこですか?」と聞くと
「風呂行くぞ」って言われてしまいました。
「え゛〜」と思ったのですが、しゃーないです。行きました、男風呂。そらもう、みなさんの視線を一身に集めてしまいました。てか、子どもさんなんて正直なもんで「お、お父さん!女の人が入ってきた!」。で、お父さんは「み、見るんじゃない!」って。まぁ大騒ぎでした。もっとも、すぐにみなさん慣れたみたいですけどね(笑)。
で、今年です。
この間の骨折で、今年の正月はスタッフで行くのは不可能になってしまいました。なので、
「すみませんが、今年は行けないんです」
と電話をしました。すると、
「あら〜、それはたいへんね〜。でも治ったらまた来てね〜」
といつもの調子です。
「すみません」と謝っていると
あ、そうそう、テレビ見たわよ!
「へ?NHKですか?」
「そうそう。いや、うちの子どもがね、「あれ、土肥先生がテレビに出てる」って言ってね、みんなで「うそだろう」って言ってたんだけど、みたら、土肥さんじゃない!」
「はぁ…」
「まぁ、いろいろあるもんね〜。また、電話ちょうだいね〜!」
…。
最後の秘境も、簡単になくなりました。
さて、次にスタッフで行ったら、どうなってるかなぁ…。

ずいぶん慣れてきた

今日は本当は会議とか、いろいろあったんですけど、さすがにおとついの昨日の今日なんで、みなさんに欠席とか不義理の謝りの電話・メールを入れまくって、一日家にいることにしました。
家の1階にふとんをひいて(もらって)昨日はそこで寝ていたのですが、今日もそこでゴロゴロ。ほとんど、ふとんと食卓とトイレにしか行かず、やることは新聞・テレビ・ネットないという、グータラな一日を過ごしました。ちなみに、わたしがゴロゴロしているふとんがテレビの前の特等席ということで、子どもたちが居間にいる時は、ふとんの近辺で一緒にゴロゴロしていて、こんなことも久しぶりだから、それはそれでとても楽しい一日でした。
三角巾ライフ(笑)も二日目になると、ずいぶんと慣れてきて、「できること/できないこと」の判断もつくようになり、まぁなんとかなりそうだな、と。
さて、明日から新しい週がはじまります。車の通勤になるけど、朝が早いなぁ…。

あ、ちなみにあしたから通常通り・スケジュール通りの毎日になると思います(笑)。

トランスジェンダー生徒交流会

今日は、トランスジェンダー生徒交流会の開催日。いや、いちおうこんなんもあるんです。
で、とりあえず、行きました。
着いたらとりあえずごあいさつ。「いや、昨日ね、こけてね、鎖骨にヒビが入ったの(笑)」。みなさんも、とりあえず「大丈夫?」とか言いながら、最終的には笑ってました。まぁ、そんなもんです。
前回はマジに話をしたのですが、今回は、一緒にごはんづくりをしようかな、と(←こればっか)。いろいろ考えたのですが、結局出てきたのは「水ぎょうざ」「チヂミ」という、なんの交流会かわからないメニューと、「こんにゃくとゴボウの汁」になりました。我ながら、発想が貧困だなぁ_| ̄|◯
でも、それなりに楽しくワイワイとつくって、楽しく食べました。
食事のあとは、話しあい。教員も含めて、少し長めの自己紹介。それから、そこに来てくれていたトランスの大学生からさらに長い自己紹介。一方、FTMのトランス(専門学校生)から若者ならではの悩み相談。いろいろと、いかにもトランスらしい話が出しあわれました。みんな「自分ってなに?」という問いかけをし続けているなぁということを感じて、わたしと一緒やなぁと思いました。
終了後、みんなはカラオケへ。わたしはさすがにしんどかったので、お家へ。
家に帰って熱を測ったら、微熱がありました。さすがにちょっと無理をしたのか。はたまたちょっと引っかけた焼酎が悪かったのか(笑)?

昨日の転倒の結末

朝、まだ肩が痛いです。ちょっと腫れているみたいなので、とりあえず、整形に行くことにしました。で、レントゲンを撮ってもらったら、左鎖骨にヒビが入っていました(笑)。
お医者さん曰く。「う〜ん、ポッキリいっていたら手術してボルトでとめてギブスで固定できるんだけど、ヒビだけだと三角巾で吊る以外方法がないんですよね〜」。
いや、その方がいいです(笑)。
てことで、全治4週間。スポーツができるまで8週間とのことです。バイクとスキーは1月半ばまでお預けかぁ…。

大学生のインタビュー

東京にあるK大学のSさんという方から、「トランスと教育」みたいなテーマで論文を書きたいのでいたビューをさせてほしいという依頼が、ちょっと前にありました。ちなみに、姐さんのところにも「K大学のSさんからのインタビュー」という文字があったので「おぉ!」と思ったのですが、別人でした(笑)。
夜、待ちあわせをして、居酒屋に行って話をしたのですが…。なんか、とりとめのない、しかも「勢い」ばかりの話をしてしまいました。ええんだろうか…。てか、あれで論文のネタになるんだろうかと、ちょっと不安…。でも、最近もやもやとしていたことが、しゃべりながらではあったけど、少し整理できた気もしました*1
で、ついつい話が盛りあがってしまって、気がついたら11時過ぎ。やれやれ。

*1:「両性の自立と平等」の作風と「解放教育」の作風のこととか…