今日は午前はバタバタです。なので、やらなきゃならない事務作業をこなしましょう。まずは来年の運命を決めるペーパーの記入です。とはいえ、時間がもったいないので、質問受付の合間にやりましょう。
「教えてー」
「こら!大切な紙書いてるところやし、机揺らすな」
「何書いてんのー?」
「転勤の紙」
「えー転勤すんのー」
「ほれ、留任希望」
「やったー」
えーと、「やったー」ってことは、喜んでるのか?まぁ嫌われてはいないということですな。よかったよかった。
その後、薬物乱用防止教育講演会の準備をしたり。まぁ人権学習やってるから自分で言うのもアレやけど、ほんとに体育館でスクリーンと放送を使うことが増えました。ここしばらく毎週ですからね。てことは、担任さんの出番が減るってことですから、それがいいことなのか悪いことなのか。
で、午後からはしばし「編み物」です。
わたしは振り出しがここなので、どうしてもそっちへそっちへと流れていきます。で、ここは居心地がいいんだけど、もうひとつ広いところに行ってみたいなと。となると、編みこむ毛糸の色を変えなきゃなりません。それが難しい。なぜなら、持ってる中にその色の毛糸が少なくて、どうしても手持ちの中でやろうとしてしまうからなんですよね。
なので、新たな毛糸を物色しなきゃならないのですが、またまたこれが難しい。それでも、なんとか少しずつ新しい毛糸を見つけて編み込みはじめました。
それにしても、いくつかのブロックはできるのですが、それらをつなげていくのが難しい。うんうんうなりながら、時間が来たのでタイムアップ。

今日の夜は空港近くの「人権センター」でお座敷です。
最寄りの駅まで迎えに来ていただいて会場へ。やはり人権センターの雰囲気はいいですね。しっくりときます。はじまるまでかなり時間があるので、考えごとをしながらウロウロ。そのうち眠くなってしまいました。考えてみると、昨日の夜は遅かったし、今日は脳みそ使ったから、眠くてあたりまえです。ヤバイな。
そうこうするうちに、こちゅかるさんがお友だちと来られて話をしていたのですが、気がついたら会場は満席です。なんでも動員なんてかけなくてもこれだけ集まられるとか。すごいな。
で、お座敷開始。
空気は柔らかいです。さすがは北摂。予告なしに投下するネタにもついてこられます。となると、調子に乗りはじめるというものです。となると、スピードがあがります。今日は手話通訳の方がおられるのでゆっくりにしようと思ってたけど、ダメポです。すんませんすんません。
それでも、そのかいあってか、ちゃんと時間内に終わりました。

マジでやばい

今月末が〆切のおべんきょ成果。遅々として進みません。とにかく、考えがあっちに行ったりこっちに行ったり。それでも、やらなきゃはじまらないし、出さなきゃはじまりません。まぁ、宝くじと一緒で、買わなきゃあたらない。
幸い、今日は出張日なので、午前はあいてます。と、その前につくらなきゃならないプリントをつくって、印刷して。そうそう、昨日の某国営放送の人にもメール送らなきゃ。ついでにおとつい謀議をした人にも同じ内容送りましょう。
そんなことをしてると「今日中」という話が舞い込んてきたり、
スマホ返して」
「いや」
「えー」
「うそー(笑)」
みたいなしょーもないやりとりしたり。

まぁ、おべんきょ成果は落ち着いて、まわりに資料を広げなきゃ書けないものとはわかっていますが、とにかくなにかと騒がしいです。ま、しゃーないです。
それでも、ほんの少しだけ光が見えたかな。でも、その光の先は深い闇だったりもします。
文章書くのが「縄をなう」感じだとするならば、おべんきょ成果を書くのは「編み物」ですね。縦と横を編み込みながらひとつの模様をつくっていく。だから、横への広がりがある。でも、難しい。

で、午後から出張です。あー、こちらも1月末にはテンパるだろな。早めに作業をしようとするんだけど、なかなかそうもいきません。とにかく、早めに上流の作業をしてほしいんだけどなぁ。

