第2試合

中学校の高座が終わったら、すぐに最寄りの駅へ。午後は2時から東住吉区にある障碍者自立支援施設での高座です。聞いて下さるのはピアサポートをするための学習をしておられる方々です。てことは、もちろんみなさん、なんらかの障碍をもっておられるわけです。前に話をさせていただいた時は、盲聾の方がおられて、触手話で話をしておられました。そういうところで話をするのってなかなか経験ができません。なにより「自分の伝えたいことを伝達するための方法」をきちんと考えないといけないわけです。
これ、たぶん「配慮」とかじゃないような気がします。どちらかというと、「伝えたい」と思うなら、やらなきゃならないことなんだと思うのです。伝えたいのは自分なのに、相手に伝わらないような伝達のしかたをとって、「伝わらないのは相手のせい」というのは「健常」者どうしのコミュニケーションの中でもよくあるわけで、そういう自分自身を振り返るためにも、すごくいいトレーニングだと思いました。
で、話しはじめたら、これがまたいい感じです。みなさんすごく反応して下さるし、話を聞くのに疲れたらちゃんと寝られるし(笑)。一寝入りしたら、ちゃんと目を覚まして聞いて反応をして下さるわけで、それはそれではっきりしていていいかなぁ、と。
高座が終わってロビーで休憩していると、そこにタバコを吸いに来られた利用者の方が…。会話をはじめたのですが、これがむずかしい。なにせ、相手はどうやらCPの方みたいで、えらい体力を使いながら話しかけてこられます。ところがわたしがわからない…。と、いきなりうしろから文字盤を取り出して指でさして下さいました。で、会話が成立、と(笑)。おもしろいもので、話をしているうちにだんだんとわかってくるんですね。
わたし「わたしは高校の時に「酒は飲んでもタバコは吸わない」って決めたんですよ」
相手「ボクは酒は飲めへんねん」
わたし「酒飲めへんの、いいですね。お酒はお金がかかりますねん」
相手「タバコもいっしょやで」
わたし「そりゃそうか」
相手「わはは」
みたいな世間話をしていました。
それにしても、さすがに午前・午後のダブルヘッダーは疲れます。5時頃に退散。
帰りに天満橋の串カツ屋さんで一杯引っかけて帰りました。

第1試合

朝は京都市内の中学校で高座。
この高座の話、実は、鬼塚さんからめぐりめぐってわたしのところに来たんです。どうしたものかと思っていたのですが、たまたま時間に隙間があったし、なにより中学校の現場の方々に話をさせてもらうことに意味があると思ったので、引き受けることにしました。
それにしても、昨日の今日はやっぱりきびしいなぁとは思ったのですが、やっぱり厳しかったです(笑)。でも、それくらいがちょうどいいのかな。2時間のわくにうまくはまりました。聞いて下さった方々も、けっこう柔らかい反応をして下さって、ほんとうに話しやすかったですね。

やはり2時間

今日の午前は高座。与えられた時間は2時間です。
やっぱ2時間だとずいぶんと楽に話ができます。なにより、大学時代のしょーもない話ができるのがうれしいです。もっとも、実際には大学時代の話って別にそんなに大切な話じゃなくて、単なるネタ話だったり延々とした前フリでしかないのですが、まぁ、「枝葉の部分」が、たぶん大切なんですよね。
てことで、無事終了。
あ、主催者の一人で昨日の交流会に出ておられた方、昨日の夜家に帰ったら締め出しを食らっていたとか(笑)

1時間半はむずかしい…

朦朧とする頭をコーヒーで覚醒させて、久しぶりのお風呂。さっぱりしたところで、出撃準備の開始です。
なぜか今日は昼からK岡市の夏季研で高座です。与えられた時間は1時間半。延長はなし。さてさてどうしたものか…。
とりあえずマクラの部分を大幅にスリム化して、エピソードを強引にへつって、時間を稼ぐしかありません。さてさてどうなるか…。
で、やってみると…。いや、しんどかったです。てか、それだけへつっても、たぶん本来ならば2時間必要ですね。最後のあたりをはしょることはしょること。なんとか3分オーバーで話し終えたのは奇跡に近いです。
あと、やっぱり「リターン」がないとしゃべりにくいです。ホールが広くてけっこう音が反射するので、自分の声が力なく返ってきます。でも、声に力を入れても意味がないのはわかります。これ、かなりしんどいです。まぁ、放送担当としては、かなり勉強になりますけどね。

