千葉の人々

7時前、I0さんから電話がかかってきました。
「いつきさん、なんの用事だったっけ?」
「いや、ムラのフィールワークを…」
「いつそんな話をしたっけ」
「いや、1次会の終わりに。覚えてます?」
「あぁ…。あったかなぁ。段取りします」
てことで、今日の半日の行動が決定。
9時頃に、今回のお世話をして下さっている、I3さんと一緒に、近くのムラに向けて出発。
「あの道の向こう側がムラなんです」
「うわぁ!」
マジで、「人間みな兄弟」の冒頭のシーンです*1
その後、今回案内をして下さるAさんのお家へ。めっちゃきれい!めっちゃ大きい!この家だけを見たら、「どこに差別があるねん」と思われそうですが…。
「この家になるまで、いろんな思いがあったんですよ」
と、自分の生い立ちをいつの間にか語られはじめるAさん。そんな話、いきなり行ったわたしに話して下さるの?というくらいしんどい話を、それでも話して下さいます。
今から考えたら、ものすごく小さな家&劣悪な環境の中で住んでおられた話。でも、まわりがみんな同じようなところで住んでいたから、それが当たり前だと思っていたという話。でも、「なんとか自分の家を持ちたい」という両親の思いで、自分たちで畑を均して、ようやく家を建てた話。やがて、ご自分が結婚されて、ようやく今の家のある場所に移って来られた話。そんなこんなの話をしながら、言われたひとこと。
「この家は、わたしの両親・両親の両親、そういう人たちの思いが詰まった家なんです」
と同時に、こんなことも言われました。
「このあたりの家を見たら、たしかに立派な家があります。でも、ムラの子どもたちの進路を考えると、もしかしたらそうした家を維持することができなくなるかもしれない。わたしが死んだ後、このあたりはもしかしたら、また昔みたいにボロボロの家が並ぶところになるのかもしれない」
そうなんだよなぁ。だからこそ、「同和教育の総和は進路保障である」なんだよなぁ。
やがて、I3さんに電話がかかってきます。「みんな待ってるらしいです」。どうやら、だれかのお家の庭でみんなで集会をしておられるそうな。ムラの中をブラブラ歩いていくと、いますいます。庭でたむろしながら缶チューハイを飲んでいる人々。
ムラを一回りした後、さっそくわたしたちもまぜてもらいます。まずは、「これ食べ」。ゆでピーナッツ!うまい!これ、抜きたてのものを塩ゆでしたものだそうです。そんなん、関西では食べられませんよ。
しばし、わたしの性別ネタで遊んだ後(笑)、昼ご飯の話に。いや、ムラでは、ごはんを食べたかどうか、ごはんを食べるかどうかは、とっても大切な話なんです。なにせ、あいさつは「メシくうたか?」ですから。
「昼ご飯、新幹線の中で食べようか、東京駅で食べようか、千葉で食べようかと迷っているんです」と、ほとんど「なにか」を期待する答えをすると、きっちり「そしたら食べていき」と期待通りの答えを返して下さいます。やっぱり、ここはムラやなぁ。
あとは、ひたすらみんなが食材探しをして下さいます。
「干し肉あるか?*2」「ない」「あご肉*3あるか?」「こないだ食べた」「セージッカラ*4は?」「ない」「◯◯に電話してみ!」「…ないらしい」
みなさん、マジです。結局関東のムラの食材はなかったみたい。残念!それでも、タケノコを炒めたのとか、キュウリの古漬けとかいろんなものを出して下さいました。そうそう、おそばもおいしかった!
あとは、グダグダと東西ムラネタ対決をしながら、楽しい時間を過ごします。
そうこうするうちに、あっという間に1時。
「そろそろ帰らないと、夕方には家に着かないよ」
と言われました。
「えー…。帰りたくない〜」
とダダをこねながらも、ものすごく重くなった腰を、しぶしぶあげます。

近くの駅まで送ってもらって、あとは寝ながらJRを乗り継いで、6時頃にはお家へ。
今日は実家で晩ご飯なので、パートナーの運転で実家へ。でも、ほとんど食欲はありません。ビールだけ呑んで、ごちそうさま。
家に帰って9時半頃には爆睡です。

