よその府県ではどうか知りませんが、京都の場合、ずいぶんと薄くなったものの、まだ高校に「地域」というものが残っています。「地域」って、小学校や中学校の場合「大切」って言われますが、実は高校でもとっても大切なんじゃないかなぁと思います。
ということで、ウチの校区のある中学校とはずいぶんと長い間中・高連携をしていまして、その一環として高校教員が中学校3年生を教えに行くという「出前授業」があります。ウチの学校では、毎年いろいろな人が行くようにしているのですが、今年はわたしにまわってきたので、久しぶりに行くことにしました。
なににしようかなぁと、昨日の晩考えていたのですが、「ポン」と思いついたのが、手品です。これ、けっこうはまります。例えば…
手品1
3つのさいころを振ります。出た目を3つ足します。そのうちの一個を裏返して、その目も足します。さらに、裏返したさいころを振って出た目を足します。これが最終結果。
わたしはずっと目隠しをしていて、途中経過は全然見ていないのですが、最後に残った3つのさいころから、最終結果がわかります。
手品2
新しい紙マッチを用意します。まず、一桁の数を思い浮かべて、その分だけマッチをちぎって棄てます。残ったマッチの本数を数えて、1の位と10の位を足して、その分だけマッチをちぎって棄てます。残ったマッチから、好きな分だけマッチをちぎって握ってもらいます。
わたしはずっと目隠しをしていて、途中経過は全然見ていないのですが、最後に残ったマッチから握ってもらっているマッチの本数がわかります。
手品3
ひもで手錠のようなものをつくって自分の手にかけます。それと交差するように、もう一人も手錠のようなひもを手にかけます。上に布をかぶせてしばらくごそごそやると、縄抜け完了。
これらは、すべて数学的(算数的)に説明できるんですよね。
生徒たちは、「数学なんてなんの役に立つの?」とよく聞きますが、なんの役にも立ちません。でも、見ている人に楽しんでもらえたら、それでもいいんじゃないかなぁ…。