で、夜は恒例の会議。みなさん、年々忙しくなるなかで、それでも集まって論議をしています。そんななか、K野さんにメール打ったら、返事とともに「統計学の本を知らないか?」と。そんなの、文系かつ質的系のわたしに聞かれても(;_;)。よほどミョンスさんを紹介しようかと思ったけど、思いとどまりました。で、最終的な答えは

値がひとつ(テストの点数みたいな)の時は、分布を見て、中央値と再頻値と平均値を気にするのと、散らばり具合(分散)を見ます。あとは、目標とする値よりはずれたの(例えば「最低30点以上とってほしい時に29点以下」)がどれくらいいるかですね。
それから、相関図を見るときは、相関はあくまでも相関でしかなくて、因果とは結びつけないことです。これ、たいてい統計でだますときに使う手口です。
で、この程度であれば、高校の数学Aの教科書に書いてあります。

でした。
いや、数学の教科書はうまくできていますよ。文系の人間からするとね(笑)
一方、論議の方もおもしろい。ついついわたしも「この場面でこの言葉が出てくるのは、背景として操作的なものを感じるから、ここは聞き取りを深めるべきではないか」とか言ったりして。まぁ、一介の高校教員なので、えらそうなことは言えないわけですが、「発話は行為」ですからねぇ。

てことで、これまた恒例の飲み会です。到着するなりS井さんが「いつきさん、今日は1時間しかないじゃないですか!」と。たしかに。
でもま、今日も会議前にこんなことやって

ガソリン補給したから1時間くらいでいいでしょう(^^)

トリプルブッキング

今日はどうせ1日授業にまみれる日です。まぁなにもできません。それでも、試験範囲は終わってるから、図書室学習です。なので、もしかしたら雑用がひとつやふたつはできるかも。
てことで1日がはじまりましたが、なんか、子どもたちの雰囲気が違います。質問に来ます。ふむ、いい傾向です。特に、前回、重点的に見た子らが来るのがいいです。たぶん「コツをつかめばいけるかも」と思ってくれたのかな。でも、今回もべったり教えるのはイマイチです。なので、今回はコツだけ伝えて「答えを見てもわからなければ必ずおいで」と伝えました。
まぁ今回の試験範囲は「指数・対数」です。コツさえつかめば簡単です。だって、ここの分野って「a^b=c」がベースで、cを求めるのが指数法則で、aを求めるのが累乗根で、bを求めるのが対数ってだけのことです。さらに、新たな単元に入った時はできなくても、そのあとのテクニックを知れば簡単にできるとかいうこともあるので、「わからん」とか焦らさないのが大切です。「Not harry」です(笑)。
今日は副担やってるクラスの担任さんがお休みなので、代わりにショートホームルームにも行きました。
「研修旅行の班、ひとり移動なんやろ?誰か動くねん」
「誰も動きたくないねん」
「ほなジャンケンか?」
「いやや、ジャンケンで決まったら気ぃ悪いやろ」
「ほなあみだでいこか」
「いやや、気ぃ悪い」
決まりません。でも、そのうち
「オレ、あみだでもええで」
という子どもが出てきたので、黒板にあみだを書いてあみだくじです。で、言い出した子どもが移動することになって、その子は「ウソや!」と呆然。クラス中大爆笑です。平和やな(^^)。
そんなこんなであっという間に1日が終わって、お次は「打ち合わせ」らしいです。
ちなみに、わたしは基本的には打ち合わせはキライです。もちろん、決めなきゃならないことがあって、それも会わないとどうしょうもない場合はしかたないです。でも、そんなことはほとんどありません。でも、打ち合わせが好きな方もおられます。たいてい「こういうことは電話では失礼、ましてやメールでは失礼なので、ちゃんと会って」と考えておられるていねいな方です。でも、会って、紙をもらってとなると、その紙を保管しておかなくちゃなりません。となると、場所をとります。さらに探すのがたいへんです。これが「失礼ランキングトップ」のメールだと検索かけたら一発です。なぜにそれがわからんかなと。さらに一番問題なのは、時間をとられるということです。これがきつい。
でもまぁ、今日は職場からの帰り道なので、接骨院を予約してあったし、まぁダブルブッキングだけど、そちらは遅れて行くかと。
で、打ち合わせを終えて、接骨院まで歩きながら、「今日の次はいつ接骨院に行けるかな」とカレンダーを見た瞬間、心臓がとまりそうになりました。アカンやん。今日、某国営放送の人と会う日やった!
時間を見ると、すでに1時間の遅刻です。とりあえずすぐに電話をしたら「いいですよ」と笑っておられます。人物がデカイです。そこからあわてて地下鉄の駅まで走って、電車に飛び乗って、駅からまたまた走って、1時間半遅れで合流です。ほんとにもうしわけないです。トリプルブッキングだったんだ…。
それでも約1時間、教育をめぐる諸状況についていろいろ話をしました。まぁ、外部から評論家的に傍観していたらわからないような動きは、内部にはあるんですよね。で、それはたぶんあまりにも地道だからわからないものなんです。でも、評論家的ではなく、研究者的にリサーチしたら、当然わかるものなんです。で、某国営放送に限らず、マスコミの方がそういう観点を持つかどうかってことです。まぁ、果たして参考になったかどうか、わかんないですけど…。
てことで、8時半に駅で見送って、9時過ぎに家に帰って、あとはビールです。
疲れた…。まぁ、トリプルブッキングのうち行けなかったのは接骨院だったので、よしとしましょうか…。