そうそう、ぜひとも千葉の皆さん、京都にいらしてくださいね!最高級のもてなし*5をしますから!
って、こんなところ、読んでないか(笑)。

*1:「道がある、道が狭くなる。そこに部落がある」

*2:サイボシだけど、馬じゃなくて豚肉らしいです

*3:これもブタのあご肉だそうです。ちなみに、ブタのテールもおいしいそうな

*4:これは、ブタのカスです

*5:あちこちのムラのフィールドワーク&カスのお好みツアー

予定変更

夕方、友だちのWさんからメール。「明日こっちに来られないかもしれないよ。今日来た方が吉だと思う」とのことです。たしかに、台風の影響で、あしたはやばいかもしれないです。
てことで、急遽予定を変更して、今日スタートすることにしました。
急いで家に帰って荷づくり。といか、必要なものをカバンに放り込んだだけ。で、京都駅に行って、とりあえず指定席を確保。その後、試しに自由席のところに並んだら、意外とすいていたので、そのまま自由席へ。
てことで、新幹線の乗客になりました。
「さて、これから2時間半、なにをしよう」と考えて、「とりあえずやろう」思ったのがテープおこし(;_;)。それにしても、新幹線でテープおこしをすることになるとはなぁ。なまじ「ツール」を手に入れると、こういうことになるんですねぇ。

人とのつながり

朝起きると8時。久しぶりにちょっと寝坊ができてよかったです。といっても、この3連休、まともな生活をしていないので、まだまだ睡眠時間は足りていない感じです。でも、2度寝もできそうにないので、あきらめて起きることにしました。
とりあえず、昨日録画しておいたモトGPの観戦。初のインディアナポリスでの開催。しかも、雨。そんな中ですごいレースをやっていました。やっぱすごい。わたしらみたいな普通の人間だったら、アクセルをあけることすらできないだろうなぁ。
続いて、F1の観戦。モンツァも雨。珍しいこともあるものです。
などと見ている最中に、徐々に体調が回復。となると、「やっぱり行こうかなぁ」という気が起こってきます。
実は、昨日は「ぜったいあしたは家にいる」とパートナーに言っていたのですが、今朝パートナーは「どうするの?行くの?」と聞いてきます。パートナー、やっぱりわたしの性格を熟知しているわけですね。
で、どこに行くかというと、友だち*1の三井孝夫さんが和泉で「NPO法人リアライズ」というのを立ちあげまして、それの設立集会です。記念講演で牧口一二さんが話をされるというのも魅力的です。そしてなによりも、以前三井さんから別件で電話がかかってきた時「ところで、来てくれるやろ?」と言われたので「行こうと思ってるよ」と返事してしまっていたんですね。「行く」と言った限りは、やっぱり行かなくちゃなりませんよね。まぁ、行かずにクヨクヨするよりも、「行ってみよう」ということにしました。
さて、目指すは和泉中央。2時間がかりです。駅前でカツ丼&ビールで昼食をすませて会場にはいると、すでにはじまってはいるものの、まだ講演はじまっていないみたいです。よかったよかった^^;;。
にしても、参加者を見ると、みんな若い!あちこちを電動車いすが走りまわっています。なかでもひときわ速い電動車いすで走りまわっているのが、三井さんでした。ひょいとあいさつすると、「あっちに川口くん、来てるで」とのこと。山口からかいな!来るヤツもたいがいやなぁと思うけど、それよりもなによりも、それが三井さんと川口くんの「関係」なんやろうなぁ。
やがて、牧口さんの講演。
「風の旅人」のモデルになった宇都宮さんの話や、車いすの小児科医の方の話とか、どこかで読んだよなぁという話が出てきます。でも、やっぱり生で聞く話は迫力が違います。そしてなによりも「マイナスに価値を見いだしたい」という言葉に深くうなずいてしまいました。プラスをめざすことそのものは、それはそれでいいんだとは思います。でも、それはあくまでも「自分」の問題でしかない。でも、マイナスに価値を見いだす世の中をつくろうと思うならば、それは社会の価値観や社会の枠組みを根底から変えていく作業になるんですよね。それを「夢」と言う71歳の牧口さんはやっぱりかっこいいなぁ。
それにしても、やっぱり自分がふだんいる「フィールド」とは違うので、知っている人がまったくといっていいほどいません。ちょっと寂しいなぁと思っていたら、「あの…」と声がかかりました。「ピアスクールで話をしておられた…」「あぁ!あのときの!」。
考えてみると、当たり前ですね。ピアスクールが縁で三井さんと出会ったわけで、底に参加されていた方がおられるのは当然ですよね。そうやってあたりを見てみると、ロビーで話しあったCPの人とかもおられます。
休憩のあとは「ひまり」のライブ。ライブなんてめっちゃ久しぶりです。ゆるゆると「音」を聞きながら、このわずか4時間の自分の気持ちをまとめます。
ん〜。やっぱ「つながり」なんだろうなぁ。牧口さんの講演の中でひかれていた宇都宮さんの言葉「64億人の人間が、足と手をつないだ網で地球を覆っている」んですよね。その手と足をたどっていけば、いろんな人と出会える。そして、「一度出会った人は友だちと思う*2」。その「友だち」を広げていくことで、社会の価値観を変えていくことができるのかなぁ。
宇都宮さんと出会った牧口さんと出会った三井さんと出会ったわたしは、そういう「つながり」の中で、今はなき宇都宮さんと出会っているのかもしれないし、その「つながり」の隊列に加えてもらえるのかもしれない。その「つながり」に気づかされた意味でも、今日は来てよかったと思います。
集会の終了が5時過ぎ。今日はまっすぐ帰ることにしましょう。

