つながった!

昨日はおとついのリビングライブラリの感想を全部読んで、午後から全部打ち込みました。とはいえ、音声入力を使いましたけどね。それにしても、圧倒的な早さです。で、今日はそれのレイアウトをしました。
が、もうひとつ、すごく気になる感想を書いてくれた子どもがいて、休み時間にその子をつかまえて話をしました。「あの作文を書いてくれてありがとう」「こんな日本にしちゃってゴメンなさい」みたいな話をしたあと、「明日、東九条マダンに来ない?」って誘いました。そしたら、「行きたい!」と即答してくれました。
3年間気にし続けていた子ですが、ようやくつながりました。
でも、もっと早く誘えばよかったのかな。いや、「すべてに時がある」んだろうな。

ちょっと楽しかった

今持ってる2つのクラス。ノリが違うんですよね。たぶん授業中に発言してくれる子どもの人数に違いがあるのかな。片方は静かで、一部質問してくれる子がいます。もうひとつはあちこちから質問の声が飛んでくる。どちらがやりやすいかというと、当然後者です。
で、今日は管理職が授業を見に来る日です。どちらのクラスにするかというと、これまた当然後者です。まぁ、やりにくいクラスを見てもらうのも一興ですが、精神衛生上よろしくないです。

わたしの授業の前は体育の教員の見学をしてたみたいで、グランドを歩く姿が見えました。なので、子どもたちに
「今から管理職が来るし、わたしの評価を下げたければ授業中騒いだらええし」
とアドバイス。すると
「おぉ!そうか!」
と実行しようとする声があがります。このあたりのノリなんですよね。なので
「まぁ、どうせ、今の評価最低やし、これ以上下がらへんし」
ちゃんと笑ってくれます。
「そやかて、34年間転勤してへんしな。いま36歳やけど」
と言うと
「2歳?」
とかいうささやき声が聞こえてきます。
ここで一発「へんこつネタ」をやった後の指数関数のグラフの話で管理職登場。
教科書には表があるんだけど、あれめんどくさいです。例えばy=2^xのグラフなんて、座標平面上で「y軸は1やんな。右に行ったら2倍になって、左に行ったら1/2倍ね」でおしまいです。で、グラフ上でxが1増えるごとに2倍ずつプロットしてxが1減るごとに半分にしていけばokです。
「じゃ、これを参考にして、y=3^xのグラフを書いてみようか」
です。すると子どもたちが騒然としはじめます。隣同士で「あれどうなってんの?」「あそこ、わからへん」まぁええやろ。ほっときましょう。
「じゃ、次はy=(1/2)^xのグラフね。今度は右に行くと1/2倍で左に行くと2倍やんな。じゃ、y=(1/3)^xのグラフ書こうか」
またまた騒然です。どうやら子どもたちは1/a倍がとれないらしいです。
生「そこどうすんの?」
い「大きな声では言えへんけど、てきとう(笑)」
さらに
生「じゃ、y=(3/2)^xとy=(3/4)^xな」
完全に騒然です。なにせ分数(笑)。しばしほっときます。だって、雑談してる子はだれもいないです。みんな数学の話で騒然となってるんです。メッチャおもしろいです。
い「君ら、主体的で対話的な深い学びしとるな(笑)」
とチャチャを入れても誰も聞いてない。管理職も聞いてないでしょうね(笑)。で、頃合いを見て
い「だからな。どのみちy軸は1やろ?で、右に行ったら()の中の数になるんやんか。3/2はどのへんや?」
生「1.5」
い「そやな。ほなここやな。じゃ、3/4は?」
生1「あ…右下がり…」
い「そやな」
生2「あ!もしかしたら、()の中が1より大きいか小さいかで決まるんや!」
い「すばらしい!」
たかが指数関数のグラフです。でも、そこに気づきがある。わたしはグラフが書けることより気づくことのほうが大切だと思っています。そのためには2や1/2ではなく、3/2とか3/4とかが必然的に必要になってくるんです。そして底が1より大きいか小さいかが、指数や対数ではとても大切な要素になるってことが見に染みつく。
「じゃ、次の時間は今日わかったことをまとめるね」
で授業終了。ちょっと楽しかったな。