今わかる「この場」の大切さ

で、大阪へ(笑)。
まずは豊中で水曜日のリビングライブラリの打ち合わせです。「困ったこととは違って、イヤだったこととも違って、めんどくさかったことってどんなことですか?」とかいうめんどくさいことを質問したんだけど、伝わったかなぁ…。

で、十三へ。今日はなんとなくみんなで「あらい商店」です。だって、来週の日曜日で閉店というショッキングなニュースが飛び込んできたので、やはりここは行かねばならないだろうと。
お店に入ると、なんだかお誕生日のパーリーやってるみたいで大盛り上がりです。わたしはしばしダラダラ飲んでましたが、そのうちKよぽん、M木ちゃん、Lぼるて、Kきぴ、Fぁよん、Yきみちゃんと、どんどん役者が揃っていきます。で、みんなでカレーを食べたりワインを飲んだり。なんか、ハチャメチャな時間を過ごしました。
お店を出る時にミニョンさんに「ありがとう」って言われました。
「このお店に若いトランスの子らが来て楽しそうに飲んでるの見て、ものすごくうれしかった」って。
それはこちらの言葉です。
わたしは「あらい商店」にはカウンターがらみで行きはじめました。そしてそれは今も変わりません。でも、「あらい商店」に集まるお客さんたちは、わたしを「わたし」というセクシュアリティを持つひとりの人間として見てくれた。わたしは何も言ってないし要求もしてないのにね。そういう経験はほとんどないです。だから、みんなを誘えるんですよね。
まわりに話を聞かれてもなんの不安もないお店、それどころか、他のお客さんとも一緒に呑めるお店なんて、今までほとんど経験したことがないです。それはきっとここが「差別もファシズムも許さない」という場だからこそなんでしょうね。そしてそんな場所がこの国にはあまりにも少ない。
ミニョンさんは「またきっとこんな場所をつくるしな」って言われました。やると言ったらやるでしょうね、この人は(笑)。その時を楽しみにしよう。

四人会

先週は「三人会」でしたが、今日は四人会です。場所は近江八幡、滋人教の大会だとか。京都の大会の場合は平日開催だし動員もないし各学校の担当者が来るか来ないかみたいな感じで、参加者数は2〜300人といったところのようですが、滋賀はぜんぜん違います。なにせ、ホールの収容人数が1000人超え。土曜日開催です。たぶん、学校だけじゃなくて、いろんな人が参加するんでしょうね。
てことで、9時すぎに近江八幡に到着。中倉さんたちと合流して会場へ。今日のお座敷は14時からですが、それまでに入念に打ち合わせ。シンガーソングライターのS見さんはさっそくの声出しです。その横で人権書道家のA部さんは今日のネタの仕込みに余年がありません。そんな中、しゃべくりのわたしはやることがない(笑)。
で、昼過ぎに機材の設定。ここでトラブル発生です。プロジェクタがつながらない。認識をしないんですよね。てか、はじめは認識してたんだけど、徐々に認識しなくなっていって、最後は信号を出してくれないところまでいっちゃいました。letsnote使うようになってずいぶん長いですけど、こんなのははじめてです。結局、他のパソコンで映像を出すことになってしまいました。少し悲しい…。
で、本番です。今回は中倉さんの登場の音楽をかけたり、S見さんの歌詞の上映を担当したりと、けっこう忙しい。そして、わたしの持ち時間は20分です。
長く話すのは簡単なんですが、長いのを短くするのはとても難しいです。でも、それにチャレンジすることで、自分が伝えられるエッセンスがどこにあるのかがわかってきます。そして、わたしひとりじゃなくみんなでやるから、他の人のほうがふさわしいことはその人に任せればいい。それがチームワークってものなんでしょうね。協調性のないピン芸人のわたしにはとてもいいトレーニングの場です。
そんなこんなで、薄く笑いをとりながら、なんとか話をまとめて舞台袖へ。
「今日は2分オーバーでしたよ」
と、厳しい指摘。でも、3度目でここまできたのはたいしたもんでしょう(笑)。
人権書道ははじめてですけど、なるほどな。文字を書いてもらうための場の温め方もすごいし、なにより出てきた文字にとっさに対応する力も要求されます。すごいな…。
そしてエンディングはそれぞれが書いた人権にまつわる一文字をお見せして、みんなで歌を歌って、無事終了。
てことで、4人で1時間半という、ひとりで2時間しゃべるわたしには想像もできない密度の濃いお座敷でした。
それにしても、わたしが書いた「変」という色紙をほしいと言われた方がおられたのには驚きました(笑)。
全部終わって中倉さんの車に乗せてもらった瞬間どっと疲れが襲ってきました。たぶん、ものすごく緊張してテンションあげてたんだろうな…。