*1:と言わせていただきます

*2:宇都宮さんの言葉

夏休み・最後の直線・ゴール前

今日は分科会の日。
で、会場に行くと、向こうに見たことのある人がいます。ん?ん?ん?あ、ロニーさんだぁ!と行くと、あっさり『ポーポキ、平和って、なに色?』を買わされてしまいました(笑)。
でも、それからあと、延々とロニーさんと話。
パレスチナで教わったワークショップなのよ」
などと言いながら、ポーポキ・ピース・プロジェクトの人たちと一緒にやっているワークショップに混ぜてもらったりしていると、あっという間に午前が終了。分科会には出なかったけど、こちらはこちらでそうとう有意義というか勉強になったというか、そういう時間を過ごさせてもらいました。
そうそう、分科会場におられたもうひとグループ、「とよなか国際交流協会移転問題」にとりくむ人たちも忘れちゃいけませんね。この問題、わたし流に解釈するなら「自分たちがつくりあげてきたホームを追い出されるのはイヤだ!」ということなんだと思っています。「ホーム」があるからこそ人が集まれるし、「ホーム」があるからこそ安心して活動ができる。「ホーム」を失うことは、「活動」ができなくなることにつながるんだと思います。この移転問題の本質は、おそらくは、「国流つぶし」なんだと思います。*1。昨日は「Kよぽん」が来ていたのですが、今日はいないのがちょっと残念。でも、いつも飲み会に参加させてもらっていて、みなさんに知ってもらっている関係でけっこううだうだといろんな話をすることができました。

昼ご飯は、A久澤さんとたこ焼き&お好み焼きです。二人で粉モンをつつきながら*2、人権運動の現場でのジェンダーについていろいろな話が飛び交いました。
最近感じることがあるのですが、トランスって、トランスならではの「話し相手」になりうるんじゃないかという気がしてくるんです。
なんというか、トランスの過程を通じて、あるいはトランスの結果の「場所」での経験を通じて、「男性/女性」に2分されない立ち位置から感じる「風景」って、実はとっても独特なものがあるのかもしれない。そして、その風景から出てくる「言葉」を必要とする人が、案外いるような気もします。
まぁ、同時にそのことは、その人にとってわたしは、しょせんは「トランス」であって「女性」ではないということでもあるのですがね(笑)。

午後は再びロニーさんと「やっぱ、stn、元気のでることやりたいよね」みたいなうだうだ話。
にしても、こういうところでロニーさんと会えるって、すごくおもしろいです。
てなことをやっているうちに、今年の大会も終了。兵庫の皆さん、お疲れ様でした!

*1:詳細は、リンク先のブログを見て下さい。

*2:途中、「一味」「七味」をどちらがたくさんかけられるかという勝負もしましたよ。ムキになるのはやめましょうね、お互いに(笑)。って、こんなとこ見てないか…。

夏休み・最後の直線・フル加速

朝、身体が動きません(;_;)。でも、起きなくちゃ今日のプログラムがあります。なんとか身体を無理矢理起こして、どうにかこうにか一日がスタートを切りました。
朝ご飯のあと、いきなり2時間半の班別討論。
ある班では、中学生が「学校でイジメを受けている」という話をすると、そこにいる高校生たちが一生懸命アドバイスをするという場面もありました。話し終わった中学生が「みんなに言ってすっきりした」と笑顔をとりもどしたのが印象的でした。
そんなこんなで、班別討論のあとの全体会。それぞれ班ごとにポスターをつくって討論の内容を発表します。そんな子どもたちの姿を見ながら「今年の夏も終わりだなぁ…」という思いがこみあげてきます。まだ大会が残っているんですけどね^^;;

昼ご飯のあと、バスに乗って全外教大会の全体会場に移動。しばし待機の後、大人の参加者たちに分科会の報告をします。
この報告、毎年全体会の「目玉」になっています。たしかに、2日間話しあった内容を、自分の経験を交えながら語る子どもたちの姿は、まぎれもなく「ホンモノ」なんですね。そして、そういう「ホンモノ」だけが持つ迫力があります。30分以上発表があるのですが、あっという間に終了。と同時に、今年の交流会も終了です。
疲れた…。でも、きっと来年も来るんだろうなぁ…。って、当たり前か…。