みつけた!

今日は2日目。フィールドワークです。コースは2コースあって、ひとつは狭山現調コース。もうひとつは丸木美術館→武州鼻緒騒動コースです。わたしは狭山現調はいったことがあるので、ここは丸木美術館→武州鼻緒騒動コースかなと。
途中のバス車内は熊本のお友だちの隣に座って、DVがなぜ起こるのかみたいなジェンダー関連の話です。
で、丸木美術館に到着。丸木位里・俊さんといえば、わたしはこないだの返還跡地巡りで行った佐喜真美術館の「沖縄戦の図」しか知りません。ほんとにわたしは、この手のゲージツを通した平和・人権関係には疎いんですよね。
で、「原爆の図」を見はじめたのですが、なんかもう、だんだんしんどくなってきました。てか、あれだけ「死」と隣合わせの人間を延々と描き続けるその精神力はどこから来たのかと。その強烈な精神力にやられてしまったみたいです。
なので、部屋を出て、奥の方へ。そこには丸木スマさんの絵が展示されていました。なんか、ほっこりとする絵で、「平和な時代を生きてはったんやろなぁ」と思っていたら、いきなり「ぴか」とか書いてあって「これかぁ」と打ちのめされてみたり。
で、さらに奥に行くと、「水俣原発三里塚」とか「南京大虐殺」とかの図が並んでいます。その中でも大作の「アウシュビッツの図」。いつものように、ボヤッと離れたところから見て、続いて端っこを見に行きました。列車から降ろされて延々と歩かれている人の列。その横には日常を送ってた人々の姿かな。その横には絞首された人々の姿でしょうか。そこでふと「あるかな」と、あるものを探しはじめました。と、あった!
 
胸にピンクトライアングルがついている人が!
そっか、丸木夫妻はわかっておられたんですよね。だって、もしもわかっていなかったら、ピンクトライアングルは気にならない。そしたら描くときに無視される。だから、描かれているということは「いないことにはしない」という意志のあらわれだということです。
思わずうれしくなって、そこにいる人に「ほらほら」と言ってしまいました。で、美術館の受付におられた方に「すごいものを見つけちゃいました!」と報告すると、わたしの手を引っぱって「どれ!」と絵の前までランニング。「これです!」と言うと「知らなかった」と。もちろん他にもたくさんおられるのでご存知の方もおられるでしょうけどね。
さらにバスの中で、山口のお友だちに写真を送ったら「丸木さん、見つけたいつきさんもすげー!」というメールが返ってきました。まぁ、変態が変態を呼んでくれたというだけのことです。
てことで、丸木美術館をあとにして、武州鼻緒騒動の関連地である岩殿観音へ。
武州鼻緒騒動は、鼻緒の売り買いのささいな口論の中に込められた差別が、やがて大きな騒動へと発展していったできごとで、詳しくはこんなサイトとかこんなサイトとか、さらにはこんな本なんかがあるので、そちらですね。
で、岩殿観音の台座を見せてもらったり。なるほどなぁ。
で、駅へと向かうバスの中で、ふたたび熊本のお友だちとジェンダートークです。
「あの台座に書いてあった200人は全員男なんだよね」
「ですよねー」
みたいな。

