今年も来てもらった→新システム

11月の頭は人権学習ウィークです。先週はリビングライブラリ、今週は小林春彦さん。ハルヒとはじめて会ったのはこの時ですね。14年前か。もう長いです。
てことで、授業前に機材の搬入。今週も4時間目を1時間目に振り替えてもらって、朝イチからダッシュです。
1時間目の授業では、まわりの子に教えてくれる子が、少し語気が荒くなってます。たぶん「あたりまえ」のことがわからないのがしんどいんでしょうね。でも、大切です。教員は「わからない子」に対して語気を荒らげないから、そういう存在がいてくれることが、授業を豊かにしてくれる。
2時間目の空き時間は機材の搬入第2弾。これでセッティングをすればOKです。ここでひと息。
3時間目の授業は、あまりにも情けない。今度はわたしが語気を荒げてしまいました。それは「わからないこと」に対してではなく「わかろうとしない」ことに対してです。みんな、あまりにも授業を受けてない。わたしの言葉を聞いてない。耳には入ってるけど、流してる。言葉を留めるための工夫や作業をしていない。そしてそれを「苦手」とか「しかたない」とかで済まそうしている。
「いいかい。ベクトルの足し算がわからないとか、そういう時代はもう終わったんだ。今はすでに矢印がどうこうではなく、あたかも文字であるかのように計算できるベクトルで、与えられた図形について計算する。もう、矢印は頭の中にもない。そういう段階に来ているんだ」
わからんやろな(笑)。
まぁでも、少しは空気が引き締まりました。
4時間目はおべんとから。若いセクション長としばし話をしながらかきこみます。まぁ相談的な話をしてくれるのはうれしいですね。今はなにもしないけど、かつてはいろんなことをしてきましたからね。
で、お迎えに行って、ここからが本番です。
とりま昼休みにセッティング。そのまま人権学習になだれ込んでいきました。
今年は最初にコメントを入れてみました。
「君たち、これまでやってきた人権学習を覚えてるかい?まずは世界人権宣言についてやったよね。次は薬物乱用防止教育。そして多様性ワークショップ。その最初の世界人権宣言の時に、「人権はかわいそうな人のことを思いやることじゃない」って言った。今日はテーマが障害だ。これまでは「不便している障害者を助けよう」という話を聞いてきたかもしれない。でも、この学校の障害をテーマとした人権学習では、そんなことは言わない。じゃぁ、どんな話になるか、そこに興味を持って聞いてほしい」
みたいな。
で、講演スタート。
やはりいいですね。
「社会と個人の距離に困難がある。その困難を縮めるためにはふたつ方法がある。個人が縮める。社会から歩み寄る」
これにつきます。さらに話は依存へとすすみます。
ほんとにうちの子らは幸せだと思います。なぜなら、本気で難しい話をしてくれる講師と出会えるからです。みんな悩みながら考え実践してきたことを思いっきり話してくださいます。
なので最後にコメント。
「今日の話、どうやった?「困ってる人には優しく」なんて話は出てこなかったね。君たちが「優しくしてね」「助けてあげてね」って言われたら、それを実行するのは簡単だ。でも、「社会から歩み寄る」と言われたら、「どうしたらええねん」ってなるよね。でも、それが大切なんだ。どうすればいいか、考えてみようね」
その後、なぜか講師に撤収を手伝ってもらってしまうのもうちのガッコかな。てか、机を運んでおいてと言ったのにそこに放置してあるから、白杖持ってる講師に机を運ばせてしまったではないですか(笑)。
そんなこんなで終了。
その後、京都駅で、軽く食事。と言っても、ハルヒは飲まないから、わたしも少しビールをつきあうだけです。
で、バイバイ。また来年も来てもらおう。あと、今日はかなり疲れさせてしまったみたいだから、それが反省点ですね。
家に帰る前に、ダイソーに寄ってお買い物。そして家に帰って工作です。できあがったのは、これ。

新システムです。エンクロージャーが変わると音が激変します。紙を入れなくてもいいかと思うくらいですが、紙を入れると、さらに音が引き締まっていい感じです。
なんか、テレビを見ずにこちらで夜を過ごすのも楽しいな。

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