てなことで、多久市へ

博多で新幹線を降りて、鹿児島本線へ。目指すは多久市です。
なんでも、多久市の人権教育研究会の夏季研だとか。
実は、今回は自分へのチャレンジをしようと考えていたんですよね。
今年度のなってから、高座の方のスランプが続いています。なにより、「1時間半で」とか言われたら、それだけでプレッシャーです。で、あせるもんですから、ネタをいっぱい降りまくって、最終的には時間が足りずに自滅というパターンが最近のパターンだったみたいです。なので、今回は、とにかく「マクラを短く」というのを心がけてみようと。短いマクラをテンポよくポンポンポンっと振って、サクッと本題へ。さらに、本題のイントロのところもコテコテやるんじゃなくて、サラッと。とにかく、「最後」に時間を残すためにひたすらコンパクトにまとめてみました。
で、結果は…。まぁ60%の出来ですか…。んなもんでしょう(笑)。

佐世保市の夏季研

目が覚めると6時。2度寝をしたところで7時。しばらくボーっとしてから、とりあえず朝ご飯。なんか、高校生の体育系の全国大会があるみたいでやたら元気な兄ちゃんとか、引率っぽい人々*1が朝からもりもり食べています。それにしても、ウィンナーを一人で20本ぐらい持っていくの、なんとかしろよ。他の人が食べられないやん。
朝食後シャワーを浴びて、高座用の服に着替えて準備完了です。
迎えに来てくれた人が「米軍基地の前を通って行きましょうね」とうれしい言葉。思わず「あ、昨日のうちにビンを用意しておきました」とかしょーもない話をしながら会場へ。
さて、佐世保の人たち、はたしてウケてくれるだろうか…。少々不安に思いながら話しはじめたのですが、みなさん優しい!柔らかい笑顔と柔らかい笑い声に励まされながら、なんとか最後まで話しきることができました。それにしても、今日もペース配分を考えていたんだけど、やっぱり最後で早口になってしまいます。もっともっとペースを考えないとあかんにゃなぁ。
昼の休憩時間に、聞いてくださった方々と雑談。お互いにおばちゃんトーク全開でしゃべってしまいました。うん、心地よい。
やがて電車の時間が迫ってきたので「そろそろ帰らなくちゃならないんですよ」と言うと、その方が「おみやげはどうするの?佐世保だから佐世保バーガーがいいよ。ヒカリのがおいしいよ。焼けるのに時間がかかるから電話してあげるね。帰りに受けとったらいい」とありがたいお言葉。いや、かなり気になっていたんですよ、佐世保バーガー。おかげさまで、今日の晩ご飯が決まりました。助かった(笑)。
帰りの新幹線ではとなりに座ったおじさんに「非武装中立地帯」を占拠されて、かなり狭い思いをさせられてしまいました。あそこを占拠したら隣の人間が狭い思いをするって、なんでわからないかなぁ…。

*1:教員だけじゃなくて、県体連の役員っぽい人ね。

なるほど人権教育セミナー

午後は高座です。
今回は、2時間45分という長い時間をもらっているので、あまりあせる必要はなさそうです。
そうそう、最近なんで時間が足りなくなってきているのかと思ったのですが、ようやくわかりました。マクラが長すぎるんです(笑)。なので、マクラはできるだけコンパクトにまとめてみました。すると、ちょっとテンポがよくなりました。あと、先日受けた指摘に従い、半呼吸の「間」をとると…、なるほど笑ってもらう時間ができました。
終わってから、感想を聞くと、「ちょっとネタがひねりすぎで笑うために考える必要があった」との指摘も…。むずかしいなぁ。
4時頃に会場を後にして、東京からわざわざ聞きに来られた友だちと一緒にバスに乗車。3時間ほど話をしていたらあっという間に京都。東京に帰る後ろ姿を見送って、わたしはお家へ。
遠方からのお客さんが帰ってしまって、ちょっとがらんとした家でした。なんでも、下の子どもは別れがつらくて大泣きしたらしい…。いつものことですがね。