で、川越駅に到着して解散。
熊本のお友だちおふたりと一緒に焼き鳥屋さんです。おいしい焼き鳥とビール→日本酒の昼ごはんを食べながら、この2日間の振り返りです。話題はやはり昨日の講演。「そこじゃない」って話です。そこからそれぞれの実践を出しあい、共通点を探ります。で、結論は「伝えなきゃならないのは生徒の姿」でした。当たり前ですけどね。
で、2時過ぎにスタート。品川駅でおふたりと別れて、わたしは新幹線。さてと、スナックのぞみでも開店しようかな(^^)。
家に帰って、誰かにメールを送るの忘れてると思って、そうだ!蓮池さんだ!と気がついて、メール。すると
「いつきさん有難うございます!bentやなあ!」
とのお返事。よかったよかった(^^)。

で、本番

今日の集合は11時。とにかくホテルでのんびりしましょう。
で、今日の会場へ。去年に引き続き今年も共同研究者です。
集会の最初は全体会。共同研究者は演題の真ん前に座らなくちゃなりません。まいった。とりま、西尾さん@DPI日本会議の隣を陣取りますか。
開会行事の後の最初の講演は石川一雄さん。実は直接話を聞くのははじめてなんですが、おもしろい。というか、サービス精神が旺盛だし、でも話の内容はニーズに応えてすごく的確。そして、きっちり時間を守られます。端的に言って、すごい人です。そりゃみんなが石川さんに惹かれるのはわかるわ。
続いて、地元の人の実践報告。すんません、声が大きすぎます。マイクいらないです。で、内容が…。まぁわかります。思いはわかります。熱意もわかります。そして仕事をしてはるのもわかります。でもそこじゃない。
すでに定年退職をされている方なので、もうええんですけどね。
「センセイの中にあるキラキラした部落がわかりません」
という保護者の言葉の重みは半端ないと思うのです。それが伝わっていない。
でもま、わたしも「キラキラした在日がわかりません」と言外に言われることをやってきたから、よくわかります。
ものすごく簡単に言うと「自分が主人公」なんですよね。で、わたしは京都の優しい(笑)先輩達から「主人公はお前じゃない」とずっと怒られていままでやってきました。たぶん、それを言ってくれる人がいなかった。たぶん、その違いかな。
なんか、モヤッとしながら、分科会。ここからが本番です。
今回のレポートは「性の教育」と「労働」の2本です。わたしの担当は「性の教育」になるのかな。ほんとうは、熊本のお友だちの方もフィールドなんだけどな。でも、それをやると別の分科会になっちゃいます。なので、ここは自分が与えられた役割をこなすことにしましょう。
発表されたレポートは、さすがにいいレポートです。子どもたちに「発達はいろいろだよ」ということを伝える。これは「Not harry」なんですよね。フィンランドの包括的性教育とつながる話です。そして、もちろん性の多様性についてのメッセージも含まれます。そういう話を論議を踏まえてどうまとめていくか。やっぱり難しいです。
てことで、そんなあたりも踏まえながら、こないだ1日でつくったプレゼンと、JASEの宣伝をして、なんとかやり過ごしました。

