両性研・1日目

今年みたいにバタバタする年に、なぜわざわざ行かなくちゃならないのかとは思うのですが、去年は参加できなかったので*1、やっぱり両性研に行くことにしました。
6時半に家を出たら10時開会に間にあうのですが、昨日が昨日だったのでそんな時間に起きられるわけがないです。ようやく8時過ぎに家をスタートして東京へ。目指すは一ツ橋です。
会場に到着したら、すでに11時半。まぁ、昼ご飯タイム待ちという感じです。
まもなく昼ご飯。山口から参加しているお友だちを見つけて、一緒に近くの定食屋さん*2で燃料補給です。
午後からは、ちょっとまじめに参加。なんせ、午後一番は池上千寿子さんの第20回日本エイズ学会報告です。
で、報告内容は、まずはHIVの「とらえ方」の変遷からはじまって、日本の施策の対応の歴史・世界のとりくみの歴史あたりから、現在の状況の概説が語られました。なかでも「PWH(HA)」という言葉の概念の説明はよくわかったし、ストンと落ちました。
「PWH」というのは「Peolpe Living With HIV」の略です。

HIVに感染した瞬間、「名前を奪われ、「患者」として扱われる」ことへのカウンターとして、「PWH」という言葉をつくりだしていった。そして、PWHという概念は、誰もが「People Living With ◯◯」であるということを提起してきた。

てことかな*3。なるほど!そうなんだよなぁ。だれしも、なんらかのことと一緒に(なんらかのことをかかえて)生きているんですよね。自分の特殊性を主張するのではなく、それぞれの人が持つ「◯◯」を重ねあわせていくことから「共感」みたいなことがあるんじゃないかなぁ。
で、報告の〆が、なぜか「上杉鷹山の三助*4」だったという(笑)。

その後、シンポジウム。こちらのほうは…。
まぁ、「男性の育児休暇」が大切なのはわかるんだけど、そこにちょっとこだわりすぎていたんじゃないかなぁという気が…。すごく光っていたのが「南房総文化財・戦跡 保存活用フォーラム」の池田恵美子さん。自分の活動を報告された時に「かにた婦人の村」のある方の生き方から「働くことが生きることにつながる」みたいな言葉ありました。そこまでは「働くことから解放されること」みたいな話ばかりで「なんだかなぁ」と思っていたのですが、まったく逆の言葉が出てきたんですよね。
もちろん、それぞれのおかれている状況の中から出てくる言葉ではあるのですが、やはり苛酷な状況を生きてこられた方の言葉の中に、すごい迫力を感じてしまいました。
う〜ん、一回館山市に行きたくなってしまいました。

てな感じで、1日目終了。
山口から参加された方の珍道中にちょっとつきあって新宿へ。

*1:お友だちから「レポートするんだけど来る?」というメールがあったにもかかわらずm(_ _)m

*2:つっても、おしゃれ〜

*3:違ったり足りないことがあるでしょうが、補足してくださいね。>知ってる人

*4:自助・互助・扶助だそうです。池上さんは最後のを「公助」って言ってました。

両性研・1日目” に2件のコメントがあります

  1. 両性研でお世話になりました。たまたまこのブログに辿り着き、拝見しました。感想、恐縮です。
    私の名前が誤記されていました。池田恵理子さんは私もよく存じていますが、あいにく別人ですので、ご訂正ののほどお願いいたします。
    このときのご縁で、なんと、昨12月には北海道教組女性部にお招きいただき、札幌で講演をさせていただきました。
    また、お目にかかれることを楽しみにしています。ぜひ、館山へご来訪をお待ちしています。

  2. ご当人がこられるとは!しかも、名前を間違っていたとは!
    ほんとうにすみません。失礼しました。
    そうですね!ぜひともまたお目にかかれる日をつくりたいなぁと思います。その時にはよろしくお願いいたします。

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