夜は、大阪市内でクリエイティブな人たちが集まって異種格闘技戦的な話を楽しむ会”で高座。
とにかく主催者の人からは「楽しませてくれたらいい」ということでした。なので、トランスネタでもいいしスキーネタでもいいし数学ネタでもいいらしいです(爆)。でもまぁ、最近、なんか不調なので、今回の高座を浮上のきっかけにしたいな、と。なので、やっぱりいつものネタを披露することに決定。
夕方、新梅田食堂街でちょっとガソリンを補給して、会場へ。
で、話の方は…。かかった時間は2時間15分。う〜ん。やっぱり2時間を超してしまいましたか…。で、ウケの方は…。そこそこにウケたかな…。みなさん、サラリと聞き流すんじゃなくて、話を受けとめて、一度お腹の中まで落とし込んで、そこから反応するという感じ。すごくいい雰囲気でした。
終わってからの意見交流会でも貴重な話がいろいろでました。
ひとつは、「カテゴライズすることに意味があるのか」ということ。セクシュアリティについての説明の時に、いつも三橋さんのモデルを使わせていただいています*1。それに対して「そうやっていくつかの要素に分解したり、その要素の中を「女性〜男性」とすることに意味があるのか?」という提起があったんです。
たしかにそうなんですよね。ただ、性別の2分を前提に考えながらも混沌としている状態をうまく整理していくためには、ひとつの指標があった方がいい。それは、それぞれの要素であるし、そこにおかれた「実在ではない」「女性/男性」という指標であると思うんですよね。で、そうやって整理されたものを、ふたたび解体していく作業が必要になるんじゃないかなぁと思うんです。
で、もうひとつの貴重な提言は「間」。
いや、わたしの話がなぜ笑いにくいか。それは「間」であるという提言。いや、わかっていたんです。でも、その「間」がとれていない。そういえばそうです。最近なんだかあせりすぎているんですね。それは、時間の問題もそうだしウケの問題もそう。やはり、内容をもう少しスリム化させる必要があるんだなぁ。
なかなか刺激的な一晩でした。
で、帰りは最終阪急→最終地下鉄→最終バス。台風の影響はたいしたこともなく、無事帰れました。よかったよかった。

*1:ありがとうございます。でも、ほんとうに自分にとってピッタリとくるんです

ヤバイ…

今日は朝からO阪F立大学で高座。
聞いてくれたのは、大学1回生の方々みたいです。う〜ん、それなりにはウケているんですが、なんか反応がいまひとつ。体育のあとだからだろうか。それとも昼ご飯前だからだろうか。それとも…。
幸い、一番前で聞いていて下さった社会人入学の方が「こんなもんですよ」と教えてくださったので、そんなもんかもしれませんが…。
ただ、あせればあせるほど「ツボ」をはずしてしまいます。すると、それのフォローのために時間が必要になり、すると、そうでなくても90分では苦しい話がますます時間がなくなります。
考えてみると、最近ドンドンドンドン時間が足りなくなっているような気がするのですが、どうやらこのあたりに原因がありそうです。こりゃぁ、マジでネタを練り直さなくっちゃ…。

ネタ切れ・ワークショップ3日目

今日も午前に2時間ちょっとワークショップがあります。
きのう、カードはすべて出し切ったので、あとは「出たとこ勝負」です。それにしてもひどい話だ。
てか、実は長い長い2日間のワークショップを通して、「自分って何?」ということに気づいてほしいなぁと思っていたのです。で、昨日の午後一番あたりはそういう感じだったのですが、それからいろいろな話が出すぎて、今日あたりになるとそういう雰囲気がどこかに飛んでしまっているような気がしますorz。
それでも、総括質問を少し受けて、そこから派生するいろいろな話をして、互いに感想なんかを話しあったら、2時間は簡単に過ぎてしまいました。
午後の「まとめ」で「ごめんなさい」と話をしたのですが、主催者の方は「実は、いつきさんについては、「いてくれる」ことが大切だったんだ」とフォローをしてくださいました。なかなか複雑な思いですが、それでもそう言ってもらえるとホッとするというか、なんというか。
てことで、長い長い、総時間15時間あまりのワークショップがすべて終了しました。
あとは、お片づけをちょっと手伝って、軽く飲みに行って(笑)、解散です。
家に帰ったら、へたりこんでいました(笑)。