で、夜は交流会。インクルーシブ教育の人と隣同士になったので、いろいろ愚痴を言いながらも、困難さ共有したり。いや、簡単になんとかなるなら、とうの昔になんとかなっていますって。
で、2次会。はじめは池田さんと「大学もたいへんですねー」とか「仕事ありませんかー」とか、求職活動をしていました。が、池田さんが帰られたあたりで、山口のお友だちと大激論。あきません。どうやらお酒を呑んでも、話をしている内容は支離滅裂にはならないみたいです。もちろん内容は覚えていませんがね。ただ、「たががはずれる」んですよね。これがダメです。抑制がきかない。なので、激論になってしまいます。

きっと明日は反省するだろうなと思いながら、今日も「そばを食べよう」と街に出ます。もちろんそば屋はありません。ということで、入ったのは中華料理屋。ここでラーメンと餃子とビールという、鉄板の注文をして、減った小腹を満たします。
なんか、どんだけビールを呑んでもたたずまいが変わらない西尾さんが印象に残るわけですが、明日は朝が早いので、帰ることにしましょうか。

あわただしくも、なんとか

今日の午前は「身だしなみ点検」です。去年までは「服装頭髪点検」と言っていましたが、名称変更です。名称変更をすることの意味は、まわりからはわかりにくいことかもしれませんが、実はとてもとても大きいんですよね。それは「教員の認識の変化」だからです。
ちなみに、昨今「地毛登録」が話題になっています。もちろん「黒がデフォルトという固定観念によるマイクロアグレッション」というのは含み込んだ上で、それでもうちの学校には「地毛登録」があり、それをモヤッとしながらも「マシ」と考えているのがわたしのスタンスです。なぜなら、それが「現実のなかでのベターな選択」だからです。
現実は常に先行しています。そして、それの解釈は常に遅れる。そして「対応」はもっと遅れます。その遅れる原因は「現実への無理解」ではなく、解釈や意志一致や対応とのタイムラグなんです。そのタイムラグをどうすれば少なくできるかというと、ひとつはもちりん「意志一致」ですが、もうひとつは、学校を取り巻く「外圧」を減らすことです。簡単に言うなら、「茶髪の子が通ってる」という状況が学校の評価を下げるという「外圧」の中で、学校は存在している。その「外圧」は、もちろん大阪のように「3年連続定員割れだと統廃合して廃校」という極めてわかりやすいものから、「地域の声」とか「学校評判サイトの評価」という、わかったようなわからんような「外圧」もあります。
そのような中、やるなら「全員の髪の毛の色を登録する」みたいな、アホみたいなことをするか、さもなくば「やらないか」なんだけど、その妥協点として「地毛登録」なんですよね。結局それは「この社会の中で子どもを守るための方便」なわけです。もっというなら、アカンことも間違っていることもわかった上での選択なわけです。
もちろん、それを変えていくのが人権教育の営みなわけですが、そこには「変えても大丈夫な保険」がなくちゃ、どうしようもない。つまり、「統廃合の対象にならない」とか「学校評価が下がらない」とかいう、教員にはどうしようもないところをなんとかしないと、「人権教育」のはしごがはずされる結果になって、結論的には「人権教育」が学校の中で孤立し、「人権教育」が学校から排除されてしまうということになりかねない。
で、そういう地域や保護者や行政のことは、学校の背負わせるなと。学校は校内のことをやるから、地域や保護者や行政のことは学校外の人がやってくれと。その時に、「それは人権啓発担当の行政が」とか言わずに、「地毛登録があかん」と思っている人が、主体的に地域や保護者や行政に働きかけて、学校を批判するのではなく学校を応援する形での世論をつくってほしいわけですよ。
とまぁ、そんな朝を過ごして、さっくりと授業を終えて、いろいろ悩んだけど、年休をとって職場を離脱。てか、「正当な権利」としての年休とるのになぜ悩まなきゃならないかということもあるわけですが、それもおいておきましょう。
で、新幹線に乗って埼玉へ。
到着したのは、19時です。これが年休をとらなかったら21時なわけで、そうなるとめげますからね。
で、熊本のお友だちと合流して、楽しい夜ごはん。このお友だちは、「綴り方」の神髄を実践しておられる方で、わたしは全面的にリスペクトしている方です。だって、子どもたちは綴るんです。自分のしんどい生活を綴るんです。そしてそれを単に「綴る」に終わらせるのではなく、本人に投げ返し、子どもたちに投げ返すんです。これを「共同推敲」と言います。そして「進路公開」へと流れていく。同和教育がもっとも大切にしてきた神髄が、ここにあるんですよね。
で、そのお友だちを独占しての晩ごはんは、楽しくないわけがない。
そうこうするうちに、滋賀県の悪いお友だちから連絡。「どこにいる?」。この人もハチャメチャだけど、筋が通ってるんですよね。で、なぜかわたしはその「筋」に合格しているみたいで、お友だちだったりするわけです。ちなみに、そのお友だちの「筋」は簡単で「偉そうにしてる奴は嫌い」です。だから、反権力です。じゃ、「おまえはどやねん」ということになるわけですが、まったく偉そうではない。このあたりがおもしろいんですよね。
てことで、滋賀のお友だちと合流して「そばを食べよう」と。ところが、そば屋はすでに閉店です。かろうじて探し出したそば屋は「中華そば」でした。これは違う。で、最後にたどりついたそば屋は沖縄料理店でした。これもなにか違う気もするけど、そば粉が入っていなくても沖縄そばは「そば」ですから、まぁええかと。てことで、友だちふたりを対面させて、楽しい呑み会は、オリオンビールから泡盛へと移行していくわけです。
でも、明日のことも考えなくちゃね。

