なんでも飛行機の計器類の調子が悪かったそうで、出発時間が10分ほど遅れ。出発直前の機長のアナウンス。「ですがみなさん、バッチリ調子を取りもどしましたので、いまから出発します」そうなんや。客室から笑い声があがります。それにしても、関西人満載の飛行機で笑いがとれるとは、この機長、なかなかやりますな。で、快適な空の旅のあといよいよ着陸。またまた機長のアナウンス。「本来は◯◯フィートを飛ばなければならないのですが、管制塔の許可を得て、◯◯のルートを飛行いたしました」時計を見ると、着陸予定の時間より早いですがな。近くのお客さんがつぶやいています。「つまり、ショートカットして飛ばしたわけやな」やるな、この機長。
ということで、この機長のおかげで予定通り8時半にホテルに到着。京都からの他の人たちとわかれて*1大分・大阪の友だちと合流。目指すは軍鶏です。そう、宮崎と言えば「地鶏」です。
もも肉の炭火焼き・刺身・鶏肉の南蛮*2・テールetcおいしゅうございました。焼酎のお湯割りを頼むと、一合徳利に入った焼酎とお湯が別々に出てきます。好みの濃さで飲めるのはうれしいです。これまたおいしゅうございました。最後は梅酒のロック。これまたこれまたおいしゅうございました。気がつくと閉店の12時。おいしい鶏を食べながら、オヤジ@権力持ちのセクハラの愚痴とか、トランスのこととか、ディープで楽しい話が咲きました。
大満足してホテルへ。お風呂に入って爆睡です。
年: 2005年
全同教1日目・「死のロード」へ出発
午前中は、ちょこちょこと仕事。2年生が研修旅行に行っているので、本当に静かです。午後は、一コマ授業。おそらく組合せの問題の中でも生徒にとって最も理解心くいであろう「組みわけ*1」の問題。やり方さえマスターすれば*2、それなりに簡単なんですけどね。でも、「しくみ」を理解するのがたいへんみたい。なぜ2!で割るのかというところですね。これをとりあえずやっつけて、続いて「同じものを含む順列*3」へ。こちらは一見ややこしそうだけど、「なーんだ」という感じの問題です*4。まぁ「並べるやから…」と言うと「P!」と答が返ってくる反応のよさは、本当に心地いいですね。それがな、ちゃうねん。C使うねん」と説明を開始。まぁまぁかな。「マンホールを工事していて通れない問題」なんかを宿題にして終了。
で、速攻学校を出て伊丹空港へ。いよいよ宮崎での「ロード」がはじまります。
待ち合わせ場所は、伊丹空港の団体案内◯番カウンター。ところが集合時間を30分すぎても誰も来ません。しかも、携帯電話に電話をかけても受けてくれない。どないなってんにゃろうと重い、何度か電話をかけけるとようやく出てくれました。「いまどこ?」「◯番カウンターの前にいますよ」「わたしもいるんやけど…」話をしながら向こうの方を見渡すと…、いました。搭乗手続き◯番カウンターの前に。いきなり不安やなぁ…。
怒られた…
まぁ、最近の生活が生活ですから、体調は絶不調です。わたしの場合、体調が正直に出てくるのは、舌なんです。もう、荒れまくってしゃべるのも困難。辛いものとか固いものを食べたら一発です。で、いま、まさにその感じ。まぁ、幸い2年生が研修旅行に行っているので、授業のコマ数が少なくて助かりました。
で、放課後。
あちこちの職員室に用事をつくって、放浪の旅に出かけながら無駄話をしていました。そんななかの話。
「先生、体調悪そうよ。なんか、消えそうな感じ」「いや、最近メチャクチャな生活が続いていて…」「忙しいの?」「うん、昨日も、らっきょと焼酎で…。家に帰ったら11時半頃。夜中の4時に突然目が覚めて、トイレに駆け込んで…」「なにやってんの!」「いや、青春まっただ中やねん」「それ、青春ちがう!もしかして、引っ越したから町が近くなって『いつでも帰れる』とか思ってるでしょう」「うん」「もとの家にもどり!」
う〜ん、本人としては、「青春やなぁ(笑)」とお気楽に思っていた節もあるのですが、どうもそうではないらしいです。
でも、今日は久しぶりに普通の時間に家に帰れるんだ\(^o^)/。
と思って家に帰ったら、パートナー曰く「あれ?帰ってきたん?遅いんと違うの?」。結局そういうことらしいです。今日は、数少ない「普通に家に帰る日」だったのにね。あしたから、また「死のロード」がはじまるのにね。
さて、子どもの勉強を見て*1寝ようかな。
*1:ヤツはあしたから期末試験です
なんでこんなところに!