夏休み・最後の直線

今日から明日にかけて、兵庫県で全国在日外国人生徒交流会です。
なんとか予定していた電車に間にあって集合場所へ。到着すると、すでに全国からいろんなルーツを持つ子どもたちが集まっています。中には去年の交流会に参加してくれた生徒もたくさんいます。そんな子どもたちと「久しぶり〜」とかあいさつを交わしているうちに出発の時間です。みんなはバスに乗って六甲の山の中へ。
例年、交流会は、全体会のあと料理づくり*1に突入するのですが、今年は「山の家」で自炊ができないためにゲーム大会なんかをしながらプログラムに入っていきました。もちろん、司会をするのも内容を考えるのも実行委員の生徒たちです。わたしたち引率は、そんな子どもたちをのんびりと見ているのが仕事です。
そうそう、交流会って、もちろん生徒たちのものではあるのですが、引率の大人達にとっても「交流会」なのかもしれません。久しぶりに会う人もいればしょっちゅう会っている人もいるのですが、なによりの大きな共通点は「生徒をつれてきている」ということです。つまり、そういう引率は、やっぱり生徒とかかわっているわけで、べつに直接交流会や在日外国人教育にかかわらない話であっても、「あぁ!それそれそれ!」みたいな共通の基盤があるんですね。これがすごくいいんです。子どもたちがワイワイ遊んでいる最中、わたしたちもそんな生徒たちの姿を見ながら、ダラダラとよもやま話を楽しんでいました。
そうそう、この交流会には「卒業生」の存在も大きいかな。ある卒業生は引率補助として、ある卒業生は「やっている」という情報を聞きつけて「見に行きたい」という思いで来てくれます。高校の時はできたけど、大学にいったらできなくなったことなんていうこともたくさんあります。まして、社会に出たら、ますます限定されてしまう。そういう日常の中で忘れてしまったものやあきらめてしまったものを、「交流会」の場にくることで思い出すこともできるみたいです。そんな「ヤツら」ともゆっくりしゃべれました。
この交流会には「日本人」の子どもたちも少数ではあれ来ます。今年は、そんな子どもたちの話しあいの場に、担当者として参加をしました。
交流会の場では、在日外国人の子どもたちは「多数者」であり「主役」です。そういう場に来た時、ともすれば日本人の子どもたちは「話を聞く」にとどまるような参加形態になりがちです。でも、そうはなってほしくない。というのは、日常の場に帰った時に、在日の子どもたちは再び少数者にもどるし、それがまさに「日常」なんですよね。その時に、その在日の子どもを取り巻く多数者としての「日本人」がどういう社会をつくっていくのかということこそが、実は必要とされていることのはずなんです。
実際に日本人の参加者の話を聞くと、いろんな思いを持ってきてくれていました。中にはほんとうにしっかりとした「関係」をつくりながら、だからこそこの交流会に参加してきた生徒もいて、かなりホッとしました。
やがて、ルーツをミックスにした「班別討論」の時間。2時間半の設定ですが、みんなものすごい勢いでしゃべっています。
で、1日目のプログラムが終了したのが11時。問題はここからです。この元気な連中が、夜寝るとは思えません。それをなんとか寝かさなくちゃなりません。そのためには、教員が寝られない(笑)。しかも、単に「寝ろ」ですまないのが、この交流会の参加者のおもしろいところです。論理と情をからめながら、本人がそれなりに納得できる対話をしていかないと、話はまったく通用しません。もちろん、このあたりの「駆け引き」がおもしろくもあるのですが、眠くなってくるとそれもきつくなってきます。
結局今年に関しては、わたしが寝たのは2時半。最終は5時だったとか…。