やっと本命に向かえる

今日は覚悟を決めてます。
午前は授業が3発。とりあえずこなしましょう。合間を縫って、明日の授業で配る週末課題をつくったり。
そして、読んでないクラスの感想文をドカンと読んで、あとは感想文打ちです。
ひとコマだけ会議室学習会があったので、バソコン持参です。質問に来てくれたら答えるけど、来なかったらヒマですからね。
そして、午後はひたすら打ちまくりです。2時間半ほどかけて、60本近いピックアップした作文をすべて打ちきりました。が、B4判で4枚分。どうする?まぁしかたないから「前編」「後編」の2号だすことにしましょうか。
あとは担任さんにチェックをお願いしたら発行できます。
これでやっと2学期の人権学習がすべて終わりました。こないだ「共同おべんきょ成果」も手を離したし、やっと本命に向かえます。が、残された時間はあと半月。しかも土日休日はほとんど用事で埋まってます。
どないせいと(;_;)

支離滅裂

で、夜は厳しい反省会。ちなみに小林さんはお酒は飲まれません。かつては「吐く彦」の異名を持つほどの人でしたが、いまはすっかりおとなしくなられました。
で、呑み会メンバーがひどい。暴走機関車とかあっちゃんとかしーちゃんというこないだのシンポのメンバーに加えて、なぜかTじさんとか、突然やってきたSゅんすけとか。さらにそれぞれが人を連れて来てくれて、最後はなにがなんだかわからなくなりました。いちおう自己紹介はした気もしますが、はたして全員まわったんだろうか…。てか、寝てたし(笑)。
そんなこんなで、遠方からの人もいるから10時半くらいにお開き。店の前で記念写真です。

