分析的に振り返る

ようやく来た金曜日です。しかも、今日からしばらくは短縮授業。さてさて、どうするか。
まずは試験返しです。ふだんは試験を返したらすぐに授業をするけど、今回はなんとなくそういう気になりません。このまま授業をやっても、同じことの繰り返しになります。そうだ、紙を配ろう。

紙を横向けに置いて、右下に名前ね。それから、紙を縦横に4等分してね。
左上に「1学期を振り返って」の文章を書く。右上には「2学期へ向けて」の文章を書く。ただし、「感想」はダメ。分析的に書く。「勉強しなかった」「勉強する」は感想。そんなんじゃダメ。うまくいった人は、なぜうまくいったのか。うまくいかなかった人は、なぜうまくいかなかったのか。それが分析できたら、自ずと右側に書くことが決まる。そうやって、分析的に書こう。
書けたら、今度は下半分。ここには集団としての君たちのことを書く。みんな教え合いをしたよね。なのにヒーローが出ることを許してしまった。それはなぜだったのか、どうすればいいのかを、みんなでディスカッションして、その内容を書こう。はい、じゃぁ動いて。

職員室にもどって読んでみると、いろいろ書いてますね。もちろん、分析的ではない子もいるけど、それはそれ。考えること、書くことが大切です。
てことで、4時間目のクラスでも同じことをやってみました。
授業から帰ってくると、いきなり若い衆から
「安倍さんが撃たれた」
と教えてもらいました。
とっさに「あー」と思いました。
これで、一気に参院選の流れが変わるな。そして、改憲へと動くな。そうやって、「死」は利用されるな。そしてもうひとつ。これですべてがうやむやになるな。いや、うやむやにするだろうな。教育基本法を改悪したことも、安保法制の強行採決も、日韓関係を悪化させたことも、アベノミクスで格差を拡大させたことも、そして森友も、加計も、桜も、なにもかも。暗澹たる気持ちになります。
とりあえず、4時間目のクラスのペーパーを読んで気持ちを「平常」にもどそう。
家に帰ってもテレビはひたすら「暗殺事件」です。見る気が起きない。どうせこの後は「功績」だらけなんだろうな。そうやってうやむやにする。
こんな時は「鉄腕ダッシュ」だな。そしてさっさと寝るに限る。