話し込むことがやっぱり大切なんだ

今日は、人権教育関係の現地研修会。京都市内の某ムラに行きました*1
まずは、ツラッティ千本を、職員の方に案内してもらいながら見学*2。古地図がすんごくおもしろい!今の場所と比較しながら見るのもおもしろいし、描き方から当時の「中」と「外」の意識がわかるのもおもしろい。あと、屏風絵ですね。中沢新一の『僕の叔父さん 網野善彦』だったかに書いてあった気がするけど、網野善彦は屏風絵を見る時は、端っこをたんねんに見ていったとか。たしかにそうやって見ると、周辺部分にさまざまな被差別民が描かれていて、ほんとうに興味が尽きません。
その後、雨の中をフィールドワーク。今回は「まちづくり」というテーマなので、そのあたりに留意しながら歩きます。すると、今まで気がつかなかった、小さな小さなことに気がつきます。
午後からは、まちづくりについての講演と、教育をめぐる課題についての講演。
まちづくりとひとくちで言っても、膨大な時間と労力がかかるんですね。でも、自分(達)が納得できるものをつくりだすためには、その時間と労力を惜しんだらダメ。ましてや、一軒の家を建てるわけじゃなくて、そのことを通して「まち」をつくろうとするわけで、そこにはそれを仕組む側のさまざまな「しかけ」があります。そんな苦労話を聞かせてもらいました。
後者については、部落出身であることを「いつ伝えるか」「いかに伝えるか」「誰が伝えるか」ということが論議になりました。すごいと思ったのは、そういう保護者の悩みをビデオで見せて下さったこと。まず、そういう話ができるところまで話し込み、それを撮影させてもらうところまで話し込み、それを講演で使わせてもらうところまで話し込まないと、きっと実現しません。そんな話込みを通して出てきた映像であるからこそ、ほんとうに考えさせられるんですね。
まちづくりにしても、人づくりにしても、まずは話し込むこと。そんなことを感じさせられた研修会でした。

*1:ちなみに、ここのお好みはかなり「残念」な味です^^;;

*2:って、場所を言っちゃったよ

話し込むことがやっぱり大切なんだ” に2件のコメントがあります

  1. コメント欄にコメントを書かないなんてご法度でしょうが、今はここしかコンタクトの取れる場所がわかりません。

    数年前にもご案内しましたクラス会を今年8月15日夜に行うこととなりました。 
    お手数ですが連絡いただけませんか?

  2. > ナーさんさん
    え〜と、すみませんが、とりあえず
    ituki_at_po.sakura.ne.jp
    にメールをいただけますでしょうか。もちろん_at_は@に変えてください。

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