久しぶりのチャンゴ

実は、かれこれ12年ほど前から農楽・サムルノリをウトロのオモニたちと一緒にやっています。かつては、毎週練習をしたりしていたのですが、ウトロのオモニの高齢化とか、状況の変化の中で、最近はめっきり練習もせずに、ほどんど叩かない状態になっています。
ところが、ここ2〜3年、ウトロのお友だちがやっている韓国舞踊のスタジオがちょこちょこと呼ばれて公演活動をしておられて、わたしも「一緒に叩かない?」と誘ってもらいまして、たまぁに叩くようになってきました。で、そんな流れでの、久しぶりの練習。
練習場所に行ったら、半年ぶりくらいの人たちですが、かわらない顔ぶれです。みなさん、プチェチュムなんかの練習をしておられます。じっくり見たら、とても難しいんですね。楽器だと適当に修正が効くんですけど、踊りはそうはいかないんですね。こりゃぁたいへんだ、と。
で、サムルノリの練習。はじめは「プクを叩いて」と言われたので、プク(いわゆる大太鼓)の担当。いやぁ、ストレスの発散にいいです。しかも、なんか韓国から直輸入のすごい楽器みたいで、音がはねるはねる。ノリノリで叩いてしまいました。うるさかったやろなぁ。
次に「チャンゴ叩いて」と言われたので、チャンゴ(鼓みたいな形をしていて、横向けに置くいて叩く)の担当。こちらがたいへんです。チャンゴって、右手(ヨルチェ・竹でできているバチ)と左手(クンチェ・先っちょに丸いのがついた棒)を使いわけるんです。ちなみに、クンチェは左の面を叩いたり右の面を叩いたりかなり忙しいです。パッと見はクンチェが大変そうなんですけど、じつは、ヨルチェがむずかしいんです。さまざまな表情がつくれたり、複雑な音色を出すことができるのはヨルチェなんですが、これがなかなかうまく動かない。完全に冷や汗をかきながら叩いていました。
てなことで、数回叩いたら、腕がすでにダルダルです。でも、気持ちいいというかなつかしいというか。最近在日外国人の子どもたちのつきあいって、新渡日の子どもたちばっかりになってきていて、朝鮮文化とふれる機会がめっきり減っています。でも、自分の原点はここだったんだなぁとあらためて思います。
練習が終わったら、コーヒーを飲みながら「打ちあげどこでやろう」とかのしょーもない話。みんな遊ぶのが好きですわ。そりゃぁ、朝鮮人の女性はいろんな苦労をしてきてるやろうからなぁ…。途中、「温泉に行こう」みたいな話でひとくさり。「でぇ〜」と思っていると、「先生、温泉やったら、ぜったい行きたいやろ!」とツッコミ。「うん、一緒に入ろね!」と返すと、みなさん「わはは」です。のんきな雰囲気でええなぁ。
さてと、あと2週間ほどで本番。ちょっとたたけるように練習しなくちゃ…。

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