「人権」という串

今日は午前・午後ともに研修です。まぁ、生徒もリハビリですが、教員もリハビリです。
午前は保健部研修。内容は発達障害の生徒の学習保障です。簡単に言えば、ipad使わせたらええやんかという話です。個人的にはDO-IT Japanとか知ってるし、まぁそらそうやなと思います。つまり、人間の動作を入力・処理・出力にわけて、苦手なところをテクノロジーで補えばいいじゃんって考え方で、まさに今回の話とピッタリくるのです。スライドの中に「車椅子ばっかり使ってたら歩けなくなるとか言わないですよね。なのに、ipadばっかり使ってたら読み書きできなくなるよっていうのはなぜ?」ってあって、これもその通りやなと。ただ、医療モデル・個人モデルのもとリハビリを強制されていた時代は踏まえてほしいとは思いましたがね。さらに熊谷さんの「名言」も書かれていて、大筋はええなと思いました。
で、後半は実践編です。GIGA-SCHOOLの昨今、教室には原則的にはwi-fiが来てます。なのでネットが使える。てことで、ipadを使ったさまざまなテクニックを披露されます。それはそれでいいのですが、なんかイヤになってくるのはコマーシャルっぽいからかなぁ。Appleやgoogleにどっぷりはまる感じが、なんとなくイヤなんですね。まぁわたしもはまらざるを得ないんですけどね。
それでも「今やタブレットはタップではなく音声で操作する時代」というのはなるほどなと。「これがSOCIETY5.0」とか言われると、なんかイヤやなと(笑)。
その実例として、アラームも「6時に起こして」と言えばいけるということをやってみせたあと、こんな実例も…。
「女性の先生も、家に帰って料理されるとき、キッチンタイマーを押さなくても、声で操作できますよ」
と。
はい、きました。
ここまで、なかなかええやんと思ってたのが、一気にテンションだだ下がりです。
昨日の職員会議で「ええかげん「くん」とか「さん」とか、生徒を性別で見るのをやめましょうよ」と言ったその翌日にこれかよ。
さらに近くの教員に
「あれアカンよね」
と言うと
「男の先生も料理つくりますよね」
と。いや、そういう話じゃない。ここは性別役割分業の話であり、アンペイドワークの話であり、家父長制の問題なんです。つまり「男もやる」ではなく「女と料理を紐づける」ことが問題だって話です。
まぁけっきょくそういうことなのかなぁ…。
ある課題においては精通していても、「人権」で串刺しされてないと、他の課題でこういう話が出てしまう。残念やなぁ。
まぁ授業のネタはできましたがね(笑)。
ちなみに、午後は進路研修。こちらはひたすらデータを読み上げられて、これはさすがに耐えられませんでした^^;。
さてと。ゲンコを仕上げて、明日の始業式のセッティングをして帰りますか。