飲み会の方も、また〜りと楽しく*1飲んで、8時頃にはお開き。さて帰ろうと思った時、目に飛び込んできたのは25年来の知りあい3人。いずれも東九条の活動家。「えらいもん見てしもた」と思ったのですが、時すでに遅し。「まぁ、ここ座れや」と歓迎してもらって、延々と話。
「両側から壁を越えるっちゅーけど、壁をつくったんはだれや」みたいな話とか「たまに講演をしたりするんやけど、落としどころがなぁ。当事者やったら話もしやすいけど、わしらは最後の『オチ』があらへんね。というか、結局革命しかあらへんということが最近しみじみわかってきたんやけど、それ言うてもなぁ」みたいな話とか。
濃いぃ。あまりにも濃いぃ。でも、あまりにもおもしろい(笑)。それにしても、「つまみ頼もか」というのに対して「らっきょひとつ」はないでしょう…。
結局10時半頃までらっきょをつまみながら、焼酎を飲みながら、あーでもない、こーでもないとぐだぐだ話をして、解散。しかし、体がもたへんで。
家に帰ったら11時半頃。夜中に突然目が覚めて、トイレに駆け込んだりして…。青春まっただ中です(笑)。
*1:話の内容はけっこう厳しいものもたくさんあったんですけどね
会議…
まぁ、いまごろどこかでは去年までやっていたことをやっているんでしょうけど、な〜んも連絡がないっていうのはいいことです。なので、別件の会議に参加。
ここ、ジェンダーバランスがいいんですよね。というか、常に気を使っている。なので、出てくる意見もとてもいい感じなんです。で、一人一人の発言をきちんと保障し、みんなが聞きあうという感じ。まぁ、わたしが一番マッチョかもしれません。そんなつもりはないですけどね。
てことで、マッコリ*1とか、真露とかを飲み、チヂミとかキムチをつまみながら、また〜りと会議。でも、3時間であっさり終了。いいことです。
会議のあとは、東九条フィールドワーク→飲み会です。
*1:普通のとニンジンエキス入りかな?
で、恒例の…
夕方から、地元のムラのフィールドワーク。そして、青年部をはじめムラの人数人と飲み会。わざわざみなさん、わたしの話を聞きに来て下さっていました。
すごいなぁと思いました。みんな、きちんと自分のムラの子どもを見ているんですね。わたしの話の最中「あの子、あの話になった時、反応していたなぁ」「うん、きっと聞きたかったんや」「あの子、なんか考えてくれてるで」みたいな話がどんどん出てきます。「いつきちゃんな、◯◯ちゃんがあの瞬間聞いてくれただけで、ほんまによかったわ。それがなによりや」とわたしを励まして下さいます。
なんか、やんちゃくれな子がいっぱいいる学校なんですけど、こんなにもていねいに子どもたちを見てくれる大人に囲まれているって、すごい幸せな子らやなぁと思いました。
さらに、福岡からお客さんもあったりして、すごく濃いぃ一晩が過ごせました。
気がつくと、新快速の最終の時間。大あわてで帰ることになりました。でも、よかったよかった。
某中学で話
いや、とにかく担当の方が「うちの中学は、うちの県の中でぜったいに一番しんどい学校です」と胸をはって言っておられました。でも、ウチの子どもがかつて通っていた中学の教員も「うちの中学は、うちの府の中で一番学力が低い学校です」と胸をはって言っていたので、「まぁそんなもんだろう」と思っていたのですが…。
なるほど、みんなとても元気でした。
とにかく、突然鬼ごっこがはじまったり、突然生徒のマイクチェックが入ったり。後ろの方では車座になっている子らがいます。そのまた後ろには、ボンタンをはいてグラサンをしている子もいます。もちろん、きちんと座って聞いている子もいるんですけどね。