*1:実はアイスブレーキング

校内研修

今日は、校内の人権教育研修会です。てことは、主催者なわけで。
昨日部長と「ちょっと早めに来ようか」などと話していたのですが、「じゃぁ、8時頃」って、ふだんと一緒の時間です。
てことで、ようやく日常の生活リズムにもどりはじめました。てか、6時起きがデフォルトって、なんだか歳のせいかなぁという気が(;_;)
今日の講師は大阪の中学校の先生。「公立学校ができること、すべきこと」というタイトルで、「ちからのある学校」になるためのシステムづくりみたいな話でした。
語り口が少々押しが強い感じなので「ちょっと苦手だなぁ」と思っていたのですが、内容そのものはすごくよくわかる話でした。
簡単に言うならば、いま(も昔も)「個人の力量を高める」ことを要求されているんですが、それでは現在の格差社会の中で低位におかれている子どもたちに対応しきれないという問題点からスタートされています。しかも、団塊の世代が退職することで、経験が少ない教員が大量に採用されています。ますます「個人の力量」が期待できない状況が進んでいます。
じゃぁどうするかというと、個人の力量に頼らないシステムをつくっていく必要があるということです。具体的には、たくさんの教員がひとりの生徒にかかわれるシステムをつくっていく。そうすることにより、ひとりひとりの教員の負担は減るし、子どもにとっても「逃げ場」ができる。
そういう問題の立て方からスタートして、具体的な「システム」を見ていったのですが、まぁ言ってみれば、「個人としては/教科としてはそれやってるよ」的なことがたくさんあります。でも、それを学校全体のシステムとしてやっているところがすごいですね。たしかに自分が個人でやっていることは「個人/教科のウリ」としてはおいしいのですが、それでは状況の根本的な解決にはならないし、時としては時間的/人的/思想的に校内でバッティングしてしまうこともあり、すごくやりにくい局面も出てきてしまいます。そういう意味では、「システムをつくる」ということは友好だなぁと思いました。
まぁ、中学と高校の違い*1というのはあるのですが、「やってみたいなぁ」と思わせる話でした。

*1:最大の違いは「人数」と「チームワークの有無」だと思っているのですが(笑)

再びダブルヘッダー

金曜日の研修会は、地域の研修会だったのに対して、今日の研修会は京都府全体の研修会です。でも、各校から代表が出てくるので、まぁ70名あまりの参加者です。もちろんわたしは「聴く側」です。
今日の講師はイダヒロユキさん。「働けなくてもいいじゃないか 脱貧困の視点と、人権教育の課題」というタイトルの講演です。
結論から言うならば、「おもしろかった」です。
なんというか…。「元気がでた」。それだけで十分です。
もちろん、いろいろ勉強になることもいっぱいあったし、発想をころりと変えられたこともあった。あるいは「なにをいまさら」と思うことももちろんあった。
でも、それ以上に、いまわたしがやろうとしている/やっていることにたいして「それや!それやで!」と背中を押してもらった気がしました。だからこそ「元気がでた」んですよね。

午後からは、実践発表の分科会。
午前とうってかわって、静かなものです。なんか最近、一人の子どもにかかわった実践があまり出てこないんですよね。う〜ん。
分科会の最後に「最近の人権教育って、人間関係みたいなところばかりに注目しているけど、元来人権教育っていうのは、例えば日本国憲法にあるような人権をウンチャラカンチャラ」という人がいて、その人最後に「で、どうなんですか?」と質問形式で終わってしまった。ところが誰も何も返さない。やっぱりこれ、返さないといけないでしょう…。
てことで、「はい」と挙手。

まぁ、法律に定められた人権って、そこから漏れる人がいるんですよね。
で、人間関係への着目ですけど。
人と人との間には、どうしても権力関係が生じてしまうことが多い。でも、そのことに敏感になり、権力関係に依存しない関係をつくりだしていくスキルとかをどう身につけていくのかみたいなことが、ここ数年の人権教育で考えられていることで、そのからアサーショントレーニングなんかが人権教育の中に取り入れられているんだと思うんです。

などと、わかったふうな口をきいてしまいましたよ。あ〜あ。

で、夜はF市にふたたび行って、わたしの高座。です。

あけた朝・死のロード(笑)休肝日?

目が覚めると、午前5時。
帰らなくちゃならない人もいれば、公園から帰ってくるヤツもいます(笑)。でも、全体的にはみんな寝ています。
「焼肉+風呂なし+爆睡=ドロドロ」
です。でも、子どもたちは元気にまだ話をしています。そうそう、頼まれていた「アンケート」をやってもらいましょう。熱心に鉛筆を動かしている子どもたちの姿を見ていると、なぜか「夏休みやなぁ」という気がするから不思議です(笑)。
そんなことをしながら、昨日の夜どんな話をしていたのかとか、近況報告とかいろいろ聞かせてもらいました。
と、地元でわたしたちの受けいれをして下さっているS本さんが「差し入れ」と韓国風みそ汁をもってきて下さいました。熱いみそ汁が五臓六腑に染み渡ります。うまい!
あとは片づけをして、みんなで昼ご飯を食べていって解散。
長い長い2日間が終わりました。

家に帰って、ちょいと用事をして、風呂に入って晩ご飯。久しぶりに、500mlの缶ビールと少しの日本酒の晩ご飯です。あぁ、肝臓が休まる(笑)