あとで聞いた話だけど、なんでも、

昨日いつきちゃん、誰か撮ってくれへんかな〜ってキョロキョロしながら僕の白杖を指差すなり
「おいハルヒ!ええ自撮り棒あるやんけ‼︎」
って興奮してましたwww

らしいです。アカンやつやなwww

見えない障害から社会の困難を考える

今日は1年生の人権学習の講演会です。講師は小林春彦さん
なんか、障害者差別解消法ができて、世間ではやたら「合理的配慮」についての話をしなきゃということになっているみたいです。でも、わたしは世間の流れに乗るのはイヤなので、いつものように無視してます。が、無視をしながらも、障害についてのことはやりたいとはずっと思っていました。
というのは、合理的配慮という言葉がつきつけているのは、「思いやり」とか「配慮」とかではなく「社会の構造」であり、そこに安住している「わたし」の問題だと思うからです。
でも、たぶん子どもたちは今までの学校教育の中で、そういう学びはあまりしてないんじゃないかな。まぁ、やってるところはやってるだろうけど、例えば「アイマスク体験」とか「車いす体験」なんかで「障害者はたいへん」みたいなことをやったりすると、それは「健常でよかった」にしかならない。でも、例えば暗闇に行ったら視覚に頼る晴眼者はとたんに不自由になるわけです。
まぁ、そんなこんなで、今年はというか、今年からガチで障害者差別について子どもたちに伝えようかなと思いました。そこで誰にお願いしようかと思ったのですが、さんざん悩んで、ここはやはり小林春彦さんかなと。理由は…。「なんとなく」です(笑)。てか、単純にこの時からのつきあいですね。でも、この「なんとなく」という直感は、けっこうあたるので、それを信じることにしています。といっても小林さんは東京在住です。どうすんねんと思ったけど、まぁ、いろいろ算段して、というか小林さんの協力もあって、無事実現できました。
てことで、朝から準備です。
で、10時に駅まで迎えに行って、あとはバタバタと講演会へとなだれ込んでいきます。

で、講演開始。
小林さん、けっこう淡々と話をされます。うちの子ら、スリリングな語りのほうがウケるんじゃないかと思っていたのですけど、案外大丈夫っぽいです。ホッとひといきです。てか、「手をあげて」とか言われたら手をあげてるし。えらい!
それにしても、小林さん、全然自分の話をしないなぁと思ってたら、そこまで引っ張るかというところまで引っ張ってからの自分の話でした。
それにしても、さりげない語り口だし、直接は言葉を使わないけど、障害の社会モデルのこととか、合理的配慮のこととかを見事に織り込んでおられます。例えば「障害に目を向けるのではなく困難に目を向ける」みたいな話とか、完全に社会モデルのことを話しておられるわけですが、それを社会モデルと言わずにさらりと、でも繰り返し話されるんですよね。子どもたちの反応もいい。身体が小林さんを見ようと動いています。
しかもところどころしみじみとしたちょい玄人受けしそうなネタをぶっこんで来られます。個人的には大爆笑なんですが、子どもたちは「えー?」という感じて、けっこうショックを受けてるというかとまどっているというか、そんな感じです。
1時間15分くらい話されたところで、いったん終了。ここでわたしの出番です。質疑応答の時間です。せっかくなので、小林さんと掛け合いをやって、質問できる雰囲気をつくりましょう。と、質問の手があがりました。
「障害があって一番しんどかったことは?」
「失恋ですね」
子どもたちがどよめいています。「え?それ?」という感じなんでしょうね。
「じゃ、よかったことはありますか?」
「いろんな人と出会えたことですね」
きっと来年の講師も再来年の講師も同じことを言うだろうな。だって、来年はゆきみちゃんで、再来年はこの人たちですからね。

午後の授業をすませて担任さんから感想文を預かりました。みんな「おもしろかった!」って書いてました。障害観が変わったと書いてある感想文もあります。そりゃそうです。まぁ「優しさ」とか「助ける」とかいう言葉も並んではいますが、たぶんそういう単語でしかあらわす技術がないんでしょうね。
それにしても、おもしろい作文がいっぱいあるから、打つのがたいへんだな。

今後の予定

家に帰ってお風呂に浸かりながらいろいろ考えていました。ちなみに、考えがまとまる主な場所は、お風呂とトイレです。
で、なんとなく決意。
もういろんなことがいろんな意味で限界です。いままで心がささくれたり詩に励ましてもらったりしてきましたが、やはり限界です。なので、新たな方策を考えなきゃダメですね。
で、考えたのが、「夏」は残り4回。こないだのネタを含めると、持ちネタは4つ。他にもないわけじゃない。てことは、いけるな…。
もう、聞きたい人が聞けばいい。聞きたくなければ聞かなくていい。その代わり、聞きたい人がうちの支店以外にいるならその人に来てもらってもいい。
そう考えたら、なんとなく吹っ切れました。
考えてみると、残り少ないですからね(^^)。