で、はじめはどうなることかと思ったのですが、だんだんと「なるほど」と思うようになってきました。車座になって遊んでいるふりをしながら、「ん?」と思ったところは聞いているんですね。チラリとそちらを見ると、目があうんです。ボンタンはいてグラサンをしている子、一番後ろからずっとわたしのほうを見ているんです。「こいつ、聞いてるわ…」というのが伝わってきます。
なんとなく、この子ら「聞いているふりして聞いてないヤツ」と違ごて、「聞いてないふりして聞いてるヤツ」なんやなぁというのが伝わってきました。
話が終わったら、とたんに20人ほどの生徒がわたしを取り囲みます。その後ろには、ボンタンの子。もう、関心がありまくりというのが伝わってきます。みんなと一緒に聞くのは苦手なんだけど、聞いていないというポーズをとらなくちゃならないんだけど、実は興味津々なんでしょうね。いろんな質問をしてきました。
そのあと、会議室にしばらくいると、またまた子どもたちがやってきます。はじめのうちは、トランスの話をしていたんですが、気がついたら部落の話。みんなムラの子みたいです。そうそう、話の最中に「この中にムラの子おるか?」と聞くと、何人か手をあげてたもんなぁ。えらい子らです。で、みんな「あの子のお姉ちゃんな、結婚差別におおて、わかれてん」みたいな話で盛りあがっています。と、そこへ担当の人。思わず「この子ら、みんなすばらしい教材やで、宝物やで!」と叫んでしまいました。
話そのものは、ちょっと息切れがしてしまって、きちんと伝えきれてませんでした。そのことが、みんなにほんとうに悪いなぁと思いました。
濃いところには濃い人が…
某大学にて…
なんか、京都市内の某大学にはレッドリボンプロジェクトというのがあるそうです。で、そこの人からわたしと阿倍まりあさんの話が聞きたいというオファーがあり、行ってきました。
それにしても、あまりにも濃ゅすぎなとりあわせです。なにを考えているんだろう…。
某大学は、うちの職場からの帰り道。なので、油断をしていたのですが、やはりの渋滞。結局着いたのは話をする直前。なんの準備もしないままいきなり話。
話の方は…。
なにせ、1時間という制限の中です。あれもこれもにはならないので、ライフヒストリーは大幅にカット。まずは性の多重構造の話をちょこっとして、「性同一性障害の人」を知ってもらうために、ある人のビデオ*1をちょこっと使わせてもらいました。画面を見ながら、「あぁこれが性同一性障害の人の苦しみなんだなぁ。たいへんだなぁ」と再確認。で、そのあたりをスタートにして、いままで出会ってきた生徒と、わたしの話をちょこっと。あとは「今の問題意識」みたいな感じで、とりあえずまとめておきました。どうやら、夏の静岡と、この間の大阪府立大学のおかげで、30分〜小1時間のパターンができたみたいです。
話し終わったら、「実は、今日の昼、いつきさんのビデオを授業で見たんです」という学生さんがおられました。思わず「あれ、明るくしてたつもりなんですけど、それでも暗いでしょ?でも、家族で一緒に見た時話題になったのは、涙をふいている時に指に巻かれていた絆創膏とか、2人ともぜんぜんメイクをしてなかったこと*2とかだったんですよ」と裏話をお伝えしておきました。
で、わたしの次はまりあさん。まぁ、細かく笑いを取りにくるところはさすがです。それでいて、きちんとツボをふまえながら女装界の話とか、自分の変遷とかを語るあたり、わたしとはまた違う芸風で「やるなぁ」と勉強になりました。